Evernote企画5h:第三回:ノートブックの種類分け

前回前々回では私のノートブックリストを紹介しました。今回はそれを踏まえた上でのエントリーです。

そこそこの数のノートブックが存在していますが、その「使われ方」にはいくつかのパターンが見られます。今回はそのパターンについて考えてみることにしましょう。

パターンを大別すると4つの種類があります。

  • 一時保管
  • 時間増加
  • 流動的
  • 特定目的

それぞれ見ていきます。

一時保管

役割で言うと「inbox」に当たるものがこれです。このノートブックの役割は、ノートを蓄積するのではなく、単純に一時的にその場所に置いておくだけのものです。ノートブックの中身は、ゼロ→増える→ゼロ→増える、という流れが繰り返されます。言い換えればゼロの状態がデフォルトというわけです。

最低限一つはこのノートブックを持っていた方が、ノートの処理はしやすいと思います。

またクリップボード的なノートブックを作ることもできそうです。たとえば複数のノートブックに存在するノートを相互参照しながら作業を進めていく必要がある場合、「temporary」というようなノートブックを作って、必要なノートをそこに移動させることで移動の作業の手間を減らすことができます。使い終われば、ノートは元の場所に移動し、temporaryはまたゼロに戻るという感じです。
※クライアントを使っているならば、短期であれば必要なノートを独立表示させるほうが早いと思います。

時間増加

一般的なノートブック。使っているうちに徐々に増えていくもの。私のノートブックだと、「象の墓場」「スクラップ」「Lifelog」が代表例で、それ以外のノートブックもこのパターンです。

基本的にはこの、「単純増加」「一時保管」の二種類があればEvernoteは運用していけると思います。

ちなみに、この増え方の速度でもう少し細かい分類もできます。

単純増加

使っていれば、その分増えるというタイプ。

先ほど挙げた3つのノートブック(「象の墓場」うんぬん)はこのタイプです。日常生活の中にEvernoteに情報を送るという「仕組み」(あるいは習慣)が組み込まれているので、ウェブページを見たらクリップ、何かを書いたらsendToEvernote、新しいビールを飲んだらiPhoneで撮影、という風に生活していれば、それなりに増えていくタイプのものです。

これは「増やそう」と思って増やしているわけではない、という特徴があります。気がついたらEvernoteにクリップしていた、という感覚です。

遅行増加

増えてはいくんだけども、y=xのような増加にはならないパターン。ノートが増える為の閾値が高いと言えるかもしれません。

例えば、作業に詰まらないようにあらかじめチェックリストを作って、そのノートを専用に保存するノートブックがあったします。そのノートブックに「毎日一個」というようなペースでノートが増えていくことはありません。同じように「気に入った言葉」を発見したときにクリップするような使い方をするノートブックも、そうそう簡単には増えていかないでしょう。
※意識的に言葉を探すルーチンを実行しているなら話は別です。

これは「増やそう」と思って増やしているタイプのノートです。単純増加に比べると数自体が多くないのでノートブックではなくタグで対応することもできるでしょうが、参照する頻度が高い場合は検索結果を保存しておくのがベターでしょう。

流動的

ノートブックに一定の数のノートが存在し、それらが出たり入ったりするもの。新しく入ってくるものもあれば、出ていくものもある、というタイプのノートブック。

私の場合、「短期選抜」や「見返しノート」がそれにあたります。

「短期選抜」は「これから一週間以内に使いそうなノート」が入っていますが、一日日付が進めば、「一週間」という枠組みも一日先に進みます。また使い終わったノートは必要なくなります。このように、新しいノートが入ってきて、古いノートが出ていくという循環が、そのノートブックの「鮮度」を担保します。

これは検索で引っ張り出して使うというよりも、単純に「見て探す」という使い方をする場合が多いです。ある用途に適切に合致するノートしかそのノートブックには入っていないので、そこをスクロールして眺めれば必要なものがすぐに取り出せるというわけです。

例えば、「覚えるべき英単語」を一単語一ノートにして専用ノートブックに入れておく場合でも、基本的に覚えたものはノートブックを移動させた方がよいでしょう。覚え終わったものも全て残してしまえば、どれを集中的に覚えれば良いのかが把握しにくくなります。

タグで表示の管理はできますが、だいたいにして面倒です。そういう場合は「英単語」というスタックを作り、「これから英単語」「覚えた英単語」という二つのノートブックをその下に作る方法が良いかもしれません。

あるいは、「これから英単語」というノートブックと、「英語」というノートブックを作ってもよいでしょう。英語の勉強には単語以外の覚えるべきことがあるはずなので、それらのアーカイブを全て「英語」というノートブックに集めておくという方法も考えられます。

特定目的

特定の目的によって作られたノートブック。そして特定の目的が終われば「なお、このテープは自動的に消滅する」的に消えるノートブックになります。上の3つのノートブックは作成したら、(名目上は)永久的に存在していくことが前提になりますが、こちらは役割が終わったら消えることが全体になっています。体系的に廃棄されるべきノートブックです。

期限のあるプロジェクトの情報を、タグではなくノートブックで管理する場合はこのタイプのノートにあります。このノートブックも基本的にはノートの数が増えていくことになりますが、その期限を越えればノートの数はゼロというかノートブックが無くなります。

「一時保管」と「時間増加」の性質を合わせたようなノートブックの使い方です。

さいごに

今回は自分のノートブックの使い方から、大まかな方向性を抽出してみました。

それぞれの使い方を現実の「モノ」に例えると、

「一時保管」は書類受けのようなものです。「時間増加」は綴じノートやスクラップブックのようなもの、「流動的」はシステム手帳やバインダーノートのようなもの、「特定目的」はクリアファイルのような使い方と言えるかも知れません。

と、言うよりもこれらの現実の「モノ」の使い方をEvernote上で実現したらどうなるだろうか、という発想が使い方を考えるもとになっています。こうしてアナログ的なモノで「情報」の動きを把握していると、デジタル化にも応用が利きます。

さらに、Evernoteではこれらの「情報」が、情報カードのように一つ一つ単独で扱え、しかも全てを対象にして検索することもできます。

身近なアナログ的感覚で自分のシステムを構築し、デジタル(とクラウド)の恩恵を最大限に受ける。これも「クラウド時代のアナログ力」の一つと言えるかも知れません。

次回は、自分の情報のインプット環境を紹介してみます。

▼企画記事リスト:
皆様のご参加お待ちしておりますの第0回
Evernoteのノートブックリスト前半戦の第一回
Evernoteのノートブックリスト後半戦の第二回

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