とりあえず、Mediumのアカウントを作ってみては?

本格的に使い始めてしばらくたったMedium。

倉下 忠憲 – Medium

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ある程度なら、「うん、これでいいじゃないか」と思えるようにはなりました。

Twitter的であり、ブログ的でもある。とりあえずは、そういうところから話を始めてみましょう。

他のサービスとの比較

Mediumは、Tumblr的であり、note的であり、Twitter的なサービスです。が、どれが最も近いのかというと、これがTwitterなんです。

一見、骨格としてはnoteに、コンテンツ的にはTumblrに似ているように見えます。が、使ってみるとわかりますが、コンテンツの生成時に大きな違いがあります。Tumblrもnoteも、エントリーの投下前にそのタイプを選ばなければいけません。

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Mediumはただ一つの投稿タイプがあるだけです。そして、それがすべてを網羅しています。

違いがあるのは、どのような駆動で記事が生まれるのかという点で、「自分から記事を発起する」(通常の記事)と、「他人の記事に発起される」(レスポンス)の選択肢があります。ようするに、ツイートと引用RT(あるいはリプライ)なわけです。

その意味で、コンテンツ生成の力学からみると、近似するのはTwitterなのです。

記事エレメント

しかしながら、投下できる一つひとつの記事は、つぶやき(tweet)ではなくストーリー(story)です。

そんなものは、所詮呼び方にすぎません。しかし、やはり実際的な違いはあります。MediumはTwitterのような短い投稿も可能ですが、140字以上の、もっと言えば数千字のエントリーすら可能です。エントリー中に画像を入れたり、文字を強調したり、動画を埋め込んだりもできます。その意味で、ここはまったくブログです。

そして、Mediumの運営が、それをstoryと読んでいるということは、「何かを語りなさい」と呼びかけていることでもあります。

この辺は、日本語と英語の違いもあるのでしょう。文字圧縮率の高い日本語は140字でショートショートを書くことすら可能ですが、英語だとどう考えても十分ではありません。その意味で、Mediumを使ったときの開放感というものは、英語圏の人の方がより強く感じられるでしょう。

が、日本語圏でも、ツイートに収まりきらない話題を展開するときには、独特の心地よさがあります。「ああ、そうだ。これをやりたかったんだ」というような。

バズるか?

記事流通のメカニズムはどうでしょうか。

これは現状あまりたいしたことがありません。私の投稿でも、アクセスが多かったのはTwitterで反応があったものだけです。Mediumの中だけの、SNS的なバズりやスパイラルなどは、今のところは期待できないでしょう__日本語記事では、ということですが。

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現状、Mediumの上部メニューにある「話題」のトピックはすべて英語で、記事も英語です。よって、この偉大なる動線からの流入は期待できません(英語で記事が書けるなら話は別です)。

今後、ここにローカライズが入るのかどうかはわかりませんが、まあ、期待は薄いでしょう。だから、アクセス数については、あまり気にしないことです。というか、そこを気にするなら、Mediumをやっている場合はありません。はてなブログで頑張りましょう。

ほとんどありえないと思いますが、もしMediumが巨大なプラットフォームとなり、利用者が爆発的に増えたのならば、バズり現象も起こるでしょうが、今のところはそういう話は頭の廃棄区画に追いやっておくのがよいかと思います。

書き手と読み手との「場」

その分、Mediumは、「書きたい人が書き、読みたい人がそれを読む」という関係性が維持されています。

この感覚はさまざまなWebサービスの黎明期に存在していて、Twitterなんかも(まだ幾分は)その雰囲気を残しているのですが、コンテンツが広告効果のエンジニアリングを受けていないのです。

広告効果の単純なエンジニアリングの影響を受けるとどうなるかは、ここでは言及しませんが、個人的にはそうなりすぎない方が良いと考えています。で、Mediumは、まさにそういうコンテンツの受け皿になっているのです。

また、構造的にバズりにくいのと、バズらせてもサイドバーにいろいろ貼り付けたりできないので、最近ウェブで「活躍」されているような、「炎上辞さず」みたいな人が近寄って来にくい、というのも「場」の雰囲気形成に役立っているように感じられます。

少なくとも、現状のMediumでは、一つひとつの記事は、別の何かのための手段ではなく、「読んでもらう」ためのコンテンツです。それ以上でも、それ以下でもありません。

そういう場は、案外少なくなりつつあります。

さいごに

実は、Mediumを「うん、これでいいじゃないか」と思ったのは、自分がちょくちょくMediumのページをチェックしていることに気がついたからです。

書き手として見れば、Mediumの機能は(足りない部分はあるにせよ)十分なレベルになっています。が、それだけでは「プラットフォーム」は成立しません。受け手(この場合は読み手)がいてこその「場」です。で、徐々に自分が「読み手」になっていることに気がついたのです。それも、結構心地よくそれを体験しています。

だったら、まあ、これでいいでしょう。

ただし、Mediumとの付き合い方はいろいろあります。他のブログとの兼ね合いもあります。その辺については、またぼちぼち書いていきましょう。

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Rashita
物書きをやっております。実用書から小説までなんでもござれのハイブリッド物書きです。 ライフハックや仕事術、知的生産などに興味があります。

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