Category: ゲーム・ボードゲーム

正月に人が集まるなら、やっぱりアナログなゲーム

正月にワイワイ人は集まるものの、混雑するのでどこにも出かけたくない。

そういう時は、やっぱりゲームです。

手軽なデジタルゲーム機もよいのですが、アナログのゲームもたまにやってみると盛り上がります。

カタンの開拓者

ベーシックなドイツのボードゲーム。3人でも遊べますが、4人プレイが面白いです。

カタンの開拓者たち スタンダード版
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プレイヤーは開拓者となりカタン島を切り開いていきます。道をのばし、開拓地を広げ、その上に都市を築いていく。開発に必要な資源がサイコロによって発生したり、時に対戦相手と交渉したり、あるいは切り札とも言える発展カードが使えたりと、複雑になりすぎない程度に偶然と駆け引きの要素が入っています。

マップとなるカタン島の配置が、プレイごとに変わるので__トルネコの不思議のダンジョンをイメージしてください__飽きずにプレイし続けることができます。

ドミニオン

カードを使ったボードゲーム。こちらも4人でやると盛り上がります。

ドミニオン 日本語版
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ホビージャパン 2009-04-10
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プレイヤーはカードを購入し、自分のデッキを構築していくことで、自らの領土を広げていきます。TCGをプレイしたことがある方なら、一瞬でなじめるでしょう。一回のゲームで、25種類のカードから10種類だけを使うので、ゲームごとに購入できるカードに違いが生まれます。その違いが有効な戦略の違いにつながるので、毎回、毎回別のゲームをやっているような感覚を覚えるかもしれません。

現在では拡張セットも発売されており、カードの種類は100を超えています。

モノポリー

説明は不要でしょう。

モノポリー
モノポリー
タカラトミー 2010-07-15
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案外、名前は知っているけどプレイしたことはない、という人も多いかもしれません。「桃鉄」や「いただきストーリー」が好きならば、間違いなく楽しめます。長方形のマップをグルグル周りながら、プレイヤー同士で不動産の取引を行い、最終的に他のプレイヤーを全て破産させれば勝ち、という資本主義丸出しのゲームです。だが、それがいい。

コンピューターゲームでもモノポリーは面白いんですが、性格を知っている人たちとプレイすると交渉がすごく面白いです。

Magic: The Gathering

TCG(トレーディングカードゲーム)の元祖。

60枚以上のカードで構築されたデッキを、プレイヤーが持ち寄って対戦するというゲーム。ある年齢以上の人は、何かしらでこの手のゲームに触れているかもしれません。Magic: The Gatheringはその原点たるゲームです。一時期ゲームバランスがヤバイ方向に行っていたんですが、ここのところ実に良い感じのゲームになっています。

相変わらず、現役で活動しようと思えば金食い虫なんですが、デッキセットと数パックのブースターだけでもそこそこ遊べます。昔やっていた方なら、古いカードを引っ張り出してきてもよいでしょう。

麻雀

なんといっても、これですね。

高級麻雀牌 雷神
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身近すぎてどう説明したらよいのかもわかりませんが、牌を組み合わせて役を作りながらアガリに向かい、最終的に得点が一番多い人が勝ちなゲームです。うん、これはダメな説明ですね。ちょっと一段落で説明するのに無理を感じますので、気になる方はぐぐってください。

最初、ルールを覚えるのに手間取るかもしれませんが、それさえクリアできれば「一生もの」のスキルになります。たぶん社会人生活でも役に立つ__かもしれません。ちなみに、ノーレートでもまったく問題ありません。

さいごに

ざっと眺めてみると、ランダム要素がある&「複雑性」のバランスが取れている、というゲームが長く遊べるような気がします。

あと、「スコアリング」があるゲームは楽しいです。たまたま一回うまくいったから勝つ、というのではなく、トータルでどう、という評価軸ですね。

というわけで、皆さんもゲームしましょう。

▼関連する記事:
正月に人が集まったら『カタンの開拓者たち』ですよね

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クッキー・クリッカーと資本主義社会

今日はクッキーの話をしよう。

といっても、かわいらしい「クッキー・モンスター」を想像してもらっては困る。グランマ__一部ではクッキーババアなんて愛称で呼ばれている、アレだ。

Cookie Clicker

言ってしまえば、単純なゲームである。「総員、クッキーを焼きまくれ!」とにもかくにもクッキーを増やし続けること。それ自身が目的だ。魔王を倒して世界に平和をもたらす必要はない。世界一のアイドルを育てる必要もない。

ただただ、クッキーを増やし続けばいい。時に、クッキーを消費してまで。

ゲームの世界


画面をご覧頂こう。

screenshot

左側にカントリーなんちゃらを彷彿とさせるクッキーがぽつんとある。もう、これだけで「ここをクリックしなよ」というアフォーダンスが強烈に発生している。説明書もラベルもいらない。ともかくそれをクリックしてみよう。するとクッキーが一つゲットできる。うむうむ。もう一回クリックすると、さらにもう一枚ゲット。ちょっと連打してみたりもしよう。すると右側の長方形ボタンが一つ明るくなる。

Cursor(カーソル)。

なになに、と思ってそれをクリック。すると先ほどの大きなクッキーの周りに一つカーソルが追加される。どうやら、私の代わりに自動的にクリックしてくれるらしい。10秒間に1回。明らかに自分でクリックした方が早いが初期段階ならこんなものだろう。カーソルをゲットしたのは良いが、私の手持ちのクッキーが15枚なくなってしまった。このゲームの世界では、クッキーが通貨なのだろう。

この段階でこのゲームについての理解が「ははぁ」と進む。なるほど、つまりはそういうことか、と。

Cursorの下に並んでいるさまざまなオブジェクト(ゲーム内ではBuildingsと呼ばれる)も、私の代わりにクッキーを増やしてくれるものなのだろう。当然下に行けば行くほど高価であり、高効率でクッキーを生み出してくれるであろうことは想像に難くない。クッキーを増やし、増やしたクッキーでよりクッキーを増やすためのオブジェクトをゲットする。そうしてまたクッキーを増やし・・・

これってまさに資本主義的世界観ではないだろうか。

クッキーを得る方法

一般的に私たちがお金を手にする場合、(勤労)所得と不労所得の二つの方法がある。

そして、大金持ちになるためには不労所得に重点を置かなければならない。なんといっても勤労できる時間は限られているからだ。人の手持ちの時間は変わらないし、分身することもできない。私たちが一日26時間クッキーをクリックできないのと同じように、勤労所得には限界がある。何か別の方法が必要だ。

この手の話は『金持ち父さん貧乏父さん』に頻繁に出てくる。「自分のビジネスを持て。そうすればラットレースから抜け出せる」実際、その話は特に間違ってはいない。自分で働くことに限界があるなら、別のものに働いてもらえばよい。この手の話ならば「お金に仕事をさせる」なんて言い方もする。つまり、お金を発生させるためにお金を使うのだ。そういうのは一般的に「投資」と呼ばれる。そこから発生するのが「不労所得」だ。

私が(あるいは時間をもてあますアナタが)、自分でクリックしたクッキーを貯めてCursorを買うとき、それはごく単純化された「投資」を経験していることになる。その投資効果はあまりに微妙すぎて何か意味があるようには思えない。しかし、確実な変化がそこにはある。何もしなくても__微妙にではあるが__クッキーが増えていくのだ。Cursorを買う前はこうではない。0枚のクッキーはどれだけ見つめていても0枚のクッキーのままである。この差は限りなく大きい。

増え続ける先にあるもの

もちろんCursor1個では全然満足できないので必死にクリックを繰り返し、もう一つCursorを買うか、その次のオブジェクトであるGrandmaに挑戦してもよいだろう。

Cursorは一つ15クッキーで買えるがGrandmaは100もする。しかし、100ぐらいなら気合いでなんとかなる。運送屋の仕事にのめり込めば、居酒屋ぐらいは始められるのだ。

必死のクリックとオブジェクトの購入で、徐々にクッキーの数が増えるようになってくる。すると右上の「Store」に目を向ける余裕も出てくる。どうやらここで販売されているUpgrede系のアイテムを買うと、いろいろ良いことがあるようだ。たとえば自分でクッキーをクリックしたときに得られる枚数を+1にできる、といったような。これは資格試験なり技能なりを身につけて、自分の「時給」を上げるというような行為だろう。もちろん、そういう行為にもクッキーが必要だ。

あるいは、Grandmaの生産効率を向上してくれるようなUpgreadeもある。これはさらなる設備投資や増資に近いものなのだろう。加えて「Cookie production multiplier +5%」などといった効果のUpgreadeもある。複利ではないか。

しかしながら、追加のオブジェクトは買えば買うほど価格が高くなってくる。効果の高いUpgradesも同様だ。

たとえばゲームスタート時のCursorは15個のクッキーで買える。一つ買うと次は17クッキーに価格があがる。では、170個目のCursorはいくらだろうか。

screenshot

312,409,418,992

3千億だ。

ゲームが進めば「まあ、こんなもんか」という感覚の価格でしかない。そう、このゲームでは恐ろしい勢いでインフレが進んでいく。

設備投資とUpgradeを繰り返していけば、一秒で6億ものクッキーを生み出せるようにもなる。そんな状況では三千億は「ちょっとした出費」でしかない。そうなれば、1クリックで2千万しか生み出せない(勤労)所得には何の意味も感じなくなる。というか、実際にほとんど意味はないのだ。クリックだけで170個目のCursorを買おうと思えば、実に・・・えっと、誰か計算してください。ともかく莫大な数のクリックが要求される。どだい無理な話だ。大企業の社長はまだしも、高額のポジションを持つトレーダーはきっとこんな感覚なのだろう。シャンパンをラッパ飲みする気分もわからなくはない。

ともかく最初のうちは楽しいゲームだ。自分の力でクリック数を増やし、頭を使って設備投資先を考える。そうしてクッキーの数を増やしていくと、何か自分が達成しているような気分になる。しかし、ある線を越えてしまうと、別種のゲームに変質してしまう。もはや、自分のクリックには何の意味もなく、ただただ数字だけを追い求める世界だ。それは「快」ではないのかもしれない。でも、増やさずにはいられない何かがある。

このゲームをやってみて、「預金通帳の残高が増えていくのをニヤニヤと眺めている」という人の気持ちが理解できた。増えていく数字を眺めているというのは、人の心を刺激する何かがある。その裏に何も実体がないとしても、だ。

さいごに

ゲーム性としてはシンプルで、進むにつれダークでパンクな感じが出てくるゲームではあるが、「借クッキー」という概念がないだけ、__現実の経済社会に比べて__親切な設計になっていると言えるだろう。

ちなみにCookie Clickerというゲームが持つゲーム性については、以下の記事が面白い。

クッキー・クリッカーについて(本の虫)

くれぐれも注意しておくが、自分の時間を大切にしている人は近寄らない方がよい。

「ネットゲームに幽霊が出る、Cookie Clickerという幽霊である」

screenshot

▼こんな一冊も:

金持ち父さん貧乏父さん
金持ち父さん貧乏父さん ロバート キヨサキ シャロン・レクター(公認会計士) 白根 美保子

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正月に人が集まったら『カタンの開拓者たち』ですよね

とってもイマサラ感があるが、ボードゲーム「カタンの開拓者たち」の紹介である。極東ブログさんのエントリー(ボードゲーム「カタンの開拓者たち」日本語スタンダード版)で紹介されていたのだが、どうやら新しいバージョンが去年発売されているらしい。

カタンの開拓者たち スタンダード版
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私が持っているのは、こんなタイプ。販売元はカプコン。まあ、いろいろあったのだろう。

そういう事情は置いておいて、楽しいゲームである。ゲームの仕組み自体は非常にシンプルだ。

おおざっぱなゲーム性

六角形のタイルが敷き詰められた「カタン島」への入植者というロールでゲームはスタートする。当然、入植者は自らの勢力を拡大していくのが目標である。ゲームは最大四人まで参加できる。二人でもやってやれないことは無いが、あまり楽しくはないだろう。

毎ターン一回振られるサイコロの目によって資源が産出する。資源は木材・煉瓦・麦・鉄鉱石、羊の5種類。これらの資源を使って、様々な(といっても3種類だが)建設物を増やしていく。その他「発展カード」を引ためにも資源は使える。

プレイヤーは、自分の手持ちの資源を使い、建設物を増やしたり、発展カードを引いたり、あるいは他者と交渉したりして、ゲームを進めていく。発展度合いに応じて得られる勝利点が最初に規定ポイントに到達したプレイヤーが勝者である。

もちろん、シンプルなルールだから「ドイツゲーム大賞」に選ばれたわけではない。実に奥行きの深いゲームなのだ。

たとえば、この手のゲームには必ず「先攻問題」が潜んでいる。囲碁では先手が黒(つまり先手)が有利ということで、コミというルールが存在している。今のルールだと先手はスタートの段階で6目半のハンデを背負っていることになる。逆に言えば、そのぐらい先手が有利ということだ。

では、カタンではどうだろうか。先手が必ずしも有利と言えるだろうか。日本の土地問題と同じように、カタンでは家を建てられる場所が結構制限されている。それに、有利な立地と不利な立地も存在する。ということは、最初の手番で好きな場所に家を建てられる先手プレーヤーは有利で最後のプレイヤーは不利になる、と単純な話にはならない。

プレイヤーは最初資源を使わずに、好きな場所二カ所に家を作ってゲームを始めるのだが、先手のプレイヤーから時計回りに、一個ずつ置く場所を決めていく。そして最後のプレイヤーまで来たら、その順番が逆になる。つまり、1→2→3→4、4→3→2→1、という流れだ。つまり、4番手のプレイヤーは二個連続で家を建てる場所を決めることができ、1番手のプレイヤーは最初と最後ということになる。

やってみるとわかるが、一番手のプレイヤーが勢い込んで好立地を押さえて立てた戦略が、反時計回りに帰ってきたときにはまったく破綻しているということがよくある。他のプレイヤーがそれを阻むように家を建てるからだ。出る杭は打たれる、ではないが明らかに有利なプレイヤーは他のプレイヤーから「目をつけられ」、妨害されたり交渉で無茶な要求をされたりしてしまう。このあたりの戦略をどうするかを考えるのが非常に楽しい。

また、勝利点を規定ポイントまで到達させるためには、どうしても複数の種類の資源を押さえておく必要がある。しかし、現実的にそれは難しい。その辺を交渉で持ってきたり、あるいは貿易をうまく使ったりして、やりくりしていくしかない。

自分の手持ちの資源を管理する力、他の人と交渉する力、場面全体とその後の展開を見据えて自分の発展の方向性を考える力、こういったものが必要とされる。まったくもって経営で必要とされる力と同じだ。そこにサイコロ運が加わることで、さらに「現実味」が出てくる。

また、マップが毎回変わるおもしろさもカタンの特徴と言えるだろう。前述したように「カタン島」は六角形のタイルを組み合わせることで出来上がっている。この組み合わせ方が変われば、取るべき戦略も変わってくる。さらに、そのタイルの上に乗っかる数字を書いたチップも毎回変わる。このチップはサイコロの目に対応しており、ある回では木材のタイルの上に6のチップが乗っていることもあれば、12という確率的にかなり厳しいチップが乗っている場合もある。つまり、回を新しくする度に、「どこを押さえ」「どのように勝か」の戦略を考える必要があるということだ(ある程度セオリーは存在するが)。

さいごに

四人集まったら、やりたい対人ゲームといえば、私の中では麻雀がトップにあがってくるが、カタンも負けていない。ルール自体がそれほど複雑でないので、初心者でも取っつきやすいのが特徴だろう。一度プレイしてみれば、ゲームの構造はすっと見えてくるはずだ

ただ、極東ブログさんのエントリーにもあるように、わかりやすい解説書が存在していないらしい。カプコン版が現存していたときは、漫画家の片山まさゆきさんが書かれた解説書がウェブに上がっていたのだが、現状は存在していないらしい。この漫画の解説書は非常にわかりやすく、とっつきやすいものだったのでとても残念である。
※2012/01/03追記:コメントにて情報をいただきました。Webアーカイブに残っているそうです。URLはコメント欄を参照のこと。


カタン普及を望むならば、「読みたいモノが存在しなければ、自分で書け」の原則に沿って、自分で作った方が良いのかもしれないが。

▼こんなゲームも:

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