Category: iPhone・iPad・Mac

MacにSiriがやってきた。使ってみた。

macOS Sierraにて、ついにSiriが導入されました。

詳しい話は以下の記事を参照ください。

【macOS Sierra新機能】Siriの使い方。- あらゆる機能を声で制御。ショートカットで起動する設定も可。| 和洋風KAI

今回は使ってみたファーストインプレッションなどを。

起動

Siriの起動方法はいくつかありますが、一番使いやすいのがショートカットキーでしょう。

デフォルトでは「option + spaceの長押し」となっています(環境設定で切り替え可能です)。手元に近いので、悪くないショートカットです。

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ボタンを押していると、右上にウィンドウが表示されるので、あとはMacに向かって話しかけるだけ。

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「音楽を再生する」

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見事にiTunesで音楽の再生が始まりました。パチパチパチ。

その他アプリケーションの起動(※)やメールの送信など、いろいろなことができるのはiOS版と同じです。
※アプリケーションを終了させる権限は持っていないようです。

ちなみに、Siriのウィンドウが残っている状態で、再びショートカットキーを押せば追加の入力が可能ですし、escキーを押せばウィンドウは消えます。

便利なの?

たとえば、今こうして原稿を書いているわけですが、そのとき、後ろ方から「牛乳なくなったよ〜」と声をかけられとします。忘れないようにメモしなければいけません。

通常、それを行うには、マウスを操作するなり、アプリを切り替えるなりが必要になります。しかし、ショートカットキーからSiriを呼び出して、メモなりリマインダーなりにそれをつぶやいておけば、エディタから動く必要がありません。その画面のままメモが(あるいはリマインダーへの追加が)可能なのです。

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しかも、このメモやリマインダーはiPhoneからも閲覧可能です。完璧ですね。

これは地味なようで、案外便利です。アプリケーションの切り替えは、心のモードの切り替えにつながってしまうので、それを抑制するだけでもメリットがあるでしょう。つまり、コンテキストをキープする効果が期待できるのです。

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※簡易でWikipediaもひけます。

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※計算もしてくれます。

他には

ぱっと使った感じだと、「アプリケーションの起動」「iTunesの操作」「ウィキペディアの検索」「メモへの追加」「リマインダーへの追加」あたりの使用頻度は高くなりそうです。

また、メールの送信ができるので、Evernoteのメール送信によるノート作成機能が使える方ならば、SiriからEvernoteにノートを作成することもできます。ここまでくれば、あと一歩でしょう。

キーボードで仕事を処理しながら、別件で湧いてきた案件は音声で処理する。そうですね、『アリスの物語』の世界です。

アリスの物語 (impress QuickBooks)
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手でやった方が早いことを、わざわざSiriにやらせるのは不合理ですが、自分の手が忙しく動いているのなら(一つのコンテキストに束縛されているのなら)、Siriはもう一つの手として活躍してくれるでしょう。最終的には、キーボードショートカットすらなくなり、声を掛けるだけで起動してくれるのがベストではありますが。

あとは、音声の種類を追加パッケージとして購入できるようにすれば、日本人受けはするような気がします。「Siri」(CV.花澤香菜)とか、1万円でも売れるんじゃないでしょうか。まあ、それはそれで仕事にならなそうではありますが。

とは、言え

最大の問題は、この機能が周りに人がいると使いにくい、というものでしょう。

一応試してみたところ、ヘッドセットを装着し、入力を最大にしておくと、まわりがガヤガヤしているファーストフードの店舗で、目立たない程度にボソッとつぶやくだけでも音声は認識してくれました。なんか諜報員っぽい雰囲気がします。

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まあ、指示していることは「音楽を再生する」というしょぼい命令なんですけれども。

さいごに

仕事のメインフレームを抜本的にかえてしまうようなめちゃくちゃな便利さがあるわけではありませんが、地味に便利ですし、また一つの方向性として希望が持てる機能ではあります。

アリスやJUIZのようなものの萌芽、になってくれることを願うばかりです。

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ScrivenerにiOSアプリが登場。さて、ファーストインプレッションは

統合執筆環境ツールであるScrivenerにiOSアプリが登場しました。iPhoneあるいはiPadで使用可能です。

Scrivener
カテゴリ: 仕事効率化, ブック

アプリの感覚などは、公式動画をご覧頂ければ十分でしょう。

機能については、他のブログさんがきっと上げてくれることを期待して、当記事では軽く触れるに留め、ファーストインプレッションを中心にお送りします。

位置づけと画面紹介

まず、比較ですが、フルスタックバージョンがMac版であり、それとかなり近いバージョンがiPad版、そして簡易版がiPhone版と位置づけられそうです。コアとなる機能はどのバージョンでも同じであり、どれもが十分に「Scrivener」ではありますが、できることには違いがあります。

その点を考慮すると、メインで使うのはMac版、モバイル用途はiPad版、ちょっとした作業はiPhone版という使い分けが良さそうです。公式動画でもiPad版が選択されていることを考えると、iOSアプリの中心はiPad版と見ておいてよいでしょう。

では、ざっくりとiPad版の画面紹介。

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アプリを立ち上げた状態では、中身は空っぽです。すでにMac版を使っている方は、Dropbox経由でファイルを取り込むのが良いでしょう。

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DropBoxと連携させ、リンクするフォルダを決定します。デフォルトのままであれば、DropBox直下のAppsフォルダにScrivenerフォルダが作成されるので、そこにScrivenerファイルを投げ込めばOKです。

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インポートするとこんな感じになります。

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当たり前ですが、Mac版と同じ構成になっています。エディタもごく普通にリッチテキストが扱えますし、書式設定のいくつかはきちんとMac版で設定したものを引き継いでいます。エディタ背景色の選択は限られていますが、#000000~#FFFFFFで選びたい人はそれほどいないでしょう。

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iPad版では、コルクボード画面もきちんと表示されます。

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※カードを指で動かせる

これ、結構良いんです。Mac版だとマウスで操作するんですが、iPad版だと指でカードをいじれます。「まるで情報カードを扱っているような感覚」__これが宣伝文句としてどれだけ機能するのかは謎ですが__がちょこっと味わえます。ただし、画面サイズの問題は残りますが。
※だれかiPad Pro版の感想を。

他のツールで言うところのExportに当たるcompileもきちんと実装されていて、Mac版ほど細かい指定はできませんが、PDFやらなんやらに書き出すことが可能。ちょっとした原稿、あるいはプレビュー用のファイルくらいならiOS版でも問題なさそうです。

わざわざ買う意味は?

少し触った印象では、「モバイル版のScrivener」という感触で、Mac版の完璧な代替とはなりそうもありません。あくまでMac版との併用が前提といったところでしょうか。

大きな違いは、以下の二つ。

  • テンプレートからのプロジェクトの作成
  • compileの微妙な設定

Mac版では、標準でさまざまなテンプレートが準備されていますし、自分でそれを作ることもできます。私みたいに「何冊も電子書籍を作る」ような場合は、テンプレートが使えるとかなり省力化が図れます。この点は、長期的に使って行く上で結構大切です。ただし、これは今後のバージョンアップで使用可能になるかもしれません。

もう一つは、出力であるcompileについて。

正直私は、Scrivenerの最大の魅力は「精緻なcompile制御」にあると考えています。詳細は割愛しますが、本当にかなり細かい制御できるのです。複数のテキストをまとめて別の形式に出力するツールは他にもありますが、これくらい細かい制御ができるツールはなかなかありません。その機能だけでも十分使うに値します。

現状iOS版では、それほど細かい設定はできませんし、狭い画面に大量の設定項目が表示されてもそれはそれで使いづらいものがありそうです。その意味で、やはりメインはMac版であり、iOS版はそのモバイルタイミングを埋めるものと言えるでしょう。

逆に言えば、モバイルタイミングがまったく存在しないなら、「あえて」買う必要まではないかもしれません。「あったら便利」であるとは言えそうですが。

Ulyssesとの比較

となると、似た__それでいて全然別の__アプリのUlyssesとの比較が気になってきます。

Ulysses
カテゴリ: 仕事効率化, ライフスタイル

まず、MacとiOS端末でテキストを共有する、という用途に限って言うならば、Ulyssesに軍配が上がるでしょう。一番の違いは、Ulyssesはマークダウンであり、それはつまり普通のテキストファイルということです。世の中にはリッチテキストでなければいけない文章というのもあるのですが、メモ段階ではプレーンなテキストで十分がことが大半です。

またUlyssesは、シングルライブラリであり、どこのプロジェクトにも所属しないような所属不明メモを簡単に扱うことができます。Scrivenerはあくまで「プロジェクト単位」であり、所属不明なメモの管理には向いていません。

ただし、Ulyssesは構造を構築することはあまり得意ではありません。むしろ「かなり面倒」と言ってよいでしょう。一つの階層を作り、そこにテキストの断片を配置した上で、それぞれを並べ替えることは非常に得意なのですが、そこから複雑な構造を立ち上げていくことには最適化されていません。細かい構造は文章の中のマークダウンで明示することになりますが、書き手として見た場合、全体の見通しが立ちにくい状況がそこにはあります。

Srivenerはファイルそのもので構造を明示するので、そのコントロールは圧倒的に優れています。

さいごに

先日『月刊群雛 2016年 07月号』寄稿した「「月くら」計画から考えるセルフパブリッシング戦略」は、Ulyssesで執筆しました。たしか5000字くらいはあったと思いますが、構成自体は階層一つ分で済んだからです。

もしこれが「第一章」「第二章」「第三章」とあり、それぞれに節や項が入り込んでくるような中規模の構造を持つ文章(というか本)であれば、Scrivenerが活躍したことでしょう。

Scrivenerは、シングルライブラリではなくワンプロジェクト指向で、中規模以上の構造構築に適しており、精緻な書き出し制御ができる__そういうツールです。そして新たに登場したiOS版は、そのプロジェクト進行の、モバイルタイミングを埋めてくれそうです。

まずは、ファーストインプレッションとしてはそのような印象でした。今後使ってみることで、また違った感想も出てくるかもしれません。

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「MemoFlowy」はWorkFlowyにおけるFastEverではない

「新しいアイデアは、狭間から生まれる」

というのは、誰でもない私の言葉なのだが、わりと良い線をいっていると思う。

さて、先日紹介した(参照)iPhoneアプリの「MemoFlowy」を使っていて、ちょっと思うところがあった。

MemoFlowy
カテゴリ: 仕事効率化, ユーティリティ

もしかしたら、このアプリは、新しいメモアプリの萌芽ではないのか。今回は、そんなことを書いてみたい。

MemoFlowyのおさらい

まず確認しておこう。「MemoFlowy」はクラウドアウトライナー「WorkFlowy」と連携するアプリだ。WorkFlowyをもっと便利に使うアプリと言ってもいいだろう。

ユーザーがアプリを起動すると、ごく普通の入力画面が立ち上がる。そこでペシペシメモを入力し、ボタンを押してWorkFlowy画面へと移動する。そのタイミングでクリップボードに入力した項目が保存されているので、あとはそれを適当な場所にペーストするだけだ。

WorkFlowy画面で表示される項目は、あらかじめ指定しておけるので、何かしらinbox的なものを作っておくのが一番ありそうな使い方だろう。

一見すると、これはスマートなやり方ではない。別の言い方をすると、あまり「ライフハック」的ではない。だって、ペーストするなんて「機械的」な手順を人間が行っているのだ。非効率である__と、少なくとも私は考えていた。

WorkFlowyにはAPIがないので、いやおうなしに、仕方がなしに、こういうやりかたになっていると思っていた。いや、実際に実情はその通りなのだろう。が、どうやらそれだけではなさそうだ。

少なくとも、「MemoFlowy」は、Evernoteにさっくりメモを送れるFastEverとは違っている。下位互換といったことではなく、別の思想を持つツールなのだ。

二つのタイプのメモツール

ここでまず、メモツールの俯瞰を行ってみよう(話が大げさになってきた)。

メモツールの最大要件とはなんだろうか。「即座に入力できること」__同意してくださるだろう。入力までにもたもたしてしまうツールは、はっきりいってメモ用のツールには向いていない。メモは、言葉通り即座に取らなければならないのだ。

そこで普段持ち歩けるような道具がメモツールとして使われる。ここではそれをごく簡単に二つに分類してみる。一つが「メモ帳」であり、もう一つが「FastEver」だ。全然違うものを対比させているようだが、あくまでこれらは代表的な名前を持ちだしているだけであって、重要なのはその形式である。

では、その形式とは何だろうか。

まずは「メモ帳」だ。小さい綴じノートをイメージしてもらえればいい。使用者はそれを取り出し、最新のページを開いて、思いついたことを書き込む。特に難しいことは何もない。問題は、「最新のページ」へのアクセスに多少の時間がかかってしまうことだろう。しおり紐を併用することで、そのアクセスタイムを短縮させることは可能であるが、決してゼロにはならない。

つまりこのタイプのメモツールには「書き込む場所はどこか?」を探す時間が必要となってくる。

では、「FastEver」はどうか。これはEvernoteと連携する素晴らしいメモツールで、「ツールを立ち上げたら即座にメモできる」が基本的なコンセプトだ。書き終えたメモについては、巨大な個人データベースであるEvernoteに送信される。

FastEver – 素早く簡単にEvernoteにメモ
カテゴリ: 仕事効率化, ユーティリティ

「FastEver」では、メモ帳に付きまとっていた「書き込む場所はどこか?」を探す時間は必要ない。書き込もうと思った時、すぐに書き込める。この利点は大きい。
※ちなみに、今代表例として「FastEver」と書いているが、たとえばちぎり取るタイプのメモ帳もこちらに分類できることに留意していただきたい。

では、メモは「FastEver」タイプに限るのだろうか。「メモ帳」に出る幕はないのだろうか。そんなことはない。

「メモ帳」が持つメリット

「メモ帳」は、書き込み始めるために、最新のページを探さなければいけないデメリットを持っている。それはメモという行為においては若干不利だ。

しかし、意外なメリットもある。それは、「過去の書き込みが目に触れること」だ。これは私が常々メモ帳やノートや手帳を使っていて感じるメリットである。

「メモ帳」タイプのメモでは、思いついたことを書き込むというアウトプット的行為を行う際に、過去自分が書いたメモを目にするというインプット的行為も付随して行われる。もちろん、メモ帳に書き付けるときに、必ずしも過去の書き込みをちゃんと「読む」とは限らない。それでも「目に触れる」効果は馬鹿にできない。

書き留めるメモは、たいてい後から自分で使うために書くものだ。言い換えれば、一時的に紙に情報を預け入れ、必要なときに紙から引き出すため使う。脳にあったものを紙に設置し、それを(読むことで)再び脳内に戻す、というのがメモの役割なわけだ。比喩的に言えば、着想銀行である(利子が付くかは知らない)。

よって、どこかしらの(メモを書いたタイミングよりは未来の)時点でメモを見返す必要があるわけだが、「メモ帳」では、書き込むタイミングでそうした行為が発動しやすい。

これは「FastEver」では決して起こりえない現象だ。ちぎり取るタイプのメモ帳で、書きっぱなしになってしまう人が多いのもこのためだ。

だからこそ、「inbox」というシステムがあるわけだが、それが機能する人と機能しない人(もう少し言えば、習慣化できる人とそうでない人)がいる点は現実である。

再びMemoFlowy

「MemoFlowy」に戻ろう。もう一度、このアプリの動作を確認する。

まず、ユーザーはアプリを立ち上げ、そこにメモを書き込む。

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そうして入力したものを、画面移動してWorkFlowyに貼り付ける。

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どうだろうか。まずメモ入力画面では、「即座に入力する」という、「FastEver」タイプの動作が実現している。そして、その後貼り付ける画面で「過去自分が書いたメモを目にする」という効果も発動している。

ここでの例では、WorkFlowyの「inbox」に貼り付けているので、私の目に入るのは、「少し前の自分が書いたこと」に限定されるが、それでも効果はゼロではないだろうし、別の場所に貼り付けることを選択すれば、また別の「過去自分が書いたメモ」を目にすることになる。

つまりこれはなんだろうか。

instant-inbox

ようはこれは「インスタントinbox」なのだ。

「inbox」は、「とりあえず集めておいて、その後行き先を判断する」プロセスを実現するためのシステムだ。重要なのは、「集めること」と「判断する」のプロセスを分離する点にある。思考をそれぞれ最適な場所に配置すること。それがinboxの要点だ。

MemoFlowyは、「書き留める」ことと「配置する」ことのプロセスが分離されている。しかも、一つのアプリ内で分離されている。

その意味で、「MemoFlowy」が実現しているプロセスは、(パーマネントではなく)「インスタントなinbox」である。

どういうことかというと、「MemoFlowy」に書き込んで、それを配置するその瞬間だけ、メモの入力画面がinbox的な振る舞いをするということだ。通常のinboxとの違いは、MemoFlowyそのものに次々と保存することはできない、という点にある。保存するためには、WorkFlowyに配置しなければいけない。だから、「インスタントinbox」である。

話がややこしいのは、WorkFlowyにも「inbox」(こちらはパーマネントなもの)を作成できることだ。「とりあえずWorkFlowyのinbox項目に貼り付けておいて、後で時間をとって適切に振り分ける」ということが可能である。というか、それが想定されている。

ただ、その見方に限定してしまうと、「MemoFlowy」はWorkFlowyにおけるFastEverとなってしまう。でも、実際はそうではないのだ。このツールの立ち位置(あるいは役割)は、「メモ帳」でも「FastEver」でもない。インスタントなinboxを発生させる、いわば第三のメモツールである。

さいごに

たとえば「FastEver」でも、メモを書き込み、その後送信先のノートブックを選択する、ということは可能だ。しかし、「そのノートブックに入ってある過去のノートを見ながら」選ぶことはできないし、自分が直近で書いたメモを目にすることもない。

「メモ帳」のたとえを持ち出せば、そのメモ帳のインデックスは参照できても、直接書いてある事はわからない、ということだ。この違いは、触診とMRIぐらい違う。

よって、一つのことが言えると思う。それは、仮にWorkFlowyのAPIが開放されても、「MemoFlowy」は独自の存在意義を持ちうるだろう、と。

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メモをWorkFlowyに送り込む「MemoFlowy」

「WorkFlowyにはAPIがない」

と書くと、まるで一昔前のラノベのタイトルみたいだが、実際にその通りなのだから仕方がない。今のところ公式のAPIはない。

よってWorkFlowyのデータにアクセスするには、公式のアプリを使うかブラウザから飛んでいくかの二つしかなかったのだが、新しい選択肢が増えた。嬉しい限りだ。とは言え、正確に言うとちょっと違う。

MemoFlowy
カテゴリ: 仕事効率化, ユーティリティ

「MemoFlowy」は二つの画面からなる。一つはメモ入力画面。もう一つはメモ貼り付け画面。この二つを行き来して、WorkFlowyに新規メモをどんどん貼り付けていく。

ソリューションはおどろくほど単純で、いっそ力技感が漂うくらいだ。APIがないので直接WorkFlowyのサイトで書き込むしかない。だったら、それをできるだけ省力で行えるようにしよう。こういうコンセプトである。

どういうことだろうか。

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メモ画面は普通のメモエディタだ。違うのは行頭のスペースが「→」で表示されること(※)。この矢印一つが、WorkFlowyでの階層一つを意味している。
※矢印表示を消すこともできるようだが、おそらくそうしない方がいい。

まずはこの画面でパシパシメモを入力する。そして、その後右下の「WorkFlowy」を押す。

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すると画面が切り替わる。この画面は要するにWebViewで、つまりはブラウザだ。そこでWorkFlowyのページが開いていると思ってもらって構わない。で、さっき入力したメモをペシっと貼り付ける。これで、擬似的に公式アプリ以外からでも新規のメモ作成(というか挿入)が可能になった。

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基本的にはただそれだけなのだが、「省力」という点にかなりこだわっている。メモ画面からWorkFlowyの画面に切り替わるとき、メモ画面の内容が自動的にクリップボードに保存されているのだ。だから切り替わった画面で、ペーストを選択すればそれだけで事足りる。つまり手順はこうだ。

  1. メモ画面でメモの入力
  2. WorkFlowy画面に移動
  3. 貼り付けたいところにペースト

移動先のWorkFlowy画面は定位置に固定できる。とりあえずはそこに貼り付けておき、その後適切な項目の下に移動すればいいだろう。つまりは、inboxというわけだ。項目の移動が自由に行えるWorkFlowyとinboxという概念はとても相性が良い。

また、このアプリは簡易のWorkFlowyビューアーとしても使える。

好きな項目を「お気に入り」(ブックマーク)にできるので、よく参照する項目を指定しておくと良いだろう。

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アプリの紹介はここまでなのだが、思ったことを一つ。どうやらこのアプリは、WorkFlowyのユーザーに好評なようである。なによりだ。APIが使えないという制約の中で、見事に工夫を発揮させている。すばらしい。

が、私はこうも思う。もしWorkFlowyが簡易なものであれAPIを開放したらどうなるのだろうか、と。おそらく今のWorkFlowyはカバーしきれていないユーザーのニーズやウォンツがある。それもたくさんある。

もちろん、それを公式がすべてフォローすることはできないし、すべきでもない。が、所詮はツールは使うものであり、その主導権は使い手にある。その意味で、WorkFlowyのもう一段階の普及にはユーザーやサードパーティーを巻き込んでいく姿勢が必要だろう。まあ、現状でも十分便利なツールなのではあるが。

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CotEditorの自作スクリプトにショートカットキーを割り当てる

Macのテキストエディタは「CotEditor」を使っています。

CotEditor
カテゴリ: 仕事効率化, 開発ツール

基本的に便利に使えますし、また自作のAppleSciptを配置できるのもありがたいです。

たとえば、リスト項目を作り、自作の「ul」というスクリプトを実行すると、

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自動的にリストのタグを付けられます。

あるいは、すべての行にPタグを付けてまわるのも、

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簡単にできます。

さらにこれを応用して、スタイルシート付きの縦書き表記を、

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ブラウザで確認する、なんてこともやってます。

で、これらは上部のスクリプトメニューから実行できるわけですが、この項目にショートカットを割り当てることができます。詳しくはCotEditorのヘルプを参照いただければよいのですが、簡単に言うとファイル名の拡張子にちょこちょこ小細工をすれば良いだけです。

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私の場合は、「全文をEvernoteにタグを付けて送信する」というスクリプトを一日に何回も起動するので、それにcontrol + command + Uのショートカット割り当ててあります。このUは、「Upload」の頭文字__とかではなく、単にキー配置的に押しやすかっただけです。

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こういうのは、本当にちょっとしたことなのですが、頻繁に行う動作であればあるほど、ショートカットキーでショートカットする効果というのは出てきます。それは数秒の時間が時短できるということではなく、むしろ脳の認知資源の節約の方に重点があるのでしょう。

というわけで、スクリプトを自作して使っている人はショートカットキーもご活用ください。それにしても、ヘルプはちゃんと読むべきですね。つい最近まで、この機能知りませんでした。

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成長し、世界を探索する。30秒だけのブロック崩し『Breaker』

たまにはゲームの話でも。

奇妙なブロック崩しです。なにせ制限時間が30秒しかありません。

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だったら、壊せるブロックなんて限られてるんだから、つまんねーだろ、と思われるかもしれませんが、そうではないのです。

本ゲームでは、ブロックを壊すとお金がもらえます。このゲーム内のショップで使えるお金です。ショップでは、それぞれボール、オプション・ボール、レーザー、バーに関するパワーアップアイテムが販売されています。それを購入すると、威力やサイズやらが向上するのです。

すると、どうなるか?

同じ時間でも壊せるブロックの数が増えます。となると、手にできるお金の金額も増え、また新しいパワーアップアイテムを購入でき……と、ぐるぐる循環が回っていくことになります。

でも、フィールドにあるブロックには限りが……。

心配ご無用。一定数のブロックを破壊すると、世界が一段階拡がります。何を言っているのかわからないと思いますが、Googleマップでひゅっと視点の高度を上げた状況をイメージしてください。当然、その先には新しいブロックが待っています。

IMG_5934

という風に、ボールや自機を成長させ、どんどん新しい世界へと歩みを進めていく、というのが『Breaker』という少し変わったブロック崩しの基本です。

思ったこと

一つ面白いと思ったのが、「30秒」という制限です。これはスマートフォンで遊ぶゲーム、というのが強く意識されているのでしょう。

普通ブロック崩しと言えば、上達すればするほどプレイ時間が長くなるわけですが、時簡に追い立てられる私たちにそのような精神的余暇はあまりありません。でも、30秒ぐらいだったらちょっとやってみようかな、という気がしますね。しかしながら、結局何回もやっちゃって5分くらいは軽く過ぎてしまうわけですが。


また、ゲームデザインで言うと、プレイヤーが何度も繰り返すことがきちんと折り込まれています。「新しい世界へと歩みを進めていく」と言っても、ゲームスタート時は毎回同じ箇所(一番小さい世界)から始まります。何度も繰り返せば、やっぱりそれは飽きてきますね。

しかし、このゲームでは、ボールやら自機やらをパワーアップさせると、初期の部分はほぼ1秒ぐらいで通過できます。というか、操作の必要すらなく、ただ見ているだけです。これはレベルアップの爽快感も生み出していますし、またレベルアップしたのに初期箇所で操作をミスして死んでしまう、という「つまらない」状態も避けることが可能です。

プレイヤーが「ブロック崩し」を頑張るのは常に最前線の箇所であって、それ以前のステージは無双シリーズをプレイしているかのような感覚で駆け抜けていけるのです。

これも30秒というゲーム時間の制約があったからこそ生まれて来たデザインなのでしょう。


最後に、広告設計のお話。このゲームは無料なのですが、パワーアップアイテムを現金で購入することができます。一気にレベルを10上げてしまうアイテムが各120円、そして各種アイテムのレベルアップ詰め合わせが360円。高いのか安いのかはわかりませんが、一つ言えるのは、これらは単に時間的ショートカットでしかない、と言う点です。

ゲームをプレイしてコツコツお金を貯めて……、というやや面倒な行為を省略するためであって、「現金を通してしか入手できないアイテム」を手に入れるためではないのです。

さらにもう一つ、ゲームが終了するとたまにお宝箱みたいなものが提示され、それをクリックすると広告動画が流れてきます。最後まで見終えると、ゲーム内のお金が手に入ります。この金額も実にうまくデザインされているのですが、だいたいそのレベルで十数回プレイしたぐらいの金額が提示されるのです。結局これも、時短のためなわけです。

私はこうしたゲームで意識的に広告動画をクリックしたことはありませんでしたが、実に不思議なことにこのゲームでは何度も広告動画を見ています。

その理由を考えてみると、第一にこれらが「ズル」ではない、ということがあります。現金を支払うことや、広告動画を見ることだけで手に入る強力なアイテムを使ってゲームをクリアしてしまうと、何となくゲーマー的罪悪感にかられてしまいます(もちろん、個人の感想です)。しかし、このゲームではこれらは時短でしかありません。「あと十何回かやれば、同じ結果にたどり着く」ものを、少し早めに手にしているだけなのです。だから、広告動画を見ることに対する拒否感は生まれてきません。

さらに言うと、広告動画はどれも30秒以下です。つまり、プレイ時間(30秒ですね)と同じか、それよりも短いのです。ここで不思議な対比が出現します。1プレイ時間か、それよりも短い時間で、十数プレイ分の報酬が手に入る。こんな比較をしてしまえば、お得にしか見えてきません。もし、この対比が出現しなければ、広告動画を見る時間など無駄なもの余計なものと認知されてしまうでしょう。なにせ時間は貴重なのです。

しかし、限定的な対比によって、あたかも広告動画を見るのがお得なように感じる心理的フレームが発生してしまうのです。

もちろん、これは私だけの話かもしれませんが。

さいごに

一応クリアがあるゲームだと思うので、作業時間が無限に吸い込まれてしまう、ということはないとは思いますが、一日やり込んだ私でも、以下の順位であることを考えると、忙しい人は手を出さない方が賢明かもしれません。

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Evernoteのノートをカード感覚で扱える「Memogram」

以前のエントリーで、Evernoteと情報カードは似ているけど違う、といったことを書きました。

発想作業における、ノート単位の細かい操作ができない点が最大のネックです。

で、そのネックを補強するiPadアプリを紹介します。

Memogram
カテゴリ: ビジネス, 仕事効率化

概要

以下は公式サイトより。

MemogramはVisualThinking(視覚的思考)を行うためのEvernoteクライアントのiPadアプリケーションです。
ポストイットにアイディアを書き、机や壁にはりつけて見渡し、好きなように並べ替えてブレーストーミングを行うように、Memogramはアイディアをカードに書き込み一覧表示します。カードを自由に並べ替えたり、カテゴライズを行いながらアイディアをまとめることができます。

実際に使ってみると、こんな感じになります。

IMG_0668

アプリ起動後、ログインすると全てのノートブックとノートが表示されます。Memogram上では、シート(ノートブック)・カード(ノート)という名称になります。

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画像を含むノートでも、すべて同一のサイズで表示。規格化ですね。シート名をタップすると、拡大表示になります。

IMG_0671

ここではカード(ノート)の移動が可能。これがEvernote上では実現できません。

↑↓左上の二つのカードが入れ替わっている。

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もちろん、既存のノートの編集や新規カード(ノート)の追加もMemogram上で行えます(Evernoteにも保存されます)。

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で、上に「未分類」というシートがあるので、そこにカードを移動させていくことも可能。どんどん放り込めます。

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こうしてMemogram上で移動したら、当然のようにEvernote上でも移動されています。

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擬似的ではありますが、Evernoteのノートを使ったKJ法っぽいことも可能、というツールです。

ややひっかかる点

個人的にMemogramの方向性は大好きです。こういう感触のアプリが欲しかったことは間違いありません。

でも、若干使いにくいところもあります。

第一に、全てのノートブックとノートが読み込まれてしまう点。私のEvernoteは5万ノート以上もあるので、さすがに読み込みに時間がかかります。そうでなくても、発想に必要ないノート(たとえば請求書のスキャンとか)などもあるでしょう。読み込むノートブックの選択ができれば、使いやすさはあがるかな、という印象を受けました。

第二に、未分類の位置。私のアイデアノートブックには、3000以上のアイデアが放り込んであるのですが、そのおかげで下の方にあるカードを未分類まで持っていくのがわりと煩わしいです。

あと、放り込みたい未分類は複数確保したいところ。たとえば、「このアイデアは第一章に、このアイデアは第二章に」といった振り分けが、現状では簡単ではありません。この辺りはUI次第でなんとかなりそうな雰囲気もあります。

最後に、これはかなり個人的に気になるところなのですが、「未分類」というノートブックが自動的に作成されてしまう点。もちろん、必要なことは理解できます。でも、使いもしない未分類が大量に__スタックごとに一つ生成されました__できてしまうのは、若干イヤンな感じがします。それでなくともノートブックの数が多いので。

シートにカードが放り込まれたら初めて実体化する、みたいな運用だとわりと助かるのですが。

さいごに

みたいなことを書きましたが、わりと期待しているツールです。上記の問題を解決するために、このアプリを使うためだけに新規のEvernoteアカウントを作ろうかと考えたぐらいです。

アップデートを含めて、もう少し見守りたいと思います。

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Evernoteのinbox整理アプリ『zen』

デフォルトノートブック(既定のノートブック)をノートの「受信箱」にしておき、そこからしかるべきノートブックに振り分けるスタイルをinbox方式と呼びます。

これは多様な情報が入り込んでくるEvernoteの整理法としては、非常にありふれたもので、個人的にもinboxは作っておいた方が良いと思います。少なくとも一度以上はノートを見返すことになるので、情報の非活用度を5%程度押し下げる効果が期待できます(数字は適当)。

で、そのinbox整理(inboxにあるノートを別のノートブックに振り分ける作業)なんですが、私としてはMacでやりたいところです。iPhoneの小さい画面でちまちま作業したくないのです。

でも、これぐらいシンプルな操作なら、iPhoneでやってもいいかな、という風には感じました。

Zen
カテゴリ: 仕事効率化, ユーティリティ

使い方

コンセプトは簡単です。

あらかじめ指定したノートブックに入っているノートを、別のあらかじめ指定したノートブック(アーカイブと呼ばれる)にスワイプ一発で振り分ける。

たとえば、こういう設定にしておいて、

20140724075508

リストから右方向にスワイプすると、スクラップのノートブックに瞬時に移動します。操作のもたもた感は一切ありません。

20140724075431

右側へのスワイプはアーカイブですが、左側へのスワイプでは、ノートブックリストの選択になります。右側に長スワイプすると、ノートの削除。私はあまり使いませんが、必要な方もいらっしゃるでしょう。

※ノートブックの選択画面
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つまり、inboxに入っているノートを、右へ左へスワイプして、仕分け作業を行うことができます。

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もちろん、ノートをタップすれば、中身の確認もOK。基本的なことは十分できます。

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が、タグ付けはできません。今のところは。

あくまでノートブックの移動だけに特化したアプリになっています。

相性の良い人

と考えると、inbox方式を採用している方で、

  • 特定のノートブックへ頻繁に移動させる
  • タグを使わない

というタイプの方ならば、ベストマッチでしょう。びゅんびゅんinbox整理が進むかと思います。

逆に100個のノートを、5個ずつ20個のノートブックに移動させる、という場合どれをアーカイブに指定していいのか判断に困ります。それにこの操作感の快適性が若干いかされません(不便とまでは言えませんが)。ここら辺は整理システムとの相性があるでしょう。

さいごに

私の利用法では「スクラップ」と「象の墓場」が大半なので、わりと相性は良い方です。その部分だけをみれば、メイン使用もありえます。

が、タグとリマインダーが指定できないのが痛いところ。リマインダーに関しては危機的状況ではないものの、タグがないのはツライです。頻繁につけるものではありませんが、一回のinbox整理で数回のタグ付け作業は発生します。それができないと、いろいろ困るのです。

無茶な要求とは理解しつつも、この快適さを維持しながら、タグ付けもできるようになると、私的には超ハッピーなアプリになりそうです。

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激ムズふわふわアクション『Astrowanderer』で遊ぶ

「激ムズ? またまた大げさなこと言って〜」

と思った方、即座に下のゲームをダウンロードして、私のスコアを超えてもらいたい。

Astrowanderer
カテゴリ: ゲーム, エンターテインメント, アクション, アーケード

ゲームは無料だ。

ちなみに、私のハイスコアは5318である。

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※証拠写真

ベリー・ハード

ゲームはシンプルである。

プレイヤーは、宇宙空間に取り残された宇宙飛行士となって、飛来する隕石を避けていく。移動は画面をタップするだけだ。自キャラの右側をタップすれば左側に、左側をタップすれば右側に移動する。右側でも左側でもない自キャラの近くをタップすれば前に移動する。

単純であるとも言えるし、できることが限られているとも言える。

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これがまあ難しいのだ。

何かしら初期のファミコンゲームのような難易度を感じる。ともかく死にまくるので、何度もチャレンジしなければならない。何もしなければ重力に引っ張られて死んでしまう。隕石に僅かにでも触れたらゲームオーバーだ。しかも、その隕石が何の遠慮も無しに襲いかかってくる。難を逃れようと画面端に移動し、そして移動しすぎると死んでしまう。いっそ、文学的な重みを感じる難しさである。

よくよく考えれば、宇宙空間は地球上のように私たちの生存に最適化された空間ではない。隕石は私たちがうまく生き延びられるように落ちては来ない。生存とはかくも過酷なものであり、人生は理不尽に満ち溢れている。

というメッセージがこのゲームに込められているのかどうかはわからないが、昨今の親切丁寧なゲームに慣れていると、きっと唖然とするだろう。でも、案外ムキになってプレイしてしまうかもしれない。

画面端の生存戦略

ずいぶんやりこんで気がついたが、このゲームにおける生存戦略は、画面の端である。画面の端でいかに生き延びられるか。それがポイントだ。

画面上の隕石は見境なく降ってくる。生き残りたければ、画面のありとあらゆるスペースを利用できなければいけない。画面の中央部は良いのだ。ある程度は自由に動ける。が、画面端は簡単でない。ここで100の言葉を尽くすよりも、実際にやってもらうのが一番なのだが、画面端だとすぐに死ぬ。なぜか。思っているよりも復帰できないからだ。

操作方法を復習しよう。右側をタップすれば左に、左側をタップすれば右に移動する。あなたは左側をタップして、画面の右側に自キャラを寄せる。また左側をタップして右に寄せる。よしよし隕石が避けられた、と思った瞬間死ぬ。画面の右端に移動しすぎると、左に戻るために右側をタップすることができない。なにせその右側はもう画面の外なのだ。そうなった瞬間死ぬ。

その境界線の死に方になれることが、本ゲームでの生存時間を延ばすポイントである。「ここまでは大丈夫だ」というラインを見極めて、画面端でうろちょろできるようになれば、ぐっと生き延びられる。きっと今まで聴けなかったBGMの続きを耳にすることができるだろう。

さいごに

どうやら次のバージョンアップで「ワープモード」なるものが追加されるらしい。

新感覚ふわふわアクションゲームAstrowandererをリリースしました!(はれときどきくもりZ)

もしかしたら、ここまで過酷な体験ができるのは現在のバージョンだけになってしまうかもしれない。あえて、そんな体験を望む人がどれぐらいいるかはわからないが、まあ、笑えるぐらい難しいので、ちょっとやってみるとよいだろう。言葉通り「ちょっと」しかできないと思う。なにせすぐ死ぬのだ。

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Macのエディタ「Hagoromo」に注目しています

個人的に注目度Maxのエディタを紹介します。

Hagoromo
カテゴリ: 仕事効率化, ビジネス

β版のころからちょこちょこ使っていたのですが、先日ついに正式版が発売されたとのことで、そそくさと購入。

メーカーさんのサイトはこちら。

Hagoromo

ページをご覧になるとわかりますが、「Jedit X」を開発された会社です。それだけで興味を持たれる方もいらっしゃるでしょう。ついでに、紹介文も公式から持ってきておきます。

Hagoromo は主に日本語を編集するためのリッチテキストエディタです。

独自開発のテキストエンジンを装備し、
標準テキストエンジン(NSTextView)では難しかった
軽快な縦書き編集、原稿用紙モード、ルビ、縦中横、圏点など
日本語編集に欠かせない機能を実現しています。

また、文書の全体の構造を定めてから細部を編集していくのに便利な
アウトラインプロセッシング機能をサポートしています。

上の機能に心躍った人は、以下をどうぞ。

3つのポイント

基本的にはリッチテキストエディタと思ってもらえば大丈夫です。しかも、日本語を編集するための機能がふんだんに盛り込まれたエディタです。

私が注目しているポイントは3つ。

  • 縦書き・原稿用紙ビューがある
  • アウトライン機能がある
  • EPUB出力できる

縦書き・原稿用紙ビューがある

これはいくつかのエディタですでに実装されていますね。

この辺は序の口。

アウトライン機能がある

ここが大きなポイントです。

アウトライン機能と言いましたが、正確に言うと「アウトライナーとしても使えるエディタ」ぐらいが適切かもしれません。さらに言うと、「アウトライナーとしても使えるリッチテキストエディタ」です。

画面をどうぞ。

screenshot

一見、普通のアウトライナーです。要素の開閉もできますし、丸いゴマをドラッグすれば移動も可能です。フォーカス機能はありませんが、文句を付けるところではないでしょう。無料で手に入るアウトライナーとタメを張れるレベルです。

でも、やっぱりこれはエディタなんです。

ご覧のように、アウトライン要素に画像も入っています。しかもですね、細かく観察すると「圏点」にルビがふられているのがわかるでしょう。普通のアウトライナーではこんなことはできません。日本発のエディタならではです。ちなみにScrivenerでも__海外製なので__ルビは無理です。

もちろん画像を入れたり、ルビを使わない人には、何の感慨もないでしょうが、個人的に「これはすごい」と感じます。

さらに、「縦書き」と「アウトライン」を足し算してみると、

screenshot

要素が横に並んでいくアウトライナーにもなります。いやはやすごいです。

EPUB出力できる

で、こうして作成した原稿をPDFだけではなく、EPUBでも出力できちゃうんです。これもすごい。

適当に書いた原稿をEPUBにして、iBooksで読んでみました。

screenshot

普通に読めます。

では、「縦書き」表示でEPUB化するとどうなるか。縦書きのEPUBになります。おぉ〜という感じですね。

じゃあもう、これをEPUBエディタにしちゃったらいいんじゃないの、という気がしないでもないですが、このままではCSSが直接いじれません。なので一度EPUB化してから、別のツールでCSSを編集する必要は出てくるでしょう。

ちなみに、デフォルトのCSSはこんな感じでした。

screenshot

このデフォルトのCSSを差し替えられるような何かがあると、便利度がもう一段階あがるかもしれません。

あるいは、Hagoromoの原稿データと自作のCSSファイルをベースにして、EPUBでの表示(プレビュー)を確認できる別ツールがあると作業が捗りそうです。

おわりに

整理しましょう。

アウトライン機能を使って文章の構造を整理していきながら、リッチテキストエディタで文章の肉付けを行い、あまつさえそれを縦書きやら横書きのEPUB出力できちゃう。

それがHagoromoです。

いまのところ、

Hagoromo

のページからβ版(無償)が入手できるようなので、気になった方はそちらから試されるとよいでしょう。

One More Thing.

実はこのHogoromo、AppleScriptに対応しています。つまり、いろいろHackの余地がある、ということです。今後、使い方を含め、AppleScriptも紹介していきます。

▼関連エントリー:
HagoromoでEPUBファイルを作ってみる
Hagoromoの文章をEvernoteに保存するスクリプト

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