現在この原稿はモスバーガーで書いている。使っているのはiPhoneの3GSとアールボードだ。ちなみに、アールボードとはリュウドの携帯向け折りたたみBluetoothキーボードシリーズの名称である。私が使っているのは「RBK-2100BTJ Ver.2.0」という型番の商品。
メーカーサイト(http://www.reudo.co.jp/rboardk/index.html)
3週間ほど前に注文したのだが、Amazonから届いたのはつい先日。iPhoneのOSがバージョンアップしたことによりメーカーの想定を超える人気が出ているのだろう。
はっきりいって、その人気は理解できる。本格的に使い始めて一週間もたっていないが、この使い勝手の良さは今までにない体験だ。今回はこのキーボードについて書いておくことにする。
基本的な機能 注意すべき点
先ほども書いたが、このキーボードは折りたたみ式であり、Bluetoothによる通信で接続している。iPhoneのOSがiOS4以上になっていれば、3GSで問題なく動作する。
メーカーの公式サイトを見れば
1. iPhone 4
2. iPad
3. iOS 4にアップデートしたiPhone 3GS
4. iOS 4にアップデートした第3世代 iPod touch の32GBモデルと64GBモデル
に対応するようだ。
実際の大きさは、こんな感じである。

ボールペンとのサイズ比較
電源は単四電池2本。頻繁に電池残量を気にする必要はなさそうだ。
キーボードに携帯立てが内蔵されているのもポイントである。左上部を引き出せば携帯立てが出てくる。シンプルながらうまく作られた構造になっている。
接続
一番最初にBluetoothの接続を設定しておけば、次回以降はキーボードを開くだけで接続できる。最初の接続も取説に書いてあるとおり行えば至極簡単だった。
印字のズレとver2.1の対応
このキーボードは英字と日本語対応の二つがあるようだ。私が買ったのは日本語。この日本語キーボードをiPhoneで使うと印字と実際にタイプされる文字にズレが生じるという問題がある。
・RBK-2000BTIIは、iOSのハードウェアキーボード配列設定で「US」を選択することで全てのキーが印字通りに入力できます。
・RBK-2100BTJは、iOSのハードウェアキーボード配列設定に「日本語(JIS)」がないため「US」を選択せざるを得ません。そのため英語配列キーボードと見なされ、記号など一部のキーが刻印通りに入力されません
しかし、これは記号の一部であり、通常の文字の入力にはまったく問題がない。私が使う記号で言えば()と「」の4種類がずれていて、若干戸惑った。いまではもう慣れたので、あんまり問題はない。
最新のバージョン(ver2.1)からは、ずれた印字に対応するための「iPhone用キートップシール」が付属付属するようだ。Ver.2.0のユーザーも申し込めばそのシールがもらえるらしい。申し込みはiPhone用キートップシールの無償送付からできるようだ。
ver2.1の情報についてはメーカーサイトの
RBK-2100BTJ Ver.2.1について
このページをご覧になると良いだろう。
キーボードの機能
iPhoneで普通に入力していていくつか面倒な作業もキーボードならば比較的簡単に行える。これまたメーカーサイトからそれらの機能を抜粋しておこう。
「Win + スペース」:「全角かな」と「半角英数」の入力モード切替
「Shift + 左右カーソル」:範囲選択
「Win + A」:全て選択
「Win + X 」:カット
「Win + C」:コピー
「Win + V」:ペースト
「Win + Z」:アンドゥ(操作の取消)
コピペがずいぶんと楽になった印象がある。これだけでもキーボードを使う価値はあるというものだ。
気に入った点
さて、自分の使い勝手で印象に残った点を書いておくことにする。
まずは、「軽くて小さい」というのが大きい。上の写真を見てもらえば分かるが、折りたたむとかなり小さい。小さいということは、持ち運ぶカバンを選ばないということだ。普通のタイプのキーボードを持ち運ぼうとするとどうしても、一定以上のサイズを要求してしまう。このキーボードならばハンドバックでも余裕で持ち運べるし、重さもほとんど気にならない。
さらに、「使い勝手の良さ」というのもある。これは設計の根本的な部分に「モバイルで使う」ということが組み込まれている。それは
・ソフトカバーが付いている
・Bluetoothによる接続
・携帯立てが内蔵されている
という点から印象付けられる。特に「携帯立て」の便利さはちょっと表現に困るくらいだ。

iPhoneが一台しかないので、箱で代用
もちろん、それらのモバイル性を付けるためにキーボードそのものとしての機能は重視されていない。キーピッチは充分だが、傾斜がないので長時間タイプするのには向いていない。しかし、一体誰がモバイル用のキーボードで長時間タイプするのだろうか。これはあくまでお出かけ用キーボードである。そしてお出かけ用キーボードに求められている機能はほぼ満たしていると言って良いだろう。

普通のキーボードとのサイズ比較
このあたりの、必要な機能に絞ってそれを特化させるという商品コンセプトは個人的に大好きである。
広く使える
このキーボードを使えばiPhoneの画面が目一杯使えるようになる。ソフトキーボードは便利なのだが、いかんせん画面表示を喰ってしまう。文章の前後関係が見えにくくなるのは、文章を書く場合にはかなり不便だ。しかし、ソフトキーボードが表示されないとiPhoneの画面は結構広い。横向きにしても全然問題ない。これはキーボードを使ってみるまでは気がつかなかった事だが、iPhoneでも十分に文章を打てるということを実感した。
最後に気に入った点をもう一つ付け加えるならば、「簡単に使える」という点がある。案外この点は大きいかも知れない。キーボードを拡げてキーを押せばそれで接続される。キーボードを綴じれば電源OFF。非常にシンプルだ。このシンプルさは心理的ハードルを上げない。
ここに面倒な操作が入ってくるようならば、モバイル用途としては失格だろう。このキーボードはおそらく細かい時間で作業のオンオフが行われる環境で使われるはずだ。その短い時間で「キーボード接続するのが面倒」に感じられてしまってはおそらく、使用頻度は著しく落ちるはずだ。
これらを踏まえて、モバイル用キーボードとしては文句の付けられない一品になっている。
使うシチュエーション
今のところは電源のないカフェで簡単な原稿を書く時に使っている。日常的にノートPCは持ち歩いていない。普段はiPhoneとメモ帳ぐらいだ。本屋に出かけるならば小さめのカバンを持つことが多い。そして、大抵本屋に行くと、何かしらアイデアが浮かんでくる。そう言うときに、ちょっとしたメモをiPhoneやメモ帳に書き残しておくのと、ぱぱっと小さい文章を書いておくのでは、のちのちの処理の手間がずいぶん変わってくる。つまりメモ帳とPCの間を埋める存在だ。本来これはiPadが埋めてくれるものだと考えていたが、iPhoneでも充分その役割をこなしてくれるということが分かった。
こういう思いついたときに文章化できる瞬発力を出せるようになったのはかなり大きい。もちろん、隙間時間を有効に活用する上でも重要だ。
使用用途としてはポメラに近いものがあるだろう。ポメラ比べて優れている点は、まずカラーであること。もう一つは画面とキーボードの物理的な位置関係が自由であること。この二つだ。
ポメラの方が優れている点は、「文章を書くこと以外に何も出来ないこと」(制約を生み出す)であり、もちろん「ATOK」が入っていること。である。もはや説明する必要なないだろうが、後者の影響力は果てしなく大きい。
iPhoneでの文章書きに使うアプリ
最初は標準のメモ帳を使っていた。メモ帳を立ち上げて、さらさらと文章入力、そしてEvenoteにメール送信。簡単だ。
しかし、最近はAwesomeNoteというアプリを使っている。Evernoteへの転送ができるし、ノートの背景やフォントサイズも選べるので便利である。もちろんメールで送信もできる。

さらなる飛躍
今のところiPhone3GSプラスキーボードという使い方しか試していない。他にBluetoothで接続できるモバイル機器を持っていないのだから試しようがない。
今後iPhone4に変えた時に使い勝手が変わるのかが興味の一つだ。もう一つはiPadとの相性も気になる。この辺はガジェットを導入してからまたいろいろ観察してみたい。
とりあえず、今求められているのは「ATOK」だ。これさえあれば、個人的な「出先で文章を書く」という機能は、iPhoneとキーボードでほぼまかなえる。その実現を待ちたいところである。
最後にもう一度だけ繰り返しておく。このキーボードはモバイル用としてはかなり優秀だ。現段階で言えるところはそれだけだ。他のメーカーが類似品を出したり、あるいはこの商品がバージョンアップしたり、あるいはiPhoneに変化が合ったときに、またその評価も変わってくるだろう。
ガジェットページへの案内
まったくキーボードには関係ないが、「Tools」という固定ページをブログに追加した。私が使っているツールを紹介するというだけのページである。今のところこのキーボードだけであるが、アナログのツールも今後加えていく予定になっている。興味のある方はたまにチェックしてくださるとよいかもしれない。