Category: Scrivenerへの散歩道

『セルパブ戦略』のScrivenerのプロファイル

先日発売した以下の本ですが、

これまで通り、Scrivener+でんでんコンバーターの体制で作っております。

今回は、そのScrivenerの設定をご紹介。実際の中身と合わせてご覧いただくと、より一層理解が深まるかと思います(遠回しな宣伝)。

では、いきましょう。

Scrivener
カテゴリ: 仕事効率化, 教育

Binder

ファイルの構成は次のようになっています。

screenshot

「章」を担当するフォルダが上位で、その下に本文を担当するファイルがあり、さらにその下にコラムを担当するファイルがあります。本文とコラムを別の階層に割り当てることでコンパイル時の処理を変えるのが狙いです。

Separators

screenshot

「===」は、でんでんコンバーターにおける改ページ処理。

章の扉ページ、本文、コラムでそれぞれ改ページが発生するようになっています。

Formatting

章の扉ページ担当。
screenshot

本文担当(コラムあり)。
screenshot

本文担当(コラムなし)。
screenshot

コラム担当
screenshot

章のタイトルは、h2のタグを指定。本文、コラムはそれぞれh3の指定です。今回は、本文のコラムあり・なしで指定は変えていませんが、やろうと思えば変えられるのがScrivenerのすごいところです。

また、本文とコラムは同じh3ですが、それぞれ別のclassをあてています。フォントサイズやalignの処理を分けるためです。でも、同じH3なので、本における目次上は同じように扱われます。

直CSS

あまりスマートではありませんが、本文中にもCSSの記述があります。

screenshot

まずコラムは、全体をdivで括っています。で、cssでフォントサイズを小さくし、右寄せにした上で、左側にマージンを取るようにしました。本をお読み頂ければ、「これはコラムです!」とはっきりわかるようになっているかと思います。

いくつか実装のパターンを考えたんですが、これが一番手軽でした。でも、あまりスマートではありません。

screenshot

章の扉ページにあるエピグラフの処理。Scrivenerではフォルダにもテキストを埋め込むことができるので、それを使っています。フォンサイズを小さくし、著名・著者名に関しては右寄せのデザインを指定してあります。

screenshot

また、「おわりに」に含められている「おわりにのおわりに 謝辞にかえて」と「おわりのおまけ」は、改ページがない方が良いだろうと判断して、ページ分けの処理を行わず、こうして直に###(でんでんコンバーターにおけるh3)を書いています。

さいごに

以上が『セルパブ戦略』のプロファイルでした。

CSSファイルに関しては、でんでんコンバーターのデフォルトファイルに少し手を加えたものを使いました。上記で出てきたような、オリジナルのclassに関するスタイルを追加したものです。それ以外は、基本的に何もいじっていません。

というわけで、ご自分でScrivenerファイルを構成する場合の参考になれば幸いです。

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ScrivenerにiOSアプリが登場。さて、ファーストインプレッションは

統合執筆環境ツールであるScrivenerにiOSアプリが登場しました。iPhoneあるいはiPadで使用可能です。

Scrivener
カテゴリ: 仕事効率化, ブック

アプリの感覚などは、公式動画をご覧頂ければ十分でしょう。

機能については、他のブログさんがきっと上げてくれることを期待して、当記事では軽く触れるに留め、ファーストインプレッションを中心にお送りします。

位置づけと画面紹介

まず、比較ですが、フルスタックバージョンがMac版であり、それとかなり近いバージョンがiPad版、そして簡易版がiPhone版と位置づけられそうです。コアとなる機能はどのバージョンでも同じであり、どれもが十分に「Scrivener」ではありますが、できることには違いがあります。

その点を考慮すると、メインで使うのはMac版、モバイル用途はiPad版、ちょっとした作業はiPhone版という使い分けが良さそうです。公式動画でもiPad版が選択されていることを考えると、iOSアプリの中心はiPad版と見ておいてよいでしょう。

では、ざっくりとiPad版の画面紹介。

IMG_0720

アプリを立ち上げた状態では、中身は空っぽです。すでにMac版を使っている方は、Dropbox経由でファイルを取り込むのが良いでしょう。

IMG_0721

DropBoxと連携させ、リンクするフォルダを決定します。デフォルトのままであれば、DropBox直下のAppsフォルダにScrivenerフォルダが作成されるので、そこにScrivenerファイルを投げ込めばOKです。

IMG_0722

インポートするとこんな感じになります。

IMG_0723

当たり前ですが、Mac版と同じ構成になっています。エディタもごく普通にリッチテキストが扱えますし、書式設定のいくつかはきちんとMac版で設定したものを引き継いでいます。エディタ背景色の選択は限られていますが、#000000~#FFFFFFで選びたい人はそれほどいないでしょう。

IMG_0724

iPad版では、コルクボード画面もきちんと表示されます。

IMG_0725
※カードを指で動かせる

これ、結構良いんです。Mac版だとマウスで操作するんですが、iPad版だと指でカードをいじれます。「まるで情報カードを扱っているような感覚」__これが宣伝文句としてどれだけ機能するのかは謎ですが__がちょこっと味わえます。ただし、画面サイズの問題は残りますが。
※だれかiPad Pro版の感想を。

他のツールで言うところのExportに当たるcompileもきちんと実装されていて、Mac版ほど細かい指定はできませんが、PDFやらなんやらに書き出すことが可能。ちょっとした原稿、あるいはプレビュー用のファイルくらいならiOS版でも問題なさそうです。

わざわざ買う意味は?

少し触った印象では、「モバイル版のScrivener」という感触で、Mac版の完璧な代替とはなりそうもありません。あくまでMac版との併用が前提といったところでしょうか。

大きな違いは、以下の二つ。

  • テンプレートからのプロジェクトの作成
  • compileの微妙な設定

Mac版では、標準でさまざまなテンプレートが準備されていますし、自分でそれを作ることもできます。私みたいに「何冊も電子書籍を作る」ような場合は、テンプレートが使えるとかなり省力化が図れます。この点は、長期的に使って行く上で結構大切です。ただし、これは今後のバージョンアップで使用可能になるかもしれません。

もう一つは、出力であるcompileについて。

正直私は、Scrivenerの最大の魅力は「精緻なcompile制御」にあると考えています。詳細は割愛しますが、本当にかなり細かい制御できるのです。複数のテキストをまとめて別の形式に出力するツールは他にもありますが、これくらい細かい制御ができるツールはなかなかありません。その機能だけでも十分使うに値します。

現状iOS版では、それほど細かい設定はできませんし、狭い画面に大量の設定項目が表示されてもそれはそれで使いづらいものがありそうです。その意味で、やはりメインはMac版であり、iOS版はそのモバイルタイミングを埋めるものと言えるでしょう。

逆に言えば、モバイルタイミングがまったく存在しないなら、「あえて」買う必要まではないかもしれません。「あったら便利」であるとは言えそうですが。

Ulyssesとの比較

となると、似た__それでいて全然別の__アプリのUlyssesとの比較が気になってきます。

Ulysses
カテゴリ: 仕事効率化, ライフスタイル

まず、MacとiOS端末でテキストを共有する、という用途に限って言うならば、Ulyssesに軍配が上がるでしょう。一番の違いは、Ulyssesはマークダウンであり、それはつまり普通のテキストファイルということです。世の中にはリッチテキストでなければいけない文章というのもあるのですが、メモ段階ではプレーンなテキストで十分がことが大半です。

またUlyssesは、シングルライブラリであり、どこのプロジェクトにも所属しないような所属不明メモを簡単に扱うことができます。Scrivenerはあくまで「プロジェクト単位」であり、所属不明なメモの管理には向いていません。

ただし、Ulyssesは構造を構築することはあまり得意ではありません。むしろ「かなり面倒」と言ってよいでしょう。一つの階層を作り、そこにテキストの断片を配置した上で、それぞれを並べ替えることは非常に得意なのですが、そこから複雑な構造を立ち上げていくことには最適化されていません。細かい構造は文章の中のマークダウンで明示することになりますが、書き手として見た場合、全体の見通しが立ちにくい状況がそこにはあります。

Srivenerはファイルそのもので構造を明示するので、そのコントロールは圧倒的に優れています。

さいごに

先日『月刊群雛 2016年 07月号』寄稿した「「月くら」計画から考えるセルフパブリッシング戦略」は、Ulyssesで執筆しました。たしか5000字くらいはあったと思いますが、構成自体は階層一つ分で済んだからです。

もしこれが「第一章」「第二章」「第三章」とあり、それぞれに節や項が入り込んでくるような中規模の構造を持つ文章(というか本)であれば、Scrivenerが活躍したことでしょう。

Scrivenerは、シングルライブラリではなくワンプロジェクト指向で、中規模以上の構造構築に適しており、精緻な書き出し制御ができる__そういうツールです。そして新たに登場したiOS版は、そのプロジェクト進行の、モバイルタイミングを埋めてくれそうです。

まずは、ファーストインプレッションとしてはそのような印象でした。今後使ってみることで、また違った感想も出てくるかもしれません。

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WorkFlowyからScrivenerへインポート

WorkFlowyからScrivenerに綺麗にインポートする方法を紹介します。

大まかな手順は以下の通り。

  • WorkFlowyからopml形式でExport
  • そのデータからopml形式のファイルを作成
  • そのファイルをScrivenerにインポート

エクスポート

WorkFlowyに以下のような項目があったとします。

screenshot

Exportからopml形式を選択。コピーします。

screenshot

何かしらのテキストエディタで新規ファイルを立ち上げ、さきほどコピーしたものをペースト。それを保存します。名前はなんでも構いませんが、拡張子を.txtではなく.opmlとしておきましょう。

※insert.opml
screenshot

インポート

Scrivenerで取り込みたいプロジェクトを立ち上げます。

screenshot

メニューの「File」から「Import」→「Files…」を選択。先ほど作成したopmlファイルを指定します。

すると、以下のように綺麗にアウトライン構造が取り込まれます。

screenshot

ちなみに、WorkFlowy上のNoteは、Scrivener上ではSynopsisと本文の両方に入るようです。

screenshot

さいごに

Scrivenerはアウトラインモードの機能があまり強くないので、WorkFlowyでアウトライン上の作業を行い、本文の執筆はScrivenerで、というやり方に使えるかもしれません。

また、Noteが本文として取り込まれるので、WorkFlowy上で執筆を進めていき、PDFやその他ファイルへの出力のためにScrivenerを経由させる、という使い方もできるでしょう。

どちらによせ、両方優秀なツールです。

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『ブログを10年続けて、僕が考えたこと』のScrivenerのファイル構成およびcompileの設定と使用したCSSファイルについて

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あいかわらず作成に使ったツールは同じです。

Scrivenerでテキストを構成し、.txtに出力。それをでんでんコンバーター変換して、KDPにアップロードという流れ。

でんでんコンバーターで少し凝ったデザイン(組版的な意味で)を行う場合は、作成後のepubファイルをzipにして開くことが必要だったりするわけですが、今回の本はでんでんコンバーターからの出力一発となっております。

それはあらかじめ「仕込んである」からなんですが、その辺も含めて今回は中身の方を紹介してみましょう。

Scrivener
カテゴリ: 仕事効率化, 教育

ファイル・フォルダ構成

まずはScrivenerの中身から。

ファイル&フォルダ構成はこのようになっています。

screenshot

まず「原稿」という大きなフォルダがあり、その下に本の素材となるファイルとフォルダが並んでいます。フォルダは章ごとに1つあり、その下にそれぞれの章の本文となるファイルが並んでいます。ただし、「扉」というファイルは「原稿」フォルダの直下に置いてある点に注意してください。後ほどのcompileでこの配置が効いてきます。

続いて、本文の中身。

screenshot

上の画像は、第一章のフォルダの中身です。第一章のテキストを収めたファイルがここにすべて含まれているわけですが、冒頭の数行に関しては、フォルダの中にあるファイルではなく、フォルダに直接書き込んである内容です。いちおう書いておきますと、Scrivenerのフォルダは、直下にファイルやフォルダを配置するだけのものではなく、そこに直接テキストを書き込むこともできます。
※テキストを入力すると、アイコンの表示が変わります。

こちらは「扉」のテキスト。

screenshot

ご覧の通り、マークダウンではなくがっつりHTMLが使われています。ここが組版的デザインのポイントで、でんでんマークダウンだけだとclassの指定ができないので、「じゃあ、もう直接HTML入れとくか」のノリで、それが記入されています。もちろん、対応するCSSもCSSファイル内に書き込んであるわけですが、それはまた後ほど。

separateの設定

separateの設定は次のようになっています。

screenshot

ほかはすべてシングルリターンですが、ファイル→フォルダの境界だけカスタム設定として「===」が入ります。「===」は、でんでんマークダウンで「(ファイル分割によって)改ページせよ」として機能します。先ほどのファイル構成をもう一度ご覧ください。

screenshot

ファイル→フォルダの境界となるのは(ファイルの次にフォルダが出てくるのは)、

「扉ファイル」→「第一章のフォルダ」
「第一章のラストファイル」→「第二章のフォルダ」
「第二章のラストファイル」→「第三章のフォルダ」
「第三章のラストファイル」→「第四章のフォルダ」
「第四章のラストファイル」→「第五章のフォルダ」
「第五章のラストファイル」→「おわりにのフォルダ」

の6つです。これはつまり、章と章の境目です。ここに改ページが入るようになっています。

このseparateの設定を使わず、本文に直接「===」を記入していっても、できあがるepubは同じです。ただし、こうした設定をしておくと、「記入し忘れる」というミスを防ぐことができます。また、校正作業でファイルの順番を入れ換えても、いちいち「===」の場所を移動させる必要がありません。

formattingの設定

formattingは、3つのパターンを使用しています。「第二階層のフォルダ」「第二階層のファイル」「第三階層のファイル」の3つです。
※第一階層のフォルダは、「原稿」という一番上のフォルダなので使用しません。またその階層にはファイルはありません。

一番簡単なのは、「第三階層のファイル」です。

screenshot

ここには本文が入っています。そこで、titleとtextを選択し、titleの接頭辞として、「### 」を指定します。

ここでのtitleはファイルやフォルダの名前ですので、たとえば「ブログの流れは絶えずして」というファイルならば、

### ブログの流れは絶えずして

ここから本文

といった感じでcompileされるわけです。
※###はでんでんコンバーターにおけるH3の指定。

screenshot

続いて「第二階層のファイル」。

ここに位置するのは、「扉」というファイルだけです。で、名前の通りこのページは扉ページなのですが、一行だけの言葉が置いてあります。このページを「第三階層のファイル」と同じにしてしまうと、少し問題が発生します。

### 扉

あなたのブログが、良き読者と共にあらんことを。

このように、でかでかと(h3で)「扉」と表示されることになるのです。さすがにそれはダサいです(あと、表示上の問題もあるのですが、それは後ほど)。

そこで、第二階層のファイルは、textは選択するものの、titleは選択していません。

というか話はまったく逆で、このファイルだけtitleを選択したくないので階層を分けているのです。

章の扉ページ

screenshot

一番ややこしいのが「第二階層のフォルダ」です。章のトップページに位置する要素です。

ここで使用するのはtitleとtext。そこまでは普通なのですが、接頭辞と接尾辞が込み入っています。

接頭辞と接尾辞は、簡単に言えば、

[○○ title △△]

の○○(接頭辞)と△△(接尾辞)を指定するものです。「第三階層のファイル」ではこの接頭辞を使用しました。で、この○○と△△にはなんでも入力できます。たとえば、○○に<h2>を、△△に</h2>を指定すれば、compile時には、

<h2>title</h2>

となるわけです。そして、接頭語・接尾語には複数行を入力することも可能です。ということは、

<section class=”titlepage”>

<div class=”titlepage-container”>

<div class=”titlepage-collectiontitle-placeholder”></div>
<h2 class=”titlepage-maintitle”>

を接頭辞に、

</h2>
<div class=”titlepage-subtitle-placeholder”></div>
<hr style=”border-top: 2px solid #bbb;” />
<p class=”titlepage-creator”></p>
</div>
</section>

を接尾辞に指定することも可能ということです。

そしてこれは、でんでんコンバーターが自動的に作成してくれる扉ページHTML(titlepage.xhtml)のほぼそのままのパクリでもあります(ある程度はカスタマイズしてあります)。

スタイルシート

が、単にこうしたコードを埋め込んでも、CSSが指定されていなければデザイン上の意味はありません。でんでんコンバーターが作成するtitlepage.xhtmlは、template.cssという特別のスタイルシートが当たっており、本文中に適用されるstyle.cssとは隔離されているのです。

だったら、混ぜてしまいましょう。

でんでんコンバーターの標準のスタイルシートに、epubをzip解体して中身を覗いたtemplate.cssを上乗せしてあります。これで、titlepage.xhtmlで使われているclass指定がそのまま使えます。

その他、標準のスタイルシートから変更を加えている点は、

  • blockquote,ulのフォントサイズをやや小さく
  • h3のmargin-bottomを少し広く
  • エピグラフ用のCSSを追加(フォント小さく、右寄せ)
  • h3のpage-break-beforeを常に

あたりです。

最後の「h3のpage-break-before」はページ制御で、h3の手前で改ページが入るようになっています。見出しごとにページの区切りがあるわけです。

しかし、この指定では、本の一番最初のページがh3で始まっていると、特に意味のない空白ページが生まれてしまいます。本の一番最初の要素がh3→その手間に改ページを入れなければならない→しかし、その手間には何の要素もない→空白のページが誕生、こういう流れです。

そこで、扉ページだけ第一階層に切り分けてtitleを入れないようにしているわけです。こうしておけばh3が入ることはありません。つまり、ここだけ手間に改ページを入れることを避けられるわけです。

この切り分けの強力さは、たぶん実際にcompileを体験してみないと理解しにくいかと思いますが、相当に便利な手法であることをここに宣言しておきます。

さいごに

以上のような、一見ややこしく、その実やっぱりややこしいことをいろいろやっております。

ただ、仕組みを理解するとすごく楽であることは間違いありません。構成を整えていると、文章の順番は結構な頻度で変わります。そのたびごとに、ページ構造を意識してコードを書き換えるのはわりと面倒なのです。

というわけで、上記の設定を確認しながら、実際に本の中身もチェックしてみるとより一層理解が進むかもしれません。宣伝です。

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[Scrivener+でんでんコンバーター]で各章の扉ページに画像を配置する

絶賛好評発売中の『Fount of Word -α-』には、珍しく画像が多用されています。

Fount of Word -α-
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各章の扉ページに、こういった画像が配置されているのです。

20141102120616
※本書は、ぜひ画面を縦にしてお読みください。

で、でんでんコンバーターにおいて画像の配置は以下のような記入を必要とします。

![代替テキスト](img.jpg)

こういう記入をしておくと、でんでんコンバーターが次のようなタグに変換してくれるわけです。

<img src=”img.jpg” alt=”代替テキスト” />

※代替テキストは省略することも可能です。

さて、『Fount of Word -α-』は全部で40の章があります。ということは、章の扉ページも40個あります。そのそれぞれに、上のタグを書いていく……。悪夢ですね。

でも、Scrivenerなら大丈夫!(テレビの通信販売風)

Formatting Hack

使うのはCompileのFormatting。

screenshot

この「Section Layout」を使うと、その文章のタイトル部分に細工ができます。先に結論を書いてしまうと、

![](word<$n>.png)

screenshot

という風に書きます。ポイントは<$n>の部分。

これは一種の変数で、一回呼び出されるたびに数が一つ増えます。n++なわけです。

つまり、上のように書いておくと、第一章の扉ページの部分では、

![](word1.png)

となり、第二章・第三章では、

![](word2.png)
![](word3.png)

となるわけです。もちろんこれが40個続いてきます。

これでいちいち画像タグを書いていく必要はなくなりました。あとは、この連番に合わせて画像ファイルを作成すればOKです。

階層ズラし

が、このまま普通にやってしまうと、「おわりに」とか「著者プロフィール」のページにもこの画像タグが挿入されることになります。それはちょっと嫌ですね。

というわけで、階層を分けます。本文にあたる文章はフォルダの中に格納し、「おわりに」などは第一階層に置いておきます。もちろん、逆でも構いません。ともかく階層をズラすのがポイントです。

そうすると、

screenshot

screenshot

というように、当てられるFormattingが変えられます。こうしてめでたく、本文の中だけに扉ページの画像タグを自動的に挿入することができました。

さいごに

もちろん画像ファイルを連番で作成する、という作業が若干面倒なわけですが、それはなんとかなるでしょう(大ざっぱ)。

ともかく、

  • Formattingでタイトルに細工
  • 変数を活用
  • 階層をズラす

という3つのテクニックを知っておくと、Scrivenerは界王拳3倍ぐらいすごくなりますのでぜひ覚えておいてください。

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Scrivenerの「Separators」と「Formatting」で「でんでんコンバーター」に改ページを入れる

先週のエントリーで、Scrivenerにおける改ページを紹介しました。

Scrivenerへの散歩道#011 ページを制御する

が、最終的な着地点をEPUB3と想定する場合、Scrivenerさんはやや非力です。コンパイルとして書き出せるEPUBのフォーマットがEPUB2なのです。

というわけで、Scrivenerからプレーンテキストで書き出し、それをわれらが「でんでんコンバーター」で変換する、というのが最近の私のお気に入りの手順なわけですが(※)、その場合、改ページの手法が変わってきます。
※詳しくはこちらのエントリーを

今回は、その手法について紹介しましょう。

Scrivener
カテゴリ: 仕事効率化, 教育

でんでんコンバーターにおける改ページ

基本的なところから確認します。

「でんでんコンバーター」における改ページは、ファイル分割によって行われます。

screenshot

シンプルに言えば、イコール記号「=」を3つ以上入れれば、そこで改ページが行われるよ、ということです。まずは、それを覚えておいてください。

実際は、その部分でファイル分割が行われます。通常であれば、EPUBファイルを構成するxhtmlファイルは、

bodymatter_0_0.xhtml

の一つなのですが、イコール記号「=」を3つ以上入れた行があれば、

bodymatter_0_0.xhtml
bodymatter_0_1.xhtml

となります。一つのファイルが二つに分割されたわけです。

電子書籍リーダーは、これらのファイルを連続で表示しますが、ファイルとファイルの境目に「改ページ」が生まれます。

一般的には、たとえば章ごとに、改ページ(ファイル分割)を入れておくのがスマートでしょう。大きすぎるファイルは、表示も遅くなるそうで、宗教的制約がないかぎりは、改ページ(ファイル分割)を使うのが吉です。

あたまとおしりに自動的に追加

Scrivenerを使う場合は、いちいちイコール記号を入れて回る必要はありません。コンパイル時のオプションで指定可能です。

方法は二つ。「Separators」あるいは「Formatting」。どちらも、境目に自動的に文字列を挿入する方法ですが、前者はおしりに、後者はあたまに挿入することになります。

「Separators」

まずは、「Separators」から。こちらは、ファイルとファイルの境目の制御です。たとえば、改行を入れるのか、入れないのか、といった制御になります。

オプションでは、以下のように表示されているでしょう。

screenshot

  • テキストとテキストの間
  • フォルダとフォルダの間
  • フォルダとテキストの間
  • テキストとフォルダの間

この4つの指定箇所があり、それぞれ、

  • Single return
  • Empty line
  • Page break
  • Custom

の4つが選べます。

ここで「Page break」を選択すれば、前回のページビューにおける改ページが入るのですが、今回注目したいのはCustomで、これを選択すると任意の文字列を間に挿入できます。

任意の文字列?

そう、イコール記号三つ以上ですね。

具体例を挙げてみましょう。

まず、「テキストとフォルダの間」に「===」を指定します。

f006b5a4bef184c9608357376220a8a9

ファイルの構成は次のような感じ。

screenshot

コンパイルで出力されるテキストファイルは、こうなります。無事、改ページ記号が自動挿入されました。

screenshot

Scrivenerでは、フォルダを使って章立てを分ける構成がよく行われますが、たとえば、以下のようなファイル構成ならば、

screenshot

「テキスト→フォルダ」のセパレーターに改ページ記号を指定しておくと、でんでんコンバーターでの変換時に、ばっちり改ページ(ファイル分割)が行われます。

0046af8727f0608b16069cf7c5cdd34f
※注意:フォルダのtitleが出力されないと、セパレーターも挿入されません。

ちなみに、「テキスト→フォルダ」のテキスト部分に直接改ページ記号を書き込んだとしても、コンパイル時のテキストファイルの見た目は同じになります。

しかし、この場合、構成をいじり、テキストの配置が変わってしまった場合、改ページ記号の場所も変更する必要があります。「Separators」で指定しておけば、どれだけ中身が変わっても、「テキスト→フォルダ」の間には改ページ記号が入ることになるので、手間が少ないと言えるでしょう。

「Formatting」

もう一つが、「Formatting」ですが、これについては以前ブログで書きました。

二冊目の電子書籍の製作手順(2) 〜Scrivener→「でんでんコンバーター」のちょっとしたコツ〜

上の記事の中頃に出てきます。

こちらはテキストあるいはフォルダの頭の部分に指定した文字列を入れる方法ですが、階層ごとに指定を分けられるので、フォルダの中にフォルダがあって「Separators」ではうまくいかない……、みたいな場合には便利でしょう。

「Separators」と「Formatting」のどちらが正しいということはありません。機能の特徴を踏まえながら、パズルを解くように手間少なく改ページを入れる方法を編み出してください。

CSSによる強制的な改ページ

改ページはしたいけど、ファイル分割はちょっと……という場合もありますね。

たとえば私のエッセイ集は30とか50とかのエッセイが入っていて、それぞれ改ページしてあります。もし、すべてをファイル分割すると、30とか50のxhtmlファイルができあがるわけです。まあ、読む人には関係無いのでそれでも良いと言えば良いのですが、ファイル分割を行わない、改ページの方法もあります。

それは、CSSの「page-break」を使う方法です。

page-break-before(HTMLクイックリファレンス)
page-break-after(HTMLクイックリファレンス)

たとえば、H2がエッセイのタイトルになっているならば、H2タグに”page-break-before:always”を指定しておけば、H2が登場する度に、その前に改ページが入ります。ちなみに、ラフに指定すると、どこに登場するH2にも効果が発生してしまうので、改ページしたくないところで改ページになってしまう可能性がある点には注意。

が、どうやって指定したらいいのか、という話は本稿の手に余りますので、適当にググってみてください。

さいごに

ふつうに作っている分には、章と章の間で改ページを入れる方法で問題ないでしょう。

数が少なければ、上記の話は一切無視して手で入力していくのもありです。が、構成が大きければ、Scrivenerのコンパイルオプションは非常に便利ですので、覚えておいてください。

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Scrivenerへの散歩道#011 ページを制御する

PDFやEPUBには、「ページ」という概念があります。

1ページ目、2ページ目、3ページ目、……

というやつですね。

今回は、Scrivenerでの「ページ」を扱い方を紹介します。

Scrivener
カテゴリ: 仕事効率化, 教育

ページ状態のビュー

まずは「ページビュー」から。

たとえば、以下のようなファイルがあったとしましょう。

screenshot

ごく普通の表示状態です。ここでメニューの「View」から「Page View」→「Show Page View」を選択してみます(※)。
※shift + option + command + P でも可

screenshot

このような表示状態に変化しました。これがページビューです。PDFファイルだと、こんな感じに見えるよ、というのがページビューの役割。最終的なコンパイル先がPDFなら、常にこの状態で入力しても良いかもしれません。

改ページを挿入

という点を踏まえた上で、改ページの説明に入ります。

通常の状態では、連続したテキストはずっと続きます。以下のように、テキストとテキストの境目でも、ページは変わっていません。

screenshot

しかし、演出的観点から「ここでページを変えたい」と思う場合もあるでしょう。そういうときは、メニューの「Edit」から「insert」→「Page Break」です。

※改ページしたい!
screenshot

※改ページされた!
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このように改ページが入りました。ちなみに、この改ページは「特殊な改行」ぐらいに認識しておけばOKで、その改行をdeleteすれば、改ページも消えます。

コンパイル時に自動的に改ページを挿入

構成として、必ず改ページを入れたい部分があるかもしれません。たとえば、章と章の変わり目などです。それら全てにいちいち改ページを挿入していくのは、あまり効率的とは言えません。

そこはコンパイルで対応しましょう。

screenshot

コンパイルのオプション設定の「Contents」タブにある「Pg Break Before」にチェックを入れれば、そのファイル(あるいはフォルダ)の前に改ページが入ります。全部にチェックを入れたければ、option+クリック、すればOKです。

※こうなる
screenshot

さいごに

以上が基本的なScrivenerのページの取り扱いになります。

次回は、でんでんコンバーターを使った改ページの制御法について書いてみます。

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Scrivenerにテキストファイルを分割してインポートする機能。そしてEvernoteからScrivenerへ。

Scrivenerにはファイルを取り込む機能がいくつかあるのですが、中でも覚えておきたいものがあります。

それが、「Import and Split」。

テキストファイルを取り込む際、ファイル分割を同時に実行してくれます。

普通は、一枚の大きなテキストファイルを取り込み、その後自分で「Split with Selection as Title」を複数回実行して、ファイルを分割していき、順番の入れ換えといった構成作業を行いやすくするのですが、事前に分割する箇所がわかっているなら、テキストに小細工をすることで、あらかじめ分割された状態でファイルをインポートできます。

実際にみてみましょう。

ファイルを分割して取り込む

こういうテキストファイルがあったとします。

screenshot

ごく普通のテキストですが、ところどころに「###」が入っていますね。これが小細工です。

このテキストファイルを「File」>「Import and Split」から取り込みます。Selections are Separated by に「###」を指定するのも忘れずに。

screenshot

インポートが完了すると、以下のように3つのファイルが追加されます。当然ように、それぞれのファイルの中身は、テキストファイルの中身と対応しています。

screenshot

screenshot

いちいち分割作業する必要がないので、簡単ですね。

コピペはつらい

という機能を踏まえた上で、読み進めてください。

ここ最近「月刊くらした」計画として、毎月一回電子書籍を発行しています。で、そのために過去原稿をEvernoteから探しだし、それをScrivenerに移し替える作業を行っています。コピペで。

短めのエッセイ集なら10回ほどの作業ですが、長くなればなるほどコピペ回数が増え、面倒くささゲージが真っ赤に染まり始めます。

というわけで、上記の「Import and Split」を意識してAppleScriptを書いてみました。

スクリプトの動作

まずは機能から。

Evernoteで、ノートを選択。Scrivenerに取り込みたいものを、ぽんぽんとクリックしていきます。

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で、スクリプトを起動。

すると、こういうテキストファイルができあがります。

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ノートごとの

ノートタイトル
ノートの中身(テキストだけ)

###

がまとめられたテキストファイルになっています。

あとは、「Import and Split」でそのファイルを取り込めば、作業は完了。

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Evernoteのノートを使って、すぐさまScrivenerでプロジェクト管理ができるという、(たぶん私しか使わないでしょうけれども)優れものアプリです。

中身


スクリプトは以下。

当スクリプトは、全面的に@s_z_k_3師匠の「Evernoteのノートをプレーンテキストで取得」スクリプトに依っています。プレーンテキストに変換できさえすれば、いろいろ工夫は広がりますね。

その他、

エラーに備えよう(鳶嶋工房)
AppleScriptで扱う日本語(マルチバイト)文字列について(キッズプレート、パスタおかわり)

のページも参考にさせていただきました。

さいごに


区切りのための文字や、テキストファイルに書き出す内容(たとえばノートのタイトルを含めるかどうか)など、アレンジする要素はいくつかあります。適当に改造して、お使いください。

まあ、Evernote→Scrivenerの連携を使っている人がどれだけいるかはわかりませんが。

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ScrivenerのCompileで覚えておきたい3テクニック

Scrivenerには「compile」(以下コンパイル)という機能があります。

プレーンなテキストエディタならtxtファイルを、Wordであれば.docあたりを生成するわけですが、Scrivenerでは.scrivという専用のファイルを生成します。これはScrivenerでしか読めません。

しかし、このデータを元にしてさまざまなフォーマットのファイルを作成できるのがScrivenerの強みです。

scrivner.002

このコンパイルの際に、覚えておくとよいことがいくつかあります。今回は3つだけ紹介してみましょう。

  • タイトルへの接頭語、接尾語
  • タグでメタデータ入力の省略可
  • 全てをコンパイルしなくていい

タイトルへの接頭語、接尾語

形式を持った文章をコンパイルするときに覚えておきたいのがこの方法。章題をつける際に非常に便利です。

以前このブログでも紹介しました。

Scrivener→「EPUB3::かんたん電子書籍作成」のちょっとしたコツ(R-style)

Prefix(接頭辞)、Suffix(接尾辞)を使えば、以下のような原稿を

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以下のように出力できます。

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原稿にはなかった、sectionが追記されているのがわかるでしょうか。

このPrefixはこんな感じになっています。

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コードに慣れた人なら一目瞭然でしょうが、<$n>は変数です。ご覧のように出力ではそれが1になっています。当然二つ目のセクションではこれが2になります。こうして自動的に増えていってくれるのが<$n>です。

もちろん、「第<$n>章」という使い方もできますね。どういう表記にするかは、自分で変更可能です。

変数を使う利点は、仮に章の順番を入れ換えても、いちいち数字を変更していく必要がない点です。50のナンバリングを一つずつずらしていくなんて、悪夢以外の何者でもありません。章題をつける場合は、Prefixを積極的に活用されるとよいでしょう。

また<$n>ではなく、<$t>とすれば、テキストによる表記になります。私の環境では漢数字の「一」になりました。英語設定なら「ONE」になるのでしょう。好みで使い分けてください。

タグでメタデータ入力の省略可

上と似たようなものですが、メタデータを保存してくれる変数があります。すでにテンプレートを使っている方ならば、お馴染みでしょう。たとえば、<$projecttitle>なら、そのプロジェクトのタイトルが入っています。なので、原稿データで<$projecttitle>とある部分は、コンパイル時にプロジェクトのタイトルに変換されます。

その他にも、こうしたタグがいくつもあります。

<$projecttitle>
<$abbr_title>
<$fullname>
<$surname>
<$forename>
<$author>
<$status>
<$longdate>
<$year>
<$BLANK_PAGE>
※これ以外にもあるはず

これらを使えば、直接表記することなく、出力時には必要なデータが反映されます。

ちなみにプロジェクトのタイトルや著者に関しては、メニューの「project」 →「Mate-Data settings」から変更可能です。
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<$projecttitle>を使っておけば、後からタイトルを変更しても、原稿中の全ての表記をいちいち変えて回る必要がありません。これは置換でも対応できますが、<$longdate>(※)などは日付の変更忘れをなくしてくれます。
※今日なら「2014年2月28日」が入る

また、これらのタグはテンプレートを作る際にも活躍します。それは実際、いくつかのテンプレートをご覧になればすぐにわかるでしょう。

全てをコンパイルしなくていい

コンパイルのフォーマットを見てみると、必ずしも全てのテキストを出力する必要がないことに気がつきます。第三章と第四章だけ出力する、という風に選択できるのです。

もっと言えば、本文を抜いて、章題だけを出力することも可能です。以下の記事で紹介しました。

Scrivenerで見出し部分だけを出力して、目次っぽいファイルを作る(R-style)

これでアウトライン(あるいは目次)を作成することも可能です。

さいごに

正直、高機能すぎてScrivnerを使い切れない人は多いのではないでしょうか。私もその一人です。上の方法は、たまたま発見したか、あるは必要に迫られて検索して見つけたものでしかありません。私も、Scirvenerの全てを知っているわけではないのです。

というわけで、解説本の登場が待たれますね。

では、Happy Writingを!

Scrivener

カテゴリ: 仕事効率化, 教育

販売元: Literature & Latte – Literature & Latte Ltd
リリース日: 2011/07/06

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Scrivener→「EPUB3::かんたん電子書籍作成」のちょっとしたコツ

拙著新刊でも紹介した、以下のWebツール。

doncha.net EPUB3::かんたん電子書籍作成

本当に、とても簡単にEPUB3ファイルを作成してくれます。

注意点は、章タイトル部分に「(小見出し)」を入れることぐらいでしょうか。これがページの区切りとしての機能してくれます。

技術的に難しい話はなく、単に区切りになる箇所にコピペしていくだけです。が、大きなファイルだと、やや面倒かもしれません。

Scrivenerのフォーマット機能

私はScrivenerで(大がかりな)ドキュメントを作成・管理しております。

Scrivener

カテゴリ: 仕事効率化, 教育

販売元: Literature & Latte – Literature & Latte Ltd
リリース日: 2011/07/06

このツール、紹介しきれないぐらい高機能なのですが、ある機能を使うと簡単に「(小見出し)」を追加していくことができます。

たとえば、こういうシンプルな構成のファイル。

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11個の原稿が入っており、それぞれが一つの章に相当します。画像の右側をご覧いただければわかりますが、本文中にタイトルや見出しは入っていません。

で、このファイルを「Compile」する際に、一工夫いれてみます。

「Compile for」 をtxt(プレーンテキスト)に選択し、サイドバーの「Formatting」クリック。原稿ファイルが入っている階層を選択。

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その後、TitleのチェックボックスをOnにします。こうすると、自動的に「原稿のタイトル」が本文中に挿入されます。この場合、「原稿のタイトル」とはBinderに表示されているファイル名のことです。

さらに「Section Layout…」をクリック。

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こんな画面が出てきます。

Prefixは接頭辞、Suffixは接尾辞です。タイトルの前、後ろに何か付けますか?というダイアログです。これを使うと章番号を自動的に割り振ることもできるのですが、今回の目的はそれではありません。

このPrefixに「(小見出し)」を入力して、「OK」。

これだけです。

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※下のサンプルが変化しています。

早速Compile(コンパイル)してみると、出力されたテキストファイルはこうなりました。

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きちんと「(小見出し)」が入っていますね。当然、これに続く10の原稿のタイトル部分にも「(小見出し)」が入っています。

それをdoncha.net EPUB3::かんたん電子書籍作成に通して、iBooksで確認してみしょう。

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きちんと表示されております。目次をのぞいてみると、

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完璧ですね。

さいごに

Scrivenerでは、元の原稿の中身は変えずに、(小見出し)を付けてコンパイルしたり、あるいは別の接頭辞を付けてコンパイルしたりと自由自在にコントロール可能です。

さらに、階層構造を操作すれば、一つのファイル内でも(小見出し)を付ける箇所、付けない箇所を操作できます。

いやはや便利ですね。

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