二冊目の電子書籍の製作手順(3) 〜でんでんコンバーターを使う〜

前回まで:
二冊目の電子書籍の製作手順(1) 〜EPUBファイル作りの大きな流れ〜
二冊目の電子書籍の製作手順(2) 〜Scrivener→「でんでんコンバーター」のちょっとしたコツ〜

epubnised.003

前回は、Scrivenerからでんでんコンバーターへのつなぎを紹介しました。

そうして作成したテキストファイルを、でんでんコンバーターにアップロードしてみましょう。

EPUBファイルを作成

でんでんコンバーター

screenshot

1)ファイルを選択する

まずアップロードするファイルを選択します。基本的にはテキストファイル(.txt)を選べばよいのですが、実は他にもアップロードできるファイルがあります。対応しているファイルは以下の4種類。

  1. テキスト(.txt)
  2. 画像(.png、.jpeg、.gif)
  3. CSSファイル(.css)
  4. およびでんでんコンバーターの設定ファイル (ddconv.yml)

ふつうに使う分には最初の3つを理解しておけばよいでしょう。あるいは、上位2つだけでもよいかもしれません。つまり、

  • 原稿データ (~~.txt)
  • 表紙画像(cover.jpg)

この2つです。

原稿データのファイル名は何でもよいのですが、半角英語にしておくのが賢明です。仮に日本語名をつけているなら、とりあえずこのときだけファイル名を変更しておきましょう。

表紙画像は3つの拡張子(.png、.jpeg、.gif)のどれかを選んで、coverとします。

とりあえず、この2つを準備すればOKです。私もこの2つだけをアップロードしました。

2)メタ情報

本のタイトルと、作成者を入力します。

作成者は、一応任意の入力(入力しても、しなくてもOK)になっていますが、出版物を作るのですからできる限り入力しておきましょう。ペンネームやら団体名でもOKです。

3)ページ送り方向

縦書きか横書きかを選んでください。

私は横書きでしたので、「左から右」を選びました。

4)ページ自動生成

チェックできる項目が二つあります。

  • 扉ページ
  • 目次ページ

ここにチェックを付けると、自動的にこれらページを作成してくれます。

扉ページとは、以下のようなページです。本の冒頭に配置されます。

20140604092658

目次ページは、目次のページです。実は、手作りのEPUB作成において、一番面倒なのがこの目次なのです。というわけで、扉ページはともかく目次ページはチェックを入れておきましょう。

5)その他

公式の「ヒント」をお読みください。ここでは割愛します。

EPUBの中身を覗く

これらを設定したあと、「変換」ボタンをポチッと押せば、しばらくのちにEPUBファイルがダウンロードできます。

一応このファイルがあればKDPに登録可能なのですが、電書ちゃん、もとい「でんでんコンバーター」にもっと肉薄するために、その中身を覗いてみましょう。

まずダウンロードしたEPUBファイルの拡張子を.epubから.zipに変更します。つまり

538a92e2377d2.epub → 538a92e2377d2.zip

のようにするわけです。おそらく「ねえねえ、本当にzipにしてもいいの?」とOSから尋ねられるでしょうが気にせずGOサインを出してください。

そうしてzipにしたファイルを解凍します。かなりの確率で、Macでは直接解凍できませんので、Stuffit Expanderなどを使ってみてください。

解凍してみると、このようなファイル構成が見えるはずです。

screenshot

1)本文ファイル(.xhtml) → 本のページを構成するファイル
2)content.opf →「これはこんな本です」を説明したファイル
3)cover.jpg → 表紙画像
4)cover.xhtml → 表紙ページ(表紙画像が載せられるページ)
5)nav.xhtml → 目次ページ
6)style.css,template.css → スタイルシート
7)toc.ncx → 目次情報

作成時「扉ページ」にチェックを入れると、ここに「titilepage.xhtml」というファイルが追加されます。ちなみに、「目次ページ」にチェックを入れなくても、nav.xhtmlは作成されますが(※)、本のページとしては使われません。
※論理目次の構成に必要なためでしょう。詳しいことは割愛。

こうして解凍しておくと、本文ファイルをいじるなどしてEPUBファイル作成後に原稿に手を入れることも可能になるのですが、xhtmlファイルを追加したりなんかしちゃうと、話がややこしくなります。それについては回を改めましょう。

ちなみに、原稿ファイルと同時にスタイルシート(.css)をアップロードすると、style.cssの内容がデフォルトのものからアップロードしたファイルの内容に書き換えられます。その場合でも、template.cssの内容は変わりません。
※template.cssはcover.xhtmlやtitilepage.xhtmlにあてられています。

さいごに

今回はでんでんコンバーターによるEPUBファイルの作成と、その中身について紹介しました。

次回はこうして解凍した中身を、自分でカスタマイズする話に突入します。若干マニアックになってきましたね。

次:二冊目の電子書籍の製作手順(4) 〜zipとEPUBの行き来の注意点〜

Related Posts with Thumbnails
Send to Kindle

コメントはまだありません

No comments yet.

RSS feed for comments on this post. TrackBack URI

Leave a comment

WordPress Themes