「Evernote Users Meeting 大阪」に参加してきました

土曜日のエントリーで告知していたEvernoteのイベントに参加してきました。

私の役割としては@goryugoさんと「Evernoteについて」30分トークすること。実際内容に関しての打合せは一切無しで、唯一オチだけができている状態で望むというかなり無謀なノリ。

実際どんな感じだったのかは、ユーストが保存されているのでそちらでご確認ください。@goryugoさんはさすがのツイキャス慣れで、落ち着いて話されていました。相変わらず、私は早口でしたね。

Evernote Users Meeting Osaka 10/23

今回は、全体的な感想といろいろ考えたことなどを。

感想

イベントが始まる前に、雑誌の取材。

最初は私と@goryugoさん。その後Evernote社の方を交えての座談会的なインタビュー。まあ一応読み書きなら・・・程度の英語力なので、Evernote側の方達とはほぼまったく相互の意思疎通ができない状態でした。もうちょっとなんとかしないと・・・。

イベントには、iPhoneアプリ開発系の方がたくさんこられていたようですが、私の属性は「Blogger」なのでその辺の情報には疎い状態。@goryugoさんに紹介されて「ほぉ~」と驚いておりました。自分が使っているアプリの開発者にお目にかかれるというのはこういう会ならでは、という感じですね。

あと、「ひとぅブログ」の@hitoxuさんにもお目にかかることができました。Twitterなどではたまにやり取りさせていただくのですが、今回お会いしたのがはじめて。かわいいヒツジアイコンが入った名刺もゲット。

それ以外にも多数名刺交換させていただきましたが、今回は割愛。

会全体はつつがなく進行されていました、さすがの仕切り力です。@tobu1@さん、dark_kさん、お疲れさまでした。

フィル氏のプレゼン

イベントのスタートはフィル氏のプレゼン。

全体的にかなり「本格的」なプレゼンでした。プレミアムユーザーや収益について、あるいは今後の方向性について詳しく語られていたので、ユーザー向けよりは投資家向けの内容が色濃く入っていたのではないかと思います。
※一度「捕まえた」ユーザーが逃げないというのは投資材料としてはかなり心強いものです。

プレゼンの中で、フィル氏が提示したこれからの__ポスト資本主義的な__世界のあり方が興味深かったです。

中心となるのは、「scarcity(希少性)からlove(愛情、愛着)へ」の転換。

これからの企業(あるいはそれに類する組織)は、ユーザーに愛されてナンボの世界に近づいていくのではないか、ということです。

それはAppleユーザーを見れば明らかでしょう。(私を含め)使った製品がよければまったく無償で宣伝活動を行います。Webやソーシャルがもたらした「つながり」はその宣伝の影響力を飛躍的に高めている状況で、これは今後さらに加速していくことでしょう。

ただ、企業のあり方の変更はそんなに簡単なものではないだろうな、という印象はあります。

おそらくloveは相互的なものでしか成立しえません。企業がユーザー向けてloveを発信し、それを受けてユーザーが企業にloveを発信する。そういった相互のやり取りの中でしか醸成していかないものではないでしょうか。当然、開発している側が自分たちの製品にloveを感じることも必要でしょう。多分根本的な企業のあり方の変更が迫られるのかもしれません。

こういったことを踏まえると、ポスト資本主義的な世界で必要なマネジメントを考えると、単純な数値管理だけではぜんぜん足りないと思います。今ですらそういったマネジメントでイノベーションを起こすことは難しい状況でしょう。

お題目や看板として「人間を中心に」を掲げるだけではなく、製品や組織のあり方そのものが「人間」について深く考えていく必要がでてくるのだと思います。

日本人とEvernote

もう一つ考えたことは、「なぜEvernoteがこれほどまでに日本で愛されているのか」という点。

私は前々から日本の日記文化がその背景にあるのではないかと思っていました。日本では日記は文学としても存在しています。そういう日記をつける文化的下地とEvernoteというログを残すツールの相性が高かったのではないか、と。

ただ、それだけでは弱いなとも感じていました。日記文化は別に日本だけにあるものではありません。

そういうことを考えていたときに、Evernote日本法人の外村さんとの会話から大きなヒントをいただきました。

それは「もったいない」精神。「もったいない」という言葉が日本の中から外に出て行くぐらいになっていますが、日本人独特の精神といってもいいでしょう。

物質的に豊かではなかった時代では、この「もったいない」はうまく機能していました。
しかし、日本が高度経済成長で作り上げた「豊かさ」はものあまりの状況を生み出しています。しかも、日本というのは人間一人当たりの「所有面積」はすごくせまいものです。

もったいないと思う気持ち、増えるもの、狭い場所。こういったものがもたらすジレンマに現代の日本人はさらされているのではないか。そしてそのソリューションとしてEvernoteが存在するのではないか。

今ブームになっている「捨断離」も同じような精神的背景によるものではないかな、と思います。

「日記文化」と「もったいない精神」これを二つの軸にして、なぜEvernoteが今の日本で好まれているのか、を語ることができるかもしれません。これは今後考えてみたいテーマのひとつです。

さいごに

これから考えてみたいのは

「クリエイティブにEvernoteを使うこと」
「Evernoteをクリエイティブに使うこと」

この二つです。この二つは一見似ていますが実はぜんぜん違います。

前者は「面白いEvernoteの使い方」で、後者は「創造性(知的生産性)を高めるためのEvernoteの使い方」です。

このどちらも興味あるテーマですが、特に今後は後者の使い方必要とされてくるのではないかと思います。要するに「新しい時代の知的生産の技術」ということです。今までの延長線上ではなく、ひたすら情報をためて検索でそれを引っ張り出すというやり方を軸にすえたクリエイトの手法というものが一つ確立できたらな、と思います。

それ以外にも
「ライフログを徹底的に考え直す」「Evernote論」「日本人とEvernote」みたいなテーマについても考えてみたいです。

編集後記:
日本で一日2000人ペースでEvernoteユーザーが増えてきているという話を聞きました。これはかなりすごいことですね。大阪近辺でもこじんまりとしたEvernote勉強会なんて開いてみるのも面白いかもしれませんね。

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