Evernote企画2nd:コラム:私の使い方の遍歴

今回は私がどのようにEvernoteを使ってきたのかという遍歴を振り返ってみることにします。自分自身の記録のためと、皆さんの使い方の参考になればと思います。

文章の持ち運び

一番最初は「書きかけの文章を持ち運びたい」から、がスタートです。WindowsデスクとMacノートを使っていて、それぞれで書きかけの文章を保存しておくのは非常に都合が悪いのは想像していただけると思います。

微妙にテキストの形式が違うのでなかなか厄介です。いろいろ試行錯誤していたのですが、USBという物理メモリからメールでの送信などどれもこれも一手間かかるものでした。

そこで使い始めたのがEvernote。Windows(3.1)とMacでクライアントアプリケーションの形式が若干違うもの、書いた文章を違和感なく同期できるのでその当初からかなり重宝していました。が、まだその時点では無くてはならないもの、でもなくプレミアムアカウントにすることは全く考慮していませんでした。

次に、情報カード

Evernote企画:第一回:Evernoteとは何なのか?」という当Blog一番人気の記事でも書きましたが、ある時に「これって情報カードBOXとして使えるんじゃないか」と思いついたときに、一気にEvernoteの見方が変わりました。

思いついたアイデアから、Webで見付けた情報、自分で書いた手書きのノートなどを全て突っ込めば、多少の検索ワードあるいはタグとノートブックの組み合わせて、瞬時に検索できる。情報カードにあこがれを感じながらも物理的障害から断念していた私にとっては、まったく新しい形の情報カードがこれで作れる、という発見はまさに「Eureka!」と呼べるものでした。

そこからは、アウトプットの材料になるものは全てEvernoteに詰め込むという作業が日常化してきました。が、その段階でも本を断裁機にかけてPDFスキャンする事は想定しておらず、月々の容量を使い切ることはありませんでした。

一つの転機「プレミアムアカウント」

「読書勉強会 in Evernote」を始めます!」というエントリーで紹介していますが、一応私が主宰の読書会をEvernote上で行っています。これを開くためにどうしてもプレミアムアカウントを取得する必要があり、「まあEvernoteさん頑張ってください料」としてiPhoneからプレミアムアカウントにしました。
※すごい簡単に登録できたので、いまだにお金を払った実感が無いのが怖いです。

すると、いままで一応容量を気にしていた感覚が一切無くなりました。人間というのは空白を埋めたくなる衝動があるらしく、せっかく500MBを有料で買っているのだから使わなければ損、という発想が生まれ、机の周りにあった、使用頻度の低い書類、パンフレット、チラシ、その他、私の周りに訪れる書類などをどんどんスキャンするようになりました。
※ちなみにscansnapではありません。

このときの感覚は、筆舌しがたいのですが、簡潔に表せば「紙の呪縛から解放された」感覚と言えるものです。まず使わない、あるいは滅多に使わない書類を入れた箱というのはその存在自体が気を滅入らせるオーラを発しています。その中から一枚の書類を探すのは考えるまでもなく億劫です。しかし、Evernoteに入れる際にノートの名前やタグ付けをある程度行っていれば、ささっと見付けることができます。

その快適さを味わって以来、基本的に書類はスキャン、必要ないものは捨て、実物が必要なもの(提出や他の人に見せる必要のあるもの)だけを取っておくことにしました。いちいち重要度の判断をすることはありません。実物が必要か否か、ただそれだけです。大抵の書類は中に書いてある情報だけが必要で現物は特に必要ないものが多いと思います。

その保管場所など一切気にせず、スキャンしてタグ付けしてあとは捨てる。非常に簡単です。その快適さが現在では「当たり前」になってきています。

このあたりから「なんでもEvernoteへ」の発想が生まれてきました。むしろ「どこまでEvernoteでできるのか」を実験したいという気持ちと言えるかも知れません。

もう一つの転機「ライフログ」

プレミアムアカウントへの変更に加えて、「ライフログのすすめ」という本を読んだのがさらなる転機です。ようするに自分自身に関するものや自分が見た情報をなんでも記録に残すという作業です。
現段階でそこから得られる正確なメリットはわかりません。また簡単に全ての情報を記録していくこともできません。しかしながら、これは面白いなと思いました。

私はずっと「ほぼ日手帳」を使っていて、そこにその日行動した事や感じた事などのログを書き込んでいました。ライフログはその延長線上にあるものです。

このEvernoteを使ってできるだけログを取ってみようかと今は考えています。現状ではまだまだ不完全なものでしかありません。おそらくTwitterを軸に自分の行動をつぶやいておいて、それをフィードとメールを経由してEvernoteに送信するというのが一番楽な形なのだと思います。

私は現在でもほぼ日手帳(カズン)を使っているので、行動記録まではTwitterでは流しません。しかし見たものとか食べたものに関してはできるだけ写真を取ってメールでEvernoteに送るようにはしています。

こういう「知的生産」に無駄な情報をEvernoteに入れるのはノイズを発生させる元になる、という考え方もあると思います。多分それはある意味で正解なのかもしれません。しかしノートブックを使い分ければ、それほど混乱した状態にはならないと思っています。

基本的にEvernoteは情報を検索して探します。逆に言えばそれに引っかからなければ無いのと同じです。一つのスクラップブックになんでもかんでも貼り込んでいく、というのは少々違う感覚がEvernoteにはあります。

おわりに

以上のような経緯をたどって、私のEvernoteはいろいろな意味合いを持つ者になっています。それは情報カードBoxであり、書きかけの文章を保存するものであり、書き上げた文章を保存しておくアーカイブであり、ウェブ上で見付けた記事をスクラップしておくものであり、タスクを記録しておくものでもあり、ライフログでもあります。

Evernoteにおいて、どんな使い方が「正解」というものはありません。それぞれの人にとってのそれぞれの使い方があります。だからEvernoteとは何なのか?という問いに対しての答えは「Evernoteである」としか答えられません。一冊のノートのように使ったり、スクラップブックのように使ったりするのは、一つの使い方でしかありません。そういう固定的な考え方をしていると(特にプレミアムアカウントでは)非常にもったいないと思います。

というわけで、今回のEvernote企画2ndはこれまで、とさせていただきます。当初書くつもりだった小ネタというかショートトピックスはまだあるのですが、そればかり書いていると「EvernoteBlog」みたいなノリになってしまうので、それはまた次回の企画まで取っておきます。
※このBlogはあくまでR-sytleです。良かれ悪しかれ。

では、皆様のEvernoteライフがすこしでも楽しいものになりますように。

参考文献

ライフログのすすめ―人生の「すべて」をデジタルに記録する! (ハヤカワ新書juice)
ライフログのすすめ―人生の「すべて」をデジタルに記録する! (ハヤカワ新書juice) Gordon Bell

早川書房 2010-01
売り上げランキング : 2007

おすすめ平均 star
star10年後には実現されているのだろうか

Amazonで詳しく見る by G-Tools

関連エントリー:
Evernote企画2nd:第一回:inbox
Evernote企画2nd:第二回:タグを付けよう!
Evernote企画2nd:コラム:定点観測とアイデアのドアを叩くこと
Evetnote企画2nd:第三回:タグとノートブックの使い分け(1)
Evetnote企画 2nd:第四回:タグとノートブックの使い分け(2)

Related Posts with Thumbnails
Send to Kindle

2件のコメント

  • By cartomizers, 2011 年 6 月 9 日 @ 1:30 AM

    Thanks, I’ve recently been searching for info about this subject matter for ages and yours is the best I’ve located so far.

  • By 3D Database, 2011 年 6 月 11 日 @ 7:42 AM

    One of the best. Thank you for posting it. Cheers

Other Links to this Post

この投稿へのコメントの RSS フィード TrackBack URI

コメントをどうぞ

WordPress Themes