Category: 社会人向け知識

いやいや残業なんてするな

仕事をまじめにこなすことは良いことだ。すくなくとも企業にとっては。
しかしはっきりと私は言いたい。「いやいや残業なんてするな」と

「デートより残業優先」8割 新入社員3000人調査(朝日新聞)

 デートの約束があるとき残業を命じられたら、どうする――。日本生産性本部が今年の新入社員にアンケートしたところ、8割以上が残業を優先すると回答した。不況下で働き始めた新人たちが、リストラへの不安を抱えながら仕事に取り組む様子が浮かび上がった。

当たり前だが企業に籍を置いて、自分に与えら得た仕事を全うするというのは当然のことである。プライベートの約束事をキャンセルしてまで残業する人間は当然上司からは「なかなか便利なヤツ」と思われることだろう。
しかし、それはあなたの人生にとって本当にプラスのことなのかというのはきちんと考える必要があるのではないかと思う。

結婚を考えるくらい大切な人との約束と、思いつきのように後から出てきた残業仕事。その仕事がその時点まで残っていた責任は自分には一切無い。さて、あなたはそれでも残業しますか?

私自身が違和感を感じるのは、例え粛々と仕事をこなし、残業を引き受けたとしてもそれが自分がリストラされないという保証には一切繋がらない、ということだ。確かに進んで残業する人間は便利だ。しかしそれだけである。周りを見渡してみよう。同じ事をする人間はごまんといるではないか。

あるいは個人ががんばったところで潰れる会社は潰れる。それは一平サラリーマンではどうしようもないことである。

結局、存続が自分の力量で決められないものに自分の人生を全て乗っけている、しかもその船に乗り続けるためのチケットは「残業を引き受ける」というだけでは手に入らない。これはあまり割の良いことではないと思う。

もちろん、残業を引き受けるというのは単に「断りにくい」という事だけなのかも知れない。職場の空気が気まずくなって自分の立ち位置が微妙なポジションに追いやられるのがイヤなのかも知れない。

しかしながら、仕事もプライベートのあなたの人生の一部であることにはかわなりない。どちらの方が大切というのではなく、どちらも大切なものなのだ。

心の奥底の方から仕事がしたくてしたくてたまらないから残業をするというのは別に問題ない。それは一つの選択肢だろう。しかしリストラが怖いから残業を引き受けるというのはあまり心躍るものではないし、また現実的効果も望めない。

基本的に
・他の人間にはできない仕事スキルを持つ
というのが会社で生き残るための唯一の秘訣であろう。それは仮にその企業が倒れたとしても他の企業で必要とされる人材であることでリスクヘッジができている。

しかし、その仕事スキルがどんなものなのか、どのようにすれば身につくのか、というのは当然仕事をしていく中でしか見えてこない。

私が残業を嫌々するなというのは、別にまじめに仕事をするな、というわけではなく、効果的に自分に返ってくる、あるいは自分がやりたくてしかない仕事を積極的にすべきだ、という意味合いにおいてである。そういう仕事が残業の中にあるならば身を乗り出してその仕事に挙手すべきであろう。

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幸福実現党について少し感想

この前駅前を通ったら見たことのない政党のポスターが

幸福実現党
http://www.hr-party.jp/index.html

サイトによると
「憲法9条改正。
北朝鮮のミサイルから日本を守ります。

消費税・相続税全廃。
あなたの財産の倍増させます。」

というのが主立った目的らしい。
次の衆院選で小選挙区300名、比例43名の合計343名の立候補者を立てるらしい。

また党の創立者が新・日本国憲法試案というのを発表したらしい。これを日本国の新しい憲法にするというのが憲法9条改正に繋がるのだろう。
とりあえず日本国憲法2.0とかではなくてよかった。

Youtubeにて幸福実現党チャンネルなるものもあるらしい。

党の設立は2009年5月23日とのことで私が最近知ったのも無理はない。

一応ウィキペディアで引いてみると(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B8%E7%A6%8F%E5%AE%9F%E7%8F%BE%E5%85%9A)

宗教法人「幸福の科学」を母体にした政党。現実に国民を救済し、幸福を具体化するために、『幸福実現党』という責任政党が創立された。 党の概要では、幸福の科学総裁兼幸福の科学グループ創始者大川隆法を「創立者兼精神的指導者」としている。党運営には直接関わっていないという。党指針書に大川隆法の著書『幸福実現党宣言』を挙げている。

幸福の科学という宗教が母体になっている政党のようである。

細かいところを突っ込むつもりも勇気も持ち合わせていないので今回は一番最初に見た選挙公約的なものだけを見たいと思う。

憲法9条改正については私は基本的には賛成である。それで直接北朝鮮からのミサイル問題について解決できるとは思えないが、一つのアプローチであるとは思う。

消費税全廃については理想的すぎるだろうし、財源の問題が出てくるのは見えている。しかしとりあえず国民受け特に収入が少ない人向けにはよい印象をあ耐えるだろう。

しかし、相続税は基本的に多く払っているのは金持ちであり、庶民にはほとんど関係ない話だ。都内一等地に住んでいる庶民がいれば好印象を持つだろうが、まあかなりニッチな層であろう。

結局まとめてみると、すこし実現が遠い政策公約としか見えてこず、私個人的には支持できる政党にはならない、という結論に達した。

しかしウィキなどでその路線を見ているといままでの政党とはまったく血色の違う超独自路線の政党である、ということは間違いなさそうだ。
大統領制の導入なんていったいどの層にアピールしているのかまったく不明である。まあマーケティングの様にどこかの層にアピールすることが政党の仕事ではないわけだから気にしたら負け、ということなのかもしれない。

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冬ぐらいにインフルエンザと景気がひどいことになっていそうな感じもする

本日6月18日、6月の月例経済報告が関係閣僚会議に提出された。
内容を見ると、日本に希望の光がともり始めた、かのようなニュアンスが混じっている。しかし実態はどうなのだろうか?

与謝野経財相:景気底打ち宣言 月例報告「悪化」削除(毎日新聞)

与謝野馨財務・金融・経済財政担当相は17日、6月の月例経済報告を関係閣僚会議に提出した。中国向けなどの輸出や、企業の生産に改善の動きが続いていることを受け、景気の基調判断の表現から「悪化」の文言を7カ月ぶりに削除し、「厳しい状況にあるものの、一部に持ち直しの動きがみられる」に2カ月連続で上方修正した。

月例報告から悪化という文字が消え、二ヶ月連続での上方修正。つまり日本政府の認識としては景気が下げ止まり苦しいながらも上昇の兆しが見えるという所まできた、という事になったらしい。

それはそうだろう。

あれほど莫大な予算を組んで景気対策を打ったのだから、その効果が無かったとしたら政府与党としては自らの無能っぷりを晒してしまうことになる。
しかしながら、景気対策で打ち出された政策がどれほど意味を持っていたのかは疑問である。

もともと、企業は相当に暗い見通しを持って製造ラインや在庫の調整を行ってきたのだが、実際ここまでくるとそんなに深刻ではなかったか、という企業がぼちぼちと出始めた、というだけに過ぎないのではないのだろうか。
無論厳しいところは何処まで行っても厳しいし、そこら辺には政策の手入れというものが必要かもしれない。

エコポイントもエコカー減税も確かに消費をある程度促した面もあるだろうが、それは先の消費の分を前に持ってきただけに過ぎないし、コスト費でみてもちょっと優遇されすぎな感はある政策ではなかっただろうか。

景気の下げ止まりとはいえ、働く先を失った人はまだ多いし、就職活動で苦労している新卒以外の人々も多い。

この景気の下げ止まり=景気の回復にはならないのではないかと思えてきて仕方がない。このままずるずると停滞するか、あるいは評価だけ先に挙げてしまい政府与党はがんばりましたメッセージを送る物の実体経済はまったくついてきてませんでした、そしてそれに対する政策も打てません、だって大幅に予算使っちゃいましたし、そもそも政府は景気が回復してきてるって認識ですから、いっそのこと消費税あげちゃいます?みたいな悲惨な状況が生まれかねないのではないか、と思う。

さっさと解散してくんないかな、ほんと。

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就職活動先を考える前に考えたい事

就職活動先を考える前に考えたい事

「若者はなぜ3年で辞めるのか?」という本はタイトルだけみると、中高年向けの若者批判書に見える。しかし実際はまるで逆である。若者向けに書かれた既存の日本社会システムの批判だ。

終身雇用というのはすでに幻想である事が発覚している。しかし年功序列制度は「成果主義」というものが日本企業に取り入れられながらも未だに根強い力を持っている。それは単なる制度というだけではなくそこに所属する人々の価値観に強く根付いているものだ。
もちろん日本企業の上に立つ官僚制度がその制度を堅守しているわけだから、企業だってその制度に追従してしまう、というのはある面では仕方がないといえる。

すくなくとも、年功序列の弊害について知るということはこれから社会に出て企業で働く人間、あるいは自ら企業を興す人間にとっても必要な事だと思う。

それは単に社会に対する批判的な視線を身につける、といったネガティブなものではない。今までの日本社会にはきちんと整備されたレールというものが存在しており、いかにしてそのレールに乗るか、そして乗った後はいかにして無難に人生を過ごすのか、というのが主な課題であったといえる。レールに乗り切れなかった大抵の平凡な人はいろいろな保護からは遠いところに追いやられてしまった。

しかし今の日本社会においてそのようなレールは存在しない。いや存在はしているかもしれないが、あまりにその数が少なく、大部分の人が乗れるものではなくなった。一見安全そうなレールはまだまだあるが、その安全性は何の裏付けもない。

だからこそ、多くの就職活動者は安定的な「公務員」というものを選択しがちになる。もちろんそれは間違った事である、といいたい訳ではない。しかし仕事というのは人生でかなりの時間かかわっていくたぐいのものだ。自己実現の一つの手段でもある。仕事は仕事、プライベートはプライベートとはっきり割り切って、定時の仕事を淡々とこなしていく人生にまったく苦痛を覚えないのであればそれも選択肢の一つであろう。もちろん公務員の仕事がやりたくて仕方ない、という公僕的メンタルを持ち合わせている人ならばぜひ公務員になってもらいたいところだ。

しかしながら、仕事を人生の一部としてとらえている人にとって、公務員、有名大企業にただ安定だからという理由で就職することは将来後悔を招く一因になりかねない。

本来は「自分が何をしたいのか」「何ができるのか」ということを切実に問い続けないと充足感というのはなかなか得られない。目標と現状のギャップを埋めるために日々努力し、向上していかなければすぐに使い捨てられる「人材」扱いされてしまう。
自分の力を発揮できる仕事場、信頼できる仲間といったものが人間の人生に対する満足感を高めてくれる。しかしそれは待っていれば与えられるものではない。

しかし、公務員や自分の希望とは全く無関係の大企業に就職した後にそのような問いかけをしてしまった場合、あまりよい結果はでないだろう。無理矢理自分の今の常態を肯定して自分の本心の方をゆがめてしまう可能性もある。それはあまり健全な事とはいえない。

今の社会に閉塞感が満ちあふれているとすれば、それは今までの大人たちの行動の結果なのだろう。しかし今後このような閉塞感を打ち払える可能性を持っているのは今の若者である。
今の若者が感じる閉塞感と中高年が感じる先行きの暗さとは絶対的な差があるように思う。中高年はこの先どうなるかわからないから不安と思っているが、若者はどうせ行き先なんてたかが知れている、というどん詰まり感があるように思えてならない。
この先どうなるかわからない、というのは一種の不安材料でもあるが、逆に考えればどうとでも先行きを変えられるということにもなる。そして無謀なほどの妄想を描けるのが若者の特典でもある。
しかし、この社会において、情報をある程度受信している若者はある種あきらめに似た気持ちを描いているのかもしれない。社会から押し込められ、どこにもいきようのない気持ちを描いているのかもしれない。

今のような状況において、単純に年功序列がよい、成果主義がよいという二元論で議論するのではなく、人間が一つの希望をもって働ける社会と今の日本経済との擦り合わせといったことを考えていく必要があるだろう。そして、それは本来は今の中高年が後の世代に向けて必死に構築していくべきもののはずだ。しかし既得権益化してしまっている人々にそれを期待する事はできない。

結局のところ、現状を返るためには自分から行動し始めるしかない。それは社会についても、自分自身の人生についても同じ事なのだ。

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)
光文社
発売日:2006-09-15
発送時期:在庫あり。
ランキング:13740
おすすめ度:4.0
おすすめ度3 成果主義批判の次は、年功序列批判ですか
おすすめ度4 年功序列制度を知る。
おすすめ度3 日本の高度経済成長を支えた雇用体系の根幹が知れます。
おすすめ度5 日本の会社社会に納得
おすすめ度1 う〜ん 最後まで読めませんでした
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「エコバック」型新入社員

以前、草食系新入社員について書いたが、おなじみ「社会経済生産性本部」の命名によると「エコバック型」ということになるらしい。

今春の新入社員は「エコバッグ型」

 社会経済生産性本部は27日(金)、今春の新入社員の特徴を分析した調査結果を発表し、折り目正しく、才能を活かすためには十分な育成が必要だと、新入社員を「エコバッグ型」であると命名した。

まあ時流に乗ったセンスあるネーミングといえるだろう。

エコバッグは、環境問題への関心が高まる中、安価で手軽に携行できるアイテムとして流行している商品。登場以来ブームとなって多くの人が手に入れた様子は、大量採用にもイメージが繋がる。また、採用面接の際に、環境保護や社会貢献といった問題について関心を持っていると話す学生が多く、さらに節約志向で無駄を嫌う傾向もあった。

「草食系」と同じでおとなしそうなイメージがまず出てくる。経済的で環境にも配慮。おそらく空気を読むことに長けていて、自己主張は弱い、ということだろうか。
一昔前の日本であれば重宝された人材かもしれない。あるいは守りに入っている企業では使いやすい人材ともいえるだろう。

エコバック→環境問題という言葉からイメージできるのは、安定的な環境の確保ということである。自分が働ける場所が少しでも長い間存在してほしいという気持ちが強いのかもしれない。

それは「愛社精神」というよりは、「安全地帯」の外にはあまり出たくないという心理なのだろう。自分の安全地帯への配慮というのは行うが、そこが気に食わない場所であったとき、「我慢する」か「やめるか」の二択しかできないような気もする。その環境を大きく変化させるモチベーションは持ち合わせていないような雰囲気を感じる。

もし、いくつかの会社をわたっていかざる得ないような状況に追いやられたときは、なかなかしんどい思いをするのではないかと思う。

何はともあれ、今年の新入社員の皆様方。五月病にも負けずがんばってください。

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MOX燃料って何なの?

さて、原発関連でこのような記事があった。
MOXが玄海原発に到着、初のプルサーマル11月実施へ

 九州電力が玄海原子力発電所3号機(佐賀県玄海町、出力118万キロ・ワット)で実施するプルサーマル発電に使うウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料が23日、同原発の専用港に到着した。

 九電は11月中旬から国内初のプルサーマル実施を目指す。

 輸送船は今月18日に中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)向けMOX燃料を御前崎港に運び、23日早朝に玄海原発に到着。同日中に四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)に向け出航する。今回共同輸送した電力3社のうち、四電は来春、中電は来夏にそれぞれ発電を開始する予定となっている。

なんとなく雰囲気は理解できるがMOX燃料って一体何なのか、という点が引っかかる。問題点などもあるのだろうか。

Hiroshima(Nikon)
Creative Commons License photo credit: recursive.faults

ウィキペディアによるとMOX燃料というのは

MOX燃料(モックスねんりょう)とは混合酸化物燃料の略称であり、使用済み燃料中に含まれるプルトニウムを再処理により取り出し、二酸化プルトニウム(PuO2)と二酸化ウラン(UO2)とを混ぜたものである。 主として高速増殖炉の燃料に用いられるが、既存の軽水炉用燃料ペレットと同一の形状に加工し、核設計を行ったうえで適正な位置に配置することにより、軽水炉のウラン燃料の代替として用いることできる。これをプルサーマル利用と呼ぶ。

で、今話題に上がっているのがプルサーマル利用である。
使用済みの燃料に含まれるプルトニウムを取り出して、さらに二酸化プルトニウムと二酸化ウランを混ぜたものをMOX燃料という。基本的には高速増殖炉の燃料に用いられるが、さらに加工すれば軽水炉の燃料としても使え、その利用をプルサーマルと呼ぶ。

で、基本的な知識のない私は「高速増殖炉」と「軽水炉」の違いがよくわからない。

ウィキペディアの続きを読むと

プルサーマル用に加工することにより、既存の原子力発電所にそのまま搭載できる

とある。つまり「軽水炉」=既存の原子力発電所、ということになるのだろう。
では高速増殖炉とは一体なんなんだろうか。
再びウィキペディアをのぞいてみる。

高速増殖炉(こうそくぞうしょくろ Fast Breeder Reactor:FBR)とは、 高速中性子による核分裂連鎖反応を用いた増殖炉のことをいう。 高速増殖炉の燃料転換率は、理論的には1.24~1.29程度と考えられておりもんじゅの場合は約1.2である[1]。 なお、高速中性子を利用しながら核燃料の増殖を行わない原子炉も存在する。これは単に高速炉(Fast Reactor:FR)と呼ばれる。

これもわかったようなわからないような説明である。理屈のイメージは大体理解できる。

さらに概要を読み進める。

通常、軽水炉では燃料棒中のウラン235を熱中性子により核分裂させ、エネルギーを生成する。このとき消費したウラン235以上にプルトニウムが生成されることはなく、燃料棒中の核燃料は減少する。これは、熱中性子は高速中性子よりもウラン235やプルトニウムの核分裂を誘起しやすいが、燃料棒中のウラン238に捕獲されてプルトニウム239を生成する確率が低いためである。逆に高速中性子はウラン235やプルトニウムの核分裂を誘起しにくいが、ウラン238に捕獲されてプルトニウム239を生成する確率が高い。この性質を利用して、消費した燃料以上のプルトニウムを生成するように設計されたものが高速増殖炉である。

これで「軽水炉」と「高速増殖炉」の違いが大体つかめた。高速増殖炉はウランからプルトニウムを生み出すことができ、さらにそのプルトニウムを加工して「軽水炉」の燃料に加工したMOX燃料を使用するというのがプルサーマル利用ということになるのだろう。

再びMOX燃料のページに戻って問題点をみてみる。

* ウラン新燃料に比べ放射能が高いため、燃料の製造については遠隔操作化を行い、作業員の不要な被爆に十分配慮して行う必要がある。
* ウラン中にプルトニウムを混ぜることにより、燃料の融点、熱伝導度等が、通常のウラン燃料よりも低下する。
* 核分裂生成物が貴金属側により、またプルトニウム自体もウランよりも硝酸に溶解しにくいため、再処理が難しい。

日本国内で議論となるのは当然一つ目の問題であろう。つまり「それって安全なのか?」ということである。

しかし今のところ原子力発電というものを完全に廃止してこの日本社会を回すことはできない。であればなるべく効率の良い方法を探っていくべきであろう。またそれと同時に安全面の管理というのも徹底して行わなければいけない。

ただ、「危なそうだから日本では使わないで置こう」という姿勢はあまりいただけないだろう。こういったものをいかにうまく管理できるか、というのはある意味で日本の技の見せ所ではないかなと思う。

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エコポイントが開始

さて、景気刺激策の一つである、エコポイント制度が5月15日まったく手探りのままスタートしました。

エコポイント制度というものは一体どういったもので、また何が煮詰まっていないのでしょうか。Q&A形式でエコポイント制度について解説してある朝日新聞の記事より引用してみましょう。

エコポイント、手探りの船出 15日スタート

省エネ家電を買うと、商品に交換できる「エコポイント」が得られる新制度が15日から始まる。ただ、実際にポイントをもらえるのは7月以降で、領収書や保証書を保管しておくことが必要だ。制度を利用する上での、注意点をQ&Aでまとめた。

まず、制度自体は始まったが、ポイントがもらえるのは7月以降ということになります。
そのため商品を買った際のレシートなどをきちんと保管しておく必要があります。

Q 何を買うとエコポイントがもらえるの?

A 「エコポイント対象商品」のマークが目印だ。15日から来年3月までに買ったエアコン、冷蔵庫、地上デジタル対応テレビが対象になる。省エネ性能を五つ星で表した「統一省エネラベル」で四つ星以上が基本だ。

どのような商品が対象かは実際に家電量販店に足を運んで確認するのが一番手っ取り早いようです。販売店側もこういった商品の販売には期待しているでしょうから、目立つ場所に陳列されていることでしょう。

Q 商品との交換方法は?

A 小売店で直接、ポイントと商品を交換するのではなく、交換できる商品が載ったカタログを見て、郵送やインターネットで申し込むことになりそうだ。ポイント数は事務局がまとめて管理し、消費者にはポイント数と暗証番号が書かれた紙を送るような方法が検討されている。カタログに載せる商品が決まるのは、6月の予定だ。

ここが一番につまっていないところで、ポイントで交換できる商品が未だ決まっていないようです。この状態だと欲しい商品がないのにポイントだけある、というあまり意味のない状態になる可能性もあります。

また、この交換カタログに載せる商品の選定がどのように行われるかも不透明では困ります。

というわけで、まあ具体的に交換できる商品などはまだわかっていません。なのであんまりこれに期待して家電を買いまくるというのはやめた方が良いでしょう。
まあここぞとばかりに電気屋はセールをかけてくるでしょうから、いろいろ安く買える可能性は高いかも知れませんね。

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草食系新入社員との接し方

前回では、今年の新入社員は草食系であること、そしてそれがどういった特徴があるのかを見てきた。

こういった草食系新入社員に対してどのように接すればよいのだろうか?

【接し方】
・例えば友人関係の様に気安い空気を作ればどうだろうか?
体罰が厳しく禁止され、親たちの目がイヤになるくらい光っている時代、友人感覚のように子どもたちに接している教師もいるようだ。
しかし、教室というやや閉じた空間で、一度でも舐められてしまってはそれでおしまいである。
会社の場合そこまで閉じた空間ではないが、事態は似た様なものだろう。
(あなたの会社で噂話の広まり方のスピードを一度実験してみると良い)

また年齢も1回り~2回り以上離れていることがほとんどだろうし、共通の話題を見つけるのも難しいだろう。年齢差が1回り以下なら使えるかも知れない。

・感情を示さず、事務的に上司役をこなすというのは?
人間関係の距離でいうと極端に距離を置いた関係。まるでコンピューターの様に仕事を与え、そして評価を下す。評価を与える基準は完全に明確化しておき、働いている人間全てが知ることが出来る様にする。
要するに会社というのは「仕事をしに来るところだ」と割り切った考えで接する。

まあ、単純に考えてこれを実行に移せる人は相当な精神力を持っていることだろう。
新入社員は初めこれを心地よいと感じるかも知れないが、あなた自身の存在感が薄くなってしまうおそれが強い。あまりオススメはできない。

・厳しい親(父親)のように接してみる?
新入社員の仕事に逐一目を配らせて、些細なミスでもきっちり怒る。
もちろん、良い仕事をしたら評価するがそれでも評価は厳しく。
プライベートなことにもよく突っ込んで干渉する。
というのがこのアプローチ。

まず、自分が親として厳しいかどうかを自問してみる必要がある。そうでなければこれは実現不可能である。
また自分が自分自身に対して厳しいかどうか考えてみること。答えがNoならただの偉そうなヤツになってしまう。これもオススメできない。

【結局ベストな方法は?】
結論を言ってしまうと「ベストな方法」というものは存在しない。アプローチは相手をきちんと観察して自分なりに対策を立てる必要がある、ということだ。
しかし、これだけは守った方がよいことが4つある。

○相手の話はしっかり聞く
○評価は自分の感情によってぶらさない
○まず自分自身がきちんと仕事をする
○「楽しい職場」というのを自分の頭の中にイメージしておく

この基本を抑えておけば、どのような年齢からも一定の「良い上司」の評価は受けられるであろう。
きちんと怒り、またきちんと誉めることももちろん重要だ。しかしこれが出来ない大人も多い。この辺は自分でトレーニングしてもらわないとどうしようもない。

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今年の新入社員は「草食系」だってさ

毎日新聞の記事によると、シンクタンクから今年の新入社員にとったアンケートの結果がでたらしい。

新入社員:09年度は「草食系男子」 安定志向さらに強く

シンクタンクの三菱UFJリサーチ&コンサルティングが09年度の新入社員を対象に行ったアンケートで、ガツガツと出世を狙わず一つの会社で定年まで穏やかに過ごしたいという社員像が浮かび上がった。背景には雇用不安があるとみられ、担当者は「はやりの言葉で言えば草食系男子」と分析する。

今年の新入社員は「草食系男子」らしい。
草食系って何なの?と疑問を持つ方もおられるかも知れないし、なんとなくイメージできる人もいるだろう。
その特徴をちょっとみていきたい。

【安定志向】
同じ会社で定年まで働きたいという安定志向がかなり強まっているらしい。

「自分に向かない仕事なら転職する」という項目への答えが36%と過去最低であったようだ。※調査は04年から

しかし、それはおそらくだが「愛社精神」とはほど遠い感情ではないだろうか。
不安定な社会に放り出されたくない、という思いが強まっているというだけに過ぎない。

飲みニケーションが復活している、なんて記事も読んだことがあるが、それはただ単にそういった空気を大切にして会社に残っていたいという心理の表れであり、昔の様に自分のアイデンティティーを会社とを結びつけているのではないと思う。

【会社に望むこと】

会社に望むことの1位は「人間関係が良い」。「能力が発揮・向上できる」などが続いた。「地位が上がる」は8項目の選択肢の中で最低だった。また自信があることの項目では「協調性」「忍耐力」が上位を占めた。逆に「創造力」「積極性」は自信のない項目の上位で、ここでも安定志向を裏付ける結果になった。

会社には人間関係が良く、自分の能力が発揮、向上できることを望んでいる。
そして、地位が上がることは特に興味がないあるいは意識的に避けたいとも感じているのかも知れない。

これはどうとらえればよいのだろうか。
ここでの人間関係というのは例えばいじめに合わない、とか上司が嫌なヤツである、とかそういった話なのだろうか。それとも各個人が切磋琢磨して上昇していく様な人間関係を求めているのだろうか。
他の項目から考えてみると、「ほっとかれず」かといって「過度に干渉されず」というくらいだろうなという気がしてくる。そしてそれは大きく外れてはいないだろう。

【自信があること】
自分が自信があることでは「協調性」「忍耐力」が上位。
これは言い換えれば「空気を読む能力」とも言えるかも知れない。
自分を押し殺して周りと強調する、なんとなく今までの日本人像というものに近いイメージを浮かばせる。

逆に自信が無いことは「創造力」と「積極性」。
教育の中でそういったことを育むことが出来なかったと自分で感じているのだ。
積極性というのは上の「協調性」や「忍耐力」とは相反する感じのある力であり、「空気を読んで」行動する上ではあまり必要のない、というか邪魔な能力ともいえる。

【つまりは草食系】
平穏にそのあたりに生えている、そして自分のテリトリーの中にある植物を主食とし、そして外敵の脅威を敏感に察知し、早々に逃げ去る。
なるほど草食系という例えは的を射ている様に思う。

まあそんな単純な話だけなのかはわからないが、とりあえず傾向としてこういった新入社員、人材が多いということだ。

【でもって】
こういった人材はおそらく「守り」のタイミングには向いているのかも知れない。変化を必要とせずただただ現状を維持するという事に関しては「忍耐力」というのは確かに必要だ。

はたして今の日本はそう言った状況なのだろうか。これからの日本は「攻め」なのか「守り」なのか。

もちろん業種によっても違うだろう。これからこの業況を利用して大きく伸びる会社もあるだろう。規模を縮小しなんとか存続を図るしかない会社あるいは業種といったものもあるだろう。
だから一概に、人材だけを見て「使える」「使えない」を判断することはできない。

新入社員の心理から見てもかなり雇っている側が強くなってしまっている時代だ。
しかしそれでもその新入社員が希望するのは心地よい「人間関係」なのだ。
企業の採用担当は選びやすい時代かも知れないが、現場で教育を担当する人間は結構しんどいかもしれない。
上に上りたい気持ちもない。日々平穏に仕事をする、というよりこなす、会社員。
モチベーションも計り知れず、かといって厳しい指導も難しい。
個人の話に入ってこられるのはおそらく嫌われる。
結局、上司と部下の距離ってどんなもんなんだ?と頭を抱える管理職の方もおられるだろう。

次回は社員との接し方について考えてみたいと思う。

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「世渡り力」とは?

Business Media 誠:「世渡り力」のない“エリート”じゃあどうしようもない――岡野工業の岡野雅行社長(中編)

岡野 特効薬なんかないよ。まして日本は少子高齢化や若者の学力低下、犯罪そして新興国の追い上げなど、すべて前例のない問題ばかりで大変だ。しかも模範解答しか知らず、しかも「世渡り力」のない“エリート”じゃあどうしようもないよ。

――「世渡り力」?   

岡野 問題解決のための「人と情報のマネジメント力」ってやつよ。いい例が暗号を解読され、日本軍が壊滅的な損 害を受けたミッドウェー海戦だ。どんなにパイロットが優秀だって、多勢に無勢で待ち伏せ攻撃されたらおしまいだろう。政治や外交なんてのは、どれだけ情報 を集め、把握し、どう活用するかなんだ。そこには国の運命がかかっているんだからな。

岡野氏は世渡り力というものを問題解決のための「人と情報のマネジメント力」と定義している。
これが日本のエリートには存在していないと岡野氏は主張している。
確かに日本の教育、それも有名大学に進学するような教育においては、設定された問題をいかに素早く解決していくかということが重点に置かれている。

それは、問題を与えられ、ただ解くということの反復作業でしかない。

が、実際さまざまな「現場」に立つとそういった反復作業で得られた能力というものはほんの一部分にしか使えないということがわかる。

日本がある意味で鎖国的で、一億総中流といわれ、終身雇用というものがサラリーマンにとって当たり前であった社会においてはその程度の能力でこなせる仕事が多かったのだろう。
新人は同然の様に、多少部下を従える様になっても、必要とされる能力はさほど変わるものではなかったはずだ。
年功序列の意識が強く働いている組織の中では、ただ年を取っていれば上に扱われる。会社というものの恩恵も束縛も強い。
そんな中では例えどのような人間であっても上司というものの発言は強い意味を持ってしまう。

しかし、そういった社会はすでに過去のものだ。

今例え新人社員といっても単純に物事を解決していくだけの能力では足りないと言えるし、それが課長や部長など多くの人をまとめる人間になればなおさらである。

そういった状態に置かれたときに必要なのがまさにこの世渡り力であろう。

人を動かす、人と人をつなげるといった事や。情報を集める、情報を配る、などといったこと。
そして人を情報を関連づけ、新しい情報を生み出す、など課題に対する流動的な解決方法の模索というものがこの世渡り力によって実現できる。

ただ、ではこの世渡り力というものがいかにすれば鍛えられるのかということに関して明確な答えはないと思う。

現場で生きている人間はそこで生き残るのが困難であれば必然的に身につけていくだろう。そういった先人と身近に接することが出来た若者もそういった能力の必要性に気がつくかも知れない。

しかし、社会の中で個人が分断化され、必要以上に自分を見せない風潮が広まっていればそういった伝達はなかなか行われない。
伝達の役割を果たすはずのメディアも機能しているとは言い難い。

「世渡り力」が必要ということがわかっても、ではどうやってそれを手に入れるのか、というより難しい問題に直面してしまう。

とりあえずは、今を生きるビジネスマンは、自分が求めるハードルの高さをどんどん上げていくしかない、としか言えない。

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