7/18 〜 7/23 今週のまとめ

今週のまとめエントリーです。

  1. Evernoteのノートブック内を整理するときの荒技
  2. Evernoteのダッシュボードを作ってみる
  3. 対話で進捗を記録し、Evernoteにノートを作る「進捗くん」
  4. ScrivenerにiOSアプリが登場。さて、ファーストインプレッションは
  5. 確信というウィルス
  6. 知的生産における「自分なりの流儀」の確立について

今週はEvernoteネタが多かったですね。毎度のことですが、いろいろ「実験」しております。来週もちょこちょこ書くかもしれません。

今日の一言

今日の一言はこちらでつぶやいております。

7月18日

「慣れる」ことは悪いことではありませんが、それ以上には進めません。

7月19日

恐怖心って、(その他の感情と同様に)避けて通るものではないと思います。

7月20日

オールの角度がマズイと、どんどん泥沼の底に向かって進んでしまいます。角度を変えることです。

7月21日

言葉は嘘がつけるから言葉なんて無い方が良い、というのはあまりに単純すぎる見方でしょう。

7月22日

まずは、深呼吸して落ち着くことです。

7月23日

私という意志が、それに定義を与え、それを受け入れる。ただそれだけのことです。

今週のその他エントリー

Honkure

WRM 2016/07/18 第301号
『わかばちゃんと学ぶ Webサイト制作の基本』(湊川 あい)
『良い戦略、悪い戦略』(リチャード・P・ルメルト)
メルマガを300号も続けるコツ
『セルパブ!夏の100冊2016』(ぱぶにゃん)
『月刊群雛』が休刊、そして
『TAP』(グレッグ・イーガン)
『劇場版 蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- Cadenza』
2016年7月〜のアニメについていくつか
『情報の家政学』(梅棹忠夫)

今週触った本

今週買った本は一冊もありませんが、上の本をじっくり味わっています。

明日のメルマガ告知

毎週月曜日に配信しているメルマガ。来週号の目次はこんな感じです。

○BizArts 3rd 「まとめのラフ案といきなり冒頭」
 タスク管理を掘り下げていく企画。全体のまとめが進行中です。

○SSS 「タイトル未定」
 連載型ショートショート。情報社会的SFものです。

○エッセンシャルEvernote vol.7 「何を保存するのか」
 週替わり連載。

○Rashitaの本棚 巴読み 「知的生産の技術と社会の変化 その1」
 Rashitaの本棚から本を紹介するコーナー。今回は複数の本を絡めてご紹介。

○物書きエッセイ 「出版こわい」
 物を書くことや考えることについてのエッセイです。

頂いた感想など:

Weekly R-style Magazineは、毎週月曜日の朝7時に配信されているメルマガです。

Weeky R-style Magazine
Weekly R-style Magazine ~プロトタイプ・シンキング~(まぐまぐ)

ブログに書けないテーマ、長期的な連載、日々考えていることなどをお送りしています。

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知的生産における「自分なりの流儀」の確立について

ジェームス・W・ヤングは、半分正しく、半分間違っていました。

彼は、『アイデアのつくり方』で次のように書いています。

私はこう結論した。つまり、アイデアの作成はフォード車の製造と同じように一定の明確な過程であるということ、アイデアの製造過程も一つの流れ作業であること、その作成に当って私たちの心理は、習得したり制御したりできる操作技術によってはたらくものであること、そして、なんであれ道具を効果的に使う場合と同じように、この技術を修練することがこれを有効に使いこなす秘訣である、ということである。

たしかに、アイデアは一定の過程を経て製造されます。

アイデアを「閃く」といった表現からは、まるでそれが刹那の天才的な直感によってのみ成立するかのような印象を覚えますが、たいていその「閃き」の前にいくつかの過程を経てきていることがほとんどなのです。

その意味で、ヤングは発想の舞台を、象牙の塔から大衆広場へと変更してくれました。修練を積めば、誰でもできる行為となったのです。


しかし、上記の表現では、いくつかの、そして致命的な勘違いが発生します。

そのなかで、一番大きな勘違いが、「アイデア生成の≪公式≫を手に入れれば、誰でも発想できる」というものです。ヤングも、本の中でたびたび「公式」という言葉を用いています。

公式と言うと、たとえば、いくつかの変数を持つ方程式があり、そこに数字を放り込めば答えが出てくる、といった印象を覚えるのではないでしょうか。そして、その方程式はAさんでも、Bさんでも、Cさんでも同じなのです。言い換えれば、アイデアを生み出すための「マニュアル」がそこにあることになります。アイデアを生み出せるかどうかの正否は、その「マニュアル」を正しく入手できるかどうかにかかっているというわけです。

もちろん、ヤングは注意書きを残しています。

第一は、この公式は、説明すればごく簡単なので、これを聞いたところで実際に信用する人はまず僅かしかいないということ。第二は、説明は簡単至極だが実際にこれを実行するとなると最も困難な種類の知能労働が必要なので、この公式をてにいれたといっても、誰もがこれを使いこなすというわけにはいかないということである。

ここで重要なのは、「知能労働」という部分です。ヤングがやり残した仕事はここの掘り下げでしょう。つまり、「知能労働」というのは、一人ひとり違うのです。個性があるという言い方もしてもいいでしょうし、むしろそれぞれが違うことこそが「知能労働」である、と定義的に表現してもよさそうです。


たしかに、フォード車の製造には一定の明確な過程が存在するでしょう。では、日産はどうでしょうか。あるいはマツダは。

それぞれに、固有のプロセスを持つのではないでしょうか。同じメーカーでも、特別な車には特別なプロセスがあるかもしれません。

車を構成するパーツの概念は基本的に共通していますが、その作り方やら組み立て方、検査方法に至るまで、各メーカーが独自に研究し、最適なプロセスを導き出しているでしょう。結果として、それがそれらのメーカーの個性ともなっているわけです。

アイデアを生み出す、あるいは成果物を生み出す過程においてもこれと同じことが言えます。


私は物書きですが、同じように文章を書いている人と話していて、成果物に至るまでのプロセスが皆極めて異なっていることに驚きを感じます。

もちろん、似た部分もないではありません。共通して言えるノウハウはたしかにあります。しかし、どう考えても、それらのプロセスは同一ではありません。「プロセスが存在する」ことは共通していますが、ゴリラとチーターぐらいの違いがそこにはあります。

ヤングはアメリカで仕事をしていたので、もしかしたらそんなことはいちいち言うまでもないことだと考えたのかもしれません。個人が個人として、個人的にあることはアメリカでは説明を要することではない可能性もあります。しかし、日本ではどうでしょうか。その点に、若干の心配が残ります。


成果物を生み出すための一連のプロセスの中には、たしかに「公式」と呼べる部分はあります。一般的な意味で言われる「発想」は、アルゴリズム的に実行できる部分も含んでいるのです(※)。
※言葉を入れ替えたり、制約を変更したりといったこと。

しかし、それは全体の中の一部でしかありません。そして、その全体像については、統一的な「マニュアル」で記述することは不可能です。もし、それを記述してしまえば、それは「名ばかり知的生産」となってしまうでしょう。なにせ、知的生産とは、「頭をつかって何か新しいものを生み出すこと」なのですから。

頭を使うことを放棄した段階で、それは知的生産からは遠ざかってしまいます。


ヤングは、「この技術を修練することがこれを有効に使いこなす秘訣」だと述べました。私なりにパラフレーズすれば、それは「自分なりのプロセスを開発する」ということです。

これは、「知的生産のやり方は、皆それぞれ違っていい」という優しい眼差しではありません。むしろ、「知的生産のやり方は、皆がそれぞれに自分の流儀を確立しなければならない」という厳しい態度です。

なぜなら、自分なりの流儀と、自分なりの成果物は呼応しているからです。

もちろん、仕事として求められている成果物が「自分なりの成果物」でないのならば、自分なりの流儀は必要ないでしょう。むしろ邪魔かもしれません。

しかし、「自分なりの成果物」が必要な場合は、__車メーカーがもがきながらも自分たちの流儀を確立しているように__自分なりの流儀を確立していかなければなりません。そして、非常に残念ながらそうして確立した流儀が、「正解」かどうかを判定してくれる人は誰もいないのです。

あくまで自分なりにプロセスを少しずつ最適化し、成果物の具合からフィードバックを得て、暗闇の中でカイゼンを進めていくしかありません。


と、かなり悲愴的に書きましたが、基本的に上記のようなカイゼンは楽しいものです。なぜなら、それだって「発想」と「成果物の生成」の一つの実践には違いありません。

逆にこれを、「正解」を探すアプローチだと考えるとだんだん辛くなってきます。なぜなら、初めからそのようなものは存在しないからです。

「正解」がない以上、どうしてもどこかしらに不具合が出てきます。効率的でない要素も残るでしょう。それらは結局、マドルスルーするしかないのです。

ここに極めて難しいバランスがあります。

プロセスにこだわらないということはありえない。しかし、プロセスにこだわりすぎるのも間違っている。

大切なのは、このバランスをどちらか片方に傾けすぎないことでしょう。

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確信というウィルス

私は正しい。
私は間違っている。

私は賢い。
私は愚かしい。

私は正しい。
私は間違っている。

私は、自分が正しいと考えている。
私は、自分が間違っていると考えている。

私の考えは正しい。
私の考えは間違っている。

ん?

私は愚かしい。私は間違っている。私の考えは間違っている。私は、自分が間違っていると考えている。

私が持つ「自分が間違っている」という考えは、正しいのか、間違っているのか。

私が持つ「自分が間違っている」という考えが間違っているなら、私は正しいことになる。
私が持つ「自分が間違っている」という考えが正しいなら、私は間違っていることになる。

矛盾。その背後にある、自己に対する絶対的な肯定と確信。

検証を経ない確信。直感に導かれた確信。それらは先に結論がある。すべては後付けとなる。

あらゆる過ちと愚かさの源。人はそれを傲慢と呼ぶ。

私は賢い。
私は愚かしい。

どちらでも構わない。どちらであっても、それを先駆的に確信し、「事実」として固定してしまった段階で、知性の歩みは止まる。

たしかに私は愚かしいのかもしれない。でも、愚かしくない部分もあるのかもしれない。あるいはあるタイミングでは愚かしく、別のタイミングでは愚かしくないのかもしれない。ある基準で測れば愚かしく、別の基準で測れば愚かしくないこともありうる。

1bitからの脱出。
       一つ上の階層へと。

免疫系の存在しない体内、ウィルス対策アプリがないPC、そして、自問が発生しない思考。危うい直感と、検証不足の確信が暴れ回り、猛威を振るう。やりたい放題の世界。

煮沸、検証、CTL、自問、消毒、仮説、アップデート、アップデート、アップデート……

「致命的なエラー」が見つけられない致命的なエラー。

→私は正しい
 私は間違っている

さて?

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ScrivenerにiOSアプリが登場。さて、ファーストインプレッションは

統合執筆環境ツールであるScrivenerにiOSアプリが登場しました。iPhoneあるいはiPadで使用可能です。

Scrivener
カテゴリ: 仕事効率化, ブック

アプリの感覚などは、公式動画をご覧頂ければ十分でしょう。

機能については、他のブログさんがきっと上げてくれることを期待して、当記事では軽く触れるに留め、ファーストインプレッションを中心にお送りします。

位置づけと画面紹介

まず、比較ですが、フルスタックバージョンがMac版であり、それとかなり近いバージョンがiPad版、そして簡易版がiPhone版と位置づけられそうです。コアとなる機能はどのバージョンでも同じであり、どれもが十分に「Scrivener」ではありますが、できることには違いがあります。

その点を考慮すると、メインで使うのはMac版、モバイル用途はiPad版、ちょっとした作業はiPhone版という使い分けが良さそうです。公式動画でもiPad版が選択されていることを考えると、iOSアプリの中心はiPad版と見ておいてよいでしょう。

では、ざっくりとiPad版の画面紹介。

IMG_0720

アプリを立ち上げた状態では、中身は空っぽです。すでにMac版を使っている方は、Dropbox経由でファイルを取り込むのが良いでしょう。

IMG_0721

DropBoxと連携させ、リンクするフォルダを決定します。デフォルトのままであれば、DropBox直下のAppsフォルダにScrivenerフォルダが作成されるので、そこにScrivenerファイルを投げ込めばOKです。

IMG_0722

インポートするとこんな感じになります。

IMG_0723

当たり前ですが、Mac版と同じ構成になっています。エディタもごく普通にリッチテキストが扱えますし、書式設定のいくつかはきちんとMac版で設定したものを引き継いでいます。エディタ背景色の選択は限られていますが、#000000~#FFFFFFで選びたい人はそれほどいないでしょう。

IMG_0724

iPad版では、コルクボード画面もきちんと表示されます。

IMG_0725
※カードを指で動かせる

これ、結構良いんです。Mac版だとマウスで操作するんですが、iPad版だと指でカードをいじれます。「まるで情報カードを扱っているような感覚」__これが宣伝文句としてどれだけ機能するのかは謎ですが__がちょこっと味わえます。ただし、画面サイズの問題は残りますが。
※だれかiPad Pro版の感想を。

他のツールで言うところのExportに当たるcompileもきちんと実装されていて、Mac版ほど細かい指定はできませんが、PDFやらなんやらに書き出すことが可能。ちょっとした原稿、あるいはプレビュー用のファイルくらいならiOS版でも問題なさそうです。

わざわざ買う意味は?

少し触った印象では、「モバイル版のScrivener」という感触で、Mac版の完璧な代替とはなりそうもありません。あくまでMac版との併用が前提といったところでしょうか。

大きな違いは、以下の二つ。

  • テンプレートからのプロジェクトの作成
  • compileの微妙な設定

Mac版では、標準でさまざまなテンプレートが準備されていますし、自分でそれを作ることもできます。私みたいに「何冊も電子書籍を作る」ような場合は、テンプレートが使えるとかなり省力化が図れます。この点は、長期的に使って行く上で結構大切です。ただし、これは今後のバージョンアップで使用可能になるかもしれません。

もう一つは、出力であるcompileについて。

正直私は、Scrivenerの最大の魅力は「精緻なcompile制御」にあると考えています。詳細は割愛しますが、本当にかなり細かい制御できるのです。複数のテキストをまとめて別の形式に出力するツールは他にもありますが、これくらい細かい制御ができるツールはなかなかありません。その機能だけでも十分使うに値します。

現状iOS版では、それほど細かい設定はできませんし、狭い画面に大量の設定項目が表示されてもそれはそれで使いづらいものがありそうです。その意味で、やはりメインはMac版であり、iOS版はそのモバイルタイミングを埋めるものと言えるでしょう。

逆に言えば、モバイルタイミングがまったく存在しないなら、「あえて」買う必要まではないかもしれません。「あったら便利」であるとは言えそうですが。

Ulyssesとの比較

となると、似た__それでいて全然別の__アプリのUlyssesとの比較が気になってきます。

Ulysses
カテゴリ: 仕事効率化, ライフスタイル

まず、MacとiOS端末でテキストを共有する、という用途に限って言うならば、Ulyssesに軍配が上がるでしょう。一番の違いは、Ulyssesはマークダウンであり、それはつまり普通のテキストファイルということです。世の中にはリッチテキストでなければいけない文章というのもあるのですが、メモ段階ではプレーンなテキストで十分がことが大半です。

またUlyssesは、シングルライブラリであり、どこのプロジェクトにも所属しないような所属不明メモを簡単に扱うことができます。Scrivenerはあくまで「プロジェクト単位」であり、所属不明なメモの管理には向いていません。

ただし、Ulyssesは構造を構築することはあまり得意ではありません。むしろ「かなり面倒」と言ってよいでしょう。一つの階層を作り、そこにテキストの断片を配置した上で、それぞれを並べ替えることは非常に得意なのですが、そこから複雑な構造を立ち上げていくことには最適化されていません。細かい構造は文章の中のマークダウンで明示することになりますが、書き手として見た場合、全体の見通しが立ちにくい状況がそこにはあります。

Srivenerはファイルそのもので構造を明示するので、そのコントロールは圧倒的に優れています。

さいごに

先日『月刊群雛 2016年 07月号』寄稿した「「月くら」計画から考えるセルフパブリッシング戦略」は、Ulyssesで執筆しました。たしか5000字くらいはあったと思いますが、構成自体は階層一つ分で済んだからです。

もしこれが「第一章」「第二章」「第三章」とあり、それぞれに節や項が入り込んでくるような中規模の構造を持つ文章(というか本)であれば、Scrivenerが活躍したことでしょう。

Scrivenerは、シングルライブラリではなくワンプロジェクト指向で、中規模以上の構造構築に適しており、精緻な書き出し制御ができる__そういうツールです。そして新たに登場したiOS版は、そのプロジェクト進行の、モバイルタイミングを埋めてくれそうです。

まずは、ファーストインプレッションとしてはそのような印象でした。今後使ってみることで、また違った感想も出てくるかもしれません。

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対話で進捗を記録し、Evernoteにノートを作る「進捗くん」

お手製のAppleScriptです。Macで、Evernoteがインストールされている環境で使えます。

「スクリプトエディタ」を開き、そこに以下のコードをコピっとペーストしてください。スクリプトが「AppleScript」になっているかもチェック。

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※「進捗くん」のコード

で、実行ボタン(右向きの矢印)をポチッとすれば、テストできます。

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以下は、スクリプトの流れ。

進捗くんデモ

起動すると「日報」か「週報」かを尋ねられます。どちらを選んでも以降の動作は基本的に同じで、ダイアログの中身が少し変わる程度です。ここでは「日報」を選んでおきましょう。

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まずは、「やったこと」の入力。簡単に言えばプロジェクト名ですが、そんなに小難しく考える必要はありません。思いつく「やったこと」の見出しを書き込みましょう。複数入力する場合は「,」で項目を区切って下さい。

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すると、「やったこと」一つひとつにたいしてスクリプトが進捗を尋ねてきます。なぜ関西弁なのかと言えば、その方が気楽そうな気がしたからです。

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一つ答えたら、次。それが繰り返されます。

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すべて終わったら、他にもう何もないかが尋ねられます。何かあったとしましょう。

※「あったわ」を選択
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入力を終えたら、もう一度他にもう何もないかが尋ねられます。「なかった」を選択するまでエンドレスです。

※「あらへん」でループから脱出
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以上を入力し終えたら、明日(「週報」なら来週)何をするのかを尋ねられますので、思いを語っておきましょう。これが終われば、スクリプトが以上の内容をEvernoteにノートとして作成してくれます。

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※作成されたノート(あくまでサンプルです)
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さいごに

テストが無事終了したら、「スクリプトエディタ」で内容を保存し、形式を「アプリケーション」としておけば、いつでも使えるようになります。

一応私専用に作ったものですが、極端な機能は使っていないので、ごく普通に使えるかと思います。

関西弁が気にくわない方は、スクリプト上で修正していただければ、標準語に戻すことも(他の方言に変更することも)可能です。また、スクリプト内の「h3」を「h4」や「h2」に変えれば、Evernoteに作成されるノートの見た目もちょっぴり変わります。そのあたりは、お好みでどうぞ。

では、皆様も楽しいEvernote Lifeを!

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Evernoteのダッシュボードを作ってみる

はい、毎度おなじみ「こんな機能があったらいいな」の時間がやってまいりました。

今回は、「Evernoteにこんなダッシュボードがあったらいいな」をご紹介したいと思います。

まずはこちらをご覧下さい。

screenshot

こういうの、あったらいいですよね。

メニュー

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まずは「メニュー」。役割的にはショートカット的な位置づけです。ネタ帳やクレドなど、頻繁にアクセスする(あるいはすべき)なノートへのノートリンクが一列に並んでいます。

サブメニューなんかもあったら便利ですが、JavaScriptが走らないのでそこは諦めておきましょう。

目下プロジェクト・タスク

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中心となるのがこのセルです。

まず、今現在自分が中心的に考えている(あるいは考えようとしている)テーマが並んでいます。つまり、このダッシュボードにアクセスするたびに、それらのテーマがリマインドされるわけですね。長期的に一つの物事について考えていく上で、このようなリマイドは欠かせません。特に移り気な現代人__というか私__にとっては必須です。

さらに、手持ちの「プロジェクト」も一覧できるようになっています。気になるプロジェクトがあれば、即座にレビューが可能ですね。

プロジェクトに属さないような小さなタスクは、「ミニタスク」に格納されます。

最近のノート

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次に来るのが「最近のノート」。

「最近更新したノートは、使われる可能性も高いかもしれない」仮説に基づいて設置されています。あんまりピリッとは来ませんが、多少は自分の行動ログ的に使えるかもしれません。

ランダム・アイデアノート

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で、ここのセルが大切です。ワンポイント・アクセントです。

指定していたノートブックから、ランダムにノートを引っ張ってきて、それを一列に並べてあります。私の場合はアイデアノートですが、Webスクラップ置き場とかでも面白いかもしれません。過去のアイデアや資料との再邂逅をプロモートしてくれます。

さいごに

というように、いかにも「アプリが自動で作ってくれた」風に書きましたが、すべてハンドメイドです。

Evernoteのノートにテーブルを挿入し、そこにペチペチとノートリンクを貼っていきました。若干面倒でしたが、楽しくもありました。とは言え、ある程度、ノートの作り方やタグの添付をコントロールすれば、AppleScriptで自動作成することは可能でしょう。

ともかくこうしたダッシュボードを作ってみると、情報の見え方がかなりかわることが体感できるかと思います。やはり「一覧性」は大切なのです。たぶんそれは、「見通し」と「コントロール感」に関わってきます。

では、皆様も楽しいEvernote Lifeを。

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Evernoteのノートブック内を整理するときの荒技

Evernoteのノートブック内を整理するときってあるじゃないですか。

inboxとか溜まっているアイデアノートとか、そういうノートブック。

そういうときって、まずその整理したいノートブックを開いて、上から順番にノートをチェックしていくことになりますよね。

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ここまではいいんです。問題はその後のアクション。取り得る行動はいろいろあって、

  • ノートを削除する
  • 別のノートブックに移動する
  • 同一ノートブック内の別のノートに追記する
  • 同一ノートブック内の別のノートとマージする
  • 他のノートブック内の別のノートに追記する
  • 他のノートブック内の別のノートとマージする

みたいなところでしょうか。

「ノートを削除する」と「ノートブックを移動する」はOKですね。ごく簡単に行えます。でも、それ以外はちょっと面倒です。

同一ノートブック内の別のノートに追記する

これはまあ簡単なところ。

ようは、Aのノートに書いてあるものを、別のBのノートに移動させたいわけです。とりあえずはがんばってコピペしましょう。

同一ノートブック内の別のノートとマージする

これ一見簡単そうに思えるでしょ。でも、やってみるとちょっとした「イライラ」が起きます。

たとえば、マージしたいノートが見つかったとして、「たしか、このノートの内容と関連する別のノートがあったはずだ」と思いついたとします。それを、スクロールして探していくわけです。

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で、それが見つかったとしましょう。そのノートの中身を確認するために、当然のようにノートをクリックします。すると、ノートの中身は表示されるのですが、もともとマージしようと思っていたノートのフォーカスが失われます。

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どういうことかというと、今度はもともとのノートを探してスクロールしなければならないのです。Bad Tip!

かといって、最初から複数選択ができるcommandクリックすれば、マージの準備は整いますが、今度はマージ先のノートの中身が確認できません。かなりバクチのマージ作業です。

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この場合は、ノートの表示順を更新順にし、マージしたいノートを見つけたら、空白スペースでも挿入して、ノートを最上位に集めてから、マージするというやり方で対処できるでしょう。

他のノートブック内の別のノートに追記する

他のノートブックが関わってくると面倒さはさらにアップします。

追記するなら、表示させているノートブックを変更しなければなりませんが、追記を終えて元々のノートブックに戻ってくると、スクロールが元に戻ってしまい、「さて、どこからだったっけ?」という事態に陥ります。

そうでなくても、Aというノートブックを整理しているときに、Bというノートブックにジャンプするのは心理的抵抗感が少なくありません。言い換えれば、面倒なのです。だから「まあ、いいか」という判断を下しがち。これでは、ノートの有機的な成長は見込めません。

一応これには対処方法があって、「戻る」コマンド__ショートカットはcommand + [__で、さっきまで見ていたノートまで帰れるのですが、追記先のノートを探すためにいろいろ表示させていると若干手間がかかる問題はあります。でもまあ、覚えておいて損はないでしょう。

他のノートブック内の別のノートとマージする

マージに至っては、ノートブックを越境することは原則不可能です。

つまり、いったんノートを対象のノートがあるノートブックに移動し、さらにそのノートとマージ先のノートを選択して、マージを実行しなければなりません。当然元のノートブックに帰ってきたときにはスクロール位置は戻っていますし、戻るコマンドもここでは機能しません。

じゃあ、先にまずノートの移動だけしておいて、ノートの整理が一段落してからマージ作業をすればいい、という発想になるのですが、だいたい私の経験から言うと、時間が経てば経つほど「どのノートと、どのノートをマージさせようとしていたのか」を忘れがちです。まあ、人間はそういう生き物です。

ARAWAZA

以上のような面倒さから、Evernoteに断片的に集めたノートを有機的に成長させていくのはちょっと面倒なのです。その点は、やはりWorkFlowyに大いに軍配が上がります。

が、それはそれとして、この面倒さを多少なりとも緩和できないだろうか、という気持ちにはなってきますね。

はい、大丈夫です。多少荒技ですが、あるのです。

Evernoteのメニューをご覧ください。「ファイル」メニューに、「新規Evernoteウィンドウ」という項目があります。そうです。これです。これを実行するとどうなるかと言えば、もう一枚Evernoteウィンドウが開きます。

screenshot

ええ、重いですよ。マシンに過酷な要求をしますよ。でも、こうしておけば、整理しているノートブックから移動せずに、他のノートブックを操作できます。この「移動せずに」がポイントなんですね。なので、整理作業をしてる間だけ「2枚のEvernoteウィンドウ」体制にするのです。

ちなみに、AのウィンドウのEvernoteからBのウィンドウのEvernoteにノートをドラッグするとどうなるかというと、ごく普通に移動が可能です。

さらにちなみに、ノートをノートブックではなく、別のノート上にドラッグするとノートリンクがぺたっと貼り付けられますので、その辺も覚えておくとよいでしょう。Good Tip!

ともあれ、まだまだ完全とは言えません。「複数選択時のノートの中身がわかりにくい問題」は依然として残ります。この辺りも含めて、「Evernoteに蓄えたノート同士の有機的な成長」を促すような機能が欲しいところです。

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7/11 〜 7/16 今週のまとめ

今週のまとめエントリーです。

  1. メルマガが300号を迎えました
  2. プロジェクトについて あるいはタスク管理概論第12回
  3. 『アウトライナー実践入門』考察 | アウトライナー概論 零章
  4. WorkFlowyの3種のExport +α
  5. 「アウトライン操作の5つの<型>」で遊ぶ
  6. ブログ文章教室 〜書評記事編〜

今週はアウトライナーについてたくさん書きました。あと、メルマガがとうとう300号です。301号からはリニューアルしてお送りしますので、またよろしくお願いいたします。

「ブログ文章教室」は、結構真剣にやろうかと思っているんですが、いかんせん時間が……。

今日の一言

今日の一言はこちらでつぶやいております。

7月11日

なにせ例外ですから「ほら!すごい!」ってことになりがちですが、やっぱり例外です。

7月12日

最初に苦労するか、後から苦労するか。個人的には後から苦労する方が良さそうな気がします。なにせ逃げられませんので。

7月13日

どれだけ進んできたのかを測るためのものであり、どこを目指そうとしていたのかを思い出すためのものでもあります。

7月14日

巨人がどれだけたくさんいても、その肩に乗れるだけの努力をしないと、あんまり意味がないわけですね。

7月16日

多くの人が言っている「本当の自分」は、たいてい「理想の自分」を言い換えたものに過ぎません。

今週のその他エントリー

Honkure

WRM 2016/07/11 第300号
『仕事は楽しいかね?』(デイル・ドーテン)
『アウトライナー実践入門』に見る三つの希望
『リファクタリング・ウェットウェア』(Andy Hunt)
『機械より人間らしくなれるか?』(ブライアン・クリスチャン)
『愛について語るときに我々の語ること』(レイモンド・カーヴァー)
『Fate strange Fake』(成田良悟)

今週触った本

今週はみごとに一冊も本を買わず。

読んでいるのは以下の本。

明日のメルマガ告知

毎週月曜日に配信しているメルマガ。来週号の目次はこんな感じです。

○BizArts3rd 「まとめへの準備」
○SSS「タイトル未定」
○あたらしい知的生産の技術 「知識の理解」
○今週の一冊 『アウトライナー実践入門』(Tak.)
○物書きエッセイ 「フォントの好みは?」

頂いた感想など:

Weekly R-style Magazineは、毎週月曜日の朝7時に配信されているメルマガです。

Weeky R-style Magazine
Weekly R-style Magazine ~プロトタイプ・シンキング~(まぐまぐ)

ブログに書けないテーマ、長期的な連載、日々考えていることなどをお送りしています。

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ブログ文章教室 〜書評記事編〜

メルマガの300号で「書評記事のライティング・パターン」について考察しました。

自分が書いた書評記事を分析し、そこから「パタン・ランゲージ」的なものを抽出したのですが、それがなかなか使えそうでした。他の人にノウハウを伝えるときにも便利そうです。

仮にそれを結城先生の「文章教室」とフュージョンさせると、たぶんこんな感じになるでしょう。

第一回 本の紹介記事を書いてみよう

まずは率直に本を紹介してみましょう。そこではどんなパーツが使えるでしょうか。

第二回 「どう読んだか」を考えよう

客観的な要素も大切ですが、あなたがどのように読んだのかも大切な情報です。

第三回 「エピソード」を入れてみよう

記事がただのあらすじになっていませんか。記事の魅力を増すためにエピソードを活用しましょう。

第四回 「関連」を探してみよう

本の魅力は、本同士のリンクにあります。関連する内容を持つ意外な本を探してみましょう。

第五回 注意点を指摘してみよう

本と人には相性があります。読み方の注意点、想定されている読者層についても大切です。

第六回 冒頭を引き締めよう

記事のつかみは冒頭にあり。ダラダラ書いた文章を一気にスリムにしましょう。

第七回 引用をまったく使わないで書いてみよう

「ヤバっ、私の書評記事引用多すぎ……」。引用の要件と効果的な使い方をマスターしましょう。

第八回 「面白い」を禁止してみよう

結局、「面白い」しか書いてないことはありませんか。掘り下げて金太郎飴を避けましょう。

第九回 同じ本で別の記事を書いてみよう

一度紹介した本を、時間を置いてもう一度別の視点から紹介してみましょう。

第十回 同じ本でもう一度別の記事を書いてみよう

そうして紹介した本を、さらにもう一度別の視点から紹介してみましょう。

とはいえ……

初級編〜中級編合わせて全十回ですね。

どうでしょう。なかなか面白そうではありませんか。もちろん、中身はまだぜんぜんできあがっていないわけですが、まあタイトルだけでもなんとなくイメージできそうな気はします。がんばってください(他人任せ)。

気が向いたらHonkureの方にでもアップしてみます。

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「アウトライン操作の5つの<型>」で遊ぶ

『アウトライナー実践入門』に「アウトライン操作の5つの<型>」というのが出てくる。

  • リスティング(箇条書き)
  • ブレイクダウン(細分化)
  • グルーピング(分類)
  • レベルアップ(階層を上がる)
  • ソーティング(並び替え)

見事に箇条書きだ。これを「自分のアウトライナー」に入れてみる。

screenshot

解剖台に乗せられたカエルを眺めるみたいに、じっと見つめる。

さあ、遊ぼうじゃないか。

Let’s Play

「自分のアウトライナー」に入れると、さまざまなことが可能になる。

たとえば「リライト」だ。

screenshot

「5つの」を消してみた。これで、<型>の数はいくらでもよくなった。個数の制約から解き放たれたのだ。

なあに、気にすることはない。最終的に固まってから、はじめから個数を決めていましたよと言わんばかりに数を入力し直せばいい。あなた以外の誰もそれには気がつかない。したり顔を浮かべておけばいい。

もちろん「順番を入れ替える」こともできる。

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別に著者の並べた順番が絶対ということはない。それが絶対なのは本の中だけである。「自分のアウトライナー」に入れれば、それはあなたの支配下に置かれる。自分にとって収まりの良い順番をクルクル入れ替えながら試せばよい。

せっかくなので「下位に項目を追加」してもいい。

screenshot

言うまでもないが、「新しい項目を追加」してもいいし、「既存の項目に肉付け」することも許容されている。

screenshot

このようにして遊びは進んでいく。

さいごに

「知的生産にとって、あらゆる事象は素材となる」

と言ったのは、他の誰でもない私だが__ちなみに、今初めて言った__、「自分のアウトライナー」に入れるとこのように他の素材を使って「遊ぶ」ことができる。人はそれを探求や研究と呼ぶのかもしれないが、気分的には遊びである。とは言え、真剣に遊ぶわけだが。

もちろん「自分のアウトライナー」というのは一つの象徴である。

それは大学ノートであっても、付箋であっても、情報カードであっても、テキストエディタであっても、脳内の心的イメージであっても構わない。ただ、「アウトライン操作の5つの<型>」をお行儀良く書き写し、丸暗記して終わり、というだけでは面白くない、というだけの話だ。

というわけで、Let’s Play.

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