書評 すぐそこにある希望(村上龍)
| すぐそこにある希望 |
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ベストセラーズ 2007-06-30 売り上げランキング : 49249 おすすめ平均 |
本書はザ・ベストマガジンという雑誌に連載されている「すべての男は消耗品である」をまとめたもの(第254回〜第277回)。
2005年から2007年にかけてのエッセイで、内容は政治、経済、社会、国際、そしてサッカーについてである。
村上龍氏のエッセイについては好き嫌いがあるかもしれないが、マスメディアとは異なった視点で切り込む意見にはハッとさせられるものが多い。
これからの社会を生きていくビジネスパーソンとして、11章の「カンブリア宮殿」と「成功者」が再読した際に非常に印象に残った。
いかにして成功者になるか
p97
なぜ失敗したのか、なぜ挫折したのか、その理由は最初からはっきりしている。知識やスキルが足りないのだ。成功者たちはどうやって知識やスキルを手に入れたか。またどういう経緯で、知識やスキルが必要だと思うようになったのか、それらを取材し広く伝えるのがマスメディアの役割の一つではないかと思うのだが、そういった考え方はいまだ主流ではない。
現代において、知識やスキルの重要性は少しずつ認知されてきていると思う。書店でビジネス書が売れているのもビジネスパーソンの多くが、その必要性を感じているからだろう。
ただ、ビジネスパーソンにとって重要な事はのは「成功者の知識やスキル」を吸収すること、ではなくその入手方法や、知識の必要性を感じた動機を知る事なのだ。
HowTo本のまずいところは、この辺りが省略されていたり、あるいはまったく書かれていなかったりする事だと私は思う。
(ある種のHowTo本の有用性が低いのもこのため)
必要と情熱のエンジンに火をつける
「七つの習慣」に以下のような東洋のことわざが紹介されている。
「師をを真似ることを求めず、師の求めたものを求める」
成功者の行為をそのまま真似する事が成功者への道のりではない。もし、それで成功できるならば、世の中には成功者で溢れかえっていることだろう。
誰も踏み込んだことのない道へと進むための心構えや、気をつけるべき事を知ることが成功者になるための重要な手助けになる。
結局道を見つけるのも、未開の道を歩いていく事も自分自身で行う必要があるのだ。その実践的行為の中で必要な知識やスキルが浮かび上がってくる。
あとは、必要と情熱のエンジンで、どん欲にそれらを学んでいけばよい。
このエンジンがきちんと動いている限り、自分なりの生き方を模索していく事ができる。逆に停止したままであれば、いくら他人に知識やスキルの重要さを説かれたとしても本気で学ぶ事など永遠にできないだろう。
※欄外にコラムあり
参考文献
| 7つの習慣―成功には原則があった! |
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Stephen R. Covey
キングベアー出版 1996-12 おすすめ平均 |
8時間勉強法!?
一日平均で休み無く8時間は勉強していたと思う。結局午前の試験、午後の試験用の参考書、問題集の計四冊を繰り返し勉強し、試験には無事一発で合格した。
例えば、私がこのときの体験をもとに「8時間勉強法〜誰でも合格できる魔法の試験勉強法〜」という本を書いたとする。想像するまでもないが、この勉強法の一般的利用価値は限りなく低い。毎日8時間も勉強すれば記憶力だけの試験に合格できるのはほぼ当たり前である。
どうしてそのような事を続けることができたのか、あるいは勉強中にでてきた課題にどのように対処したのか、というシステム上の考え方は参考になるかもしれない。そこを押さえてこそ初めて汎用的価値が生まれてくる、というものだ。
ちなみに、この時期の私のほぼ日手帳のデイリーページには白紙か、勉強した、としか書いていない。いかにもそのときの私の心理状態が伝わってきて(いまでは)微笑ましい限りである。

秋の読書週間企画については以下エントリー
「読書週間」に読書をして書評を書こう!企画概要
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読書週間に読書をして書評を書こう!企画 « R-style — 2009 年 11 月 8 日 @ 4:07 PM
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