Dr.Hackを作ったときに使ったツール群 #DrHack

今回は、Dr.Hackの制作環境について書いてみます。

Dr.Hack (Lifehack Lightnovel)
Dr.Hack (Lifehack Lightnovel)

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倉下忠憲 (2017-03-23)
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まず、毎度お馴染みの「でんでんコンバーター」は、EPUB出力に大いに貢献してくれました。このツールが無料で使えることに、大いなる感謝を捧げねばなりません。ありがとうございます。

で、EPUBのもとになったテキストファイル及び画像ファイルの制作ツールについて書いていきましょう。

テキストまわり

Evernote

Evernote – あらゆる情報をまとめて記憶
カテゴリ: 仕事効率化, ユーティリティ

ベースとなったメルマガ連載はすべてEvernoteに保存されていたので、それをピックアップ。コンテンツの冷蔵庫(+冷凍庫)ですね。

Scrivener

Scrivener
カテゴリ: 仕事効率化, 教育

そうして拾い上げた原稿を、すべてScrivenerに流し込みます。この段階で、全体の文字数がどのくらいになるのかなどの雰囲気を捉まえます。以降、このScrivenerのファイルが、プロジェクトのベースキャンプとなります。

最終的にBinderの中身は以下のようになりました。

・企画概要
 企画のコンセプトを簡単にまとめたもの。

・本文
 原稿本体を格納しているフォルダ。

・Characters
 登場人物の概要。

・Places
 場所の概要。

いかにも「小説管理」という感じですが、実際〈Characters〉と〈Places〉はあまり使いませんでした。なにせ三人しか出てきませんし、場所も大半が一カ所なので……。もうちょっと大所帯の小説の場合は、その辺の情報管理も有用であろうとは推測します。

で、〈本文〉の中身ですが、以下のようになっています。

章ごとにフォルダを作り、その下に場面ごとのテキストを配置する。テキストのタイトルはナンバリングのみ。シンプルな構造です。これまでで一番シンプルな形かもしれません。最初はナンバリングではなく「※ ※ ※」みたいな記号で場面を区切ろうかとも思ったんですが、今回は数字を採用してみました。実際作ったものを読んでみると、この方が良かった気はします。じわじわ進んでいる感覚が、本の内容とマッチしていますね。

テキストのアイコンはフラッグを使用。旗の色で進捗状態を示していて、推敲を重ねる度に白から青、青から緑、緑から黄色、黄色から赤、という風に赤味を増すように変更していきました。全部が赤に染まると、いよいよという気概が高まってきます。

後は完成した本文をテキストで出力して終了。今回コンパイルの設定はたいしたことをしていません。せいぜい場面を区切るナンバリングにマージン処理をしていることくらいです。あとは、だいたいノーマルな設定で事なきを得ました。

Ulysses

Ulysses
カテゴリ: 仕事効率化, ライフスタイル

テキストはほぼScrivenerで管理していたのですが、「ここの部分はまるっと書き直しかな」という部分に遭遇した際は、一度その箇所をUlyssesにコピペして、さんざんいじくり回すということもしていました。こういう作業は、ノーマルなエディタの方がやりやすかったりします。

画像まわり

続いて画像。

Affinity Designer

Affinity Designer
カテゴリ: グラフィック&デザイン, 仕事効率化

表紙画像のロゴまわりはAffinity Designerで作成しました。

できれば、ハカセのイラストとかも入れたかったのですが、いろいろあって断念。でも、文字主体でもなかなか気に入ったロゴとなりました。

Pixelmator

Pixelmator
カテゴリ: グラフィック&デザイン, 写真

表紙画像全体のマネジメントはPixelmatorです。背景を作り、ロゴを貼り付け、著者名を入れて完成。難しいことは何もありません。

Paper

Paper – FiftyThree のテキスト、写真へのメモ、スケッチツール
カテゴリ: 仕事効率化, ビジネス

ちょっと思いついて、各章末にイラストというか挿絵を入れたのですが、それはiPadのPaperで作成しました。なんとなくノートに書いたスケッチ風をイメージして作成。

KOKUYO キャンパスノート

第一章に登場する手書きノートの画像は、実際にノートに手書きしてスキャンしたものを使用。愛用するKOKUYOのキャンパスノートB5-100枚です。

さいごに

以上のツール群によって、Dr.Hackは作成されました。

いろいろ紹介していますが、実際の主軸はScrivenerオンリーです。さすがにこのボリュームの原稿ともなれば、Scrivenerのような執筆環境がないと、原稿を細かくいじくり回すのは簡単ではありません。アウトライナーでもできなくはないでしょうが、コンパイル(エクスポート)回りの機能を考えれば、必須と言っても過言ではないでしょう。

というわけで、何かのお役に立てば幸いです。

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数学文章作法 推敲編 (ちくま学芸文庫)
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Rashita
物書きをやっております。実用書から小説までなんでもござれのハイブリッド物書きです。 ライフハックや仕事術、知的生産などに興味があります。

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