Evernote企画3rd:第五回:ここから始める「ノートブック」

~Evernote企画3rdのこれまでの流れ~
Evernote企画3rd:第一回:Evernoteの運用の7原則(上)
Evernote企画3rd:第二回:Evernoteの運用の7原則(下)」
Evernote企画3rd:第三回:ノートブックについての掘り下げ(上)
Evernote企画3rd:コラム:ノートブックについての掘り下げ(番外編)
Evernote企画3rd:第四回:ノートブックについての掘り下げ(下)

前回の記事でノートブックは以下の3つの軸があるということを書きました。

  • 関心別
  • 状態別
  • 性質別

今回はこれを踏まえて、これからEvernoteを始めようという方が、どんなノートブックを作ったらよいのかを考えてみたいと思います。Evernoteの使い方はいろいろありますが、共通する要素はある程度存在します。

関心別

これはスタートの段階ではっきりしている場合もあるでしょうし、そうでない場合もあるでしょう。はっきりしている場合はその関心事(コミットメント)の名前を冠したノートブックを作ればOKです。例えばブログのネタ集めなら、「Blog」とか「ネタ帳」とかそういった名前のノートブックを作ればよいと思います。

何となく情報収集ツールとして始めた場合は、どんな事が「関心軸」になりうるかは事前に想定できません。そういう場合はとりあえず「クリップした情報」を集めておくノートブックを作っておいてそこにノートを集めておくことです。しばらく収集している内に比較的良く付けるタグが見つかればそれが「関心事」である可能性は非常に高いと思います。そういうときはノートブックを作り、そこにタグ付きのノートを移動させればよいでしょう。

作ってみたもののあんまり情報が集まらなければ再び「クリップした情報」を集めておくノートに戻すのも一手だと思います。あまりノートブックをむやみに増やしても使い勝手が落ちますし、また「関心がぼやけてくる」という状況も生み出してしまいます。結局何のために情報を集めてるんだ、ということになってしまえば本末転倒です。

関心別のノートブックは、「よく使う物→ノートブック」というルールを作っておいた方がよいでしょう。

状態別

まずは、Evernoteに最初にノートが入る「inbox」を作りましょう。これをデフォルトノートブックにしておくと便利です。タグ付けしていないノートブック、行き先が見つからないノートブックの一時保管場所です。あくまでここは「処理待ち」のノートブックであり、最終的にはどこかのノートブックに移動していくことが前提です。

ToDoリストと同様にここに「居残り」のノートが混じってしまうと、このノートブックが持つ文脈が弱まってしまいます。どういう事かというと「まあ処理しなくてもいいか」という気持ちになってしまう、と言うことです。この状況を避けるために「inboxのノートは処理する」という事を徹底した方がよいでしょう。

もう一つ、「アーカイブ」的なノートブックも作っておいた方がよいと思います。これは端的に言えば「捨てないゴミ箱」です。使用済みやまあ見ないだろうというノートを入れておく場所です。

基本的にEvernoteでは間違って作ってしまったようなノート以外は削除しない方がよいと思います。そのときの自分では気がつかないような使い方が将来でてくるかもしれません。もしこれを紙の書類に適用してしまえば書類棚は紙で溢れかえってしまいますが、Evernoteでは気にする必要はありません。そこを検索対象にしなければあってもなくても一緒です。全てのノートブックから検索したときだけ見つかる、ぐらいの関係性がちょうど良い距離だと思います。

性質別

これは人によってさまざまな可能性があります。例えば、

・「チェックリスト」 →旅行に必要なもの、週次レビューのトリガーリスト、日課など
・「備忘録」     →プリンタインクの型番、電球のサイズ、車のナンバーなど
・「領収書」     →領収書やレシートの画像など
・「ライフログ」   →食べたもの、見たもの、聞いたものなど

というようなノートを集めたノートブックです。これは「見るため」だけのノートブックである可能性が非常に高いものです。必ずしも上のようなノートブックが必要、というわけではありません。数が少なければタグで管理してもよいと思います。

とりあえず、使い始めは「その他」というノートブックを作っておくとよいでしょう。inboxから移動させるノートブックが見つからない、決められない時に「とりあえず」移動させておくノートブックです。いろいろなデータを集め始めるとかならず「迷子」のノートブックが見つかります。無理矢理どこかのノートブックに入れておいてもよいのですが、しばらく「その他」に入れておいて仲間が集まるのを待ちます。ある程度仲間が見つかったら「独立」してノートブックを立ち上げるとよいでしょう。「関心別」の所と同じ手順です。

まとめ

今回はノートブックの基本的なものを考えてみました。

・inbox
・クリップ(スクラップ)
・コミットメント
・その他
・アーカイブ

スタートしてはこれぐらいでよいだろうと思います。後は使っていく中で必要なノートブックやそうでないノートブックが見えてくると思います。大学生には大学生の、ビジネスパーソンにはビジネスパーソンの、著者には著者のEvernoteスタイルが存在します。もし、誰しもが同じようにEvernoteを使っていたとしたら、あるいはそれを強要されるようなシステムであったなら、Evernoteはいまよりずっと魅力に欠けるツールになってしまっていたでしょう。

全てのユーザーのiPhoneが違ったアプリで構成されるように、全てのEvernoteも使う人それぞれの個性が出てくるからこそ、面白みがあり、使い方を共有する楽しさがあるわけです。

まだEvernoteを使っていない方は、とりあえず無料ですのでアカウントをとってクライアントソフトをダウンロードしてブラウザにアドオンを追加するところから始めて見てはいかがでしょうか。半年も使い続ければ世界で一つの「自分ライブラリー」がクラウド上にできあがります。

Evernote

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