アイデアのカタリストとしてのEvernote

先日のこと。ブラウザで、次のニュース記事を読んでいました。

出版文化の東京一極集中に風穴を…関西全体で作家を育成するシステム「関西出版ルネサンス」発足へ(産経新聞)

出版活動の大半は東京に集中しているので、それをちょっとでも変えようじゃないか、という活動です。

私も、いち関西圏片田舎物書きとして興味がないわけではありません。記事には次のようにあります。

 さらに、出版する側からの一方的な活動にならないよう、作家やライター、イラストレーターのほか、本を出版したいという学生や作家希望者ら書く側にも参加を呼びかけ、情報交換できる場を目指すという。

なるほど、なるほど。そう思いながら、いつものようにFirefoxの「Evernote Web Clipper」アドオンを使ってページを保存したところ、次のような表示が出てきました。

Evernoteが提案してくれる「関連するノート」です。

screenshot

一番右に、『読者を「編集者」に――ネットの“発掘力”に期待する出版社』とタイトル付けされたノートが表示されています。

以下のニュース記事をクリップしたノートです。

読者を「編集者」に――ネットの“発掘力”に期待する出版社

現時点からみて、一年以上前にアップされた記事です。「関連するノート」として提示されて、内容を想起しましたが、その直前までは完全に忘却していました。

改めて、上の二つの記事を読んでみると、私の脳内で「つながる感覚」が生まれました。アイデアが生まれる瞬間の、あの感覚です。読書中、散歩中、会話中、いろいろな場面で登場するであろう、あの感覚です。

もちろん、上の二つの記事を読んでも、何もひらめかない人はいるでしょう。

それはそうです。

だって、このEvernoteは私のEvernoteなんですから。

蓄積してきた情報が、新しい情報と__私の脳内で__組み合わさることによって新しいアイデアの萌芽となる。発想の触媒。Evernoteが持つ、そしてノート数が少ないユーザーには見過ごされている価値の一つです。

気になった記事は、整理など気にせずどんどんクリップして放り込めばよいのです。
思いついたアイデアは、貴賤など気にせずどんどんメモして放り込めばよいのです。

価値は後から見えてきます。

その価値は、現時点で自分が想像する価値とは違った形をしているでしょう。思いもよらぬ、というのは、つまりそういうことです。

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【レビュー】図解 7日間で「すぐやる人」に突然変わる本

なんと!この一冊があれば、たった7日間で「すぐやる人」に生まれ変われます!

[図解]7日間で「すぐやる人」に突然変わる本
[図解]7日間で「すぐやる人」に突然変わる本 佐々木 正悟

PHP研究所 2013-05-19
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と、深夜の通販番組のノリで始めましたが、「先送り」対策のノウハウが詰め込まれた本であることは間違いありません。

本当に7日間でどうにかなるかどうかはわかりませんが、「突然」というのはありえそうです。こういうのは、閾値を超えたら急激に変化します。自転車と一緒ですね。最初はフラフラと安定せず、コケ続けますが、ある瞬間からすっと前に進めるようになる。そういう瞬間があるものです。

「先送り」については、そういう瞬間を通過しても、パーフェクト・マンになれるわけではありません。なんでもかんでも「すぐやる人」に変身できるわけではないのです。

そうではなくて、どうすれば自分が「すぐやる」のか、あるいは何が「すぐやる」を阻害しているのか。そういう自分自身についての知見を得て、自分を方向付け__あるいはコントロール__できるようになること。それが一つの到達点です。

それができるようになると「エウレカ!」と大声で叫び出すことでしょう。たぶん。

本書は全4章で40のノウハウが紹介されています。今回は気になった3つを紹介してみましょう。

やる気がなくても動けるようにする

最初から、若干ネガティブな雰囲気が漂うノウハウですが、これはかなり重要です。

私が提唱したいのは調子が悪い日、またはせいぜい何とかなっている程度の日を基軸にして、それでも仕事がちゃんと回るようにするやり方をするということです。

人の調子は簡単に上下します。すごく調子の良い日もあれば、ありえないほど調子の悪い日もあるでしょう。雲一つない快晴の日と、大型台風直撃の日。生物である人間としては、ごくごく当たり前の調子の波です。

問題は、おうおうにして「すごく調子の良い日」に、モチベーションがバリバリ上がって、「こんなことをやろう!」と計画を立ててしまうことです。普通、ありえないほど調子の悪い日に、計画を立てたりはしません。前向きな気持ちが強いときに、計画というのは立てるものです。

もちろん、そのときは「やる気に満ちあふれている俺」基準で計画を立てます。もう、これができればスーパービジネスパーソン(あるいはハイパーノマド)になれるんじゃないか!と驚嘆するような計画が出来上がります。

でも、その調子の良さはだいたいにして続きません。恐ろしいほどの快晴の日は、連続しないのです。それは平均から乖離しているといってもよいでしょう。やがて、よくある一日に回帰していきます。そのとき、自分の目の前にある計画は明らかにオーバースペックです。

その計画を目の前にして、罪悪感や敗北感を感じてしまうかもしれません。あるいは「どうにでもなれ効果」が発動してしまうかもしれません。この状況を変えることです。

私もノッているときは、すごくシビアな原稿を一日6時間ぐらい書き続けることができます。でも、それは続きません。だから、毎日6時間原稿を書く、という計画を立てると、もうその時点で破綻することが決定してしまうのです。

継続できること。これが重要です。

すごく格好よい言い方をするとタスク実行の「持続可能性」(サステイナビリティ)を考慮することが大切です。

そのためには、作業記録を残しておいて、忌憚も先入観もバイアスもない「平均的な自分スペック」を理解しておく必要があります。

「やったこと」からチェックリストを作る

これ以上解説は必要ないかもしれませんが、一応。

チェックリストについての要点は、次の文章で十分語られていると言っても良いでしょう。

チェックリストを作ることで「悩む」人は、最初から完全なリストを作ろうと意気込みすぎています。チェックリストは後で修正すればいいのです。

むしろ、修正を経ていないチェックリストは使い物にならない、とすら言ってもいいかもしれません。

とりあえず「やったこと」を並べて、チェックリストの仮組を行い、それを徐々に修正していく。それで使い勝手の良い、あるいは機能するチェックリストが出来上がります。

「習慣=テクニック」を理解する

これは「習慣とは何か?」という深遠な問いに向き合う必要がありますが、軽めに回避しておきましょう。

「習慣」の実態が何であれ、以下の点は重要です。

貯金やダイエットがつい「明日から」となってしまうのは、やり方を知らないせいです。ですから、それらは技術だと思って、技術を習得するつもりで取り組むことです。

「ダイエットがうまくいかない」→「ダメな私」

という連想は、悲劇のヒロイン的な楽しみ方はあるのかもしれませんが、あまり実際的な考え方ではありません。むしろ、技術が足りない、と考えた方が健全ですし、前に進みやすくなるでしょう。

技術を少しずつ向上させていくと考えれば、「どうにでもなれ効果」も発揮されにくくなるのではないかと思います。

さいごに

私はメルマガで「ジブンのトリセツ」という連載を持っていたのですが、まさに「先送り対策」にはジブンのトリセツが必要です。それがないと、地図もなしに深い森の中に入り込んでしまいます。

で、ジブンのトリセツ作りには、やっぱり「記録」が役立つんです。ほんとに。

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京都で佐々木先生と対談してきました

5月18日に、京都で行われたタスクセラピーにゲストとして参加してきました。

京都で倉下先生と対談してきました(ライフハック心理学)

大変好評だったという印象です。倉下先生、ありがとうございました。

コレがあれくらい受けるなら、またやってもいいなと言うくらいでした。

こちらこそ、ありがとうございます。

タスク管理については、私と佐々木さんは同じ方向を向いていると思うのですが、実装のスタイルが結構違うのが面白いですね。ベースとなるモチベーションというか、価値観が違うからかもしれません。その辺も考えていくとなかなか面白そうです。

今回は、いくつか補足的に。

補足1


まずは、上の記事より。

なんだかけっこう込み入った話をしたのですが「麻雀がMP(認知資源)の拡大に役立つ」という件と、倉下さんが執筆中にアリソンを聞く件が個人的には掘り下げたかったところです。

他にはなんといっても「どうにでもなれ効果」です。正式名称はこうなのかな。私は「毒くわば皿まで問題」と呼んでいました。

「麻雀がMP(認知資源)の拡大に役立つ」は、書き出すと長くなるので割愛します。ただ、筋力トレーニングと同じで、強い負荷をかけ続けていると、やっぱりその力は向上します。少なくとも、体感として。

で、雀鬼流という流派は、趣味としての(あるいは遊びとしての)麻雀とはかけ離れた打ち方をします。こればかりは、言葉で説明してどうなるものではないので、私としては匙を投げるばかりですが。

次に音楽について。

まず、私は作業中、ほぼ何かしらの音楽をかけています。移動中もiPodがお供です。で、いくつか気分別にプレイリストを作っているのですが、その中にアニソンを集めたプレイリストがあり、軽い文章を書くときは、だいたいそのプレイリストが選択されます。今、この原稿を書いているときも、同様です。

ちなみに、現在そのプレイリストには

  • Preserved Roses
  • 偏愛の輪舞曲
  • ユキトキ
  • best day,best way
  • Girlish Lover
  • Prime number ~君と出会える日~
  • W:Wonder tale
  • Deeper Deeper
  • Zoetrope

の9曲が入ってます。これが延々リピートされるわけです。

で、少し込み入った原稿を書く場合は、別のプレイリストを選択します。それで気分を「スイッチ」するわけです。これは、わりと有効だと確信しています。

最後に「どうにでもなれ効果」。

これは何かしらの目標達成、あるいは新しい習慣を身につけるといったトライに必ず顔を出す厄介者です。いかに、これに対処するかで、その成功率が変わってくるといっても過言ではないでしょう。

ブログを毎日更新する!と高いモチベーションの元で、高い目標を設定する。そこまではよいのです。しかし、現実は冷酷で、私たちに困難を投げつけてきます。すると、一日ぐらい無理そうな日が出てきます。で、その日の更新をパスする。すると、「毎日更新する」に対するモチベーションが急激に減少してしまうのです。

ダイエットでも、節約でも似たようなことがあるでしょう。

ある制約があって、それを守っている最中に何かしらの事態でその制約を越えてしまう。すると、歯止めがまったくきかなくなる。700までに抑えると決めているにも関わらず、700をちょこっとでもオーバーしてしまうと、1000なり1500なりに向かってもまったく気にならない。最終的な目的を考えれば、たとえどんな数字でも小さい方がよいにも関わらず、です。

いくつか対策は考えられるのですが、それについてはまた別エントリーにて書きましょう。とりあえず、一般的な人間はだれしもこういう傾向を持っています。「どうにでもなれ」な状態になったとしても、「だめな人間」でも「弱い人間」でもありません。ごくごく普通の人間です。あとは、いかにこれを回避するのか、ですね。

補足2:MP戦略について


対談の中で取り上げた、MP戦略については、

セルフコントロール力との付き合い方 あるいはMP戦略

の記事をご覧ください。

どういう戦略をとるのであれ、「やる気」は有限の資源である、という視点に立つのがスタートです。

さいごに


一応、対談で使ったスライドを置いておきます。

これだけ見ても、何のことかさっぱりわからないと思いますが。

▼こんな一曲も:

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5/13 ~ 5/18 今週のまとめ

今週のまとめエントリーです。

  1. [ハングアウトオンエア]Rashitaの部屋 番外編 収録しました
  2. 普通の人の普通の感想とプラットフォーム
  3. なぜなに”知的生産” 〜情報カードの使い方〜
  4. 【レビュー】「これからの世界」で働く君たちへ(山本賢治)
  5. 棚の向こうに、見える人
  6. 空っぽのグラス

予想外に、「なぜなに知的生産」がウケてましたね。一度、オープニングのノリを続けてみるエントリーも書いてみたいところです。

Rashitaの部屋も、もうちょっと開催頻度を上げてみたいと思わないではない今日この頃です。

今日の一言

今日の一言はこちらでつぶやいております。

5月13日

批判の内容と、形式と、姿勢。それでいろいろ見て取れます。

5月14日

当たり前のようですが、かなり重要なポイントです。

5月15日

口先で旗を掲げることは誰でもできます。それをしっかりと立てられているかどうか。そこが見極めのポイントになるでしょう。

5月17日

「がんばる」ことを当たり前にしてしまうと、後々怖いことになるかもしれません。工夫が必要です。

今週のその他エントリー

ジャムスタ


『日本の景気は賃金が決める』を読みました
プレイズ・ファーストについて
情報カードノート
『場末の文体論』を読みました
『教養の力』を読みました

Я-style


[ラノベレビュー]氷の国のアマリリス
[ラノベレビュー]なれる!SE9

明日のメルマガ告知

毎週月曜日に配信しているメルマガ。来週号の目次はこんな感じです。

○BizArts 「BizArtsのまとめかた(5)」
 仕事術系の本を読み込むコーナー。連載の内容のまとめ方を考えています。

○Dr.Hack #024
 僕とハカセのハックストーリー。

○僕らの生存戦略 vol.2
 新連載のさわりです。

○Rashitaの本棚 「場末の文体論」
 Rashitaの本棚から一冊紹介するコーナー。新刊あり古本あり。

○エッセイ 「指標が導くその先に」

→メルマガの過去分エッセイは「Facebookページ」にて読めます。

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空っぽのグラス

情報消費は楽しい。
情報消費は低コスト。
情報消費は疲れない。

望むなら、四六時中、情報消費の浴槽に浸かっていられるのが現代。

情報消費は楽しい。でも、情報消費は楽しくない。

ときどき。ほんとに、ときどき、ふっと薄ら寒い感覚が湧いてくる。

地獄の底をのぞき込むような。虚無の瞳に見つめられるような。そんな感覚。

何もかもが無価値の大地にたたき落とされ、
空が孤独と絶望の黒で塗りつぶされる。

そんな感覚。

もしかしたら、情報消費は僕たちから何かを奪っているのではないか。
何かを削り取っているのではないか。

その結果、僕らは、あの深淵に足を踏み入れることになるのではないか。

もちろん、そんなことはない。

あの深淵は、あの虚無は、あの地獄は、もともとそこにあったものだ。古い家の地下室のように、誰かが扉を開くのを待っていただけだ。あるいは、風や振動のきまぐれな作用で解き放たれるのをまっていただけだ。

情報消費は、とてもクールにそこから目を遠ざけてくれる。地下室への階段から目を背けさせてくれる。やがて存在すらも忘れ、快楽のダンスに没頭させてくれる。

情報消費は楽しい。

でも、それは決して地下室そのものを壊してはくれない。コンクリートで埋めてはくれない。ただ目をそらしているだけ。

決して満たされることのないグラスに、延々と水を注ぎ込んでいるようなものだ。手を止めれば、空っぽのグラスが登場する。もちろん、そのグラスははじめからそこにあったのだ。生まれたときからずっと。

逃げることはできない。

でも、空っぽのグラスを掲げ、世界に向けて「乾杯」を告げることはできる。そして、苦痛と愚鈍さと後悔を一気に飲み干すのだ。

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棚の向こうに、見える人

先日、グランドフロント大阪にある紀伊國屋書店に行ってきました。
2013-0502 紀伊國屋書店 グランフロント大阪店に行ってきました

「新品」の書店に足を運ぶのは、独特の楽しさがあります。

それは、出来たばかりの書店と、初めて訪れた書店の、二粒の楽しさのおかげでしょう。この二つは、微妙に位相が異なっています。

それはさておき。

まずは、何も考えずに店内をぶらっと巡ります。

児童書の充実っぷりに驚かされながら、趣味・実用・教養・科学・ビジネス・小説と棚をチェックして回りました。

棚をチェック?

そう、チェックです。「新品」の書店に足を運ぶとき、「買いたい本」を探す意欲は私の中でそれほど高くはありません。もちろん、面白そうな本を見かけたら、その他の書店と同じようにレジに持って行くわけですが、それは副次的なイベントです。むしろ、どういう棚が作られているのか、に興味の矛先は向いています。

  • 他の書店にないジャンルの棚はあるか
  • どの棚に力を入れ、どの棚がそれなりなのか
  • どんな本が揃えられているのか(あるいは置かれていないのか)
  • どんな風に本が陳列されているのか

といった興味です。

その興味は、お店の「棚作りのレベル」を確認しようという意図につながっています。ようは、「よく行く書店」なのかそうでないのかを見極めたいのです。

やはり、足を運ぶのであれば、良い本との出会いが期待できる書店を選びたいと思うのは自然なことでしょう。読書生活において、優良な書店は大切なパートナーなのです。書店の見極めは、読書生活において重要な要素を占めています。

『ハイブリッド読書術』でも、書店を見分けるポイントをいくつか紹介してありますが、この本は読書初心者向けなので、踏み込んだ要素は割愛しました。たとえば、ある程度本を読んでいないと判断できない棚の良さ、といったものがあります。

「ほう、この本をわざわざ置いてあるのか」「なるほど、あえてあの本は外してあるんだな」といったことです。「へぇ、ここにそれを置きますか」という驚きなどもあるでしょう。

書店はメディアである

という言葉もありますが、ある程度読書量が増えてくると、その棚を作った人のメッセージが見えてくることがあります。

もちろん、そのメッセージはNull、つまり空っぽであることもあります。つまり、単に本を棚に差し込んだだけ、という切ないメッセージです。これはまあ、忙しい書店員さんにしてみれば、致し方ないのかもしれません。しかし、時々ハッとさせられるような棚に遭遇することもあります。

このジャンルに興味がある人に、こんな本を読んで欲しい。

そういう意図が伝わってくる棚です。言い換えれば、その本棚の前に立つ「読者」がきっちりとイメージされている棚です。

一応小売業の経験者として言わせてもらえば、そういう棚を作るのは結構な手間ですし、なんといっても楽しい作業です。本を読むのがあまり好きではない、という人にはそんな棚は作れません。

そんな興味深い棚は、私たち__読書好きの書店員と購入者__に、それぞれ一方通行の相互確認をもたらしてくれるのかもしれません。棚の向こうに、人が見えるのです。

さいごに

『スペンド・シフト』という本では、消費は「企業に対する消費者の投票」として捉えられています。

すると、そういう棚が存続していくように願うのならば、できるだけそうした棚が存在する書店で、一冊でも二冊でも本を買うことが必要なのでしょう。あるいは、そういう消費が増えるように、お店の情報をシェアするのもよいかもしれません。

それは、

「安く売ってやったら、おまえら買うんだろう」

とか

「とりあえず置いておけば、売れるだろう」

という歪んだ思想への静かな反旗、と表現するのは少々大げさですが、評価軸を一つに限定させないようにする上では重要なことかと思います。

▼こんな一冊も:

ソーシャル時代のハイブリッド読書術
ソーシャル時代のハイブリッド読書術 倉下 忠憲

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スペンド・シフト ― <希望>をもたらす消費 ―
スペンド・シフト ― <希望>をもたらす消費 ― ジョン・ガーズマ マイケル・ダントニオ 有賀 裕子(あるが ゆうこ)

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【レビュー】「これからの世界」で働く君たちへ(山本賢治)

グローバル化が進み、ゲームのルールが次々に変わっていくような世界。そんな世界で、働いていくためには何が必要なのか、をテーマにした一冊。

伝説の元アップル・ジャパン社長の40講義 「これからの世界」で働く君たちへ
伝説の元アップル・ジャパン社長の40講義 「これからの世界」で働く君たちへ 山元賢治

ダイヤモンド社 2013-04-26
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※献本ありがとうございます。

著者の山本賢治氏は、元アップル・ジャパン社長。言葉通りの意味で世界にもまれてきた著者が、21世紀を働く人々に向けた40の指針を提示してくれています。

今回は、その指針の中から、気になった3つを取り上げてみましょう。

03 「変わり続けること」だけが真実である

「The only constant is change」

唯一不変なもの、それは変化である。

もっと短くすれば、万物は流転する、となるかもしれません。

川は流れているから川です。だから、まったく同じ状態の川に二度足を突っ込むことはできません。でも、その川は同じ川として存在し続けています。

あるいは、私たちだって、細胞の死と生成のサイクルを回しながら、同一個体としての生命を保っています。しかし、その私たちもいずれの時かは、土に還り、その中で新しい生命を祝福します。変化は自然なものなのです。

それは地球環境に限定されるものではありません。人間も、社会生活も、文化も、ビジネス環境も、変化は常に付きまといます。それを忘れて、固定化することを選んでしまえば、取り残されるのは必定でしょう。高速で回転する地球の上に立つためには、同じ速度で回転し続けることが必要なのです。

ドラッカーは「体系的廃棄」という言葉を使いました。さらに、こんな言葉も残しています。

「変化はコントロールできない。できるのは、その先頭に立つことだけである」

変化することを受け入れ、それに適応し、時にはその変化を自ら作り出す。

それは、規模の大小あれ、どのようなビジネスにも必要な考え方と行動でしょう。

15 最大のスキルは「WHY」で考えられる力である

「なぜ?」を積み重ねていくと、どんどん原理原則に近づきます。深く考えるための基本的な技法の一つと言えるでしょう。
※ただし、こじらせると哲学の泥沼にはまり込むので、ビジネスパーソンは要注意です。

ランチタイムに入ったファストフードでレジに長蛇の列が出来ていたとしましょう。「うっぜぇ〜な」と罵倒するのもよいですが、そこで「なぜ?」を持ち出すと、アイデアの種をいくつも発見できるようになります。

  • なぜ、こんなに長蛇の列が出来ているのだろうか?
  • →お客さん一人当たりの注文時間が長すぎる
  • なぜ、レジの注文時間が長すぎるのか?
  • →メニューがごちゃごちゃとして選びにくい
  • なぜ、メニューがごちゃごちゃとしているのか
  • →アイテム数が多い上、それらを全部均等に載せている

ここまでくれば、改善策はいくつも浮かんでくるでしょう。

あるいは、「なぜ、自分は長蛇の列にならぶと、うざいと感じるのか?」という方向からアプローチ可能です。これはこれで、まったく別種の改善策が出てくるでしょう。

問題は、どうすればこうした「なぜ?」を思い浮かべられるようになるのか。わかりやすい言葉を使えば、「疑問力」のアップ方法です。

もちろん、現場で実践的に磨くこともできるでしょうが、私としては「読書」をお薦めします。

本の中には、良質の問いと、その解答が大量に詰まっています。そうした本を速読ではなく、じっくり精読していくと、さまざまな「なぜ?」の形がインストールされることでしょう。

19 全能型メンターではなく、「インデックス型メンター」を持て

「インデックス型メンター」は、なかなか面白い表現ですね。あるいは「メンターポートフォリオ」なんて呼んでもよいかもしれません。

本書にはこうあります。

社内でもクライアント先でも、上司、部下、男性、女性も関係なく、全方位型に自分の憧れる力を持った人を勝手にメンターにして、そこに「文章の先生」とか「話し方の先生」のようにインデックスを貼っていくのです。

だいたいにして人間は不完全なものですから、自分の困った問題を一人のメンターが完全に解決してくれるわけではありません。アドバイスはもらえるかもしれませんが、それが適切であるかどうかはわかりません(科学者にファッションの相談をしてみましょう)。

そういう場合に、複数のメンター(ざっくりと先生や師と呼んでもよいでしょう)を持っていれば、うまく対応できます。それが「インデックス型メンター」。

私はこの対応力の高さよりも、むしろ人に対峙する姿勢こそが重要ではないか、と感じました。

インデックス型メンターを構築したい人は、常に他の人から学ぶ姿勢を持っています。そして、他の人の優れた点を探そうとする心持ちがあります。一人のメンターに帰依して、他は知りません、なんて状況よりも、はるかに学びの幅は広がることでしょう。

それは、一つ目に上げた「変化」、そして二つ目に上げた疑問力の向上にも繋がってくる話です。

さいごに

25番目の講義には「人生をデザインすること」が取り上げられています。以前紹介した「ライフデザイン」と同じテーマです。

これまでも幸せの基準が人それぞれであることはわかっていたかもしれませんが、それを誰もが選び取れる時代になったのです。これからは、もっと白紙ベースで人生を描ける「ライフデザイン」を考えるようにしましょう。

もちろん、ライフデザインには、白紙ベースで人生を描く要素があります。ただ、このデザインという言葉には、もう少し踏み込んだ要素があるようにも感じます。

それについては、またどこかで書いてみましょう。

▼BookLink:

万物は流転する

ギリシャの哲学者ヘラクレイトスの言葉。ヘラクレイトスについては、たとえば

ソクラテス以前の哲学者 (講談社学術文庫)
ソクラテス以前の哲学者 (講談社学術文庫) 廣川 洋一

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ドラッカーの変化

P・F・ドラッカーの書物は、どれを読んでもよいが、「変化」についてならば、以下の一冊。

チェンジ・リーダーの条件―みずから変化をつくりだせ! (はじめて読むドラッカー (マネジメント編))
チェンジ・リーダーの条件―みずから変化をつくりだせ! (はじめて読むドラッカー (マネジメント編)) P・F. ドラッカー Peter F. Drucker 上田 惇生

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読書について

対話するように読書する、については拙著を。複数のメンターは、脳内賢人会議に通じるものも。

ソーシャル時代のハイブリッド読書術
ソーシャル時代のハイブリッド読書術 倉下 忠憲

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アップルという会社

説明は必要ないだろう。さまざまな書籍が発売されている。商品展開の基本的な戦略は、ドラッカーのそれに通じる。

Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学
Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学 ケン・シーガル 林 信行

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ライフデザイン

ライフデザインについては、以下の本が考えるきっかけになるかも。書評記事はこちら

僕らの時代のライフデザイン 自分でつくる自由でしなやかな働き方・暮らし方
僕らの時代のライフデザイン 自分でつくる自由でしなやかな働き方・暮らし方 米田 智彦

ダイヤモンド社 2013-03-15
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なぜなに”知的生産” 〜情報カードの使い方〜

3

2

1

どっか~ん!

なぜなに”知的生産”~!

「お〜いみんな〜、集まれ〜。なぜなに”知的生産”の時間だよ〜!」

というノリで続けようと思いましたが、疲れたので止めます。

さて、知的生産といえば、情報カード。情報カードといえば、知的生産。そんな知的生産とは切っても切り離せない関係にあるツールである「情報カード」について紹介してみましょう。

なにやら、最近では巷でも注目を集めつつあり、街を歩く4人に1人は情報カードを携帯しているようです(要出典)。また、ナレッジワーカーは、挨拶する際、天気の話ではなく、どのメーカーの情報カードを使っているのかの話題から入るようです(ソースは俺)。

冗談はさておいて、本編です。

情報カードとは?

ウィキペディアの「情報カード」には以下のような説明があります。

情報カード(じょうほう-, 英:index card, 豪:system card)とは、継続的な蓄積を目的として情報を記録する、一定寸法に裁断された厚手の紙片のこと。カード型データベースの構築に用いる。 記録する情報の種類や用途により、「住所録カード」や「図書(目録)カード」、「文献カード」や「研究カード」とも称される。

ほぼ、この説明で言い尽くされていますが、箇条書きでまとめ直してみましょう。

  • 情報を記録するためのツールである
  • 継続的な情報の継続が目的である
  • 最終的にカード型データベースを構築する
  • 一定寸法に断裁された厚手の紙片である

もう少し踏み込んでみると、

  • 情報を物質化することで、それを蓄積していく
  • 蓄積・操作の行程の効率を考えると、使用するカードは同サイズであることが望ましい
  • 厚手の紙片を使うことで、蓄積された情報を操作しやすいようにする

と解釈できます。

情報は物質化されなければ、それを大量に蓄積するのは非常に難しい。それは私たち人類の文化の中で、書物がどういう役割を担ってきたのかを振り返ればよくわかります。

また、単に情報のストックを作るだけではなく、後からその情報を利用しやすくするために、情報は「カード」という定型の物質に落とし込まれます。でないと、データベースとしては扱いにくいですね。

これは、カードのサイズがそろっていないという物理的な不具合だけではなく、入力方式が統一していないという情報デザイン的な不具合も含まれます。後者は、データベースソフトの入力項目がとっちらかっている状況をイメージしてもらうとよいでしょう。

さらに、その物質が薄っぺらい紙だと、蓄積・抜き出し・パラパラめくる、といった操作がやりにくくなります。一定の厚みがその物質には必要なわけです。

では、その「情報カード」にはどのような使い方があるでしょうか。

どんな使い方がある?

たとえば、次のような使い方があります。

  • 学習カード
  • Hipster PDA
  • ブレスト→KJ法
  • PoIC

もちろん、単なる紙なので、使い方は他にいくらでも考えられます。が、今回はこの4つに絞って話を進めていきましょう。

学習カード

日本だと「単語帳」のイメージが近いでしょうか。

表に問題文、裏にその答えを記し、自分の知識をチェックしていくためにカードを使います。

ノートと違って、シャッフルすることで順番をランダムに入れ替えたり、不必要になったカードを取り除いたりできるのがポイントと言えるでしょう。

これをデジタル化すると、Ankiになります。
Anki日本語マニュアル Wiki*

Hipster PDA

「Hipster PDA」は、情報カードの束を使ったメモ帳、あるいはミニ手帳と呼べるようなものです。

面倒でなければ本家の「Introducing the Hipster PDA」を読むとよいでしょう。

ツールとして見れば、適当な枚数の情報カードをダブルクリップでとめたものです。

運用としては、メモを書き付けたり、「次の行動」や「いつかやること」のリストとして使用できます。

ブレスト→KJ法

ブレスト(一人ブレスト)を実施する際、情報カード1枚に1トピックを書き付けていき、それらをKJ法で後からまとめる、といった使い方も可能です。

もちろんKJ法だけに限るものではありません。

アイデアの種からボトムアップ的に構想を作る手法や、並べたカードでアウトラインを作成するといった方法もあります。

長期的な蓄積というよりは、短中期における思考の整理が主要な目的と言えるでしょう。

PoIC

おそらく情報カードの使い方として、一番スマートに磨き上げられているのが「PoIC」システムでしょう。

Pile of Index Cards 日本語版

カードを増やし、データベースを構築するという基本的なメソッドになっています。

使用するのは5×3サイズの情報カード。横罫でも白紙でもなく、方眼の情報カードを使います。

その情報カードは、4つの用途に使われます。「記録、発見、GTD、参照」の4つです。

記録:身の回りの事実や現象を記述する。日記、お金の収支、健康状態、食事、天候など。つまりライフログ

発見:自分の頭から湧いて出てきたものを記述する。アイディア、発見、直感、ジョーク、詩など。つまりアイデアログ

GTD:必要な行動や実行した行動を記述する。気になること、やるべきこと、課題、小タスク。つまりタスクログ

参照:外部情報を記述する。書籍やウェブからの引用。つまりデータログ(スクラップ)

この使い方の源流は、『知的生産の技術』にあるといってよいでしょう。

PoICは「情報カードの使い方」としても捉えられますし、「情報」の扱い方とも捉えられます。

それってEvernoteでいいんじゃね?

PoICの解説を読んだ方の中には、上のような疑問を抱いた方もいるでしょう。

Evernoteにせよ、情報カードにせよ、「記録」を扱うツールという点では同一です。その意味では、情報カードからEvernoteへのスイッチ自体は難しくありません。

ただ、両者がまったく同じかというと、やっぱり違いはあります。その差異について考察するのは、また別の機会にしましょう。

ただ、EvernoteをPoIC的に運用するというスタイルはありです。というか、私は実際そうやって運用しています。

結局の所、ツールの使い方やシステムの運用方法を知ることを通して、「情報を扱う方法」を掴むことができるのでしょう。その「方法」は、原理原則にかなり近いところに位置するので、使うツールを変えたとしても応用することは可能です。

さいごに

「いまさら情報カード?」「いまさらアナログ?」

そんな感想もあろうかと思います。

私は別にそれに反旗を翻したりはしませんが、アナログツールを使ってみると、すっと理解できることって少なくありません。タンジブルというのはなかなか強力なのです。

もちろん私は、情報カードを使い、それを貯蔵しつつも、iPhoneで撮影してEvernoteにもストックする、なんてことをやっているわけなんですけども。

▼参考リンク:
アナログツールでライフハック:Hipster PDA時々モレスキン,のちトラベラーズノート(gihyo.jp)
【情報カードの使い方】(Togetter)
情報カード (index card) のこと(Cul-de-sac)
“究極のカード”を毎日使う情報カードに利用する(ITmedia Biz.ID)

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普通の人の普通の感想とプラットフォーム

拙著への感想で、面白い問題提起を見つけたので、それについて少し。

2013.05.07 倉下忠憲 『ソーシャル時代のハイブリッド読書術』(本を読むと馬鹿になる,か?)

著書が説く「ソーシャルリーディング」ってやつ。ブログやSNSで感想を発信すれば,それが誰かに届いて・・・・・・って。
 たぶん,それはないんじゃないかな。普通の人の普通の感想など,誰が読むものかってことなんですよね。そうしたコラボが発生するためには,最初の文章が核になり得るだけの品質を備えていないとね。それって,かなり少ないものでしょ。

 

「普通の人の普通の感想など、一体誰が読むのだろうか」

この疑問に対しては、きっと二つの感想が出てくるかと思います。

一つは、「だよね〜」というもの。もう一つが、「あれ?結構、読んでますよ」というもの。

私の感想は後者です。もしかしたら、当ブログの読者さんも後者の割合が高いかもしれません。が、もちろん前者の方もいらっしゃるでしょう。

この二つの感想の差がどこから出てくるのかを考えると、それは日常的なインプット環境の差ではないか、という仮説が出てきました。

つまり、TwitterやFacebookにどっぷり漬かっている人とそうでない人の差です。

流れ込んでくる感想

Twitterで一定数の人数をフォローしていると、雑多な話題に混じって本の感想が流れてきます。その感想は、「普通の人の普通の感想」です。

ただし、私からすれば、(多くのTwitterアカウントの中からわざわざフォローしている)特別な人の普通の感想です。

シンプルに感想がつぶやかれていることもありますし、ブログ記事へのリンクが載っている場合もあります。そういう場合でもリンクを踏んで読みにいくことは多々あります。これは公式RTで回ってくるブログ記事の場合でも似たようなものです。

そのとき注目するのは、

  • 読んで面白いと感じた本
  • 読んでまったく面白いと感じなかった本
  • これから読もうかどうか迷っている本

あたりでしょうか。この辺のタイトルを見かけると思わずチェックしてしまいます。

情報の有益度は3番目が一番高いのですが、興味深さでは1番目と2番目が侮れません。

違う光源の設定

自分が面白いと思った(あるいはまったく面白いと思わなかった)本でも、別の角度からの感想を読んで、「あ〜、これ、そんな風に読めるんだ」と感心することは少なくありません。

結局の所、本の解釈や感想は、読者の人生経験から生まれてくるものです。それが自分と異なった人ならば、必然的に一冊の本に別の方向から光を当てることになります。

私は、『七つの習慣』という本が結構好きです。たぶん、同じような人はたくさんいます。しかし、そういう人ばかりでもありません。「何この本?」と感じる人もいらっしゃるわけです。で、そういう人の感想を読んでいると、「なるほどなぁ〜」と納得できる部分も出てきます。「全面的に同意」とか「共感する」まではいかなくても、そうだよな、そういう視点ももちろんあり得るよな、と思うわけです。

それは一冊の本への理解度を上げるだけではなく、自分自身の考えを相対化してくれる効果があります。

ようは、自分の感想なんて、あまたある解釈の一つでしかないんだ、という自覚を促すわけです。それは、前のめりにはまり込んでいき、視野が狭くなってしまう状況を回避してくれる効果があります。

著者プラットフォーム

あるいは、こんな例もあります。

私が今年に入って読んだ本で、印象に残る本ランキング・ベスト3に入る『考える生き方』。この本の著者のTwitterアカウントをフォローしています。すると、その本の感想ツイートやブログ記事が次々(という頻度ではないものの)と流れてきます。

20代ぐらいで私と似たような感想を持つ人や、40代ぐらいでまったく違う感想を持つ人。いろいろです。でも、どれも「普通の人の普通の感想」でしかありません。それが一冊の本を軸にして、弱いながらも繋がっています。

それぞれの感想が「核になり得るだけの品質」を持っているかというと、少々怪しいでしょう。が、そこのこと自体は大して問題になりません。さすがに「面白かった」の一言しかなければ、著者もスルーするかもしれませんが、何かしらの具体的な感想が文章で刻まれているのならば、きっと著者はRTするでしょう。で、その著者をフォローしている人の目に触れる可能性が出てくるわけです。

これは著者のTwitterアカウントが、一つのプラットフォームとして機能している、という風に捉えられます。

もちろん、そんなことはTwitterを日常的に使っている人にしか関係のない話かもしれません。目に入らない領域は、存在しないも同然です。

が、しかし。

もしかしたら、ソーシャルリーディングのプラットフォームを担うようなサービスがいずれ登場するかもしれません。

もし、そういうプラットフォームができたら、「他の人の感想を目にする」というのは、それほど違和感のあるものではなくなるでしょう。きっと、本の「あとがき」や「解説」に近い位置づけになるのではないかと思います。読む人は読むし、飛ばす人は飛ばす。そういう存在です。

まあ、拙著でも書きましたが、まず自分自身の読みをしっかり行うこと__個読を確立すること__それがスタートであり前提であることは間違いありません。

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[ハングアウトオンエア]Rashitaの部屋 番外編 収録しました

今回は、三人の若手ブロガーをゲストにお迎えしました。

最近のブロガーでは、ちょっと珍しいタイプの記事を書かれている三人です。当ブログでもちらちら名前が登場しているので、ご存じの方もいらっしゃるでしょう。

なんかカラフルな生活の中の人

23-seconds blogの中の人

iPhoneと本と数学となんやかんやとの中の人

動画はYoutubeから確認できます。

ときどき「えっ!」と聞き返したくなるお話が登場するかもしれません。また、今回は番外編ということで、私はあまりしゃべらないようにしております(後半以外)。

あんなブログ(もちろん褒めてる)を書く人たちが、私よりずいぶん年下というのは・・・、私が単に年齢を重ねた、ということなんでしょうかね。三人の今後の活躍(ないし現状維持)を期待しております。

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