Firefoxのアドオン「Evernote Web Clipper」には、「Web を検索した際、Evernote アカウントからの結果を表示」させる機能があります。
というか、ずいぶん前からありました。
が、この機能、当初は「あなたのアカウントから○○個のノートが見つかりました」とEvernoteの検索結果を表示していたように思います。つまり、WebとEvernoteの両方の検索を実現する機能です。
しかし、いつの頃からか、検索結果ではなく「関連するノート」を表示してくれるようになっています。
で、個人的にはこの方がありがたいですし、いろいろ面白いことが起こるのではないかと感じています。
Webソース+ナレッジグラフ+関連するノート
次の画像をご覧ください。”アインシュタイン”で検索した時の画面です。
左サイドは通常の検索結果、右上に私のEvernoteからの関連ノート、その下にGoogleのナレッジグラフが表示されています。
画面自体は見慣れた検索結果なので特に違和感を覚えませんが、よくよく考えれば、この3つの要素が一つの画面に並んでいるというのは、すごいことなのではないか、という気がします。
何がどうすごいのかは、ここでは言及しませんが、少なくとも、こうした「ビュー」はこれまでどこにも存在しなかったことだけは確かです。いや、ほんとに。
関連するノートについて
関連するノートの面白さ、それが持ちうる可能性については、以下のエントリーを参照ください。
Evernoteの共有ノート、あるいはナレッジマネジメントについて
「関連するノート」は、人間のひらめきと同じように、役に立つものとそうでないものがあります。
役に立たないものは、本当に何の役にも立ちませんし、役に立つものは映画『トータルリコール』の火星シーンの目玉が飛び出るぐらい役に立ちます。で、それは他では手に入らない「役立ち」具合なのです。
たとえば
この記事を書くにあたって、上の過去記事リンクを探すために、Googleで「evernote ナレッジマネジメント r-style」と検索しました。
その結果が、以下です。
もちろん、見つけたい記事は検索上位に発見できました。さすが安心のGoogle先生です。
が、「関連するノート」にも目が引かれます。
二番目に表示されている、「ナレッジマネジメントについて」というタイトルの画像含みノート。どうやら、アナログノートをカメラで撮影したもののようです。ノートを表示させてみると、過去読んだ本の内容をまとめたノートであることがわかりました。
自分が書いて、そして書いたことすらすっかり忘れていたノート。存在を想起するトリガーが失われてしまった記憶。それが、Googleの検索結果にプラスアルファとして付随されてきたのです。なんということでしょう!(ビフォーアフター風に)。
さいごに
もちろん、こうした環境を実現するためには、せっせとEvernoteに情報をため込んでいかなくてはなりません。世界中の人間が毎日毎日、毎秒毎秒、Webに情報をアップしているように。
▼こんな一冊も:
Evernoteとアナログノートによる ハイブリッド発想術 (デジタル仕事術) |
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倉下 忠憲
技術評論社 2012-06-30 |
▼新刊発売中:
ソーシャル時代のハイブリッド読書術 |
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倉下 忠憲
シーアンドアール研究所 2013-03-26 |
関連するノートが全く関連してないので、私は以前の検索結果に戻して欲しいです。
>yuさん
ユーザーが選択できればいいのかな、などと考えております。