名刺バインダーによるアイデア管理の難点

本棚を整理していたら、昔のノートがいろいろ出てきました。中にはこんなバインダーも。

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名刺入れなんですが、名刺を入れずにアイデア管理ツールとして使っています。いや、使っていました。

カードを見ると「091014」などとあるので、2009年のものですね。今から7年ほど前。ということは、一冊目のEvernoteの本を書く前です。

たぶんこの「システム」を思いついたときは相当ワクワクしたんじゃないでしょうか。ホームセンターだか文具店だかに行って持ち運びしやすい名刺バインダーを購入し、名刺サイズの無地のカードを買う。準備は万端。

後は思いついたアイデアを1枚のカードに書き付けて、それをバインダーに収納していきます。で、なぜバインダーを使うのかと言えば、それはもちろん「アイデアを整理」するためです。たとえば、ノートの使い方に関してのアイデアが複数あるなら、それをまとめてしまう。後から似たアイデアを思いついたら空いているところにカードを追加する。そうやって動的にアイデアを管理できるのが、バインダー方式のポイントです。

付箋よりとっちらかりにくいですし、ルーズリーフほど大がかりではありません。Good Sizeな手法です。

でも、そう、結局は「使っていました」となりました。過去形なのです。

アイデアをカードに書き付けるのはいい。それをバインダーに差し込むのもいい。でも、問題はその移動です。

見開きには6枚のカードが差し込めるのですが、言ってみればこれはアイデア管理の上限でもあります。たとえば、最初の見開きで「ノート術」についてのアイデアをまとめ、次の見開きで「タスク管理」についてのアイデアをまとめていたとしましょう。当初は問題ないのですが、時間が経つにつれ、「ノート術」についてのアイデアが増えていき、ついには7枚目のカードが生まれました。

さて、どうしましょうか。

「タスク管理」の次の見開きに入れる? それでは集めている意味がありません。ということは「ノート術」の次の見開きに「ノート術2」を作ることになります。むしろ、それを作れるのがバインダー方式のメリットはなずです。でも、そのためには「タスク管理」の見開きに刺さっているカードをすべて動かさなければいけません。「タスク管理」の次の見開きにカードが埋まっているならばそれもです。あまりにも面倒であることに疑いの余地はありません。

そういうときはバインダーページを増やせばいいんじゃない? その通りです。それをすれば少なくとも移し替えるのは見開きの片方だけで済みます。しかしながら、バインダーに挟めるページ数には物理的上限があるので、このやり方にもどこかで限界がやってきます。

結局、この方法はバインダーにカードが埋まった時点で続かなくなりました。そうなるとアイデアを「動かせない」(=動かすのに非常な手間が必要となる)ことがわかったからです。

残念ですね。

でも、学んだこともあります。それは「アイデアを管理する手法は、数が増えていった状況のことも考慮しなければ機能しない」ということです。でないと、スタート直後はうまくいくが、どうあがいても長期的な蓄積ができない、なんて事態に陥りかねません。

そう考えてみると、なんとEvernoteの素晴らしいことでしょうか。ノートブックにノートはガンガン突っ込めますし、最悪「ノートを全て選択→ドラッグ」でなんとでもなります。そうそう、こういうものが欲しかったんだよ、と今から振り返ってみても思えます。これぞテクノロジーです。

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Rashita
物書きをやっております。実用書から小説までなんでもござれのハイブリッド物書きです。 ライフハックや仕事術、知的生産などに興味があります。

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