「階段職人」という生き方

例えば、今あなたは標高0mの地点にいるとしよう。
そして、あなたが目標としているポイントは地上3000mの地点だとする。

さて、そこまでどうやって上がるか。

もし、上の方から3000mのロープが垂れ下がっているなら事は簡単だ。
自分の握力が続く限りそのロープをのぼり続けていけばよい。

しかし、そんなロープがなかったらどうすればよいだろうか?
誰かが引っ張り上げてくれるまでひたすらそこで佇んでいればいいのだろうか。

日本が戦後から高度経済成長を遂げバブルのまっただ中に突入するまでは、「普通の人」はそんなロープをつかむ必要すら無かった。エスカレーターの最初の一歩さえ踏み外さなければあとはある程度の高さまで登ることができた。

他人よりももう少し高いところまで登りたい、そう願う人は垂れ下がったロープを探してそれを懸命に登ることでそこに到達することができた。当然ロープを登ったことにより握力を付けることができるので、そういう人たちはエスカレーター組よりは「スゴイ人たち」扱いされていた。

で、今の日本だ。

エスカレーターの大半は故障し、ちゃんと上までいける物の数は激減してしまっている。今ちゃんと動いているようにみえる物でもいつ止まるか誰にも分からない。

ロープは未だに健在だ。でもそれをつかもうとする人は増えており、誰でも握力があれば頂点にたどり着けるわけでは無くなっている。昔はロープを使って上に登った人は新しいロープを垂れ下げたものだが、今では自分が登ってきたロープを切り落としてしまう人すら珍しくない。

とりあえず、今はそんな社会なのだ。

そんな社会での生き方はどうなるだろうか。

一番簡単なのは上に登るのをあきらめることだ。そうすればしんどい思いをする必要もないし、誰かと争う必要もない。でも多分、いつもどこかに「物足りなさ」を感じてしまうかもしれない。

もう一つの方法は、階段を作ることだ。自分で階段を作って上を目指す。

階段というシステムは非常にシンプルなシステムだ。
この一段よりは次の一段が少し高くなっている。その次の一段もまたちょっとだけ高くなっている。そうして少しずつの差を重ねていくことで一歩ではたどり着けない高さまで登ることができる。

まず、自分の今できることで一段目を作る。その一段目に登って、次は少し高い段を作る。それを登って更に一段、更に一段と進めていく。

多分それは、簡単な事ではない。握力がある人ならばロープを登った方が遙かに早い。でも、ロープと違って階段は途中で休むことができる。10段なら10段の高さを作ったところで、「よっこいしょ」と腰を下ろして休憩を取ることができる。休憩を取ったとしても次の一段を作ることができれば、またほんの少し高い所に登れる。

多分、その作業では一生で3000mにはたどり着かないかも知れない。そんなことは効率悪すぎると誰かに揶揄されるかもしれない。

しかし、自分が自分のために作っている階段は常に先頭が自分だ。それは誰かとスピード競争することでも、高さを競い合うことでもない。途中で目指したい方向が変われば、また別の方向に階段を積んでいけば良い。

今の社会は、エスカレーターの多くが故障してしまった代わりに、こういった生き方もできるようになってきている。それは他のルートを選んで上に登ろうとしている人からはきっと理解されないものかもしれない。でもこれはこれで意味があることだろうと思う。

しっかりと積み上げられた階段は後から続く人が登っていくことができる。もし自分が止まってしまっても、後続者がさらなる高みを目指すこともできる。そして、その作り上げられた「階段」自体が一つの作品として評価される、そんなこともあるかもしれない。

ただじっと座っている、必至にトップを目指してロープをたぐり寄せる、そういった選択肢から外れた生き方について考えてみることも、これからの日本社会では重要になってくるのではないか、そんな気がしている。

R-styleの「声」ってなんだろうか?

最近のブログは「書いてある内容がすぐわかるようなタイトルをつける」、というのが基本的なルールになっているようです。特にセルフブランディングとして「自分の関心」をアウトプットしていくようなブログの場合は必須といってもいいでしょう。

しかし、私がブログを書き始めたのが2003年あたりで、その頃は強くタイトルにこだわる、という風潮はありませんでした。そんなわけで「R-style」という何を書いているかまったくわからないタイトルで今までずっとやってきました。

@mehoriさんが「ブログの根底を流れるひとつの「声」」(Lifehacking.jp)のエントリーの中でブログの持つ「声」について書かれています。

ブログにひとつの「声」を選ぶことはブログのブランド力を上げるだけでなく、実務的な意味合いもあります。「声」に関係ないものは扱う必要がないので、ブログのネタを探しやすくなりますし、関係ない話題をスルーするためのフィルターとして利用できるという点です。

mehoriさんが「テーマ」という言葉ではなく「声」という言葉を選んだ事が非常に印象的でした。「声」という喩えにはいろいろな意味合いがあります。それは伝える内容そのものよりも、その語り口や声色、という意味合いのが多く含められています。

少し前に「iPad」の製品発表があったときも、さまざまなブログでそれが取り上げられました。好意的、批判的、夢想、実用・・・それぞれがいろいろな切り口で「iPad」の事について語られていました。その差こそが「声」というものなのでしょう。

この「R-style」というブログにテーマはありません。以前のブログから持ってきた記事と今書いている記事はまったく違うジャンルのものです。そしてこれからも変わっていく可能性は秘めています。

しかしながら、更新していく上での方針は変わっていません。それは、「そのときの自分の関心事を書く」、という一点です。

世の中がどう動いていようが、自分の関心事にないものは追いかけません。「今」自分がやっていること、学んでいること、考えていることを足跡として一つ一つ残していく、それが「R-style」の声、ということになるでしょう。

そして、その声を強めるために、「一日一更新まで」という縛りを設けています。
書きたいことが色々あったとしても、更新できるエントリーは一つ限りなので、「何をブログに書き残すのか」を選択せざるえません。その選択こそが私のブログの「声」の元となってくのでしょう。

2月8日のほぼ日「ダーリンコラム」にて、このような吉本隆明さんの言葉が紹介されていました。

吉本隆明さんが、
「どういうじぶんでありたいのか、というじぶんと、
 どれだけ自問自答をしてきたか。
 それが、その人なんじゃないでしょうかね」
と、話してくれたことがある。
なるほどなぁ‥‥まったくもう、なるほどなぁだ。

これは「自分はこれからどんな記事を書いて、どんなブログにしていきたいのか」と考えていた心に突き刺さりました。

自問自答、つまり自分との対話こそがその人を作っていく。

それは「朝の課題出し」や、各タイミングごとの「レビュー」で行われる作業です。その繰り返しの中で自分が作られていく。逆に言えばそれが無ければ本質的な自分というのは形作れないのかもしれません。

私はこれからもこの「R-style」を更新していくでしょう。そして何かしらのタイミングで「自分のブログとはいったい何なのか?」を見つめ直していくと思います。少なくともこんな曖昧なタイトルで書いている以上、必ずぶつかる壁です。

でも、今のところブログのタイトルを変えるつもりはありません。自分の視座でこの世界をフレーミングしていくこと、それが私がブログを更新する意味であり、自分が文章を書く意味だと考えています。それを端的に言葉で表したものが「R-style」というタイトルになります。このタイトルと共に「どういうじぶんでありたいのか」という自分との対話を抱え込んでいきたいと思います。

おそらく、@mehoriさんの今回の「声」についてのエントリーもこういった問いかけの意味合いが込められていると思います。鉛筆の芯を削るように、自分のブログの「声」を絞り込んでいく。その意味を強く実感されているmehoriさんからのブロガーへ向けて発信されたメッセージなのでしょう。

さて、皆さんはどんな「声」をお持ちでしょうか?

編集後記:
非常にあまのじゃくな性格をしているので「ブログは一つのテーマに絞って書いた方がいいよ」と言われると「じゃあ、テーマを一つに絞らないというテーマのブログを書く!」という発想がでてきます。しかし、当たり前ですが、これでアクセス数を稼ぐのはかなり難しい(というか稼げていない現状)ので、まったくもってオススメしないスタイルです。

今週の「今日の一言」まとめ:興味を引きやすいエントリータイトルの考察

今日の一言はこちらでつぶやいております。

2月1日

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書評 ミスが少ない人は必ずやっている[書類・手帳・ノート]の整理術

とある書店でゴンドラを出して、そこにずらっと並べてあったので試しに購入。
初めは何の気なしにパラパラと見ていたのだが、以外にうまくまとまっているという印象を受けた。

帯には「仕事のミスの85%は、整理術で解決できる。」とある。その下に小さく「日本一わかりやすい整理術の教科書」と書かれている。私の印象では配置が逆なのではないか、という感じの本であった。

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今年の4月から社会人として働き出す大学生はまず一通り目を通しておいて損はないだろう、という一冊である。また新社会人に何か贈り物をあげようかと考えている人も一応チェックな一冊である。

もちろん、現役社会人にだって有益な情報はある。

以下にカバーの裏に付いていたチェックリストを上げておこう。

  • 書類が机の上に15cm以上積まれている
  • いつも何かを探している
  • 経費精算をするとき、何の領収書かわからないことがある
  • 打ち合わせのとき、すぐに名刺入れを出すことができない
  • カバンの中に必要のないものが入っている
  • 何が入っているかわからない引き出しがある
  • パソコンのデスクトップに30個以上ファイルやフォルダがある
  • 名刺入れに、もらった名刺が入りっぱなしになっている
  • 手帳を見返したとき、自分でも理解できないメモがある
  • 予定しえちた時間に帰れないことが、週3日以上ある
  • 帰宅途中、やり残した仕事があることによく気づく
  • 書類を出力したまま、プリンタに置きっ放しにしてしまう

以上のうち3個以上チェックが付いた人にオススメの本であるという。私の印象だと、確かにそういった人に向けて役立つ情報は入っていると思うが、これを読めばすぐに解決できるようになるか、というと微妙な感はある。

仕事術と整理術

本書は大きく分けて3つの部に分かれている。
(1)ファイリング術
(2)手帳術
(3)ノート術

ファイリング術はそのまま「整理術」だ。手帳術は「タスク管理」だし、ノート術は「発想法」と言い換えることができそうだ。つまり整理術の本でありながら内容はまるまる「仕事術」の本である。

確かに、手帳は仕事(タスク)を整理する物だし、ノートの類はアイデアを整理するものとして見ることができる。そういった意味で、仕事術の根底をなすのは「整理術」であるといっても過言ではないだろう。

単なる整理術の本としてではなく、「仕事の基本」手引き書といった感じで読んでもらいたい。

カオス空間からの脱却

今の会社の新人教育というものがいったいどういう内容で進められているのか私はしらない。しかし聞くところによると「マナー」や「礼儀」に関するものが多いという。それは社会人として最低限身につけなければならないものだから当然だろう。

しかし、そういった研修で「机の上にどこに何を置けばよいのか」「引き出しでの書類の整理の仕方はどうするのか」「パソコン上のフォルダの作り方は」「手帳の使い方は」という別の「基本」についてはおそらく教えられないだろうと思う。
※よほど親切な先輩でもいれば別だろうが

しかしながら、こういった仕事の基本は分かる人はすぐ理解できるし、そうでない人はいつまでたっても効率よいシステムを築くことができずに、机の上にカオス空間を作り出してしまう。そして一度カオス空間を作り出すとそこからなかなか抜け出せない、というのが人間的な惰性の性質である。
※カオス空間・・・どこになにがあるのかわからない、という恐ろしい空間

「カオス空間」でも仕事ができているならば(少々のミスがあっても)、まあ良いじゃないかというのが、脳の本音であろう。だから机の上や書類の整理について危機的なミスを起こさない限りは、人はそこ環境を変えようとは思わない。少なくとも真剣には思わない。

だから、今机の上が混乱している人がこの本を読んでも「特効薬」的な解決は望めないと私は思う。できればまっさらな状態の社会人の方が読んで、「効率よいシステムを作ればこんなメリットがあるんだ」ということを実感してもらいたいと願う。

じゃあ、すでにカオス空間に佇む社会人はどうすればよいのか?という疑問が出てくる。もちろん「お手上げです」と言ってしまうこともできるのだが、一応打開策がないわけではない。

ようは出来上がった(案外居心地の良い)カオス空間にいることが問題なのであって、それを外部の力でも良いからゼロにしてしまえばよい。

しかしながら、職場内での机は基本的に会社のシステムの一部だ。いきなり「来月席替えしましょう」と言っても通らないだろうし、個室で仕事をしている人ならばさらに難易度があがる。

一人席替え法

そこで、かなり無理矢理な方法だが自分一人で席替えをするという方法がある。
いったい何処に?____自分の机から自分の机に、である。

ようは、現状の環境を「改善」しようと思うから進まないわけで、一端全てリセットしてしまえばよい。本当にその机から場所を移動するかのように「書類」「文具」など一切合切を片付ける。できればPCのファイルも片付ける。
※ポータブルHDDにデータを移動して良いならば、そこにまとめて放り込む

このとき自分が不必要と感じた物はあらかた捨ててしまうか、「不要ボックス」(ダンボール)に放り込んでしまうことが肝心だ。大体においてカオス空間は不要なものが増えすぎていることによって発生してしまう。

で、全てを片付けて、まっさらな状態の机を作ってから、片付けた物をを配置し直す。一つ一つの物についてはすでに評価が定まっている。よく使う文具、あまり使わない文具、重要書類、参考資料・・・それらを自分なりのルールを作って配置していく。

これで、一人席替えのできあがりである。

もちろん、これは悲惨なくらい時間を使うし、目に見える生産性はゼロである。そんなことしている暇があれば目の前の書類を片付けたいと思っている方にはオススメしない。
※こう考える心理こそがカオス空間からの脱却を阻んでいるわけだ

気持ちよく片付いた机が仕事上必要かどうかは私にはわからない。ぱっと見渡しても私の机の上も「整頓されている」とは言い難い。しかしながらルールに基づいて「整理」はされている。そこに置かれているものはそこに置かれるだけの意味があってセッティングされている。

そのルールさえしっかりできていれば、あれやこれやを探し回ったりすることはほとんど無くなる。機能的な机の上、というのはそれだけで充分ではないだろうか。

とりあえず、「これから社会人」さんたちはぜひぜひ読んでもらいたい本である。

re-collectionと手書き習慣

最近「re-Collection」のポケットサイズの手帳を持ち歩いています。横罫線の入っただけの非常にシンプルな手帳ですが案外居心地よいつき合いができています。

re-collectionとペン

re-collectionとペン

去年まで

2009年は「ほぼ日手帳」(オリジナル)を使っており、常時それを持ち歩いていました。それがiPhoneを持つようになって、「ほぼ日手帳」の手帳的機能がiPhoneで代用できるようになりました。そこから2010年は「ほぼ日手帳カズン」を導入し、これを置き手帳として、外出時はiPhoneだけ、という環境を実現しようと考えていました。

実際は・・・

実際にiPhoneだけを持って動き回るということを1週間だけ試してみて気がついた事があります。

それは、別に機能の面ではiPhoneだけで十分なはずなのに、どうにも紙の手帳とペンを持ち歩かないと不安になる、という自分の心理状況です。

思いついたメモなども過不足無くiPhoneでメモれます。そのままEvernoteに送信も簡単です。あとで手帳から転記する手間を考えれば、はるかにそのほうが効率的です。

でも、「なんとなく不安」「なんとなく不満」の気持ちは結局一週間経っても消えませんでした。

いくつか理由を考えてみると

・物理的にペンが必要になる事がある(他人に貸す)
・スピードが違う(いくらフリックでも手書きの方が早い)
・私の慣れ(10年以上ペンとメモを持ち歩いている)

あたりが思い浮かびます。正直一つ目と二つ目はいかにも「理由」くさい感じがします。どうも最後の「慣れ」の要素が結構大きいのでは、という気がします。

「紙の上にペンで書く」という習慣が私の脳に染み付いていて、それをしないと落ち着かない、という状態になっているのかもしれません。

しかし、これが私の中の特殊性なのかそれとも人間の脳の中の特殊性かについては判断できません。

多くの人が大人になるまでの中でペンで文章を書くという作業を一定量こなしてきていることでしょう。その環境の中で脳がその作業に最適化してもおかしくありません。しかし、これらかの世代は子どもころからキーボードでタイプする分量が圧倒的に多い状態で大人になる人が増えてくるかもしれません。

「デジタルネイティブ」と呼ばれるこれからの若い人たちがどのように感じているのか、と比べる事でその「特殊性」が見えてくるのではないかと考えています。

まあ、理由はどうあれ、「re-Collecition」は持ち歩いていてもなかなか「楽しい」手帳なのでしばらくは使っていくと思います。
※デザインとサイズがちょうどいい感じ。

re-collection(中身)+pen

re-collection(中身)+pen

参考サイト:
エトランジュ楽天ストア

編集後記:
よく考えたら、ずっとほぼ日手帳を使っていたので、純粋な「メモ帳」を持ち歩くのは久々です。基本的に着想は文章化して書くので、「方眼」や「無地」よりは横罫の方がしっくりくる、ということが判明しました。これも私の脳の習慣なのかもしれませんが。

「Doit.im」のiPhoneアプリがリリース!

1月29日に「Doit.im」のiPhoneアプリがリリースされていました。
たまにウェブサイトはチェックしていたのですが、まったく変化がなかったので気がつきませんでした。
@Ryun0sukeさんありがとうございます。

iPhone版リリース

iPhone版リリース

さて、「Doit.im」とはどのようなサービスなのか、ちょっとみていきましょう。

AdobeAIRによるクラウド

基本的にクラウド型のタスク管理アプリケーションで、「AdobeAIR」にて作れています。
これにより、WindowsとMacというOSの垣根を越えて同一のタスク管理環境を実現することができます。

今までだと、違うOSの場合はウェブブラウザを使ったものが基本でした。例えば「RTM」や「Toodledo」がその代表例です。もちろんこれら二つも大変強力なクラウドサービスです。今回はこれらのサービスについて紹介はしませんが、興味のあるかたは調べてみて下さい。

GTDスタイル

「Doit.im」の特徴の一つが「GTD」を意識した作りになっているという点です。
GTDをある程度理解している方ならばかなり直感的に使えるようになっています。
またインターフェースの作りもできるだけシンプルになっておりデザインも良好です。
※青が基調のデザインですね。

フリー

また特徴の二つ目が今のところ「無料」な点。今後どういった感じになっていくかはわかりませんが、現状全ての機能が無料で使えます。そして現状の機能面でタスク管理の基本はほぼ行えます。
※プロジェクト管理、タスクのタグによる管理、繰り返し作業の設定など。

そしてiPhoneアプリ

上に挙げたようになかなか魅力的なサービスの「Doit.im」なのですが、私の環境面で言うと致命的な欠点を抱えていました。それが「iPhoneアプリがない」という点。クラウドサービスは複数のPCで同じデータを扱えることが魅力の一つですが、さらに手持ちのiPhoneでどこでもデータを参照・変更できるというのが一番大きなポイントだと思っています。
※もちろんiPhone持ちならば、ということです。

今までは、これがなかったので本格的に使い込んではいませんでしたが、これからは本格的に使っていこうと思います。
※一時「RTM」とはさよならです。

iPhoneアプリのfastimpression

インターフェース周りはPCクライアント版とほぼ同じ。

メイン画面(お試し中)

メイン画面(お試し中)


アイコンに「バッジ」もきちんとつきます。
※期限が今日のタスクの数

ホームのお試しアプリポジション(右下)

ホームのお試しアプリポジション(右下)


また「サウンド」「警告」「バッジ」は設定でオンとオフを切り替えることができます。

Inboxの中のタスクに「Project」「Tags」「Remind」「Due Date」を設定することも簡単にできます。一応不満点としては

・スイッチによる切り替えなのでタグの数が多いとちょっと不便かも
・DueDateもカレンダー式ではなくスライドロール式な点も不満

があります。これは今後のバージョンアップで対応していくかもしれません。

あともう一点気になったのが、若干サーバーとの同期が遅いかな、という印象。まあ他のアプリもそんなに早いものではないので仕方ない面もあるかもしれません。

完璧なアプリではない、ということはとりあえず書いておきます。

まとめ

なぜ「Doit.im」なのか。
まず、私はWindowsとMacを使っているので「GTD」ナイズドされたクールなMacのタスク管理ソフトでは不十分という点があります。

しかし、ウェブブラウザの二大巨頭「RTM」と「Toodleledo」はGTDスタイルではありません。RTMはプロジェクト管理はメインでサポートされていませんし、「Toodledo」のサブタスクは有料版での機能です。

この辺りのジレンマを一挙に解決してくれるのがこの「Doit.im」です。まだiPhone版のアプリに不満の要素はいくつかありますが、これからの改善に期待するとしてしばらくは使っていきたいと思います。

参考サイト:
RTMことRemember The Milk:http://www.rememberthemilk.com/?hl=ja
Toodledo:http://www.toodledo.com/
Doit.im:http://www.doit.im/

編集後記:
今Evernoteでのタスク管理を実験している矢先のiPhoneアプリの登場ということで、なかなか難しい状況です。まあ最適解は一つではないでしょうからいろいろ試してみたいと思います。
あと、なんでPCアプリのアイコンは青なのに、iPhone版は赤っぽくなっているのか不明。

現状の、私のEvernoteの使い方

さて、Evernoteのプレミアムにしてから一ヶ月くらい時間が経ちました。
ここら辺で一度どんな使い方をしているのか一度書き留めておきたいと思います。

プレミアムにする以前は、基本的に「情報カード」のマネジメントが目的でしたが、それ以外にも平行していろいろな使い方を試していました。また、プレミアム化で一気に一ヶ月当たりのアップロードキャパシティーが上がったことで、それ以外の使い方についてもアイデアがでてきました。

それらをとりあず書いておきます。
※多分来月ぐらいには、消えるもの・増えるものがでてきます。

情報カード

よく情報カードと言う言葉を使っていますが、現物はこんな感じ。

情報カード B6 京大式 C-602
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「知的生産の技術」という本の中で紹介され研究者以外にも一般化したものです。
※私は名刺サイズの厚紙を使っていたことがあります。

ちなみに情報カードの書き方についての原則は

・1枚1テーマ
・日付を書く
・きちんとした文章で書く
・みだしを付ける
・引用の場合は参照元を書いておく

です。基本的にEvernoteで情報カード的ノートを作る場合はこの原則を元に作っています。

ノートブックの分類は、アウトプット先あるいは企画別の分類になっています。

名刺ボックス

いただいた名刺はスキャンしてiPhoneに放り込んでいますが、一応Evernoteにも入れてあります。Evernoteの方には、その方の関連情報などもわかる限りいれておきます。

チェックリスト

旅行に出かけるときに持って行くものから、週次レビューのチェック項目まで。チェックリストの形になるものは入れておくようにします。
頻繁に使うリストはiPhoneアプリの「domoTodo+」にもいれてあります。

バックアップ

ブログのCSSなどを入れておきます。

備忘録

電球の型番だとか、電池の大きさとか、プリンタの型番などを画像ファイルで入れてあります。頻繁には利用しないけども、忘れると対応できないものです。ある意味でバックアップといえるかもしれませんが、コピペして使うのではなく画像で確認するものがここに分類されます。

引用

直接何かに使う予定はないけども、覚えておきたい良い言葉、などがこれに分類されています。

レバレッジメモ

一冊の本のエッセンスをまとめたもの。雑多な文脈の情報が詰め込まれているので、情報カードとしてカテゴリすることは困難です。かといってバラバラにしてしまうと「一冊の本」としての情報が散らばります。これらはたまに見返すので専用のノートブックを作っています。

タスク管理

現在鋭意実験中のEvernoteによるタスク管理。システム的に結構自由度が高いのでいろいろなシステムデザインの可能性があると思います。ここは今後要研究です。

まとめ

今のところ私のEvernoteの使い方というかノートブックの分類についてはこんな感じです。

基本的に、ノートブックを作ってからノートを入れるのではなく、inboxに入ってたノートに合わせてノートブックを作る、という感じで進めているので結構なペースでノートブックは増えていってます。

増えすぎたとしても、あとでいくらでも削除・移動ができるのがEvernoteの魅力です。少なくともノート自体は消えて無くならないので、気軽にノートブックの作成・削除ができます。

来月にもまた、現状の使い方をまとめて書いてみたいと思います。こうやって遍歴を残していくのもおもしろいかもしれませんね。

参考文献:

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「目標力」~あなたのハードル、高すぎませんか?~

さて、2月がスタートしました。新年が始まってから一ヶ月が経った、というわけです。

正月に今年の目標や新しい習慣作りを決意された方も多いことでしょう。さて、目標は達成できていますか?日課はこなせていますか?習慣は作れたでしょうか?

もし挫折しそう、あるいはすでに挫折した方は、この2月が正念場です。新年に目標を立てることも重要ですが、実はこの2月こそが真の「目標作り」において土台になるタイミングだと私は考えています。

目標設定力

これから、このブログではいくつかのテーマについて連載的に書いていこうと思っています。一つは以前書きました「クラウド時代のアナログ力」というもの。そしてこれから書き始めるのが「目標力」についてです。

ノマド・ワーキングスタイルの概念が広まり、個人が個人としていかに生きるかが真剣に考えられる時代です。上司のいないような働き方では仕事上の目標も自分で設定していかなければいけません。

また、変化が急激すぎてロールモデルが機能しにくい現代において、仕事上だけではなく生き方の目標についても自ら作り出し、管理していく必要性が高まっていると思います。

そういった意味で、目標にかかわる力は、前向きに生きていく人間にとって必須の力であるといえるのではないでしょうか。

私が考える「目標力」は以下の二つの要素から成り立っています。

・目標設定力
・目標管理術

この二つの能力を高めることによって、自分を一歩ずつ前に進めていけるようになる、と考えています。ただまとめて書くと膨大な量になるので、少しずつ記事にして書いていこうと思います。

年始の宣言の無謀さ

大抵の新しい年に掲げた目標というのは「無茶」なものが多いようです。特に心機一転がんばろうという強い意気込みで立てた目標ほど「無茶」度がアップします。

それは何故なのでしょうか?

一番簡単に言えば「どの辺の基準の目標が適切か」が理解できていないからです。

例えば、走り高跳びであなたが80cmのハードルを跳べるとしましょう。あなたがオリンピックを見て感動し、その選手達にあこがれて彼らが飛ぶ2mのハードルを設定して、毎日それにチャレンジしたとします。

果たして何か成果が得られるでしょうか?

考えられる唯一の成果は「自分には2mのハードルは跳べない」という事実を確認することぐらいでしょう。「自分には無理だ」と考え、走り高跳びから距離を置いてしまうかもしれません。

このとき適切なハードルはおそらく85cmあたりでしょうか。80cmや75cmの高さのハードルを何度練習しても実力が付きにくいですし、かといって先ほどのように2mの設定には無茶がありすぎます。

私がいう「目標設定力」というのはこの85cmあたりの目標を立てられる力の事です。

成長とは変化のことです。単に技術力が上がることが成長ではありません。それに付随して自分と自分の環境に対する認識も変わっていくことが成長です。

成金という言葉は、お金はたくさん持っていて、かつ使い方は貧乏人の発想、という状態を指します。この言葉を使えば、「技術成金」と呼べる状態は成長とは呼べないでしょう。

スキルのアップとともに考え方、認識も変化させていくこと、それが成長と呼べると思います。登山は物理的に山の頂上に位置する事だけが目的ではありません。山を登っていく過程で、味わえる楽しみ、苦しみ、視点の変化、風景の変化、を味わうものだと思います。

無茶な目標を掲げて、変則的な方法でそれを実現したとしても自分が手にする物はあまりにも少ないのではないでしょうか。

話がずいぶんとそれました。第一歩として、「うまく目標を設定することが大切」、が一番言いたかったことです。

月次レビュー

さて、年初に立てた目標が無茶だったとします。そこで活きてくるのが「月次レビュー」です。「月次レビュー」は一ヶ月ごとに自分の目標を振り返る工程のことです。

無茶な目標を立ててしまった、と感じた方はそれを振り返ってみてその目標の何が悪かったのか考え直してみましょう。

  • 自分の能力よりとかけ離れた目標を立ててしまった
  • 目標の密度が高すぎた
  • そもそもやりたいことではなかった

いろいろな理由が浮かんでくると思います。中には言い訳めいたものが並ぶかも知れません。全ての理由が理路整然としている必要はありません。

とりあえず、立てた目標とその結果を見比べてみて理由を考える事がスタートです。
それが終われば、その理由を元に目標を立て直します。

  • 英語のテキストを毎日12ページから毎日5ページに。
  • ブログの更新を毎日から二日に一回に。
  • ジョギングをやめてウォーキングに。

そして、その全てを記録しておきます。専用のノートを作っても良いですし、手帳に書き付けておいてもよいと思います。なぜ記録するかと言うと、来月これを見直すからです。

次の月は

年初の目標→結果→理由→修正→結果

までが出ています。満足する結果ならば目標をそのまま続けていけばよいですし、不満足な結果ならばまた理由を考えて目標を修正します。

一ヶ月単位でこれを一年間繰り返す。これが月次レビューです。

まとめ

今回は一年間の目標をテーマにして書きました。キーとなるのは月次レビューです。

月次レビューの一番のポイントは、これを続けている間は自分と目標との距離が空くことがない、ということです。最初の方にも書きましたが、高すぎる目標を設定してしまう弊害は「それがイヤになってしまう」ということ。そうなると何も手に付きません。少なくとも修正作業をして自分にできることをやろうとしている間は僅かでも成果がつくれます。

少しずつでも成果を作っていけば一年単位で見れば大きな成果になります。しかし何もしなければ100日だろが300日だろうが成果はゼロです。しかも成果が上がらないだけではなく自分がどの程度の力があるのかが把握できないので、来年の新年の目標も「無茶」な目標を立ててしまいます。

そういう状況を私は「目標のラットレース」とよんでいます。いつまで経っても同じループから抜け出せない状況に陥ってしまい、最後には生きることそのものが嫌になる可能性もあります。

とりあえず、年始の目標に「無茶」を感じたら2月中にそれを修正することをおすすめします。

参考文献:

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starとても面白い!!
star流されないで読めば良書
starお話は良かったです

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ラットレースといえばこの本ですね。


編集後記:

このテーマについてはずいぶん前から書きたかったのですが、どこで書こうかとずっと考えていました。突っ込んで書けば多分本一冊ぐらいになるかもしれない内容なのでメルマガ形式も少し考えたのですがやっぱりBlogで書くことにします。ブログなのでとびとびになる可能性もありますが、じっくりと進めていきたいと思います。

書評 文房具を楽しく使う(和田哲哉)

読んでいる間中ほっこりした気分にひたれました。

文房具を楽しく使う ノート・手帳篇 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
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今週の「今日の一言」まとめ+α

「今日の一言」はこちらでつぶやいております。

1月25日

どうあがこうが変化の起こせない物や事に思考を集中させても、思考力の無駄ですね。しかもそれについて悩んだりしては精神力の無駄でもあります。
知的好奇心としてそういった物事を考えてみるのはトレーニングとしてはいいかもしれませんが、全力を向けて考えるべきは「自分にできることは何か」ということ。
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