Posts tagged: ノート術

ハイブリッドな思考ノート LIFE「デュエットノート 方眼&横罫」

なかなか不思議な感触を持ったノートです。

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手にとってまず目に付くのが、そのサイズ。

195×236mmと、普通のノートよりもいくぶん正方形に近いサイズになっています。

表紙をめくると、

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ご覧の通り、左右のページで用紙スタイルが違います。

左が方眼(5mm)で、右が横罫(7mm)。実に、ツボを押さえた間隔です。

用途としては、見開きでワンコンテンツを扱うことになるでしょう。で、使ってみると、案外この「ハイブリッド」が良い感じなのです。

実際に使ってみたの例

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左ページ:付箋で概要を整理
右ページ:リストにて具体要素を整列

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左ページ:マインドマップで小説のアイデア書き出し
右ページ:連載の流れを仮決め

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左ページ:物語の要素の相関図を描く
右ページ:中心となる要素(設定)の書き出し

概して言えば、左が平面空間を使った情報整理、右が線形空間(文章、リスト)を使った情報整理、となるでしょうか。

一望できるノート

このノートのポイントは、両者の要素が「一目に入ってくる」という点です。

デジタルツールの場合、「ビジュアル」はビジュアル用のツール、「テキスト」はテキスト用のツールと、別々のツールを使うことになります。

大きいディスプレイ(かサブディスプレイ)を使わない限りは、両者を並列して並べることはできません。ウィンドウか画面の切り替えが必要です。そのスイッチは、認知的に少々負荷が高いものがあります。

また、平面空間で情報を整えていたら、線形空間の続きを思いつき、それを書き出していたら、再び平面空間での追加要素を思いついた、なんてことも起こりえます。

ノートであれば、単に手を右から左、左から右に動かすだけで済みますが、デジタルの場合、ツールの切り替えが必要で、さらに言えば、そこには「入力方式」の切り替えも必要です。頭の使い方を微妙に変える必要があるのです。このスイッチングも地味に認知資源を浪費してしまう可能性があります。

手書きであれば、そういう心配はほとんどありません。

さいごに

もちろん、この「デュエットノート」を使わなくても、アナログノートならば異なった要素を並列させることは簡単にできます。その辺の「拡張性」はアナログツールの強みと言えるでしょう。
※このあたりの話題は『ハイブリッド発想術』でも多少触れました。

ただ、実際に使ってみると、このノートのサイズが非常にうまく設定されていることがわかります。

皆さんが、紙ツールでアイデア出しを行う場合、長方形の紙を横に向けて使うでしょう。
※いつも縦で使っている方は、ぜひ一度横でやってみてください。きっと「心地よさ」がアップするかと思います。

科学的な根拠はひとまず置くとして、私の経験から言えば、紙の縦と横ではアイデア出しのやりやすさはまるで違います。

で、普通のノートの片方のページを平面空間利用しようとすると、どうしても「手狭」に感じるのです。縦向きの長方形ですからね。

このデュエットノートは、横長とまでは言えないまでも、ある程度の横幅が確保されています。個人的には、もう少し幅広でも良いかもしれないとは感じますが、ギリギリセーフのラインはキープしています。

たかだか数ページ使っただけの感想ですが、このノートはまさに思考のためのツールと言えそうです。何かを記録するだけのノートとして使うのはちょっともったいないかもしれません。

※方眼&無地のバージョンもあるようです。

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紳士なノート「アピカ Premium C.D. NOTEBOOK」

随分前に購入したのですが、使いどころを決めかねて、ずっと放置していたアピカの高級ノートを使い始めました。

妙な言い方ですが、上質すぎて書くのに心理的抵抗感が生まれてしまうかもしれない、そんなノートです。

ちなみに購入したのはA5の無地。価格は945円。

公式サイトはこちら

「A. Silky 865 Premium」という特別の用紙が使われており、「糸かがり綴じ」なのでフラットにノートが開けます。

ノートの中身

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こちらが表紙。ビニールカバーと帯をいまだに付けたままなのは貧乏性の表れですね。表紙のデザインがなかなかCoolです。

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表紙を開くと登場するのが、Indexページ。明らかにこのページ数のIndexとしては力不足ですが使い方次第と言ったところでしょうか。

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あとは、こういう白紙のページが続いていきます。
※本文枚数96枚

用途

こういう高級ノートを「書き殴って使う」ことは、私の心理様式的に無理なので、丁寧に書いていくことにしました。

これから電子書籍周りで「小さな本」の企画が大量に必要になってくるでしょうから、それをまとめておくための場所が今のところこのノートの役割です。

しかし、とりあえず書いてみないことにはなんとも言えない、というのもノートの特徴です。そういう時は、「貼る」を活用するのが「ノート術第三条第一項」ですね。

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ノートの目次、というわけではありませんが、複数の企画案を別の用紙に書き出したものをマスキングテープで貼ってあります。いつでもリライト可能なので安心感がありますね。

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さらにページ本体も付箋を貼りまくります。これなら1ぺージ○○円なんて考える必要はありません。もちろん、ある程度固まりだしたら、きっちりペンで内容を「固定」させることも必要でしょうが、それはもう少し後のことになりそうです。

まずはある程度使っていくことで、このノートとの心理的距離感を詰めていくのが最初の試みになるでしょう。

さいごに

一冊のノートに全てまとめちゃう方法もありなんですけども、特別なノートを作るというのもなかなか趣が深いものです。また、そのノートに向き合うことである種のムードが生まれる、という機能的側面も生まれます。こういう機能は案外見逃せません。

さてさて、このノートが半分埋まるくらいには、自著の電子書籍が発売できているとよいのですが。

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地ならしノート・アイデアの100本ノック・プロジェクト化

「このままでいいのかな」と感じたら、ノートを開く」というエントリーを3月19日に書きました。

で、先日そのノートを埋め終わりました。


※動画で確認してはどうか

本当に、雑多な感じで自分のやりたいことを書き出してあります。

これはまだ地ならしの段階です。ここから畝を作り、種を植えていくことになります。

4月1日から、ぼちぼちそういう動きに入っていきたいと思います。

企画アイデアの100本ノック

面白い発想ツールをたくさん生み出しておられるアイデアプラント代表の石井力重(@ishii_rikie)さんが、次のようなツイートをされていました。

なんというか、ある程度経験を積んでいくなかで、熟練してくると共に視野が狭くなってしまうこともあると思うんです。マズローの言葉を拝借すれば「金槌をうまく使える人は、すべてのものを釘と見てしまう」的な。

今の自分ができることと__あるいはそう自分が感じること__だけをやってしまう。言い換えれば、直近でやってきたことの繰り返ししか、行動の選択肢に上がってこない、という状況です。それは、ちょっと可能性的に悲しい状況です。

一旦、その「思い込み」__経験による狭量__を消してしまってもよいでしょう。

部屋中の扉という扉が、窓という窓が閉じられていても、ほんの僅かに光が差す小窓を見つけることができるかもしれません。

今からの企画を見つけ出すために、あるいは1000日後の自分に向けて、「企画」アイデアの100本ノックやってみました。後半は苦労しましたが、先に書き出しておいた上のノートが大いにヒントになりました。



大半は書籍に関するものですが、セミナーやアプリについての企画も出てきました。これはとっても大切な種になるでしょう。

プロジェクト化

もちろん、この100のリストを「次の行動」にそのまま移し替えることはできません。33人ぐらいに分身しないと、まったく手が足りません。それに、実力不足なものも多数あるでしょう。

こうしたものの中から、「今の自分」がやることを選び取らなければいけません。「仕事」以外にもやることはいっぱいあるのです。

自分がコミットメントするものを選んで、「次の行動」を見出します。「企画書を書く」でも「アイデアノートを見返す」でも「一人ブレストする」でも「メルマガ連載の告知をする」でもなんでもよいです。この「企画案」を形にするために、一歩でも進められることを明らかにします。もし必要なら期限を切ってもよいでしょう。

そして、それを自分のタスク管理ツールに組み込みます。

ここまできて、ようやく「プロジェクト化」の完了です。

さいごに

ノート一冊分の思考を同時に進めることはできませんし、仮に出来たとしても後までそれを記憶しておくのは難しいでしょう。紙という作業スペース&保管場所をうまく活用することです。

でもって、せっかく書き出したものも書きっぱなしにしているのはちょっともったいないですね。

手にとって、読み返し、思考を拡げる(あるいは深める)・新しい行動につなげる、といった次のアクションに絡めたいところです。

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レビュー 『THE21 2011-06 全部見せます!仕事ができる人の「ノート術」』

「ノート」術の特集があったので、購入。

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目下「ノート本」を書きたくて仕方がないので、雑誌の表紙にちらりとでも「ノート」の文字があると気になってしまう。パラパラと見ていていくつか気になるところがあったので、そのままレジへ。

概要

ノートに関する特集企画は第一部と第二部の二つ。それぞれコラム的なものがついて、合計4つの構成。

  • <第一部>全部見せます!仕事ができる人の「ノート」術
  • ノート会社の広報担当が語る「ウチのノートはここがスゴい!」
  • <第二部>”仕事の問題を解決する”実践ノート術
  • 仕事の進め方が変わる「ノート本&文具本」ガイド

それぞれについて簡単に紹介する。

<第一部>全部見せます!仕事ができる人の「ノート」術

成果を出している人、つまり「できるビジネスパーソン」の実際のノートの使い方を紹介。メンバーもなかなか豪華である。岩瀬大輔、名越康文、鎌田浩毅、隂山英男(以上敬称略)など、著名人のノート術が公開されている。ただ、全員が男性というのがやや残念な感じがする。この辺は雑誌の想定読者に関係しているのかもしれない。

企画では、それぞれ違ったタイプの「ノート」の使い方が紹介されていて、なかなか興味深い。私自身はノート術系の雑誌や本をすでに読み漁っているので、大きく学んだという点は少ない。それでも他の人のノートの使い方は見ていて面白いことは確かだ。

今回は、ティン!と来たポイントをいくつかあげておくことにする。

「思考の付せん」

精神科医である名越康文氏の

僕にとって、ノートに書く文字は”思考の付せん”です。

という表現がわりとツボにはまった。これはなかなか言い得て妙だと思う。

確かに、着想をメモするというのは、読書中「これは重要!」と感じたページに付せんを貼る行為に似ている。そこで必要とされているのは、付せんを貼る行為そのものではなく、再アクセスだ。私は「思考へのドアノブ」という風に捉えていたが、感覚的には同じようなものだろう。

そこにデータがあることが重要なのではなく、そこから自分の頭を動かすこと、何かを想起することが重要なのだ。これは着想だけではなく、ライフログについても同じことが言える。

手を動かす

レインズインターナショナルの戸津涼氏は、次のように語られている。

僕は本来、デジタル人間なんです。でも、情報を整理し、考える作業は、自分の脳とつながっている手を動かしながらでないとダメ。

私はこの表現に引っかかりを感じてしまう。

もちろん、戸津氏が言いたいことはデジアナ派の私としては十分に理解できる。パソコン上で出来ることと、紙ツールを使ってできることの差異は厳然として、でも簡単に言葉にはできないものとして存在している。

引っかかったのは「自分の脳とつながっている手」という部分だ。

実際の所、私がこうやってテキストエディタに文章を書いているのも、手を動かしている。間にキーボードというツールを使いながらも、自分の思考をエディタ上に表現しているという点で、脳→手→キーボード→エディタ、というのは一連の流れとして成立している。

紙に書く場合でも、脳→手→ペン→紙という流れで、結局の所エディタを使うのと同じ工程を経ている。

しかしながら、この二つで得られるものには確かに差がある。ということは、紙に何かを書くという行為には「実際に手を動かす」という以上の何かが潜んでいるに違いない。

なぜ、こんなややこしいことを考えるのかというと、パソコンと紙の間に位置するiPadというツールがあるからだ。

この新しいツールの役割を明確化するためには、「紙に書く」という行為が私たちの脳にとってどんな意味合いがあるのかを一度考え直す必要がある。その意味で、この引っかかりは一つの出発点になると思う。

書くことは思考である

なかなか格好いいセリフは隂山英男氏によるものだ。

私は「書くことは思考である」と考えています。書くことによって、初めて本格的に脳は動く、と。

私の中では、「書くことは思考の一形態である」という表現の方がピタッとくる。

つまり、想像をあてもなく、制限もなく、それの赴くままに広げていく「思考」の形態があり、それをある一定のルール(言語・マップ)のもとに落とし込んでく「思考」の形態があり、といった感じで「思考」というものもいくつかのバリエーションが存在している、ということだ。想像から創造へ至る道は平坦ではない、といったところだろうか。

傍から見てどれだけ愚かしく見えようとも、やっぱり書いてみることで考えられることはある。書くという行為は、そういう思考の過程を強制的に移行させる働きがあるとも言い換えられるだろう。

例えば、ここでこうしてレビューを書いている中で、ノートについてのさまざまな思考が一つの方向性に向かってまとまりつつあるのを感じる。たとえ、この文章をブログにアップしなくても、その思考の収束は一つの成果と言えるだろう。これもノートを書く一つの目的と言える。
※私にとってのR-styleは自分のノートの一形態である。

ノート会社の広報担当が語る「ウチのノートはここがスゴい!」

4つのメーカーさんのノートが登場。

こんな感じ

  • MOLESKINE 「ノートブック ハードカバー ポケット」
  • LIHIT LAB. 「ツイストリング・ノート」
  • マルマン 「Mnemosyne(ニーモネシ)・NOTEPAD+HOLDER」
  • ミドリ 「MDノート」

の4つ。幸いなことに「ニーモシネ」以外はすべて使ったことがある。どれも個性あるノートだ。

モレスキンは最近はラージを愛用。愛用というのは、よく使うというよりも愛着が出てきたという感じ。

ツイストリング・ノートはノートの機能としてはとても画期的だが、リフィルの形式が市場的に閉じてしまっているので、ユーザーに用紙の選択肢が少ないのが難点。なんというかもったいない。

ニーモシネは憧れを感じているが、結局は使わずで今に至る。切り取り式のノートパッドはロディアを使用中。

MDノートは少し前に購入。レビューを書こうと思って放置していた。感覚的にはモレスキンに近い感じのノート。使い捨てというよりは、ノートを創っていくというイメージ。「糸かがり製本」が非常に良い。

実際の各公報さんのお話は、直接記事をご覧あれ。

<第二部>”仕事の問題を解決する”実践ノート術

第一部は、実際のビジネスパーソンのノートの使い方だったが、第二部はノート本の著者からのアドバイスをまとめたものである。

「人生戦略ノート」「図解ノート」「自作リングノート」「嫌なことノート」「アイデアノート」といった名称はノート術に興味がある方ならば一度は聞いたことがあるだろう。

私はこの中の本を一冊も読んでいないので、総集編みたいな感じで楽しめた。お得である。

しかし、この記事もいよいよ長くなってきたのでそれぞれの紹介は割愛する。

仕事の進め方が変わる「ノート本&文具本」ガイド

2ページを使ってのノート本と文具本の紹介。7冊の本が紹介されている。

が、この中でも『人生は一冊のノートにまとめなさい』と『[書類・手帳・ノート・ノマド]の文具術』の二冊しか読んでいない。というわけでこれらについても判断しようがない。

ただ、個人的には、『[書類・手帳・ノート]の整理術』がビジネスユースでのノートの使い方の基本を押さえられる一冊だと思うので、これが入っていないのが残念な感じ。

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さいごに

いくつかのノートの使い方を見る中で、浮かび上がってくるものがある。それは具体的なノートの使い方の重要性、ではない。むしろそれぞれのノート術の背後にある「ノートの作法」と呼べるものだ。

この場合の「ノート」というのはnotebookという綴じノートだけを指すものではない。むしろ動詞としてのnoteを意味するものだ。つまり、「〜を書き留める」「〜に注意する」という行為を総合的に含むものだ。

簡単に表現すれば、「情報」マネジメントの手法ということになるのだが、それを具体的なツールに落とし込んだものが一つ一つの「ノート」術として現れている。

なので、あるマネジメント手法に特化したノート術はそのまま自分用には使えない。それは有名企業のマネジメントをそのまま別の企業のマネジメントとしては運用できないのと同じことだ。しかし、そこから背後にある原理・原則を知ることはできるだろうし、それをもとにして現実に適応するマネジメント手法を考えることもできる。

ノートを使う人がやらなければならないのは、そういう作業だ。

基本的に、ツールは目的に従属する。しかし、ツールが思考を従属させることもある。そういう意味でノートとの付き合い方というのは、そんなに簡単なものではないのかもしれない。

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ノート企画2nd:第一回:機能別アナログノート(上)

シゴタノ!の大橋&佐々木コンビが送る、「マンガでわかる!スピード仕事術」は好評発売中です。

でもってその次作の著者が公募されているというのは、「R-style » 「マンガでわかる!」シリーズに向けた8コママンガのストーリーワークフレームについて」でも紹介しました。次作のテーマは「ノート術」ということで、一応私の「守備範囲」です。

これは参戦せねば、という事で過去のエントリーを読み直したり、ネタだししていたんですが、よくよく考えると「8コマ」で伝えるのって難しいですね。もちろん「やるべきこと」は十分に理解できているのですが、私自身文章を使ってくどくど説明(解説)するのが好きなので、トピックス一つをガツンと紹介するという場数をあまり踏んでいません。
※このブログの読者の方に説明は不要でしょうが。

そういう時に、「じゃあ、いっちょ自分のBlogでワントピックスをガツンと紹介する記事でも書くか」とならないのがR-styleクオリティです。むしろ文章の密度を上げる、ぐらいの勢いです。ひねくれ者ですね。

シゴタノ!でもノート企画をぼちぼちと始めていますが、R-sytleでも「ノート企画1st」に続く感じで、ノートについてあるいはノート術について考えてみたいと思います。

今回は「アナログノート」について。

アナログツールとアナログメディア

すでにEvernote+アナログノートは私の中で日常の一部になっているので特に違和感はないのですが、iPadというツールを見ると「アナログノートの存在価値」というものについて深く考えてしまいます。すくなくとも単純な機能で見れば「iPad+スタイラスペン+ノートアプリ」はアナログノートの代用品として十分に成立すると思います。

記録の保持、過去データの参照、牽引の作成、検索、(比較的)すぐに書き始める事ができる・・・。もし、アナログノートにこんな機能があればよいだろうな、というものが標準で装備されています。であれば、iPadが普及すればアナログノートは死滅するのでしょうか。

この問いかけは、別の問いかけと似た響きがあります。それは、電子書籍が普及すれば普通の「本」は消えて亡くなるのだろうか、という問いです。

それぞれの意味

私自身、後者の問いに対する答えは、Noです。適切なフォーマットとプラットフォームが整備された電子書籍が普及することで紙メディアの本の売れ行きが下がることは容易に想像できます。しかし、それはそれとして今までの本はしっかりと残っていくだろうと思います。それは単に新しい機能を使いこなせない人や骨董品集めをする人がいるからではなく、実際の「物」としての価値であり意味が紙メディアの本にはあるからです。

日本の出版業界は今のところ紙の本を単に電子メディアに置き換えているだけですが、業界全体の活性化を考えていくならば、「紙」と「電子メディア」で展開する方向性に変化を加えることも必要なはずです。

「紙」ならではなものと「電子」ならではなもの。それぞれの特徴を最大限に生かせるコンテンツ展開をしていくことが業界の生き残りを考える上で最重要課題になってくるのではないかと思います。そのためには、それぞれのメディアが持つ特色をしっかりと把握しておくことが重要でしょう。

そして、アナログノートを含むノート環境にも同じ事が言えると思います。議論すべきは「どちらが優れているか」という機能の争いではありません。むしろ「いかに使い分けるべきか」「どのように統合すべきか」というある種の生態系のあり方でしょう。

そのためには、それぞれの優れている点をもう一度はっきりと確認しておくことが必要になってくると思います。

機能的分類

「アナログノート」が指し示すものは多様です。キャンパスノートからルーズリーフまで、どれでもノートの範疇に入っています。極限まで言ってしまえばA4のコピー用紙を何枚か持ち歩いていても「ノート」と言い張ることもできます。

これらの雑多なものを機能的に分類してみましょう。

綴じっぱなし

要するにノートです。ノートブックという呼び方がやや正確でしょうか。B5サイズのキャンパスノートが一般的で、さまざまなサイズ、罫線のバリエーション、特殊な機能付きのノートが発売されています。基本的に時系列で記入していき、書き終えた後は書類棚なり本棚に保管される事になります。

このノートの最大の特徴は「場所が動かない」という所。同一のテーマについて時系列で記入したい場合はこのノートが一番最適です。講義のノートなどはまさにこれにあたるでしょう。もちろん、ページを破ることもできますが、あまり意図された使い方ではありません。

「知的生産の技術」をひけば、

ノートは内容の保存には適していても、整理には不適当である

と書かれています。これが綴じっぱなしノートの特徴でしょう。

ちなみに、時系列で残る、ページを破ることがあまり意図されてないというのは、Evernoteでも共通のポイントだと思います。

とりあえず綴じてる

これは「最初は綴じてあるけども、切り離せる」ノートです。有名なアイテムでは「ニーモシネ」があるでしょう。その他レポートパッドもこの部類です。なんならロディアも付け加えましょう。

普通のリングノートもびりびり破ることができますし、ミシン目が付いていて切り取りやすいものもあります。

私が今一番気に入っているのが、このタイプのノートです。基本的に書いた物はスキャンしてEvernoteという流れが出来上がっているので、書き終えたものだけをスキャンにまわせる、このタイプのノートはものすごく使いやすいです。用済みの物はGTDで、ちょっと手元に置いておきたいものはクリアファイルにまとめられます。
※GTD・・・Go To DustBox.

しかし、このタイプのノートは例えば「メタノート」といった用途にはあまり向いていません。もちろん綴じノートを破るのと同じで出来なくはないですが、基本的に情報はそこに留まるのではなく、どこかに移動することが前提です。

移動先はバインダーかも知れませんし、クリアファイルかも知れません。あるいはスキャナでもありでしょう。なんにせよ、保存よりは整理を目指しているのがこのタイプのノートです。

そもそも綴じてない

これをノートに分類するかどうかは判断が分かれるところですが、一応広い意味でのノートに入れておきます。

例えばルーズリーフ。バインダーに綴じればノートですがもともとの状態は単なる紙です。先ほどのA4のコピー用紙と基本は同じ。さらにカード(情報カード)というものも、ここに入ってきます。

これは最初から最後まで整理することを目的としています。「保存するため」ではなく、それぞれを情報のパーツとして捉え、再利用することに特化していると言って良いでしょう。

一応時系列で保存することもできます。カードそれぞれに日付と時間を書いていけば、それがナンバリングになります。が、これらは意図的にやる必要があって自然な状態では「順番」というものは存在しません。

例えば、学生が講義を受けているとします。授業内で出てくる重要な点を1テーマごとにカードに書き写すことで講義ノートをつくることもできます。出てきたトピックスを受けた授業の日付に関係なく並び替えて、新しい視点を導き出し、オリジナルな論文をつくる・・・必要は普通の学生はありません。基本的にそれは「記憶」するためのものです。そのためには、記憶するには時系列にまとめておく、塊をつくる、流れを意識する、という要素があった方がよいでしょう。だから大抵はキャンパスノートを使うことになります。
※なぜこの要素があった方が良いのかについては割愛

そういう意味で、そもそも綴じてないノートはかなり極端なものです。

もちろん、普通にルーズリーフに書いて、バインダーに時系列に綴じていけば「綴じノート」として使うことができます。しかし、この使い方をするならば、初めから綴じノートを使えばよいのではないか、という気がします。

まとめ

今回はアナログノートについて見てきました。あくまでアナログノートの機能という点にだけ絞ったので、「アナログで書くこと」についてはまた別の回に考えたいと思います。

デジタルとの組み合わせで考えた場合(特にEvernote)、「綴じっぱなしノート」は若干取り回しが悪い点が目に付きます。もちろん、それらのノートもスキャンすることは可能ですし、スキャナの種類が多様化してくれば、全然問題なくなる可能性はありますが、今のところは面倒です。

「とりあえず綴じてるノート」はスキャンスナップなどのドキュメントスキャナタイプと非常に相性が良いノートです。普段はノートのように持ち運んで、記入し、使い終えたらスキャン。この実際に使うのと保存・整理のバランスが良いでしょう。

「そもそも綴じてないノート」もデジタルとの組み合わせは便利です。それ単体でも情報アーカイブ(※)として機能させることもできます。が、持ち運ぶあるいは外で記入するような場合、他のツールが必要になる場面もあります。
※PoICなど。

「アナログとデジタル」の使い分けについて考え始めたわけですが、そもそものアナログノートですら様々な使い分けが存在します。個人的に日記を書くとしたら綴じっぱなしノートにするでしょう。逆に自分のアウトプットにつなげるものはとりあえず綴じてるノートか、そもそも綴じてないノートに記入した方がよさそうです。

次回はこの点について、もう少し突っ込んで考えてみたいと思います。

▼関連エントリー:
シゴタノ! —    『マンガでわかる!スピード仕事術』第2弾のネーム(下書き)を公募します(採用者には印税をお支払いします)(シゴタノ!)

ノート企画1st:

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自分なりのモレスキンノートの使い方を考えてみる(下) 〜インスピ手帳〜

前回の続き。

「発見の手帳」と「ブレスト手帳」をre-collectionで行なう事は決定したものの、現状の体制では入る余地のないモレスキンを一体どのように活用するのか、という所から。

ポイントは、今までに無かったものを作る、です。

ツールについて考える上でのポイント

いくつかアイデアを考える上で設定した質問があります。

「今、何が必要だろうか?」
「書く事が義務的にならないだろうか?」
「活用できるだろうか?」

これらの質問に満足に答えられない場合は、新しいノートを作ったとしても、いずれ埋没していく事は目に見えています。

「今、何が必要だろうか?」

「必要」という言葉自体がとても曖昧ですが、不必要なものを作ったとしても時間の無駄であることは確かです。例えば私が購入した文具リスト、みたいなものは見直せばそれなりに楽しい気分になるはずですが、現状それによって得られるメリットはとても小さいものです。しかもEvernoteに写真付きでログを取っているので、二重のリストが出来上がってしまいます。

もちろん、それを専門にしているあるいは強くコミットしている方ならば価値ある物でしょうが、今の私に必要なものとは思えません。

「書く事が義務的にならないだろうか?」

それを行なう事で、仮に飛躍的に効率があがるものができたとしても、「いやいや」感があれば続きません。特に手書きを必要とするアナログツールではそれは顕著です。
※だから手帳はデザイン的に気に入った物を使うのが一番です。

また効果はあるものの、手間がかかりすぎても書くのが面倒になる可能性は充分にあります。どのようなツールでも使い続けていく中で見いだせる物があります。事前に中途半端に終わりそうなものに、手を触れない方が賢明でしょう。

「活用できるだろうか?」

「活用」という言葉も、またまた曖昧です。が、それは置いといて書くだけ書いてそれで終了というのでは、あまり意味はありません。アナログの良さ、つまり電源が無い状況でもすぐに閲覧できる。ぱらぱらと見返せる、という点を活かすような形での使用方法を考えたいもの。もし、それが無ければ手書きでやる事のメリットは随分と小さくなってしまいます。
※もちろん、ゼロになるわけではない。

単発のアイデア以上のもの

「今何が必要なのか」、を考えてみると「大きい企画を育てていく事」がこれからの私にとって必要という事に思い当たります。今まではこうして一日一回の単発の記事を書いていただけですが、書籍の出版や電子書籍あるいはメールマガジンの連載など定期的に企画というものが必要になってきます。

そのために「企画」を生み出す物として「ブレスト手帳」というものを作りました。それに合わせて一日15分の「一人ブレスト」も日課に加えてリマインダーをセットしてあります。

ただ、これに深みを与えるような要素があればいいなと思います。単に単発の記事をくっつけて長い記事を作るのではなく、大きな視点、異なった視点からの企画。そういった「大きな枠組み」でのアウトプットに向けて何か準備をしていこう、と思いました。

今まではアイデア帳としてEvernoteの中にネタをどんどんと詰め込んできましたが、それにひとひねり加えられるような何かがあれば、将来的な自分の役に立つのではないか、と考えたわけです。

うぉんとぅ インスピレーション

「アイデア」におけるインスピレーションは化学変化における触媒のようなものを必要とします。アイデアを複数集めてミキサーにかけても、「アイデア的」な物はできるかもしれませんが、インパクトのあるアイデアになるかどうかは不明です。

要するに、自分の心に「!」が浮かび上がらないと大抵他の人の心にも「!」を浮かび上がらせる事はできない、ということです。

ここで、一つの質問を立てました。

「インスピレーションを得る事だけに特化したノートというものが存在するならば、それはどのような形式のノートになるだろうか」

宮崎駿さんが創作のための秘密のノートを持っていらしたのを、テレビかなにかで拝見しましたが、そういうノートを作ってみてもいいかなと思いました。

そのノートの形式はだいたい次のような感じになるはずです。

  • 「見るためのノート」「読むためのノート」
  • 自分の興味のある分野の情報が雑多に詰め込まれている
  • 異質なジャンルの情報が入り交じっている

初めからぱらぱらと見返す事を前提にノートを作っていく。ネタ帳というよりも「アイデアの種本」。そんなイメージのノート。
※アイデアの種本に関しては「アイデアのつくり方」参照

もちろんEvernoteでも同じものは作れると思います。むしろ集められる情報量とかかる手間を考えれば圧倒的にEvernoteに軍配があがるでしょう。ただ、一度アナログで作ってみる事で、デジタルとの比較ができるのではないかと思います。
※もちろん、Evernoteでの収集も続けます。データが二つあっても何か具体的に困る事態にはならないでしょう。

一日に一回、週に一回の書き込み

以前紹介した「ブレスト手帳」と同じようにこのインスピレーション手帳の設計も3部構成にしました。
前部分は「面白そうなトピックス」or「ちょっとした考察」。中うぶ分は「疑問帳」。最後は「台詞集」という構成です。

それぞれ、一日に一回ほぼ日カズンやリコレを見直してモレスキンに移行させていきます。はっきり言って手間ですが、面倒というレベルではありません。だいたい一日に15分なり20分なりを手帳と向き合う時間が持てなければそれは「仕事の詰め込み過ぎ」でしょう。

あとは週に一回レビューの際にノートを見返して目次作りなどを行なう、ということになります。

ちなみに「疑問帳」は思い浮かんだ疑問だけを書き込みます。答えを思いついても別の場所に書きます。一つの疑問でも時間とともに自分の答えが変わるかもしれません。しかし答えを書き込んでしまえばそれに縛られてしまう可能性もあるので、疑問は疑問だけで保存しておきます。

「台詞集」はどこから集めてきたのではなくて自分で考えたもの。時々小説のいっぺんに使えそうな「台詞」を思いつくんですが、現所使う場所がないので行き先に困っていたのですが、とりあえずはこのインスピノートに入れておく事にします。ちなみに、これはページの最後から書き込んでいきます。
※ほとんど増えないため。

まとめ

というわけで、しばらくモレスキンポケットはインスピ手帳として使っていく事にしました。集中してアイデアを考える場合、パソコンから離れたい時がたまにあるので、こういうアナログツールで種本を作るのはありではないかなと現段階では考えています。

まだ書き始めたばかりなので、具体的な成果は見えてきません。ノート類は蓄積した時に、初めてその威力が垣間見えるものです。これはアナログノートでも、デジタルノートでも同じです。

しばらくは、モレスキンと共にアイデア生活を送る日々が続きそうです。

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自分なりのモレスキンノートの使い方を考えてみる(上)

前回は二つの「手帳」について紹介した。何でも着想を書き留めておく「発見の手帳」とアイデア出しのための「ブレスト手帳」。この二つがしばらく私の「アイデアアームズ」になっていくと思う。

で、『モレスキン「伝説のノート』の献本の際にいただいたモレスキンノート(ルールド)をどう使うかという問題が残る。いま使っている「発見の手帳」があと十数ページで終わりを迎えるので、乗り換えをしようかというのが第一案として上がってきた(一人会議)。

しかしながら、まとめて購入したre-collecitonがまだ「在庫あり」の状況である。仮にこの状態で「とりあえず、モレスキンにしてみようか」となって「おぉやっぱりモレスキンだよな~」という風になってしまうと__ほぼそうなる__在庫がさばけなくなってしまう。一冊300円ぐらいなのでまあいいか、という事にはしたくない。

しばらくは「発見の手帳」=「re-collection」で行くことは決めておく。

何が必要か

この段階でいくつかの「候補」が上がってきていた。以下にその候補をあげてみる。

  • 読書ノート
  • 知的生産ノート
  • 豆論文ノート
  • エッセイを書くノート
  • 小説を書くノート
  • 日記
  • 一言集
  • 自助ノート

なんとなくどれも使えそうな気がしてくる。ただ、「エッセイ」や「小説」はいささか無理がある。手書きで書き続けるのはあまりにも”肉体労働”過ぎる。昔は大学ノートとか原稿用紙にこれらを書いていたが、書きたい欲求に手首のタフネスが追いつかない事が大半だった。ノートに書き残しておくと、パラパラと見返すには便利なのだが、これらの要素は頻繁に見返すことなどないだろう。よって却下。

「日記」「一言集」「自助ノート」はほぼ日カズンがその役割を担っている。ちなみに自助ノートというのは自分のモチベーションをあげるための要素が詰まったノートの事である。もちろん私の造語だ。ちなみにこういう言葉は折に触れて目に入った方が良いので、アナログツールにして持ち歩くのが良いと思う。もちろんデジタルでもメールなどでリマインドする方法もある。ちなみに、私のPCデスクの後ろの壁には

<”適切な時”とか”完璧な機会”なんてものはない>

<一か八かの掛けをしないなら、チャンスなど一つもない>

という言葉を印刷した紙が貼ってある。最近はこれに<"正解"を探し始めたら、それは迷いだしている証拠である>という言葉を付け加えようか迷っている。

と、話がずれた。モレスキンの使い方。

残るは、「読書ノート」「知的生産ノート」「豆論文ノート」の3つだ。

読書ノート

「読書ノート」は時期によっていろいろなものを使っている。一時期はB5のノートを使っていたし、その後はA5、今ではほぼ日カズンにそれらを書いている。今カズンに書いているのは読書メモというよりも、読書履歴という感じだ。ちょっとした感想や印象という程度。

引用などはEvernoteにあった方が便利なので、紙に書いてスキャンかテキストベースで残すかの選択になっている。モレスキンに書いても良いのだが、できればラージサイズの方が好ましいように思える。一冊の本から抜き出す量は結構多いのでポケットだとかなりのページ数またぐことになる。これはできれば避けたい。

その他のノート

「知的生産ノート」は自分で書き出しておいて何だが、一体全体どういう中身なのかまったく不明である。知的生産に関する素材を集めるノートであればEvernoteで十分だ。では知的生産の技法に関するノートは、というとシゴタノ!で連載している。いちいちノートの書き付けても意味がない。結果的に知的生産ノートというのは架空の存在で、私的にはウェブ上に存在している、ということになる。これをアナログ化する強い根拠は見つからない。
※私にとってのBlogとは「ノート」的な意味合いが強い。

となると、豆論文ノートが残る。しかし、基本的に「発見の手帳」の中にこの豆論文は収まっている。

結局、「空きスペース」は存在しないということになる。

隙のない生態系

こうして考えてみると、既存のシステムで結構上手く回っているということに気が付く。「ほぼ日カズン」+「re-colleciton」+「Evernote」+「Blog」という4つの要素からなる情報生態系だ。

こうなると、既存のどれかに含まれているものを引き抜いてモレスキンに当てるか、あるいはre-collectionをモレスキンに変えるかの選択肢しかないように思える。例えばカズン書いてある日記や言葉をモレスキンに移行する、あるいは「在庫」を無視してモレスキンに乗り換える。そのどちらか。ただそこに強いメリットは感じない。

唯一「読書ノート」だけは切り離す余地がある。経験的に読書ノートをパラパラめくる事でインスピレーションを得られる事が多々あるからだ。メディアマーカーやEvernoteでも閲覧は可能だが「パラパラめくる」事はできない。あとは利便性とのトレードオフだ。

いくらインスピレーションを得られるからといって、今まで書いた読書ノートを全て持ち歩くことはできない。どこでも仕事ができる環境にしようと思えば、Evernoteの読書ノートタグが付いたノートを探すことで満足するしかない。あるいはこの方向を進めていって、自分の読書メモの電子書籍を作ってしまうのもよいかもしれない。これであれば電子書籍のリーダーを使って読書ノートを「パラパラめくる」事が擬似的に可能になる。

また、話が脱線した。

既存の要素をモレスキンに代用するという事はあきらめる、ということにする。こう決めないと話が前に進まない。ではどうするか。新しい要素を作ればよい。今までの私が日常的に使って(あるいは作って)いなかったものをモレスキンの役割として生み出せばよい。

というところで、そろそろ文字数も限界に近づいてきたので、続きは次回。

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re-collectionで「ブレスト手帳」

二日かけて、「なるべくやっておいた方が後々の自分が楽になるであろう」タスクを全て放り出しだして、

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をじっくりと読み込みました。

今までは、エトランジェというメーカーのre-collecitonシリーズのメモ帳(手帳)を使ってきました。一応罫線と方眼の二種類持ちです。そこに、いただいたモレスキンノートが参加。

リコレ モレスキン リコレ

リコレ モレスキン リコレ

さて、この使い分けをいかに、というのが課題として持ち上がってきます。

発見の手帳

普段の持ち歩きは、これ。

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ペンにこだわりはあまりありませんが、最近は青系のインクを好んでいます。これにいろいろと書き込みます。

タスクなどはiPhoneからEvernoteに送りますし、キーワード的なアイデアもEvernoteに送ります。このメモ帳に書くのは「着想」と呼ぶのがよいもの。

例えば一番最近の書き込みだと、

「問いと答えは別物 9/7
 問いだけ時間をおいて見返すと、
  別の答えが出てくるかも」

という感じ。このぐらいの文章量になるとiPhoneに入力するのがちょっとしんどいレベルです。

こういうのを一端書き付けておいて後から見直し、Evernoteに書き込んだり、アナログのノートに書きながら拡げていくという作業を行っています。どれぐらいiPhoneが便利になったとしても、しばらくこの類の「発見の手帳」を手放すつもりはありません。

ブレスト手帳

同じサイズの方眼のre-collectionはいろいろ試していたものの、うまいポジションが見あたらなかったのでしばらく放置していました。

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しかし、『モレスキン 「伝説のノート」活用術』を読むと、ん?なんかいけそうだな、というイメージがむくむくわき上がってきます。本を読みながらいろいろ考えた結果__タスクがまた先送りになりつつも__ブレスト手帳を作ろう、という事になりました(一人会議)。

一応物書きとして、ブログを書いたり、本を書いたり、有料メルマガを書いたり(10月開始予定)しているわけで、「企画」というのは私の仕事の原材料とも呼べる存在です。それをひねりだし、暖め、育てていくのがブレスト手帳の役割です。

ブレスト手帳は3つの構成になっています。掲示した写真の赤いインデックス付箋でそれらを管理。

第一部は5ページほどを割り当てての「目次」ページ。これは使いながら埋めていくことになります。

第二部がブレストページ。これがメインになります。

ブレストページ(ぼやかしぎみ)

ブレストページ(ぼやかしぎみ)

こんな感じで、キーワードを並べていく使い方をします。実際に企画にするときはまたマインドマップなりkeynoteなりを使ってまとめます。

第三部は手帳の後ろからスタート。そこに思いついた「キーフレーズ」を一行ごとに記入していきます。これは企画とかに全く関係なく、単に思いついたよさげなフレーズです。「発見の手帳」(リコレクション罫線)に書いたものやほぼ日手帳カズン、あるいはEvernoteに送り込まれたものも、よさげなものがあればこちらに移植します。

ブレストページとキーフレーズズページがぶつかったときがノート終了のタイミング。仕組み自体はそれほど複雑ではないと思います。

アナログの良さ

この「ブレスト手帳」を考える際に軸にしたのは、、

  • 複数のものを混ぜることはできないだろうか
  • 何と何を混ぜたらば面白いだろうか
  • 自分は何を書くのがワクワクするか

という点です。情報を単一に扱う場合はデジタルの方が圧倒的に優れています。検索や加工がやりやすいのはいまさら指摘するまでもないでしょう。ただ、手を使って書くというのは「アイデア」を拡げていく上で重要なファクターになっているのではないかと思います。「本田直之式 ハッピー・ワークスタイル」でも同じような事が書かれていました。

アナログの良さは、まず自由さがあげられます。ページ一つ取ってみても「書式」は決められていません。文章でもスケッチでもなんでもござれです。また、一つの手帳というシステムで考えてみても「何を書くのか」は無定型です。カレンダーとタスクとアイデアメモを一緒に書いておくことができます。デジタルツールではツールの切り替えが必要になってくることがほとんどでしょう。アナログツールを使うのであれば、柔軟性の高さに注目する必要があるのではないかと思います。

今回のブレスト手帳の構成はアイデア出ししている時に、「ん・・・」と詰まったらキーフレーズを参照する、という手順を想定しています。もともと企画とは関係ない基準で言葉を集めているので、異質な化学変化が起こせる可能性は高いと考えています。
※使ってみて、実際そうじゃなかった、という結論になるかもしれませんが。

さいごに

こういう手帳やツールなどに関しては「使うことが苦痛になったらおしまいだな」、といつも考えています。そういう状況になったら最後には「見るのも嫌になる」という所まで行ってしまうでしょう。いくら効率が良いものでも、嫌悪感を感じるようでは意味はありません。

人生の貴重な瞬間100選」というエントリーにも書きましたが、企画を考えたり新しいアイデアに思いを巡らすのが好きということを自分自身で確認しています。だから、こういう手帳に書き付ける作業はまったく苦痛ではありません。むしろ楽しみです。だから、この方法で私が10倍アイデアを出せるようになったとしても、「アイデアを考えるのが好きではない」という方が同じやり方をしても同様の結果がでるとは限りません。というか無理でしょう。

アナログツールに限ったことではないですが、最終的には自分のやり方は自分で構築する必要があります。自分にフィットした方法論は自分自身を確認することでしか作り得ないものではないでしょうか。

いただいたモレスキンの使い方に関しては次回に。

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書評 モレスキン「伝説のノート」活用術(堀正岳 中牟田洋子)

My words fly up,my thoughts remain below.
Words without thoughts never to heaven go.

この本を読み終えた後に、私がモレスキンの1ページ目に書いたのが上の言葉だ。おそらく、モレスキンを愛好する人々の思いは天にまで届いたことだろう。

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ようするに、そういう本だ。

「物」が持つ力

本は編集者(@yujin_ichikawa)様より献本いただいた。すでにアマゾンで予約していたのだが「モレスキンルールドノートブック」を一冊付けていただいたので、予約分は取り消さないでおくことにした。価格的には十分にペイできている。発売日以降に我が家に到着する本はまだ見ぬポスト・モレスキンユーザーの手に渡ることだろう。
※付けていただいたモレスキンノートについては、「チャットウィンにあこがれて…モレスキン100冊購入!」参照のこと。

よくよく値段を見てみれば、本の値段は「1429円+税」でありルールドノートブックの方は「1800円+税」である。人生における出費の大半を書籍に費やしている私としては、やはりこのノートの価格は気にかかるところだ。が、実際にノートを手に取ってみて、ブルー系のインクで文字を書いてみるとその価値は理解できる。

いや、それよりもそのノートが持つ存在感の方が大きいかも知れない。質感のある固いカバーのノートが机の上に置いてあるだけで、なんとなくワクワクしてくる感じがある。私がほぼ日手帳に抱いている愛着に通じるが感じられる。ユーザーを惹きつけてやまない理由が自分の実感を持って理解できた。

そう、「物」というのはその存在だけで人間に影響を与えるものなのだ。

モレ本とモレスキンの関係性

本書は、要するに「モレスキン」の本である。これ以上の説明は必要ないだろう。「そうさ。単純というよりほかないね」とホームズならば得意げな顔を見せるはずだ。ホームズばりとはいかないが、3つのポイントをあげておこう。

  • モレスキンの活用法がぎっしり
  • モレスキンのDIYのアドバイスも
  • 本自体がモレスキンを模している

モレスキンの活用法がぎっしり

モレスキンの歴史やラインナップに関しての情報よりも、活用するためのテクニックが満載である。実際的な活用術の紹介を読むことで大きなインスピレーションをもらった。ノート類がうまく使いこなせていない人は、「モレスキンノートを活用する3ステップ」の箇所を熟読するとよいだろう。これはソフトウェアとしてのノートの使い方だ。
ノートをうまく使えるようになるための3つのコツ(シゴタノ!)も参考に。

モレスキンのDIYのアドバイスも

モレスキン・ユーザーの熱意を感じるのはノートに書き込まれている内容からだけではない。ややマニアックとも感じられるほどのDIYだ。このあたりは超整理手帳ユーザーにも同じような匂いを感じることができる。

人の工夫したい心を刺激するノート。それがモレスキンなのだろう。私も思わず裏表紙にEvernoteのステッカーを貼ってしまった。(愛着度15アップ)。ノートの細かいテクニックからやや気合いの入ったDIYまで、さまざまな例が紹介されている。これはハードウェアとしてのノートの使い方だ。

本自体がモレスキンを模している

いくつかの点で「本」そのものが「モレスキン」をイメージするように作られている。例えば、

  • 光沢のあるカバー
  • 「プレーンノートブック」を彷彿とさせるカバーの緑地
  • ボリュームあるページ数
  • 最後の方のページには・・・

カバーに関しては本とモレスキンを横に並べてみれば、思わずニヤリとしてしまう出来映えである。よくもまあここまでこだわったなと、編集者さんに関心してしまう。

また、p28にモレスキンが選ばれる理由としてボリュームが指摘されている。

堅牢さとともに挙げられるのが、モレスキンノートの持っているボリュームです。ポケットサイズでも一九二ページという膨大なページ数は、一日に数ページ書いたとしても数ヶ月持ちます。

そして、本書もかなり分厚い。情報を詰め込んだ結果だとも言えるが、この分厚さはモレスキンのボリュームのメタファーのような気すらしてくる。

こういった本作りを見ると、「電子書籍」では駆逐しきれない本というのはきっと存在するはず、という希望を持つことができる。「物」が持っている力というのは、単に情報だけではない。

さいごに

p40に以下のような文章がある。

「笑い話のようですが、新品のモレスキンノートを買ってきたのに、美しいページに何かを書き込むことに気が引けて、しばらく白紙のままにしていたという話もよく耳にします」

この部分を読んで思わず苦笑してしまった。

私は本を読むときは赤ペンを持って傍線を引いたり、空きスペースに感想を書いたりしている。しかし、全ての本に対してそのペン入れを行っているわけではない。例えば小説などには何一つ書き込まない。最近読んだ本では「ほぼ日手帳公式ガイドブック2011」にも意識的に書き込まなかった。明確な線引きがあるわけではないが、実用書とそれ以外で本に対するスタンスが変わってくるのだろう。

本書も「活用術」と銘打ってあるわけだから実用書である。しかし、上の文章にぶつかるまで赤ペンはどこにも入れていなかった。印象に残るような文章が無かったわけではない。多分、最初のカラーページで紹介されている数々のモレスキンノートの画像が私の中の「実用書アンテナ」を狂わせたのだろう。それらはノートというよりも、一つの芸術作品のような印象を受ける。

さて、本書は以下のような方にオススメできると思う。

  • モレスキンに興味がある
  • 買ってみたけども使い方がつかめない
  • 他のモレスキンユーザーの使い方を見てみたい

人生を豊かにする一冊をあなた自身の手で作り上げてみてはいかがだろうか。

モレスキン・ファーストコンタクト

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▼公式サイト:
モレスキン「伝説のノート」活用術 公式サイト

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人生の羅針盤としての「立ち止まりノート」

「立ち止まりノート」というものを作っています。以前「アナログ的思考のワークフローまとめ(2010年7月)」の中でも紹介しました。

ノートや手帳などの使い分けを、その「時間」で考えるというやり方が「文房具を楽しく使う ノート・手帳編」という本の中で紹介されています。

たとえば私の場合、年間ダイアリーは当然一年で一冊、そのほかに二年くらいにまたがって使われるアイディアノートが存在します。そのアイディアノートが半年くらいで終わってしまっては過去半年のことしか読み返せないので不便になってしまいます。二年くらいの使用に耐えるページ数のノートが選択対象となるわけです。

確かに、一つの役割を与えられた手帳やノートは必然的に使われる「期間」や「量」というものが決まってきます。そこを無視してなんでも一冊に、というのはアナログノートではいささか乱暴な気すらしてきます。

年を超えるノート

私はほぼ日手帳を愛用しています。今年に入ってからはカズン(A5サイズ)を使うようになり、手帳の「手帳的役割」はクラウドツールに移動させ、「日記・記録」的な役割をほぼ日カズンに任せるようにしています。

その手帳の中には、日々の反省や課題の書き出し、そして将来の方向性についての漠然とした思いなどが書き綴られています。もちろん、日常の些細なことや出費記録も付けられています。これは「一年」を管理するには最適のツールです。しかし、「年」という期間を超えるものを管理するのには少々取り回しが不便です。

これから何かを始めようとするときに、「立ち止まって」それを書き込むノート。
自分の目標が曖昧になって、漠然とした不安に襲われた時に、「立ち止まって」確認するためのノート。

そういうノートは手帳とは別に作ろうと思いました。ノートの役割から考えて「伝説のノート」とも呼べるモレスキンが真っ先に選択肢として浮かびましたが、ひねくれ者の私は、安心の国産ブランドのコクヨの文庫本ノート(方眼)を選択しました。

このノートは頻繁に書き込んだりはしません。一ヶ月に1回書くか書かないか、という所です。頻繁に見返すこともありません。あくまで「立ち止まったとき」に見返すためのノートです。以前の「人生の貴重な瞬間100選」というエントリーで紹介した100の瞬間もこのノートに書き出しました。


こういう人生に長期的に影響を与えるようなノートは作りがしっかりしていて、かつ愛着の持てるノートを選ぶのが一番だと思います。

ノートからのフィードバック

本日、大阪のジュンク堂大阪本店さんに行ってきました。私の書いた本が先行発売されているお店です。実際にこの目で本屋さんの本棚に自分の書いた本が並んでいる風景を見たい、という欲求がありました。家の本棚にあってもイマイチ実感が持てなかったからです。

白本の横でした

白本の横でした

他のEvernote本と比べて魅力があるのかどうかは、私には判断できません。ただ、Evernote導入にあたって迷いを感じている人に地図を渡すことができる本にはなったのではないかと思っています。一応これで物書きの端くれとして一歩目を踏み出せた事になります。すくなくともそういう感覚を得ることはできました。

約一年ぐらい前(2009年8月23日)に、大テーマとして3つの目標を私は「立ち止まりノート」に書き記しています。その内の一つが「物書きになる」、です。
※他の二つは内緒

とりあえず、この一年私が進んできた道はそれほど大きく間違ってはいなかった、という事でしょう。

別に「夢を手帳に書けば、かならず叶う」みたいな事を言いたいわけではありません。ただ、自分の進んできた道を確認することで得られるささやかな自信みたいなものはあります。そして、達成できなかった事についての反省も得られます。

一年前の目標は「物書きになる」ことでした。それを達成した今は「物書きであり続けること」が次の目標になりました。実際書いてみたいことはまだいくつもあります。
※Evernote「超」仕事術をお持ちの方は頭に○が付いたノートブックをご覧下さい

その目標の先に何が待っているのかは今はまだわかりませんが、すくなくとも今何をすべきなのかについては、自分で判断することができます。

さいごに

平面上に存在する点を一つ想像してみて下さい。それが現在の自分です。どこかの方向に進みたいと思うけれども、どこに進めばいいのかはわからない。そのとき、過去の自分という点が存在すればどうでしょうか。過去の自分から今の自分に向かって、線を引くことができます。その線が指し示す方向性が、きっと未来の自分が進むべき方向なのではないでしょうか。

今の自分は、過去の自分の総体として成り立っています。ある日突然別人にはなれません。

過去の自分を記しておき、今の自分を確認する。そして未来の自分にあたりを付けて進んでいく。そういう作業を繰り返していけば、他の誰かに否定されたとしても、「自分はこういう人間なんだから」とぶれずに進んでいけるのではないでしょうか。

私にとっての「立ち止まりノート」はそういう自分の軸を確認するためのノートなのです。






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