二種類の断片について考える。 まず、小さくはあるが、それ自身で一応完結している断片。 これらは、他の断片を組み合わさってより大きな全体の一部になる可能性は秘めているものの、単独で存在していることが可能な断片だ。レゴの一つ…
カテゴリー: 断片からの創造
リストについての考察3
前回:リストについての考察2 リストには中身があり、そのタイトルがある。しかし、中身とタイトルが合致しているわけではない。そこには常に脱線的危うさがある。 たとえば「今日やること」についてリストに書き出していたら、「そう…
リストについての考察2
前回は、リストが持つロジカルさの促しは完璧完全なものではなく穴が空いていることを指摘した。今回はその点を考察してみよう。 まず第一に、その穴はリスト利用の自由度を上げる。たとえば、「今日やることだけ」を書くデイリータスク…
リストについての考察1
『「リスト」の魔法』には、リストについての重要な指摘がいくつもある。 仕事と自分を変える 「リスト」の魔法 posted with amazlet at 20.03.17 堀 正岳 KADOKAWA (2020-01-2…
fragmentをpieceにする
頭の中にあるアイデアは、イデアと同じで非常に「理想的」な形をしている。直線で構成され、つるっつるである。これらが頭の中にあるとき、それは無限の組み合わせを喚起する。いくらでも並べうるし、だからこそ並べきれない。 そのアイ…
情報カードがうまく操作できない問題
以下のツイートについて思ったことを少し書く。 カードみたいに最初から断片になったものがうまく操作できない。(一見)ひとつになったものを解体して操作したいのだ。 — Tak. (@takwordpiece) A…
メモは踊る
メモはつながる。 あるときに書かれたメモと、別のときに書かれたメモは、時間の断絶を乗り越えてつながることがある。だからこそ、メモは操作できなければならない。 「メモはつながるけど、つながるだけじゃないな。たとえば内容を掘…
段階的アウトプット
舞台裏 アウトプットをする際に「文章の形にまとめなければいけない」という思い込みがまだまだ根強いけど、もっと心のハードルを下げた方が良いと思う。これはとても下がっている事例https://t.co/Cu9vVZFyJu …
思考は転々とする
丸亀製麺で、「坦々うどん」を食べていたら、ふと思考が転がっていった。以下は、なるべく忠実にその流れを追いかけたものだ。 (同じものは「低価格路線の小売業の客単価アップ」でも読めるが、こちらは整形されている可能性あり) 最…
カード書きは知的生産活動か
梅棹忠夫は『知的生産の技術』の中で、以下のように〈知的生産〉を定義している。 ここで知的生産とよんでいるのは、人間の知的活動が、なにかあたらしい情報の生産にむけられているような場合である、とかんがえていいであろう。この場…
箇条書きと知的トレーニング
WorkFlowyやScrapboxについて考えていると、自然と箇条書きについて考えることになります。 「箇条書き」ばかりしていると「頭が悪くなっちゃう」のはなぜか? | 立教大学 経営学部 中原淳研究室 –…
うまくまとまらないものを、何度も考えたい
毎週火曜日に配信される結城メルマガを購読している。 最近は、Scrapboxを使っているので、そこでメモを取りながら拝読させてもらうことが多い。やはり物を考える上で、書くことはとても大切だ。 そうして書き留めたもののうち…
カードサイズでガシガシ書いていく。では、デジタルは?
企画案の構成作りが頓挫しかかっていたので、デジタルツールからいったん離れてアナログでいくことにした。「詰まったらやり方を変える」というのが、倉下流知的生産術の心得その4である。 ふらふらとダイソーに行き、目についた付箋を…
Evernote、WorkFlowy、Scrapboxのアウトライン操作
3つのツールのアウトライン操作を比較する。 ちなみに「アウトライン操作」とは、アウトライナー的な操作、あるいは要素(断片)の操作、ということである。 親要素 Evernoteは、ノートが情報の単位であり、その表示はソート…
「考える」ための構造と「使う」ための構造
目下のプロジェクトが一息ついたので、いろいろ疎かになっていた他のプロジェクトも含めて、自分の手持ちの「気になること」を紙に書き出してみました。 こういう空間的な表現には、もちろん意味があって、「手前の方に書くか奥の方に書…