[回覧]関西Evernoteユーザーミーティングについての追加のお知らせ

3月7日に行われる、以下のイベント。

Evernote café @ Kansai Vol.1

残念ながらすでに満員御礼ですが、参加される方に追加のお知らせです。

主催者さんからのFecebook書き込みにもありますが、参加前に行ってもらいたいことが2点あります。

その1 自分のEvernoteの活用方法をノートにまとめる

ご自分のEvernoteの使い方を、(Evernoteの)ノートを使って簡単に紹介してください。普段どんな風にEvernoteを使っているのか、ということです。

詳細は必要ありません。ノートブックリストやノートの実際例のスクリーンキャプチャーでも充分です。もちろん、超マニアックな使い方を親切丁寧に解説してもらうのもありです。

作成の際は、以下のテンプレートを利用していただくと手軽に進められるかと思います。

https://www.evernote.com/shard/s1/sh/85d48c8b-4653-4588-8787-62c4309cc287/1ab9c1b1225caa18

ちなみに以下は参考にでも。

https://www.evernote.com/shard/s1/sh/77ff0b2e-2873-45b1-860e-15bd5c3d1a7f/95b67d29403a4b04(サンプル) 
https://www.evernote.com/shard/s1/sh/a8f4e989-6184-43d8-af79-4c18f40545aa/7b23e43e9a2a13d1 (小西)

その2 共有ノートブックに参加する

次に、Evernote caféの共有ノートブックにご参加ください。このノートブックには、たくさんの人の「自分のEvernoteの使い方」が共有されています。それを眺めて楽しもうというのが目的の一つで、イベント時にこの共有ノートブックを使って、皆さんに自分の使い方を解説してもらう、という利用方法もあります。

ですので、共有ノートブックに参加されましたら、上で作成したノートをそのノートブックに置いておいてください。

参加方法はいくつかありますが、一番簡単なものは、主催者(小西)さんにメールすることです。d.konishiあっとまーくicloud.com (※)宛てにEvernoteのアカウント用メールアドレスをお知らせください。

メール送信がうまくいかない場合は、私宛にご連絡ください。この記事のコメント欄でも、メール(tadanorik6@gmail.com)でもTwitter(@rashita2)へのリプライでも構いません。

以上をイベント開始時間までに行っていただけると助かります。

では、イベント当日にお目にかかれるのを楽しみにしております。

▼参考リンク:
3月7日に関西Evernoteユーザーミーティングが開催されます

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シンデレラ、一万円選書、ジャンプ

先日のライフハックLiveshowで、シンデレラ・プランニングというサービスが紹介されていました。

ライフハックLiveshow #132「シンデレラ」

話を聞きながら感じたことは、「自分一人では絶対に開けなかったであろう扉を開けること」の面白さです。言い方を変えれば、自分を揺さぶることの大切さ、となるかもしれません。

二つの財布

人は習慣の生き物です。習慣で行動し、習慣で思考します。そして、行動の幅と思考の射程がその人が知覚する世界を決めるのです。つまり、私たちは習慣の世界に生きています。

私はずっとお安い財布を使っていました。文房具店や雑貨屋さんで980円(税別)とかで売っているような長財布です。小銭もお札もカードも入る。これで充分。と、思いながらお安い財布を何度も買い換えながら使っていました。

ある時、妻が私の誕生日に、お安い財布が20個以上は余裕で買えるブランドものの財布を贈ってくれました。嬉しかったことはたしかですが、心の5丁目の隅っこの方では「ちょっともったいないな」とも思っていたものです。

でも、実際に使ってみると、それが大きな勘違いであることがわかりました。高い物には高いだけの価値(及び機能)があるものです。たしかにお金を持ち運ぶ、という部分だけを見ればお安い財布でもブランド財布でも変わりません。でも、違いはやっぱりあるのです。そして、実際に使うという体験をしなければ、その違いについて私が知ることは無かったでしょう。

お任せで、一万円分

「店長にお任せで、一万円分の本を買う」

そんなサービスを提供している書店があるそうです。

おまかせ「1万円選書」に注文殺到 北海道の小さな書店「雑誌や新刊でなく、本を売りたい」 (1/3)(ITmedia ニュース)

そうしたなか、北海道砂川市にある小さな書店「いわた書店」で行っているのが「1万円選書」だ。1万円分のオススメの本をおまかせで頼むサービス。

私が、シンデレラ・プランニングの話を聞きながら頭に思い浮かべたのはこの「一万円選書」です。

送られてくる本は、高い確率で「自分一人では絶対に買わなかった本」となるでしょう。

そうした本を読み、楽しむ。

そうすれば、新しい著者と出会えるかもしれません。新しいジャンルと出会えるかもしれません。もしそれが起きたら、次からは自分で新しい本を開拓していけるでしょう。

すでに読書沼にはまり込んでいる人であれば、新しい著者や新しいジャンルの物色を積極的に行っているかもしれません。でも、普通の人はなかなかそうはいかないものです。それに読書沼住人でも似たような本ばかり読んでいることもありうるでしょう。習慣の世界に生きているのです。

思いもつかなかったドアを指し示してくれる存在は、新しい世界とのパイプラインとなります。

おそらく「読書好き」を増やすサービスというのは、ベストセラーを売りつけるものではなく、こういう形をしているものなのかもしれません。

スケーラブル?

ここからは空想に過ぎませんが、上記二つのサービスを眺めてみると、「自分一人では絶対に開けなかったであろう扉を開けること」をお手伝いするサービスは、もしかしたらスケールしないのかもしれません。

なぜなら、どうしても個人に寄り添う必要があるからです。「40代でこれだけは読んでおきたい10の本」みたいなリストをマスに向けて送信する、というのとはまったく違ったアプローチが求められます。個人の内側に入り込み、どのドアが開いていないのか、あるいは開けられるのを待っているのかを見定める必要があります。

あるいは膨大の量のデータベース(購入・読了・興味)とその分析が、こうしたアドバイスに取って代わりうるのかもしれません。そうなれば、スケールはありうるでしょう。

私の半分は、いやそんなことはできないだろうという情緒を抱き、もう半分は、技術的には可能ではないかと推論を立てます。今のところ、どちらも譲る気配はありません。

さいごに

新しい世界に飛び込むためには、扉を開けるだけでなくジャンプが必要です。

そのジャンプが、勇気によるものなのか、誰かに背中を押されてしまったのか、猛獣に追いかけられているのか、セーフティーネットや命綱に助けられてのものなのかはいろいろあるでしょう。

でも、飛んでみることで見える風景が変わるというのは、たしかにあります。

毎日新しい世界に飛び込むのはなかなかしんどいですが、たまに自分を揺さぶっておかないと、どんどん習慣の世界は内側に縮まっていくものです。

jump.

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2/23 〜 2/28 今週のまとめ

今週のまとめエントリーです。

  1. KindleでshareしたらEvernoteでキャッチするメソッド
  2. カーネギーによる読書の「九つのヒント」
  3. 3月7日に関西Evernoteユーザーミーティングが開催されます
  4. GIVEについて
  5. 電子書籍新刊『書評記事の書き方』が発売されました
  6. 動かない風景と小さな達成感、あるいはGについて

慌ただしきことこの上なし、なスケジュールですが、なんとか今月も新刊発売できました。一応、3月分で12月連続、ということになります。その後のことは、まだ考えておりません。

今日の一言

今日の一言はこちらでつぶやいております。

2月24日

自分の生活のバランスを壊すぐらいに美徳を貫く、というのもやっぱりどこか変です。継続できてこそ価値がある、と考えれば美徳もほどほどが良いのかもしれません。

2月25日

「いかにあるべきか」というのは、「いかなるものか」と差異があるからこそ、求められるものです。この二つはイコールではない、という視点に立っておくとイライラすることは減るかもしれません。

2月28日

考えたことについて、考える。そういうことができれば、盲信は避けられます。

今週のその他エントリー

note

『脳は何かと言い訳する』(池谷裕二)

明日のメルマガ告知

毎週月曜日に配信しているメルマガ。来週号の目次はこんな感じです。

○BizArts 2nd まとめ
○BNS #40
○ライフハックとプログラミング #002
○今週の一冊「0ベース思考」
○知的生産エッセイ 「情報処理的花粉症」

→メルマガの過去分エッセイは「Facebookページ」にて読めます。

頂いた感想など:

Weekly R-style Magazineは、毎週月曜日の朝7時に配信されているメルマガです。

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ブログに書けないテーマ、長期的な連載、日々考えていることなどをお送りしています。

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動かない風景と小さな達成感、あるいはGについて

窓のないエレベーターに乗っていると、移動しているのかどうかわからないときがある。

あるいは止まっている電車の中で、隣の電車が動き始めると、あたかも自分の乗っている電車の方が動いているかのような錯覚を覚えることもある。

ようするに、風景なのだ。周りの風景の変化によって、私たちは自分の立ち位置が変化しているかどうかを知覚している。

進まない風景

大きな仕事があるとしよう。あるいは厄介な仕事があるとしよう。

手を付けてもなかなか進まない。10行書いて8行消して、3行書き足して2行消す。そんな進捗具合の仕事だ。

作業時間は投下しているが、進捗は思わしくない。成果は上がってこない。

となると、「進んでいる実感」が得られない。風景が変わらないからだ。

人は、無意味なことに時間を投下したくない。頭ではその行為が必要であると知っていても、感覚としてそこに実感がなければ、脳はNoと叫ぶだろう。

だから、なかなか進まない仕事は、どんどん手を付けにくくなる。どんどん手を付ける必要性が増しているにもかかわらず、だ。

分割せよ、さらば得られん

大きな仕事は分割しましょう、ということがよく言われる。そこにはさまざまな理由があるわけだが、上のようなことも含まれているだろう。

大きな仕事を、小さい作業に分割することで、少なくとも「進んでいる」感覚は得やすくなる。そしてそれが、次なる行動のガソリンとなってくれる。少なくとも、消火器にはならない。

ただし、厄介な(あるいは困難な)仕事は対処が難しい。タスクリストに「10行書き足す」「8行消す」「3行書き足す」「2行消す」といったこを書くわけにもいかない。その場合は、投下した時間を棒グラフなどで表現することで、別の形の「進んでいる実感」が得られるかもしれない。

強力なG

ここまではわりとシンプルなお話だ。

問題は、Gである。

目をつむっていても、車が急発進すれば体にかかるGでそれとわかる。

では、仕事ではどうか。言い換えれば、仕事という情報処理ではどうか。

Twitterで流れるタイムラインを追いかけているとき、きっと私の脳は情報処理におけるGを感じている。だから、何か進んでいるような感覚を覚えることになる。あるいは、そう勘違いする。

もし、進んでいる感じがしない厄介な仕事と、手軽にGを感じられるTwitterの二つが並んでいたとしよう。はたして、脳はどちらを好むだろうか。

注意が必要だ。

さいごに

少なくとも、タスクリストというものを作って、使って、整備しておけば、幾ばくかの対抗手段にはなる。

リストは備忘録でもあり、進捗体感装置でもあるのだ。

逆に、何時間・何日やっても減らないタスクリストは、やる気には貢献しない。むしろ逆効果ということもあり得る。リストを作ることではなく、どのようなリストを作るのかが肝要なのだ。

要点は「いかにして進んでいる感じが得られるか」である。さらにいうと、自分の行動がその「進んでいる感じ」に関わっているというフィードバックを得られれば、さらにやる気への貢献が発生する。

あとはGとの付き合い方のコントロールだ。これはこれで難しい問題なのだろうけれども。

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電子書籍新刊『書評記事の書き方』が発売されました

月くら計画11冊目、2015年2月分が発売となりました。

BlogArts: 書評記事の書き方
BlogArts: 書評記事の書き方 倉下忠憲

R-style 2015-02-25
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実はメインタイトルは『BlogArts』の方で、「書評記事の書き方」はサブタイトルです。つまり、『BlogArts -書評記事の書き方-』がフルタイトルですね。どちらでも、呼びやすい方を使ってください。

とうとう11冊目ですが、今回は途中で大きな計画変更がありました。2月の頭ぐらいまでは別のテーマの本を計画していたのです。でも、いろいろ考えた末にこのテーマに設定し直しました。

原稿は二部構成になっており、第一部はメルマガで連載していた「書評記事の書き方」を再構成したもの。第二部は、このR-styleに掲載してきた書評記事集です。古いものから新しいものまでを時系列で並べてあります。昔の記事なんかは、今読み返すと拙すぎるにもほどがあるんですが、あえてそういうものをピックアップしました。もしかしたら、勇気みたいなものが感じられるかもしれません。

目次については、以下のランディングページから確認できます。

書評記事の書き方

今回はいろいろテンパっているので無料キャンペーンの実施予定はありません。ものすごくこの本が売れたら、また考えが変わるかもしれませんが。

では、よろしくお願いいたします。

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GIVEについて

GIVEについて考える。

以下の本で扱われているようなGIVEについて。

GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)
GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本) アダム グラント Adam Grant

三笠書房 2014-01-10
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あたえる人があたえられる
あたえる人があたえられる ボブ・バーグ Bob Burg ジョン・デイビッド・マン John David Mann 山内 あゆ子

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それぞれ違った視点で3つ考えてみる。

GIVEのネットとグロス

GIVEをギフトだと考えよう。

すると、ネットとグロスという考え方が出てくる。

パッケージを含む全体の量がグロスであり、正味の量がネットとなる。

パッケージはもちろん大切だが、本当に意味があるのは中身である。それこそれがギフトなのだ。

豪華な包装で、中身の少ないギフト。そういうのもあるのだろう。逆もしかり。

GIVEスパイラル

人は最初何も持っていない。

誰かに何かを渡せるのは、誰かから何かをもらったからだ。

もし、もらったものをそのまま渡していれば総量は何も変わらない。

たとえ0.1%でも渡すときに減らしてしまえば、いつかはなくなる。逆に0.1%でも増やせれば、総量は徐々に増えていく。

これは何も作用がなければ、という仮定の話だ。

もしこの系が閉じていて、エントロピー増大と似たようなことが起こりうるなら、そのまま渡していくだけではいずれ消えてしまう。少しずつでも、足していってようやくプラスマイナスゼロが維持できるのだ。

GIVEとお金

GIVEとお金は関係している。

でも、その関係は相関関係なのだろうか、それとも因果関係なのだろうか。それとも単に、「関係がある」という言葉でしか表現できない何かなのだろうか。

ギフトを与えるためにはお金が必要だ。それが純粋な労力であっても、労働時間の機会費用としてみれば、それだって同じことである。

またギフトを与えたことで(つまり、GIVEしたことで)自分にもギフトが返ってくることがあるかもしれない。直接的なお金の場合もあるだろうし、お金に換算できる何かかもしれない。

だったら、これはお金が動いていると捉えることもできる。特に早とちりする人ならなおさらそう思えるだろう。

でも、やっぱりそれは(貨幣)経済と同じではないのだ。

お金は手段かもしれないし、結果かもしれない。でも、目的ではない。哲学でもない。

言葉通り、お金に目がくらんでしまうと、そういうものが見えにくくなってしまう。

さいごに

本稿で何が言いたいのかというと、特に何も言いたいことはない。

わかっている人にはすでにわかっていることだし、そうでない人にとっては言葉だけでは破れない壁が厳然とある。

ただ、短期的・個人的に限定すればTAKEだけでも成功するだろうが、社会システムとしてTAKEが力を持ってしまうとやがてそのシステムは終焉を迎えるだろう、ということは容易に予測できる。

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3月7日に関西Evernoteユーザーミーティングが開催されます

Evernoteを使っている人が集まって、ワイワイ盛り上がろう、というイベントが関西で開催されます。

開催日は2015年3月7日。場所は大阪梅田。参加費は1000円。

Evernote café @ Kansai Vol.1(コクチーズ)

もちろん、私も参加します。何かチラッとしゃべるかもしれません。

セミナー的な堅苦しい感じではありませんので、お気軽にご参加いただければと思います。募集人数が7人とちょっと少なめですが、今回の盛況次第では第二回、第三回が開催されることもあるかも。

ちなみに、東京で行われたEvernote caféのレポートが以下のブログにあります。

【レポート】Evernoteユーザー会「第1回 EvernoteCafe」を開催しました!(ZOELOG)

これとまったく同じというわけではありませんが(主催者は別の方です)、似たような雰囲気になるだろうと予想しております。

では、よろしくお願いいたします。

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カーネギーによる読書の「九つのヒント」

カーネギーの『道は開ける』を読んでいたら、頭の方に「九つのヒント」というものがあった。

新訳 道は開ける
新訳 道は開ける D・カーネギー 田内 志文

KADOKAWA / 角川書店 2014-12-25
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なんと「この本の読み方」が解説されている。なんとも親切なことだ、と驚きながら読み込んでいくと、これがまた実にまっとうなのである。さすがカーネギーだ。

九つのヒントの概要を以下に示す。

  1. この本に書かれていることがいかに自分にとって重要なのかを、常に考え続けること。
  2. 新しい章に入ったら、まずはざっと読んで全貌を把握する。しかるのちに、章の頭からじっくりと読んでいく。
  3. ページをめくる手を休め、今読んだことを熟考してみる。いつどんな場合に、そこに書かれた原則を活用できるのかを考えてみる。
  4. 読むときには赤ペンなり赤鉛筆なりを用意し、「これは自分に役立つぞ」と感じた原則を見つけたら傍線を引くこと。特に重要だと感じた原則は目印をつける。
  5. 一度じっくりと時間をかけて読んだなら、毎月数時間ほどかけて、内容を振り返ってみる。
  6. この本に書かれていることを自ら行動の中で試していくこと。常に機会を探し、そこで応用してみる。
  7. 本書の原則を破ったのが親しい人に見つかったら、そのつど罰金を払うこと。
  8. 本書の内容が実践できているか自分でもチェックすること。
  9. 日記をつけること。そして、この本に書かれた原則を応用して成功したならば、それを書き留めておくこと。

以上は概要なので、詳細は本書に直接当たっていただきたい。

それにしても有用なアドバイスである。書店に並んでいる「読書術」本のエッセンスが3冊分ぐらいは詰まっていそうだ。実用書の読み方としてはこれ以上ないだろう。

特に重要なのは、三つ目のヒントだろう。熟考し、原則が活用できる場面を想像する。言い換えれば、「自分事として読む」ということだ。

たとえば、七つ目のヒントは本書では「原則を破ったのが妻に見つかったら」となっている。これを、「自分には妻はいないし関係ない」と読んでしまえば成果ゼロだ。あなたが「妻」という言葉の意味をまったく知らないのならば話は別だが、そうでないのならば、「あなたと近しい場所にいて、よく行動を共にし、あなたに対して発言権を持つ人」と読み替えるのが「自分事として読む」ということである。親でも、上司でも、兄弟でも、師匠でも良いわけだ。

こういうスタンスを持っていると、実用書から汲み取れることは、__というか「本」全般から汲み取れることは__非常に多くなる。

コンビニ店長の本があるとして、それを「自分はコンビニ業界に関係ないから」と読むのか、「これをブログに置き換えたらどうなるだろうか」と読むのとではモノクロとカラーディスプレイぐらい違う。どれだけ滋養溢れる本でも、結局は受け手次第なのだ。

大きな池がある。たくさんの魚がうようよと泳いでる。でも、あなたの手には小さな網しかない。

ボトルネックは読み手、つまり自分である。

別のボトルネック

このボトルネック=「自分」というのは、(多くの場合)人間であるから脳を持っている。でもって、脳は記憶に関しては怪しい部分が多い。だから、何度も読み返すことが必要だ。そして、その読み返しに備えて重要な部分に傍線を引いておく。こうしておけば、読み返しの効率がアップする。

同じように記憶の不安定さから、自分がやったことも記録しておいた方がよい。うまくいったこと、うまくいかなかったことを記して、そこでまた熟考すれば、あたらしい行動への手がかりが見つかる。

もし、自分がぱーふぇくとな存在であり、書いてあることを苦もなく受け取れ、縦横無尽に応用がきき、どれだけ時間が経っても細部まで想起が可能で、しかも自分が何をやったのかを忘れることがない、という自覚があるならば、以上のようなヒントはまるで無意味である。

あるいは無意味に感じるだろう。

さいごに

一番の問題は、この「九つのヒント」そのものに対して、「九つのヒント」を適応しなければならない、ということだ。

つまり、「九つのヒント」をまずざっと眺め、しかるのちに一つ一つを熟読し、その意味を考え、自分でどう実行できるかをイメージし、その後実際に行動する。

最低でもこれぐらいを行わないと、「九つのヒント」を読むことに意味はあまりない。もちろん、それは「実際的な意味」であって、それ以外の意味はいくらでもある。たとえば、時間つぶしとか。

とりえあず、「九つのヒント」を大切だと感じたのならば、それをクリップなりメモなりしておいて、後から何度も見返せるようにしておいた方がよいだろう。単に書き写すだけではなく、熟考を挟み込むのがポイントだ。

もちろんそれは「九つのヒント」だけに留まる話でないことは言うまでもない。

▼拙著紹介:

ソーシャル時代のハイブリッド読書術
ソーシャル時代のハイブリッド読書術 倉下 忠憲

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KindleでshareしたらEvernoteでキャッチするメソッド

Kindleで本を読んでいて、Evernoteも使っている方。ウェルカム。

すばらしい記事が以下にあります。

簡単に(!)Kindleのshare部分をTumblrへ投げ込めるメソッド(はげあたま.org)

KindleとTumblrを使う程度のITリテラシーがある人なら、10分かからず仕込めちゃうぞ!(たぶん)

上の記事では、Kindleのシェア→RSS取得(Yahoo! Pipes)→IFTTT→Tumblrという流れが構築されています。

RSSの部分に関してはよくわかりませんが、我らがIFTTTさんならお馴染みです。Tumblrに流したものをさらにIFTTTで拾ってEvernoteに流すこともできますし、→Tumblrの部分を、→Evernoteに変えてもOKですね。

つまり、Kindleで読みながらshareした部分が、自動的にEvernoteにほうり込まれる仕組みができちゃうわけです。すごいですね。

手順に関しては、上の記事の1~6の手順を熟読ください。書いてある通りにやれば、問題ありませんでした。最後のIFTTTのAction部分をEvernoteの「Create a note」にすればバッチリです。

私のレシピ(後半)はこんな感じ。

screenshot

タグに「readingmemo」とかを付けておいても良いですね。
※たぶん日本語は弾かれますのでご注意。

ちなみに、次のようなノートが作成されます。

screenshot

本当に素晴らしい方法なのですが、一冊の本にshareの限界数があるのがこの方法の最大の弱点です。

それさえなければ、本当に楽チンなやり方なのですが。

▼その他参考記事:

▼編集後記:

最近Kindleのvoyageを借りて使っているんですが、これはたしかに良いですね。大きさと重さが長時間読書に向いています。ただ、カバンに入れ忘れてしまうというミスをよくやってしまうのが、iPhoneでのKindle読書との違いかもしれません。

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2/16 〜 2/21 今週のまとめ

今週のまとめエントリーです。

  1. ブログにピリオドをうつ
  2. 【レビュー】ビジネスに効くスケッチ(山田雅夫)
  3. 『Evernote情報活用術』に登場しております
  4. 個性的
  5. 日本独立作家連盟がNPO法人に
  6. 【書評】0ベース思考(スティーヴン・レヴィット スティーヴン・ダブナー)

思った以上に「個性的」にはリアクションを頂きました。シュールな笑いというよりも、ホラーです。

いよいよ月末が迫ってきましたが、果たして私は大丈夫なのでしょうか。

今日の一言

今日の一言はこちらでつぶやいております。

2月16日

だから、改良していくのに時間がかかります。

2月17日

不思議とこうなります。自然と解消するということはあまり望めません。

2月19日

自分を肯定するのは大切なことですが、いくらでも怠惰の重力に引っ張られることでもあります。

2月20日

自分の間違いを認めつつも、「それでも」と歯を食いしばって前に進むことと、間違いを絶対に認めない態度は天と地ほどの差があります。

2月21日

知れば知るほど感情は複雑になっていきます。

今週のその他エントリー

note

『ウェブはグループで進化する』(ポール・アダムス)

『急に売れ始めるにはワケがある』(マルコム・グラッドウェル)

明日のメルマガ告知

毎週月曜日に配信しているメルマガ。来週号の目次はこんな感じです。

○BizArts 2nd #15 「Section7まとめ&おわりに」
○BNS 39
○Evernote四方山話vol.15 「来るべき未来のパーソナル・ライブラリー」
○今週の一冊 「ヤバい経済学」
○知的生産エッセイ「知的生産の技術の授業」

→メルマガの過去分エッセイは「Facebookページ」にて読めます。

頂いた感想など:

Weekly R-style Magazineは、毎週月曜日の朝7時に配信されているメルマガです。

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ブログに書けないテーマ、長期的な連載、日々考えていることなどをお送りしています。

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