頭をガツンとやられた5冊の本 #headquake5

「良い本」の定義は、いろいろありえます。

何度も読む本だったり、いつまでも場面やフレーズが頭にこびりついて離れない本。人にお勧めしたくて仕方がない本。何があっても、これだけは断裁しないと決めている本。本当にいろいろです。

その中には、これまでの物の見方を一変させてしまったような、そんなインパクトを持った本も加えることができるでしょう。

あまりも強く頭を叩かれたため、これまで自分が「正面」だと思っていた方向を見失ってしまう。あるいは自分の土台のようなものが揺らいでしまう。そんな体験を提供してくれる本です。

headquake5 Books

ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)
ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫) 村上 春樹

新潮社 1997-09-30
売り上げランキング : 2831

Amazonで詳しく見る by G-Tools

初めて読んだ村上春樹作品であり、初めて読んだ本格小説でもあります。

「そうか、これが小説というものなんだな」

という実感がしっかりと刻まれました。
※今考えると、それが正しい実感だったのかどうかは判然としませんが。

それはまで赤川次郎さんのようなライトな小説は読んでいたのですが、いわゆる「文学」テリトリーに入る小説を読んだのはこれが初めて。この本から『魔の山』とか『罪と罰』に流れていって、今に至ります。

あまり日本文学にいそしまなかったのは、このあたりに理由がありそうです。

マネジメント[エッセンシャル版] – 基本と原則
マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則 ピーター・F・ドラッカー 上田 惇生

ダイヤモンド社 2001-12-14
売り上げランキング : 307

Amazonで詳しく見る by G-Tools

これほど明確に思考できる人がいるのだ、ということに驚きを禁じ得ません。「頭が良い」とか「天才」を、躊躇無く使ってしまいそうになります。

ドラッカーの本は、本当にどれを読んでも面白いし、納得できます。逆に、ドラッカーを読むとその他のビジネス書が・・・、まあ、これはいいですね。

まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか
まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか ナシーム・ニコラス・タレブ 望月 衛

ダイヤモンド社 2008-02-01
売り上げランキング : 16725

Amazonで詳しく見る by G-Tools

自分のトレーディング経験と照らし合わせて、一番納得感があった「投資」本。ようするに「まぐれ」の功績が誇張され、拡大解釈され、誤解され、錯覚されて、お金を集めるための権威として機能してしまっている。そういうのにダマされないようにするにはね、という本。

若干物言いに毒素が多いですが、至極まっとう(あるいは論理的)な考えが述べられています。この本がいけるならば、__そして長い本に耐えられるならば__『ブラックスワン』も面白く読めるはずです。

知的生産の技術 (岩波新書)
知的生産の技術 (岩波新書) 梅棹 忠夫

岩波書店 1969-07-21
売り上げランキング : 3907

Amazonで詳しく見る by G-Tools

それまでいくつもの「知的生産」本を読んでいましたが、本書を読んではじめて「知的生産」とは何かが腑に落ちました。そうしたら、現代のソーシャルメディア環境が新たな光を持って輝き始めます。大げさに聞こえるかもしれませんが、私にとっては全然大げさではありません。

数学ガール (数学ガールシリーズ 1)
数学ガール (数学ガールシリーズ 1) 結城 浩

ソフトバンククリエイティブ 2007-06-27
売り上げランキング : 3328

Amazonで詳しく見る by G-Tools

ほぇぇ、となった一冊。

数学とガール。ダブルの萌え要素、がその「ほぇぇ」のポイントではありません。数式が理解できなくても、読み進められる。でもありません。それは、何かを学ぶことの喜びが表現されている、という点です。

私たちはなぜ学ぶのかといったら、それはもう「楽しいから」です。それ以外の要素はおまけでしかありません。ついででしかありません。もちろん、利得はあるでしょう。実利もあるのかもしれません。でも、それを強調してしまうと、大切なものが背景に押しやられてしまいます。

何かを学ぶのはそれだけで楽しいし、何かを知ることには喜びがある。それをスタートにしたいところです。

さいごに

今回は5冊の本を紹介しました。

みなさんも何か「ガツンとやられた」本との出会いはお持ちでしょうか。

あるいは、「本」以外でもありそうですね。音楽とか絵画とか映画とか、あるいは人とか。

▼こんな一冊も:

ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質
ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質 ナシーム・ニコラス・タレブ 望月 衛

ダイヤモンド社 2009-06-19
売り上げランキング : 9526

Amazonで詳しく見る by G-Tools

▼読書の前にこの一冊:

ソーシャル時代のハイブリッド読書術
ソーシャル時代のハイブリッド読書術 倉下 忠憲

シーアンドアール研究所 2013-03-26
売り上げランキング : 193727

Amazonで詳しく見る by G-Tools

Related Posts with Thumbnails
Send to Kindle
Rashita
物書きをやっております。実用書から小説までなんでもござれのハイブリッド物書きです。 ライフハックや仕事術、知的生産などに興味があります。

3件のコメント

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です