Evernote企画2nd:第二回:タグを付けよう!

Evernoteにおいて「ノートブック」と「タグ」は後から情報を引っ張り出す上で重要な存在です。しかし、あくまでこれは手段であり目的ではありません。あんまり躍起になってノートにタグを付けようとすると、「整理マニアの悲喜劇」(※注1)に陥ってしまいます。

クローゼットの整理にEvernetoを使うことを提案されている「Evernote:活用法-クローゼットを管理する」(b2log/p)という@synkuro さんのエントリーの中でも、

お気楽に、ゆる~く管理したいのと、タグ付けを細かくしてしまうと、よほど意志が強くないと挫折しそうですので。「ブランド」、「色」タグに関しては、自分のブランド嗜好や色の好みが客観視できて面白そうと思い、最初はやろうとしたのですが、管理が煩雑になるのと、現実逃避(同じ色ばかり買うから)のため現在は使用していません。何れにせよ、タグ付けが負担にならない程度にカスタマイズした方がよいと思います。

と書かれています。

タグ付け自体が目的化してしまえば本末転倒です。あくまで「後から引っ張り出せる」程度のタグ付けで十分だと思います。逆に言えばどの程度のタグ付けならば後から引っ張り出せるのか、というのはある程度使ってみないと分からないと思います。それはノートの数が増えてくる中でも変化する可能性があります。

例えば、カレー

あなたがカレーが好きで、いろいろな店にいって新しいカレーを食べていたとしましょう。
そういった人にとっては、「カレーの水分量」「香辛料の多さ」「ご飯かナンか」「量」「インド風か日本風か」「ショップの名前」などカレーに関するタグを思いつくでしょう。

もし、ブログでカレーに関する記事を書いているならば、そういうタグ付けはカレー同士の比較を行うのに便利です。

しかし、普通の人が食事の記録としてカレーの写真をEvernoteに取り込む際はどうでしょうか。多分「カレー」というタグで十分でしょう、あるいは「洋食」でもいいかもしれません。(注2)

結局のところEvernoteを使ってその取り込む情報をあとからどのように使うのかという視点がないと適切なタグ付けはできません。しかし、タグの付け替え自体は簡単に行えますし、初めのうちはあまり気にすることなく、思いつくタグをどんどん付けていくとよいと思います。もちろん面倒にならない程度に。

ある程度使っていけば「使わないタグ」と「必要なタグ」がわかるようになると思います。そのときに「せっかく付けたタグだから」とこだわらないことです。サンクコストと割り切って、自分の使いやすい形を目指して改善し続けていくことが重要です。

なるべく簡単にタグを付ける

タグの付け方はノートを作る際に付ける方法と、ノートを作っておいて後からまとめてタグ付けをするという二つの方法があります。前回紹介したinboxはまとめて付ける方法です。

どちらが優れているとは言い難いですが、私はinbox方式を使っています。inbox方式は上手く使うと簡単にタグ付けができるからです。

一括で登録

Evernoteを使っていろいろな情報を収集しているとします。その時々で中心になるテーマ、頻繁に集めているテーマというのが出てくるのは珍しいことではありません。それは「カレー」であったり「Evernote」であったり「AKB48」であったり「市場変動におけるカオス理論」であったり、「いきものががかり」であったり「東のエデン」であったりするかもしれません。

そういった場合一番簡単な方法は専用のノートブックを作ってしまうことです。「カレー」という名前のノートブックを作ってそこにカレーに関するノートをすべて入れるという方法であればタグを付ける必要はありません。

しかし「カレーの写真」と「ショップのデータ」と「カレーに関する考察文」は分けて管理したいと思われるかも知れません。ようするに「写真」のノートブックと「データ」、「考察文」のノートブックがあって、それぞれに割り振るシステムを実行しているという事です。「タグ」はそういった時に力を発揮します。

しかし取り込むノートの数が多ければ多いほどタグ付けの作業が面倒になります。そこで「一括登録」を実施できるように工夫します。

いろいろな考え方がありますが、今回はシンプルな方法を一つだけ紹介しておきましょう。

inbox追い出し法

問:inboxに50個のノートが入っているとします。興味を持って集めているノートが40個、それ以外のノートが10個。さて、どのような手順でタグ付けしていくでしょうか。タグ付けしたノートは適切なノートブックに移動するとします。

答:まず10個の「それ以外のノート」を処理し、その後40個のノートを全選択(Ctrl + A)→タグ付けを行う。

簡単ですね。不必要なノートを追い出しておいてから、全選択からの一括登録するということです。全選択以外にも、ある連続した区間ならば「shift + 左クリック」、間隔が空いたノートブックならば「Ctrl + 左クリック」で複数選択ができます。
※操作はWindows版

まとめ

タグを付けるという作業も、Evernoteに増えていくノートの数によって「簡単」だったり「面倒」になったりします。

上に挙げた方法も効果的な人もいればそうでない人もいます。特定のテーマなど無い場合は一括選択などほとんど意味を持ちません。結局の所自分にあったやり方を探していくしかない、ということになります。

簡単に情報を取り込めるEvernoteは、タグ付けなどの作業について「簡略化」させていくことはとても重要です。一つの情報を多角的に分析してメタ情報を添付していくのではなく、その情報が自分にとってどのような意味を持つのか、の視点をもって必要最低限のタグ付けを行うのが、「Evernote」を使うコツの一つです。

次回もタグについて少し考えてみたいと思います。

関連エントリー:

サンクコストと時間の使い方(R-style)
Evernote企画2nd:第一回:inbox(R-style)

注1:
 「整理マニアの悲喜劇」は「『知』のソフトウェア」(立花隆)の中で紹介されています。とても几帳面な青年のお話です。たくさんの情報を一つ一つ完璧に整理しようとすると、結局それに追われて集めた情報を活用するための時間が無くなってしまうという内容ですね。いったい現代人でその人を愚かだと評せる人がどのくらいいるでしょうか。

注2:

 もっといえば、「食事」でもいいかもしれません。結局その写真が自分にとってどういった意味をもつのか、ということがタグ付けの基本です。

関連書籍:

編集後記:
もしEvernoteのデフォルトノートにGmailなみの「フィルタ」が実装できたら・・・。いやもう考えるだけで恐ろしいですね。便利すぎて逆に怖くなってきます。
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