インターネットの二つの力

インターネットあるいはウェブ的なものには、二つの力があります。

一つは、広く速く情報を拡散していく力。ソーシャル的なものであり、バズといった現象を生み出します。漢字で表現すれば「加速」となるでしょう。

もう一つは、長く深く情報を蓄積していく力。ログ(ブログ)的なものであり、ロングテールといった現象を生み出します。これまた漢字で表現すれば「持続」となります。

加速と持続。

で、うまく立ち回るなら、この両方について知悉しておく必要があるわけですが、それ以上にそれぞれを指標として捉えることも必要でしょう。つまり、加速だけでも、持続だけでもだめで、その両方を評価軸に据える、ということです。

加速だけを指標にして最適化されたコンテンツは、もちろんすごい加速力を得るわけですが、反面持続については考慮されていないので、まったくの役立たず、ということになります。片方の力しか使えていないのです。

逆に、持続だけを考えていては、情報は広まりません。狭い円の中に留まり、リーチは限られてしまいます。これまた、片方の力しか使えていないのです。

もちろん程度はあり、バランスもあるでしょう。完全に5:5というのではなく、4:6や7:3などの偏りがあったり、1:9みたいに極端に振ったりすることも選択肢ではあります。でも、とりあえずは、両方を見据える、ということが大切なのかな、という気がします。

加速は、知名度の拡大、ノンカスタマーへのリーチ、情報の偏った発信による話題の創出、といった効果がありますし、持続は、信頼感の獲得、ロングテール、場の創出、といった効果があります。それぞれの効果は、もしかしたら対立的なのかもしれませんが、それを扱う人間は、両方を見据えておいてもよいでしょう。むしろ、そうした方が良いとすら、言えるかもしれません。

でもまあ、いきなり両方を見据えるのも難しいので、スタートはどちらかから始めて、いろいろ試行錯誤しているうちにもう片方が急に噛み合ってきて、バーンと弾ける、みたいなルートを辿るのかもしれません。

そういう事例を研究したい気持ちがないわけではありませんが、それよりも別の本を書きたい気持ちが強いので、それは誰かに任せるとします。

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