前回は、使用済みのカードの有用性について考えた。 有用性はあるが、むしろ有用性があるがゆえに可能性の極大化を避けるために見えない場所に移動させた方がよい。 では、その移動の仕方はアーカイブなのかリンクなのか。 アーカイブ…
月: 2018年3月
使用済みを残すか消すか:デジタルカードツールとそのメソッド
今回考えたいのは、使用済みのカードについてだ。 textLineは、現状「削除ボタン」はついているが、それ以外はない。 はたして、それでよいのだろうか。 カードの顛末 アナログのカードシステムの場合、たとえばPoICであ…
豆論文とメモ:デジタルカードツールとそのメソッド
梅棹は、カードに書くのは豆論文であると言った。 備忘録としてみじかい単語やフレーズを書くのではなく、ちゃんとした文章で、いっそいちさな論文として機能するように書く。あるいはそのような体裁を心がける。 梅棹は端的にそれを次…
日記とScrapboxと断片と
昔は、ほぼ日手帳を持ち歩きいろいろ書いていた。最初はオリジナルを使い、その後カズンとなった。 手帳は楽しい。書き込むのも楽しいが、読み返すのも楽しい。 あの感覚の再現をずっと求めていた。デジタルツールでも体験したいと願っ…
それはカードかこざねか:デジタルカードツールとそのメソッド
カード法における情報カードと、こざね法におけるこざねの違いについて検討する。 その上で、デジタルカードはどのように運用されるかを見ていく。 カード/こざね デジタルカードは、サイズや記入量は可変である。よってそれは、カー…
ブラウザで使えるカード型メモアプリ『textLine』を個人でも使えるように
以前紹介した「textLine」のデモは、あくまでデモであって、データは共有されていました。もちろん、個人の用途では使えません。 というわけで、個人でも使える簡易バージョンを作ってみました。 textLine データはブ…
3/19 〜 3/24 今週のまとめ
今週のまとめエントリーです。 プロジェクトを掘り起こす Evernoteのノートにpinを打つ 「アイデアを育てる」:デジタルカードツールとそのメソッド textLine:デジタルカードツールとそのメソッド デジタル情報…
Google Keep とtextLine:デジタルカードツールとそのメソッド
情報をカード的に並べ、それらを後から入れ換える、という機能でみると、Google Keepが候補に挙がってくる。textLineと比較してみよう。 2type view Google Keepは二つの表示を持つ。ギャラリ…
デジタル情報カードの特徴:デジタルカードツールとそのメソッド
デジタルツールとしての情報カードの特徴について考えてみよう。 実際に存在するツールの話ではなく、あくまでモデルとしてのデジタル情報カードが、アナログのそれとどのような差異を持つのか、という話だ。 デジタル情報カードの特徴…
textLine:デジタルカードツールとそのメソッド
ツールは思考の一部である。 私たちは思考するためにツールを使い、ツールの影響を受けて思考を促す。 そのツールがどんな設計に依るのか、あるいはどんなUIを実装しているのかによって、そこで展開される思考の流れやパターンは変化…
「アイデアを育てる」:デジタルカードツールとそのメソッド
≪断片からの創造≫が私の直近の、そして大きなテーマだ。 それは単にボトムアップ的に何かを作っていくことだけを指すものではない。断片と全体の再帰的構造関係や、創造と破壊の両義性について検討する話になる。 が、風呂敷を広げる…
Evernoteのノートにpinを打つ
用意するもの MacのEvernoteクライアント 更新日順ソート 実行の手順 pinうちしたいノートの「更新日」をはるか未来に設定する。 動作 たとえば以下のようにノートが並んでいるとして、 ノートを新規追加してみる。…
プロジェクトを掘り起こす
用意するもの すべてを一つに集めたワンアウトライン 更新日順ソート 実行の手順 アンアウトラインを眺める。上から下までずずーっと眺める。「あっ、そうだ。このプロジェクト進めなきゃ」というものが下の方で見つかる。ノートを開…
3/12 〜 3/17 今週のまとめ
今週のまとめエントリーです。 タイムラインノートとそのレビュー 今度は佐々木さんとnoteで交互連載を始めました シン・裏NovelJamにて『ガベージコレクター -base-』を発表 Honkureのタグページを少し変…
フラットラインと意識と情報の整理
思考の階層性についての話をしよう。 正確に言えば、思考における階層性の不在についてだ。 思いつき方 私たちは日常的に何かを思いつき、何かを考える。 そのときの、発露はどのような感じだろうか。 「私の仕事の>繰り返しプロジ…