Posts tagged: モレスキン

Evernote Clearlyの新機能と、iOS版のページカメラ

Evernote日本語ブログで3つの記事がアップされていました。

どれもこれも注目で、貧弱な胸板を両手で交互に叩きながら、おぉ〜〜!とうなり声を上げたくなるニュースばかりです。

それぞれチェックしてみましょう。

「Evernote Business」

「Evernote Business」は、実際にどれぐらいの企業が利用するかはわかりませんが、もしそういう例が出てくれば面白いことになるのではないかと思います。

ナレッジマネジメントのあり方に一石を投じる、というのは少々大げさかもしれませんが、何か新しい動きの一歩になるかもしれません。

「Evernote Clearly」

下のニュースのおかげで目立たないキャラ扱いを受けていますが、このバージョンアップはかなりイケてると思います。最近の機能向上と合わせて、かなり「スマートクリップ」感が出てきました。

試しにスクラップしてみましょう。

このようにハイライト付きでクリップされていますね。しかも通常の「inbox」ではなく、「スクラップ」のノートブックに自動的に放り込まれています。私の「スクラップ」ノートブックは、Webスクラップの溜まり場なので非常に適切なチョイス。

さらにもう一つ。

同じようにハイライト付きで保存されています。「俺は、ここに注目したんだ」というのがよく分かっていいですね。この感覚は、本を読んでいるときに赤ペンで線を入れるのに似ています。横に(下に)コメントを付け加えられれば、より一層「読書体験」に近づきそうです。

ちなみに、このノートは「インスピノート」ノートブックに投げ込まれていました。Webスクラップの中でも、「これは後で見返したい」と思ったものを入れておくノートブックです。何この判断力。ちなみに、「■ハイブリッド手帳術」のタグも勝手につけてくれました。文脈としてはまったく間違っていませんが、このタグは本の企画用のタグなのでちょっと余計なお節介といったところでしょうか。

もう一つ試しにやったんですが、こちらはハイライト反映されず。私のミスなのか、なんなのかはわかりません。このノートも「インスピノート」に突っ込まれていました。

とりあえず、ここまでのまとめとしては、

  • ハイライト表示付きのクリップで、「読書体験」に一歩近づいた
  • スマートクリップは、なかなか賢い

ということです。ちなみにスマートクリップは私の造語ですのであしからず。

勝手にノートブックを決められたり、タグ付けされたりするのはイヤだよ、という方はオプションでオン・オフ切り替えられますので、カスタマイズされるとよいでしょう。私もできれば自分でやりたい気持ちが強いです。この辺の是非は一つの論点になり得るので、ここではトリプルアクセルのように華麗にスルーしておきましょう。

一応この機能は現状GoogleChorme版だけです。はやくFirefox版にも来ないかなぁ〜と首を長くして待っております。

Evernote スマートノートブック

もうね、ぶっちゃけいっちゃうと、機能云々よりEvernote柄のノートが欲しい。個人的にはそれだけ。

というのでは、あまりにも寂しいので、以下のブログ記事なんかをお読みください。

とりあえずこの「Evenroteスマートノートブック」じゃなくても、Evernote for iOS の新カメラ機能__ページカメラ__は使えるはずですので、試してみました。

若干、撮影時の処理が重かったですが、イイ感じの写真が撮れているような気がします。これだけだと、メインで使いたい!というほどではありません。その他のアプリでもできることですからね。あとは、「Evenroteスマートノートブック」を使ったときの感触次第といったところでしょうか。

さいごに

いろいろな方向から、ハイブリッド化が進んでいるなぁ〜、というのが個人的な実感です。

「手書きで書いて撮影するぐらいなら、初めからデジタルで行けよ」

という感想が存在することは理解できますが、やっぱり同じではないんですよ。

極端すぎる方向にも走らず、敵対関係を作って煽ることもせず、両方の良いところを見極めて、それを活かす。これが大事だと思います。

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徐々に愛着が湧いてきたモレスキンラージ

アナログツールは安価で導入が簡単なので、新しいものが出るとつい試したくなります。そして、生き残るツールと自然に使われなくツールが時間の経過によって生まれてきます。

今のところ、日常的に使っているのは

・ほぼ日手帳カズン(家置き手帳)
・リコレクションポケット(外出中ポケットに忍ばせるメモノート)
・無印ダブルリングノート・ドット方眼(マインドマップ練習用+デイリーノート)
・モレスキンラージ・スクエア(アイディア・インキュベーター)
・B5キャンパスノート横罫(勉強用ノート)
・レポートパッド無地(書き出し用紙)
・ロディアNo.11(卓上メモ)

ツール群

あたりです。目を懲らせばもう少し出てきそうですが、だいたいこんな感じがメインです。これらについて書いていくと、いくら紙面(というか文字数)があっても足りないので、また気が向いたときにでも書きます。

今回は、最近愛着度が上昇中のモレスキンラージ・スクエアについて。

手書きの良さ+分厚さ

なんだかんだいって、アイデアを広げていくのは手書きが便利です。手書きでないと無理と言えるかどうかまではわかりませんが、個人的な体感でいうと、直感的に、かつスピーディーに思索を広げていける紙はアイデア出しでも群を抜いて優れたツールです。

基本的に、紙に書いたものはスキャンしてEvernoteに取り込み、いつでも参照できるようにしています。これでもデジタル+アナログの一つの形は出来上がっていると言えます。が、それだけでは「面白くないな」と常々感じていました。しかし、何がどう面白くないのかは判然とはしません。

何か物足りなさを感じて、その理由が分からないならば対照実験です。

というわけで、しばらく前から手書きでアイデアを膨らませるツールとしてモレスキンラージを使っています。この紙に安物の万年筆でゆっくりと文字を書いていく作業は、やはり独特のモノがあります。こうして比較的高速でタイプして文章を前に進めていくのとは違った脳感がします。

アップル製品ではありません

一日に一回程度、適当にページを見開いて追記するべきことが見つかれば、万年筆でカリカリと書き加える。あるいは書くかどうか微妙なもの、不安定なものは付箋に書いて貼る。Evernoteを見返していて、ちょっと膨らませたいことがあれば、それも付箋でとりあえず貼っておく。これらは後で見直して、時間があるときに付箋の内容をノートに転記。

別の紙に書いた図や絵は面倒なので切り取ってマスキングテープで貼り付ける。

こういう作業をゆっくりと進めています。

非常に重要なことだと思いますが、これがなかなか→けっこう→かなり「楽しい」作業です。植木鉢に毎日水をやるような脳感がそこにはあります。ノートに何かを書いているというよりも、ノートを「つくっている」のかもしれません。感覚的に。

ページが進んでいく速度や、書き込まれる速度が非常にゆっくりだし、またモレスキンはページ数が多いのできっと使い切るにはかなりの時間がかかることでしょう。まあ、そういうノートとの付き合い方も良いかな、という気がします。

具体的なページ

あんまり内容は見せにくいので、わかりにくい写真をアップしておきます。

とあるページ1

とあるページ2

とあるぺーじ3

とあるページ4

さいごに

このノートに対して使い込んでいくうちに、徐々に好きになっていく感覚があります。それは一般固有名詞としての「モレスキン」ではなく、私の今横にある、この「モレスキン」がその対象です。

でもまあ、いずれそんな境目も無くなるのかもしれません。あるいは半年後ぐらいにはまったく「飽きている」ことも十分考えられます。どちらにせよ、まだアナログツールを使わなくなることだけはなさそうな気がします。

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来年の手帳、試運開始

本日より12月です。12月といえば・・・

カズンとWEEKS

カズンとWEEKS


はい。この二つが使用可能になります。発売開始日に速攻で買ったカズンと幸運にもモニター募集に当選したWEEKSです。

WEEKSの方は月曜日から普通に使えるようになっています。ほぼ日カズンは12月1日より半分のデイリーページが準備されています。ぼちぼちとこれらの運用について決めていかなければいけませんね。

Ready...

Ready...


というわけで、今回はこの辺について。

WEEKSはこう使う!

スケジュール管理などは「Goolgeカレンダー」に一任しているので、別段「持ち歩き」の手帳は必要ないというのが使い方を考える上でのファーストステップになります。

また外回りとかの仕事もないので、あえて持ち歩く必要もそれほどありません。そういった携帯性よりも、普通の手帳とは違う「特別な何か」を管理するための手帳として使いたいな、というのが第一感です。

以前このWeeksのモニターサンプルを配布した「会」の時にも、「自分の目標を管理する手帳として使う」と宣言された方もいらっしゃいました。例えばブログ更新を管理する日記とか、ランニング日記とか、要するにそういう情報を管理するための手帳というわけです。

そういうのもアリかなと思います。複数のツールにそれぞれ役割を持たせて使い分けるというのは「楽しい」試みでもあります。

個人的には物書きのための手帳、「物書き手帳」なんていうのがあったらいいな、と考えています。いくつかの構成要素(締め切り管理とか、アイデアメモ欄とか、企画ノートとか)が一括にまとまっている手帳があればなかなか便利だと思います。が、さすがにほぼ日weeksはノート欄に限界があります。普通の手帳に比べればノート欄は豊富ですが、一年間となるとさすがに心許ないです。

というわけで、その「物書き手帳」のさわり的に、原稿執筆のスケジュール管理に使うことにしました。ブログとかではなく、あくまで本の執筆のためだけの手帳。執筆した時間帯と書いたトピックスや文字数などを記入していき、進捗状況を管理しながら、あとで振り返ったときにペースメーカー的な使い方ができたらいいなと思います。

当然、本の原稿を書いていない間は「お休み」になる手帳ですが、それもまたアリでしょう。

カズンは・・・

カズンもデイリーのハーフページが使えるようになっていますが、とりあえずは2010年版のカズンを年末というか大晦日まで使い続けます。

すると、この2011年版のハーフデイリーページがまったく使われないという、非常にもったいない事になってしまいます。実際2010年版の12月のハーフデイリーページは空欄のままです。

この辺はちょっと工夫して、目標みたいなものを書いておくとよいかもしれません。

・その年にやりたいこと
・心がけたいこと
・達成したい目標
・役割ごとの目標(夫、仕事の役職、プライベート、家族)
・読みたい本のリスト
・書きたいもののリスト
・行きたい場所リスト
・買いたい物リスト

なにせ16ページが使いたい放題です。いろいろな工夫余地があると思います。

つい買ってしまった

でもって、全然関係ないですがモレスキンラージ(スクエア)を「ついつい」買ってしまいました。円高のおかげで、定価の半額ぐらいだったし・・・(と自分に言い訳)。

モレスキンラージ

モレスキンラージ

それもこれも、「モレ本」の献本の際にもらった一冊のモレスキンのせいです。だいたい一回使ったら次に使いたくなるに決まってたので自分から買うのは自重していたんですけども・・・。

このラージの使い方なんかも、また別エントリーで書きたいと思います。

さいごに

こうやって、新しい手帳の「試運」をし始めると、いよいよ新しい年が迫ってきている感じが出てきますね。2010年は大きな変化の年でしたが、2011年はどうなることでしょう。いまから楽しみです。

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モレスキンとリコレクション

「モレ本」の書評を書いたのが、9月の7日。そこからりコレクションとモレスキンの両方を使い続けてみた。大体一ヵ月半以上モレスキンを使ってみたことになる。

今回は二つのノートの違いについて感じたことをすこし書いてみたいと思う。

モレスキンとりコレクション

モレスキンとりコレクション

主要な差

一見似た二つのノートだが大きな違いが幾つかある。それがそのまま価格の差になっていると考えてよいだろう。

使っていてすぐに気がつく差には以下のようなものがある。

  • カバー
  • ゴムバンド
  • しおり
  • 拡張ポケット
  • 紙質

カバー

モレスキンのハードカバーの頑丈さは、おそらくりコレクションを使ってみることで改めて実感できるのではないかと思う。家の中のノートとして使う分にはそれほど気にならないが、外に持ち出してアクティブに使う回すにはハードカバーのモレスキンに軍配が上がるだろう。

ただ、個人的にはハードカバーに強く心を惹かれることはない。リコレクションでも一応使えることは使える。

ゴムバンド

リコレクションにはゴムバンドがついていない。これも日常的にもち歩きまわるならばあったほうが良いだろう。が、個人的には具体的に不便な思いをしたことは特にない。あれば便利だと思うのは確かだが、必ずなくてはならない、という感じではない。何かを挟んで持ち歩いたり、ぺたぺたと貼りこんでいったりしてノートの厚みが増すという場合には必需品と言えるだろう。

しおり

リコレクションには紐のしおりはついていない。私は、無印良品のしおりを買ってきてそれを付けて使っている。これは二本ついているのでなかなか便利なのだ。

拡張ポケット

モレスキンの最後尾に付いている拡張ポケットは当然リコレクションには付いてない。私はリコレクションにソフトカバーを付けて使っているが、そのカバー部分が若干「物入れ」になっている。拡張ポケットほどの収納力はないが、今のところ不満はない。
*名刺と情報カード(5x3)が数枚入っている。

紙質

で、残されたのか紙質だ。

リコレクション

リコレクション


正直、その他の差異に関しては特に気にならないか、あるいはDIY的なもので埋めることができると思う。

しかし、ノート(手帳)の中身そのものと言える「紙質」に関してはどうしようもない。

ちなみにリコレクションの紙も全然悪くない。普通に使う分には何一つ問題ない。そのへんに売っているノート以上の紙である。

が、この部分に関してはモレスキンと「ほとんど同じ」とか「まったく気にならない」とは言えない。正直言って全然違う。

まず、「匂い」だ。ノートをひらけた時の匂い。モレスキンはすでにここから特徴的だ。普通のノートはあまり匂いなどしない。これが良いことか悪いことかは分からないが、私たちの感覚を刺激する情報がひとつでもあるというのは、それだけで個性になる。モレスキンを開けると「我が家に帰ってきた感」に近いものを感じることができる。そういうノートってなかなか無い。

紙の色合いや書き心地、手触りも独特である。安っぽい万年筆でも書いた時の「手応え」がまったく違うことがわかる。こればかりは言葉を弄して語ってもあまり意味が無い。書けばすぐに分かる。

正直この「書き心地」の点だけで二つのノートの価格差があったとしても個人的には十分に納得出来る。そして、このノートに惚れ込む人がいるのもわかる。ざっくりとした感触を言えば、リコレクションはデルPCで、モレスキンはMac、という趣がある。

そこにあるのは「完璧な書き心地」ではないかもしれない。しかし、特徴的な書き心地であることは確かだ。

モレスキン

モレスキン

さいごに

「個性的なノート」のモレスキン

という点を踏まえても、リコレクションは非常に良いノートだとは思う。値段で見た時のスペックは十分すぎるほどだ。しかし、そこに「愛着」が生まれるかというと、やや厳しいものがあるかもしれない。

が、私はそれでもリコレクションはしばらく使っていくだろうと思う。その感覚はMacを使い出してもWindowsPCと両方使っている現状に重ねあわせることができる。

しかし、逆に言えば徐々に「モレスキン」にはまりつつあることもまた確かだ。万年筆のインクをカリカリとあの紙の上に載せていくのは確かに楽しい。ある日を境に突然「モレスキナリー」宣言をするかもしれない。が、それまでは私のシャツの胸ポケットにはリコレクションノートが挟まっていることだろう。重ねていうがコストパフォーマンスで見た場合、かなり優秀なノートであることは保証しておく。

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自分なりのモレスキンノートの使い方を考えてみる(下) 〜インスピ手帳〜

前回の続き。

「発見の手帳」と「ブレスト手帳」をre-collectionで行なう事は決定したものの、現状の体制では入る余地のないモレスキンを一体どのように活用するのか、という所から。

ポイントは、今までに無かったものを作る、です。

ツールについて考える上でのポイント

いくつかアイデアを考える上で設定した質問があります。

「今、何が必要だろうか?」
「書く事が義務的にならないだろうか?」
「活用できるだろうか?」

これらの質問に満足に答えられない場合は、新しいノートを作ったとしても、いずれ埋没していく事は目に見えています。

「今、何が必要だろうか?」

「必要」という言葉自体がとても曖昧ですが、不必要なものを作ったとしても時間の無駄であることは確かです。例えば私が購入した文具リスト、みたいなものは見直せばそれなりに楽しい気分になるはずですが、現状それによって得られるメリットはとても小さいものです。しかもEvernoteに写真付きでログを取っているので、二重のリストが出来上がってしまいます。

もちろん、それを専門にしているあるいは強くコミットしている方ならば価値ある物でしょうが、今の私に必要なものとは思えません。

「書く事が義務的にならないだろうか?」

それを行なう事で、仮に飛躍的に効率があがるものができたとしても、「いやいや」感があれば続きません。特に手書きを必要とするアナログツールではそれは顕著です。
※だから手帳はデザイン的に気に入った物を使うのが一番です。

また効果はあるものの、手間がかかりすぎても書くのが面倒になる可能性は充分にあります。どのようなツールでも使い続けていく中で見いだせる物があります。事前に中途半端に終わりそうなものに、手を触れない方が賢明でしょう。

「活用できるだろうか?」

「活用」という言葉も、またまた曖昧です。が、それは置いといて書くだけ書いてそれで終了というのでは、あまり意味はありません。アナログの良さ、つまり電源が無い状況でもすぐに閲覧できる。ぱらぱらと見返せる、という点を活かすような形での使用方法を考えたいもの。もし、それが無ければ手書きでやる事のメリットは随分と小さくなってしまいます。
※もちろん、ゼロになるわけではない。

単発のアイデア以上のもの

「今何が必要なのか」、を考えてみると「大きい企画を育てていく事」がこれからの私にとって必要という事に思い当たります。今まではこうして一日一回の単発の記事を書いていただけですが、書籍の出版や電子書籍あるいはメールマガジンの連載など定期的に企画というものが必要になってきます。

そのために「企画」を生み出す物として「ブレスト手帳」というものを作りました。それに合わせて一日15分の「一人ブレスト」も日課に加えてリマインダーをセットしてあります。

ただ、これに深みを与えるような要素があればいいなと思います。単に単発の記事をくっつけて長い記事を作るのではなく、大きな視点、異なった視点からの企画。そういった「大きな枠組み」でのアウトプットに向けて何か準備をしていこう、と思いました。

今まではアイデア帳としてEvernoteの中にネタをどんどんと詰め込んできましたが、それにひとひねり加えられるような何かがあれば、将来的な自分の役に立つのではないか、と考えたわけです。

うぉんとぅ インスピレーション

「アイデア」におけるインスピレーションは化学変化における触媒のようなものを必要とします。アイデアを複数集めてミキサーにかけても、「アイデア的」な物はできるかもしれませんが、インパクトのあるアイデアになるかどうかは不明です。

要するに、自分の心に「!」が浮かび上がらないと大抵他の人の心にも「!」を浮かび上がらせる事はできない、ということです。

ここで、一つの質問を立てました。

「インスピレーションを得る事だけに特化したノートというものが存在するならば、それはどのような形式のノートになるだろうか」

宮崎駿さんが創作のための秘密のノートを持っていらしたのを、テレビかなにかで拝見しましたが、そういうノートを作ってみてもいいかなと思いました。

そのノートの形式はだいたい次のような感じになるはずです。

  • 「見るためのノート」「読むためのノート」
  • 自分の興味のある分野の情報が雑多に詰め込まれている
  • 異質なジャンルの情報が入り交じっている

初めからぱらぱらと見返す事を前提にノートを作っていく。ネタ帳というよりも「アイデアの種本」。そんなイメージのノート。
※アイデアの種本に関しては「アイデアのつくり方」参照

もちろんEvernoteでも同じものは作れると思います。むしろ集められる情報量とかかる手間を考えれば圧倒的にEvernoteに軍配があがるでしょう。ただ、一度アナログで作ってみる事で、デジタルとの比較ができるのではないかと思います。
※もちろん、Evernoteでの収集も続けます。データが二つあっても何か具体的に困る事態にはならないでしょう。

一日に一回、週に一回の書き込み

以前紹介した「ブレスト手帳」と同じようにこのインスピレーション手帳の設計も3部構成にしました。
前部分は「面白そうなトピックス」or「ちょっとした考察」。中うぶ分は「疑問帳」。最後は「台詞集」という構成です。

それぞれ、一日に一回ほぼ日カズンやリコレを見直してモレスキンに移行させていきます。はっきり言って手間ですが、面倒というレベルではありません。だいたい一日に15分なり20分なりを手帳と向き合う時間が持てなければそれは「仕事の詰め込み過ぎ」でしょう。

あとは週に一回レビューの際にノートを見返して目次作りなどを行なう、ということになります。

ちなみに「疑問帳」は思い浮かんだ疑問だけを書き込みます。答えを思いついても別の場所に書きます。一つの疑問でも時間とともに自分の答えが変わるかもしれません。しかし答えを書き込んでしまえばそれに縛られてしまう可能性もあるので、疑問は疑問だけで保存しておきます。

「台詞集」はどこから集めてきたのではなくて自分で考えたもの。時々小説のいっぺんに使えそうな「台詞」を思いつくんですが、現所使う場所がないので行き先に困っていたのですが、とりあえずはこのインスピノートに入れておく事にします。ちなみに、これはページの最後から書き込んでいきます。
※ほとんど増えないため。

まとめ

というわけで、しばらくモレスキンポケットはインスピ手帳として使っていく事にしました。集中してアイデアを考える場合、パソコンから離れたい時がたまにあるので、こういうアナログツールで種本を作るのはありではないかなと現段階では考えています。

まだ書き始めたばかりなので、具体的な成果は見えてきません。ノート類は蓄積した時に、初めてその威力が垣間見えるものです。これはアナログノートでも、デジタルノートでも同じです。

しばらくは、モレスキンと共にアイデア生活を送る日々が続きそうです。

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starことあるごとに読み返せるぐらいのページ数の方が本はいいかもしれない

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自分なりのモレスキンノートの使い方を考えてみる(上)

前回は二つの「手帳」について紹介した。何でも着想を書き留めておく「発見の手帳」とアイデア出しのための「ブレスト手帳」。この二つがしばらく私の「アイデアアームズ」になっていくと思う。

で、『モレスキン「伝説のノート』の献本の際にいただいたモレスキンノート(ルールド)をどう使うかという問題が残る。いま使っている「発見の手帳」があと十数ページで終わりを迎えるので、乗り換えをしようかというのが第一案として上がってきた(一人会議)。

しかしながら、まとめて購入したre-collecitonがまだ「在庫あり」の状況である。仮にこの状態で「とりあえず、モレスキンにしてみようか」となって「おぉやっぱりモレスキンだよな~」という風になってしまうと__ほぼそうなる__在庫がさばけなくなってしまう。一冊300円ぐらいなのでまあいいか、という事にはしたくない。

しばらくは「発見の手帳」=「re-collection」で行くことは決めておく。

何が必要か

この段階でいくつかの「候補」が上がってきていた。以下にその候補をあげてみる。

  • 読書ノート
  • 知的生産ノート
  • 豆論文ノート
  • エッセイを書くノート
  • 小説を書くノート
  • 日記
  • 一言集
  • 自助ノート

なんとなくどれも使えそうな気がしてくる。ただ、「エッセイ」や「小説」はいささか無理がある。手書きで書き続けるのはあまりにも”肉体労働”過ぎる。昔は大学ノートとか原稿用紙にこれらを書いていたが、書きたい欲求に手首のタフネスが追いつかない事が大半だった。ノートに書き残しておくと、パラパラと見返すには便利なのだが、これらの要素は頻繁に見返すことなどないだろう。よって却下。

「日記」「一言集」「自助ノート」はほぼ日カズンがその役割を担っている。ちなみに自助ノートというのは自分のモチベーションをあげるための要素が詰まったノートの事である。もちろん私の造語だ。ちなみにこういう言葉は折に触れて目に入った方が良いので、アナログツールにして持ち歩くのが良いと思う。もちろんデジタルでもメールなどでリマインドする方法もある。ちなみに、私のPCデスクの後ろの壁には

<”適切な時”とか”完璧な機会”なんてものはない>

<一か八かの掛けをしないなら、チャンスなど一つもない>

という言葉を印刷した紙が貼ってある。最近はこれに<"正解"を探し始めたら、それは迷いだしている証拠である>という言葉を付け加えようか迷っている。

と、話がずれた。モレスキンの使い方。

残るは、「読書ノート」「知的生産ノート」「豆論文ノート」の3つだ。

読書ノート

「読書ノート」は時期によっていろいろなものを使っている。一時期はB5のノートを使っていたし、その後はA5、今ではほぼ日カズンにそれらを書いている。今カズンに書いているのは読書メモというよりも、読書履歴という感じだ。ちょっとした感想や印象という程度。

引用などはEvernoteにあった方が便利なので、紙に書いてスキャンかテキストベースで残すかの選択になっている。モレスキンに書いても良いのだが、できればラージサイズの方が好ましいように思える。一冊の本から抜き出す量は結構多いのでポケットだとかなりのページ数またぐことになる。これはできれば避けたい。

その他のノート

「知的生産ノート」は自分で書き出しておいて何だが、一体全体どういう中身なのかまったく不明である。知的生産に関する素材を集めるノートであればEvernoteで十分だ。では知的生産の技法に関するノートは、というとシゴタノ!で連載している。いちいちノートの書き付けても意味がない。結果的に知的生産ノートというのは架空の存在で、私的にはウェブ上に存在している、ということになる。これをアナログ化する強い根拠は見つからない。
※私にとってのBlogとは「ノート」的な意味合いが強い。

となると、豆論文ノートが残る。しかし、基本的に「発見の手帳」の中にこの豆論文は収まっている。

結局、「空きスペース」は存在しないということになる。

隙のない生態系

こうして考えてみると、既存のシステムで結構上手く回っているということに気が付く。「ほぼ日カズン」+「re-colleciton」+「Evernote」+「Blog」という4つの要素からなる情報生態系だ。

こうなると、既存のどれかに含まれているものを引き抜いてモレスキンに当てるか、あるいはre-collectionをモレスキンに変えるかの選択肢しかないように思える。例えばカズン書いてある日記や言葉をモレスキンに移行する、あるいは「在庫」を無視してモレスキンに乗り換える。そのどちらか。ただそこに強いメリットは感じない。

唯一「読書ノート」だけは切り離す余地がある。経験的に読書ノートをパラパラめくる事でインスピレーションを得られる事が多々あるからだ。メディアマーカーやEvernoteでも閲覧は可能だが「パラパラめくる」事はできない。あとは利便性とのトレードオフだ。

いくらインスピレーションを得られるからといって、今まで書いた読書ノートを全て持ち歩くことはできない。どこでも仕事ができる環境にしようと思えば、Evernoteの読書ノートタグが付いたノートを探すことで満足するしかない。あるいはこの方向を進めていって、自分の読書メモの電子書籍を作ってしまうのもよいかもしれない。これであれば電子書籍のリーダーを使って読書ノートを「パラパラめくる」事が擬似的に可能になる。

また、話が脱線した。

既存の要素をモレスキンに代用するという事はあきらめる、ということにする。こう決めないと話が前に進まない。ではどうするか。新しい要素を作ればよい。今までの私が日常的に使って(あるいは作って)いなかったものをモレスキンの役割として生み出せばよい。

というところで、そろそろ文字数も限界に近づいてきたので、続きは次回。

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書評 モレスキン「伝説のノート」活用術(堀正岳 中牟田洋子)

My words fly up,my thoughts remain below.
Words without thoughts never to heaven go.

この本を読み終えた後に、私がモレスキンの1ページ目に書いたのが上の言葉だ。おそらく、モレスキンを愛好する人々の思いは天にまで届いたことだろう。

モレスキン 「伝説のノート」活用術~記録・発想・個性を刺激する75の使い方
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ようするに、そういう本だ。

「物」が持つ力

本は編集者(@yujin_ichikawa)様より献本いただいた。すでにアマゾンで予約していたのだが「モレスキンルールドノートブック」を一冊付けていただいたので、予約分は取り消さないでおくことにした。価格的には十分にペイできている。発売日以降に我が家に到着する本はまだ見ぬポスト・モレスキンユーザーの手に渡ることだろう。
※付けていただいたモレスキンノートについては、「チャットウィンにあこがれて…モレスキン100冊購入!」参照のこと。

よくよく値段を見てみれば、本の値段は「1429円+税」でありルールドノートブックの方は「1800円+税」である。人生における出費の大半を書籍に費やしている私としては、やはりこのノートの価格は気にかかるところだ。が、実際にノートを手に取ってみて、ブルー系のインクで文字を書いてみるとその価値は理解できる。

いや、それよりもそのノートが持つ存在感の方が大きいかも知れない。質感のある固いカバーのノートが机の上に置いてあるだけで、なんとなくワクワクしてくる感じがある。私がほぼ日手帳に抱いている愛着に通じるが感じられる。ユーザーを惹きつけてやまない理由が自分の実感を持って理解できた。

そう、「物」というのはその存在だけで人間に影響を与えるものなのだ。

モレ本とモレスキンの関係性

本書は、要するに「モレスキン」の本である。これ以上の説明は必要ないだろう。「そうさ。単純というよりほかないね」とホームズならば得意げな顔を見せるはずだ。ホームズばりとはいかないが、3つのポイントをあげておこう。

  • モレスキンの活用法がぎっしり
  • モレスキンのDIYのアドバイスも
  • 本自体がモレスキンを模している

モレスキンの活用法がぎっしり

モレスキンの歴史やラインナップに関しての情報よりも、活用するためのテクニックが満載である。実際的な活用術の紹介を読むことで大きなインスピレーションをもらった。ノート類がうまく使いこなせていない人は、「モレスキンノートを活用する3ステップ」の箇所を熟読するとよいだろう。これはソフトウェアとしてのノートの使い方だ。
ノートをうまく使えるようになるための3つのコツ(シゴタノ!)も参考に。

モレスキンのDIYのアドバイスも

モレスキン・ユーザーの熱意を感じるのはノートに書き込まれている内容からだけではない。ややマニアックとも感じられるほどのDIYだ。このあたりは超整理手帳ユーザーにも同じような匂いを感じることができる。

人の工夫したい心を刺激するノート。それがモレスキンなのだろう。私も思わず裏表紙にEvernoteのステッカーを貼ってしまった。(愛着度15アップ)。ノートの細かいテクニックからやや気合いの入ったDIYまで、さまざまな例が紹介されている。これはハードウェアとしてのノートの使い方だ。

本自体がモレスキンを模している

いくつかの点で「本」そのものが「モレスキン」をイメージするように作られている。例えば、

  • 光沢のあるカバー
  • 「プレーンノートブック」を彷彿とさせるカバーの緑地
  • ボリュームあるページ数
  • 最後の方のページには・・・

カバーに関しては本とモレスキンを横に並べてみれば、思わずニヤリとしてしまう出来映えである。よくもまあここまでこだわったなと、編集者さんに関心してしまう。

また、p28にモレスキンが選ばれる理由としてボリュームが指摘されている。

堅牢さとともに挙げられるのが、モレスキンノートの持っているボリュームです。ポケットサイズでも一九二ページという膨大なページ数は、一日に数ページ書いたとしても数ヶ月持ちます。

そして、本書もかなり分厚い。情報を詰め込んだ結果だとも言えるが、この分厚さはモレスキンのボリュームのメタファーのような気すらしてくる。

こういった本作りを見ると、「電子書籍」では駆逐しきれない本というのはきっと存在するはず、という希望を持つことができる。「物」が持っている力というのは、単に情報だけではない。

さいごに

p40に以下のような文章がある。

「笑い話のようですが、新品のモレスキンノートを買ってきたのに、美しいページに何かを書き込むことに気が引けて、しばらく白紙のままにしていたという話もよく耳にします」

この部分を読んで思わず苦笑してしまった。

私は本を読むときは赤ペンを持って傍線を引いたり、空きスペースに感想を書いたりしている。しかし、全ての本に対してそのペン入れを行っているわけではない。例えば小説などには何一つ書き込まない。最近読んだ本では「ほぼ日手帳公式ガイドブック2011」にも意識的に書き込まなかった。明確な線引きがあるわけではないが、実用書とそれ以外で本に対するスタンスが変わってくるのだろう。

本書も「活用術」と銘打ってあるわけだから実用書である。しかし、上の文章にぶつかるまで赤ペンはどこにも入れていなかった。印象に残るような文章が無かったわけではない。多分、最初のカラーページで紹介されている数々のモレスキンノートの画像が私の中の「実用書アンテナ」を狂わせたのだろう。それらはノートというよりも、一つの芸術作品のような印象を受ける。

さて、本書は以下のような方にオススメできると思う。

  • モレスキンに興味がある
  • 買ってみたけども使い方がつかめない
  • 他のモレスキンユーザーの使い方を見てみたい

人生を豊かにする一冊をあなた自身の手で作り上げてみてはいかがだろうか。

モレスキン・ファーストコンタクト

モレスキン・ファーストコンタクト

▼公式サイト:
モレスキン「伝説のノート」活用術 公式サイト

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モレスキンが高く感じられる理由とその対策

@mehoriさんのちょっとした”問題提起”があったので、それについて考えてみる。

私はモレスキン手帳もノートも「今のところ」は使っていません。手帳に関しては長年「ほぼ日手帳」を使っていますし、持ち歩きのメモ帳としては「re-collection poket」を愛用しています。

例えば、ノートやメモ帳としてモレスキンを見た場合、私の中ではそれは「高い買い物」になってしまいます。この高い、というのは質に対して割高、ということではありません。だいたい使った事のない物に対して「質に対して割高」とか「割安」などと判断するのは滑稽です。

しかも、その判断には個人的な価値観が入ってきます。「書く」という行為が好きでない人は書き心地などの要素は質の判断材料に入れる事はないでしょう。

私自身の考えは、2000円近く支払うならば、普通のノートやメモ帳を買ってその差額で本を一冊でも多く買いたい、ということです。これはモレスキンだけが特別ではなくて、私は衣類などにも同様の考えでアプローチしています。

値段は比較

多分ですが、一般的に言われている「モレスキンが高い」というイメージは「手帳」としてのモレスキンではなく「ノートやメモ帳」としてのモレスキンが高い、というイメージなのではないでしょうか。

一年間使える手帳として見た場合、モレスキンの値段は高すぎるということはありません。同じような手帳で遥かに高価なものも存在します。しかし、小型のノートやメモ帳ならばどうでしょうか。コクヨ製品と比べてみれば、モレスキンはかなり高価な存在です。

人間は「価格」を絶対的に評価する能力はありません。基本的にはそれは「比較」の枠組みで検討されるものなのです。

ビール販売の実験

「プライスレス」という行動経済学の本の中で紹介されている実験を紹介しましょう。

テーマは「ビール」です。

まず2種類のビールを準備します。1ドル80セントの特価ビール(A)と2ドル60セントの高級ビール(B)の二種類のビールを棚に並べておきます。仮に最高の品質を100とすると、Aは50、Bは70という判定がされています。

この場合、二対一の割合でBのビールの方が売れました.

次に、もう一種類ビールの数を増やします。Cは1ドル60セントで品質は40です。このCを加えてもCが売れるということは無かったのですが、先ほどの二つの選択に変化がでます。Aのビールの売上が上がったのです。

多分選択肢が二つの場合は、見栄的な要素で「良い物を買わなくちゃ」という心理が働いてBの高級ビールが売れたのでしょうが、Cという激安品が出た事でAのビールでも「そこそこの選択をした」という心理的な結果を得る事(選択の正当化)ができるようになったからではないと書かれています。

さらに選択肢を加えます。Dは3ドル40セントと他に比べて非常に高く、品質はBをやや上回る75という評価です。さて、この場合どのような売れ行きを見せるでしょうか。

最高級であるDは購入者の10%に選択され、残り90%がBの高価なビールを選択した、という結果が書かれています。この場合はAもCもまったく売れなかったようです。

これは非常に面白い人間の性質を指し示しています。人間の価格と価値の考え方は、こうした比較によって変わるだけでなく、購入行動にまで差が生まれてしまう、ということです。

実際の経済ではこのように単純にモデル化はできないかもしれません。しかし、物の価値と価格の設定は非常に曖昧なもの、ということは知っておいた方がよいでしょう。

モレスキンをさらに売るためには

さて、モレスキンをノートのジャンルとして考えた場合、どのような状況でしょうか。一般的にモレスキンの存在を知っている人であれば、多分A,B,Cの三つの選択肢がある状況に近いのではないかと思います。

100円均一で販売されているノート、国内有名メーカー(コクヨなど)のノート、そしてモレスキン。

この比較の場合、多くの売上を獲得するのは、真ん中のノートです。そして多く売れるが故に一般的な消費者の価格の目安がこのラインになります。「ノートというのは200円ぐらいで買えるものだ」という認識ができれば、相対的にモレスキンは高い(高級)という認識も付随して生まれる事になります。

このような状況でモレスキンの販売を促進させるにはどうすればよいのか、をまったく部外者なりに考えてみます。

販売戦略 ストレート編

ストレートに考えた場合、先ほどの実験結果を応用すれば簡単な施策が思いつきます。

質はさほど変わらないけども、すごく高い商品を発売する

という戦略です。これはまずほとんど売れないので大量生産する必要はありません。しかし、その物と値段が人々の目に触れる必要があります。それらの値段が目に触れる事によって、人々の「値段」の目安を揺さぶるわけです(この場合は高い方に)。

一冊1万円のノートというものが売り場にあれば、2000円を割り込むノートは「まだ現実的なノート」として認識されます。

販売戦略 河岸を変える

もう一つが、「ノートの枠組み」とは別の場所に移動するという方法。多くの人が「ノート」として認識してしまえば、先ほどの「価格認識競争」に巻き込まれてします。であれば、その土俵からおりて別のところで戦うことも方向性としてはありでしょう。もちろん、これは先ほどの戦略に比べると大変難しいものです。

名前は思いつきませんが「高級ノート」という市場を開拓してもよいでしょう。あるいは別の道具の市場に入り込むような事もできるはずです。

前者の場合は、モレスキン以外の同じような価格帯の「高級ノート」ブランドがある程度日本市場に並ぶ必要があります。自助努力だけではたどり着けないかもしれません。

経営的には問題がありますが、もう少し商品の幅を広げて「モレスキン専門店」がいくつか生まれるようになれば、ジャンルとしてモレスキンが認知され、その価格に比較される可能性は低くなります。

後者の場合は、文房具店などには展開しない、という方法です。例えば高級アクセサリー専門店に置いてもらう、というようなアプローチが考えられると思います。要するにノートの位置づけから「身につける」アクセサリー的転換をする、というもの。そういった枠組みの中では「モレスキンって安いね」というような言葉が飛び交うかもしれません。

まとめ

人の値段感覚のお話から、モレスキンの販売展開のアイデアまで、まとまりもなく書いてみました。何かを高い/安いと考える人間の心理というのは複雑で興味深いものです。

皆さんも自分が好きな物、気に入っている物をどうやったらもっと売れるようになるのか考えてみてはいかがでしょうか。

▼参考文献など

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star一部要約
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star文房具が好きやーっ!
star手帳・ノートに関する名著が文庫化されてパワーアップ

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なぜほぼ日手帳を毎年使い続けるのか?

Lifehacking.jpのmehoriさんが、とても素敵なエントリーを書かれていました。

「なぜモレスキン手帳でユビキタス・キャプチャーを実践するか?」

記憶はお金におきかえることのできない名画です。そして手帳はそれをおさめる額縁なのです。何年経っても記憶が壊れることなく収納されていることを保証するために、多少高価でもモレスキン手帳を使うのが自分のスタイルになっているのです。

人の記憶はすぐ消えていきます。しかし、記憶はその人の歴史の一部でもあります。

自分の中にありながらも、自分が見つけ出せないもの、それが感情や思いです。
その記憶をしっかりした手帳で保管してきたい、という考えには大変共感します。

私はノートや手帳の類いが好きなので、「モレスキン」には以前からあこがれを感じています。それと同時に買わないだろうな、という印象も持っています。もちろんそこには値段が高いという理由もあるわけですが、このエントリーを読んで、はっと気がついたことがあります。

それは、私は「ほぼ日手帳」が好き、ということ。

mehoriさんが感じているであろうモレスキンへの愛情と並ぶかどうかはわかりませんが、私なりに強い愛着を「ほぼ日手帳」に感じている事は確かです。

私は自分の行動記録や考えた事、感じた事を「ほぼ日手帳」に記録しています。おそらくmehoriさんも近い使い方をされているのではないでしょうか。

だから、「なんとなく必要無い」と感じているのでしょう。そういう大切なものを記録する物は一つだけあれば十分だと思います。

「私」を振り返れる

思い返してみると、もう6年もおなじ手帳を使ってきました。いろいろ試したがる私としては珍しいことです。自分の中にある感性と通じるものがこの手帳と、その後ろに控える「糸井重里事務所」の方々の中にあるのではないか、と勝手に想像しています。

私の手帳は私自身の歴史を刻んでいます。行動した事や考えた事、どんな感情を持ったか、ということが文章だけではなく文字の形からも見えてきます。3日ほど空白の日があれば、恐ろしく忙しかった事を思い出します。いつもと違った色のカバーをみて、「確か心機一転頑張ろう」と考えていたことも記憶によみがえります。

ほぼ日手帳のコンセプト

今年から「カズン」というA5サイズになっていますが、「ほぼ日手帳」が持っているコンセプトにずれはありません。
それは「一日を楽しくすごそう」というシンプルな哲学です。

このシンプルな哲学をキープしながらも、ユーザーの声を聞いて少しずつ進化してきています。

大切な贈り物

歴代の手帳を並べてみる事で「ほぼ日手帳」の変化も眺める事ができます。そういった「一緒に歩んでいる感じ」もこの手帳を長年使っているときに感じる良さの一つでもあります。

時間が経てば立つほど、こうして残した感情の記録は大きな意味合いを持ってきます。それは何の手がかりもなければ思い出す事すらままならないほど脳の奥の方にしまわれているからです。

情報が溢れかえっている現代社会ならば、なおさらその傾向が強まるかもしれません。クラウドで、ユビキタスで私たちはますます情報に囲まれ自分の感情から遠ざかってしまいがちです。

そういう時代だからこそ、感情の痕跡を残していく事は大切だと思います。それが「モレスキン」であれ「ほぼ日手帳」であれ、自分の愛着の感じる物に歴史を刻んでいく行為は、未来の自分への贈り物といえるのではないでしょうか。

編集後記:
最近こういった事を強く考えさせられます。このブログもそろそろ軸足を定めなければいけないタイミングになってきていますが、大きな柱として「クラウド時代のアナログ力」というテーマを掲げようかなと思っています。
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