センスは磨くもの

epigraph

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センスは磨くもの
信用は築くもの
財は成すもの
才能は授かるもの
価値は見出されるもの
リズムは刻むもの

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センスを磨く

言葉というのは、面白いものです。

センスを磨く

こんな表現はよく使われます。

センスを鍛える・センスを育む・センスを貼り付ける・センスを醸造する・センスを混ぜる・センスを肥やす

こんな表現はあまり使われません。

「センスを磨く」が一番しっくりくる表現だと思います。もちろん慣れの問題もあるのでしょうが、<磨く>という動詞が持っているフィーリングが、<センス>が示すものと合致しているのでしょう。

つまり、センスというのは何かをどんどん加えていくものではない、ということです。

むしろそれは何かを減らしていくような、そんなものなのでしょう。

二つの語感

「センスを磨く」の<磨く>は、なんとなく二つの語感を持っています。

一つは、Polish。言葉通りの<磨く>です。表面を滑らかにしたり、光沢を出したりするときに行われる作業です。

もう一つは、Sharpen。<削る>や<尖らせる>といった雰囲気があります。

減らす量は大きく違いますが、どちらも減らしていくアプローチであることには違いありません。

ではなぜ、センスは減らしていくアプローチになるのでしょうか。

センスの効能

それは、センスが発揮されるタイミング__言い換えれば、センスの効能__を考えてみると明らかでしょう。

センスは、選択時に発揮されます。

洋服のセンスが良いと言えば、着る服の選択が良いことを意味します。つまり、選ぶ力、選び出す力がセンスなのです。「あれもいいし、これもいい。でも、あれもいいな〜」と迷っている状態を__言い換えれば、決めきれない状態を__センスが良いとは言いません。

あまた存在する選択肢の中から、ピンポイントで良い組み合わせを見いだせる力。必要なものを、必要な分量だけ、必要なタイミングで提出できること。それがセンスです。

だから平べったく伸ばしていくのではなく、シュッと串刺させるぐらい尖らせなければいけません。ザクッと切り落とせるぐらい鋭利にしておかなければいけません。

さいごに

「センスを磨く」というと、「宝石を磨く」みたいな感じで捉えられますが、むしろセンスはカッティングしたり研磨したりする道具の方です。

その刃を(あるいはやすりを)、どれだけavailableに保っておけるか。それによって、生み出される宝石の美しさは変わってくるのでしょう。

もちろん、道具があってもそれを使って作業をしなければ、何も生み出せないのは言うまでもありません。これがまた、地味な作業なんですが。

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Rashita
物書きをやっております。実用書から小説までなんでもござれのハイブリッド物書きです。 ライフハックや仕事術、知的生産などに興味があります。

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