意思の力は、脳の惰性を超えられるか?
ぼやーっとして仕事がはかどらない・・・。スッキリした頭で仕事をしたい!
上手に脳を使いたいけどもなかなかうまくいかない、というのは知的生産に関わっている人なら誰しもが一度は持つ悩みではないでしょうか。
しかし、脳はなかなか思い通りには動いてくれません。というかそもそも意思の力で脳をコントロールできると考えているのは大きな誤りだと言えます。
多くの情報を瞬間的に処理し続ける脳のメカニズムは基本的に省力指向です。つまり「面倒な事はなるべく避ける」あるいは「なるべく簡単に処理する」というメカニズムを持っているのです。
ちなみに日本の役場は「面倒なことはなるべく避ける」かつ「なるべく複雑に処理する」というメカニズムを持っていますね。関係ないですが。
さて、意識によって脳をコントロールできないのは何故でしょうか?簡単に言うと、「意識は脳の産物だから」、です。意識の由来や生物学的役割についてはさまざまな論がありますが、基本的に意識というのは脳の機能の一面であると考えておいて問題はないでしょう。であれば、生みの親である脳に意識がどれくらい影響を与えられるかは自ずとしれたもの。
長期にわたって訓練すれば意識から脳のコントロールというのもある程度できるようになってくるかもしれませんが、今日明日、というのはちょっと無理なお話。
読みやすく、分かりやすく、実践しやすい
良書ですね
脳の機能に基づいた習慣のすすめ
生産性をあげるには脳の性質を知らなければならない
すぐに出来る15の習慣比較的現実的な期間において、我々(の意識)ができることは「脳を誘導する」方法を知るということだけです。
「脳が冴える15の習慣」ではその名の通り、脳をいかに誘導するか、脳の機能を活かすためにはどのような生活を送ればよいかが15個の習慣として紹介されています。
その中から、速効で使えるトピックスを2つピックアップしてみたいと思います。
脳の起動~頭を動かす前に体を動かす~
「脳の運動系をつかう」は「習慣1 生活の原点をつくる」で紹介されているトピックス。
忘れがちになりますが、脳も胃や肝臓と同じ体の器官の一つです。
朝起きてすぐ、油ぎとぎとのラーメンをあなたの胃は受け付けるでしょうか?
あるいは意識が飛ぶぐらい飲んだ次の日さらにアルコールを摂取すれば、あなたの肝臓はきちんと機能してくれるでしょうか。
脳もきちんと調子を整えておかないとその機能を十全に発揮してはくれません。
「脳よ動け!」と命令しても知らんぷりする脳に対して手始めに出来る事は、この運動系への刺激。
散歩などの軽い運動、部屋の片付け、挨拶+1言、などを行うことによって脳への血流をよくします。車で言うとエンジンを暖めた状態にすることで脳の基本的なスイッチをつぎつぎにオンにしていくイメージです。
しかしこれだけでは、まだまだ不十分です。機能が使える状態になったというのと機能を使うのとはまた別のお話です。
集中に追い込む~時間を制限することで回転数を上げる~
「習慣2 集中力を高める」で紹介されているトピックス。
脳は重要度によってその働きを変えてしまうもの。火事場のくそ力なんて表現もありますが、そう言うときは普段見せない力を人間は発揮するもの。逆に言うと人間の普段の生活においては大半の力はセーブされている状態で、脳にとって重要では無いものに関してはその機能はあまり発揮されません。
この場合も、「これは重要だぞ」と強く認識しても脳にはあまり影響を与えることはできません。そういった判断は瞬間的に私たちの無意識下の中ですでに終わってしまっていることが多いようです。
だから、「30分でこれを終わらす」という風に制限時間を決めることで、脳の重要度の判断を上書きする(一時的にごまかす)、という方法を使います。
制限時間を決められてタイマーが刻々とカウントダウンを続けていくのを見ると「焦らないでおこう」と思っても、つい焦った気持ちになります。それは実際に脳が影響を受けているという事。これを上手く利用してしまおう、というのがこのトピックス。
時間の制約を作ることで、無理矢理脳に「緊急状態」を突きつけます。再び車で例えるならばギアを一段か二段上に上げるような行為だと言えます。
まとめ&アナザー
直接コントロールの効かない脳に対して「エンジン」を暖め、「ギア」を入れ替える。
この二つでぼんやりしがちな脳をなるべく効率よく使う方法を紹介しました。
今回は紹介できませんでしたが「無駄なメモリを使わない」という方法もすごく即効性があり、意識すれば効率があがることは間違いないでしょう。
「脳が冴える15の習慣」ではこれ以外にも15個の習慣に基づいていくつものトピックスが紹介されいます。ひらめきを得るための方法や脳の健康についてなど普段脳について意識したことがない人ならば意外な発見もあるかもしれませんね。






By しんりん, 2009 年 8 月 4 日 @ 11:22 PM
書店で気になっていた本です。
いつも午後になると集中力に欠けてしまうので、書類片付けと制限時間を試してみます。
ありがとうございました~。
By rashita, 2009 年 8 月 5 日 @ 12:53 PM
>しんりんさん
どうも、多少でも参考になれば幸いです。ありがとうございます。