カテゴリー: 本の紹介

【書評】バカロレア幸福論(坂本尚志)

本書は、「考える」についての本だ。考えるとはどういうことか、考える上で私たちは過去の哲学者や思想家とどのように付き合っていけばいいのか、そうしたことを提示してくれる。 骨子となるのはバカロレア試験だ。フランスで行われるそ…

【書評】「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナル

本書を見て、最初に思ったのが「なぜ、「箇条書き手帳」ならうまくいくのだろうか」という疑問である。これは「メモ」の研究において、重要なファクターになりそうな予感がある。 そうした疑問を抱えながら、本書のページをめくってみる…

【書評】『アルゴリズム思考術』ブライアン・クリスチャン& トム・グリフィス

最初に言っておくと、ライフハック的な分野に興味を持っている人なら、間違いなく何かしらアンテナに引っかかる本である。逆に、「根性で頑張る」「完全な解法をあなたに」的なものが好きならば、本書はお気に召さないだろう。 アルゴリ…

2017年の<びっくら本> 発表! #mybooks2017

さて、今年読んだ本のなかで、「頭をガツンとやられた一冊」を紹介しましょう。 ほんとはね、名前を挙げたい本はいっぱいあるわけですよ。しかし、紙面上の都合とかそういう大人の事情が、えっ、前置きはいらない? ではさっそくまいり…

【書評】『問題解決大全』(読書猿)

まず最初に断っておくと、本書は大全である。 問題解決大全――ビジネスや人生のハードルを乗り越える37のツール posted with amazlet at 17.11.20 読書猿 フォレスト出版 (2017-11-19…

【書評】『ライフハック大全』(堀 正岳)

著者のメッセージはシンプルである。 「小さなことを繰り返すことで、大きな成果が得られる」 繰り返される小さなこと、つまり小さな習慣が人生を変える。むしろ、もっと強調して言ってもいいだろう。つまり、小さな習慣だけが人生を変…

【書評】謎床: 思考が発酵する編集術(松岡正剛 ×ドミニク・チェン)

松岡正剛とドミニク・チェンによる対談集。 謎床: 思考が発酵する編集術 posted with amazlet at 17.10.26 松岡 正剛 ドミニク チェン 晶文社 売り上げランキング: 14,650 Amazo…

【書評】『インターネットは自由を奪う』(アンドリュー・キーン)

インターネット存在に警句を告げる声は少なくない。また、その対象もさまざまである。ジャロン・ラニアーの『人間はガジェットではない』では、多様で複雑な人間存在がインターネットに(あるいはデジタル処理に)押し込まれてしまう点を…

【書評】反脆弱性(ナシーム・ニコラス・タレブ)

不安定な状況に対処するには、どうすればいいだろう。まず思いつくのが、不安定さを無くしてしまう方法だ。安定さで押さえ込み、「安定的な状況」を作ってしまう。あるいは、不安定なままでもやっていける状況を作ってもいい。波の乗り方…

【書評】みみずくは黄昏に飛びたつ(村上春樹、川上未映子)

川上未映子さんが訊いて、村上春樹が答える、という対談本。 みみずくは黄昏に飛びたつ―川上未映子訊く/村上春樹語る― posted with amazlet at 17.05.13 新潮社 (2017-04-27)売り上げ…

【書評】ベストセラーコード(ジョディ・アーチャー&マシュー・ジョッカーズ)

文章を書く人、特に「売れたい!」と強く願っている文芸作家ならば、得るところが多いのではないか。 ベストセラーコード posted with amazlet at 17.05.02 日経BP社 (2017-03-24)売り…

【書評】愛と怒りの行動経済学(エヤル・ヴィンター)

ときとして、私たちは感情を嫌う。「もっと合理的に生きていけたら」と願う。 では、ほんとうにミスター・スポックのようになったら、私たちの人生はより幸福度が増すのだろうか。あるいは、いつまで経っても食べる方を決められなかった…

【書評】勉強の哲学(千葉雅也)

たとえば、書店のビジネス書や自己啓発書の棚で本書を手に取ったら、ちょっとびっくりするんじゃないかと思う。 勉強の哲学 来たるべきバカのために posted with amazlet at 17.04.10 千葉 雅也 文…

【書評】質的社会調査の方法(岸 政彦, 石岡丈昇, 丸山里美)

ビッグデータの普及により、個人の立ち振る舞いがデータ化され、その行動が統計的に処理されるようになりつつあるわけだが、さすがにそれだけでは心許ない。 なにせビッグデータには、心情も物語も出てこない。そこでは人間を人間たらし…

【書評】なぜ保守化し、感情的な選択をしてしまうのか(シェルドン・ソロモン、ジェフ・グリーンバーグ、トム・ピンジンスキー)

「恐怖管理理論」についての本。原題は『The Worm at the Core: On the Role of Death in Life』。私たちの心に住まう「虫」(バグ)がどのような振る舞いをするのか、それが3人の共…