時事ニュース

いじめ対策への支出

いじめ対策62億円「小5~中2全員を面接」

児童生徒によるいじめを苦にした自殺が全国で相次いでいることを受け、平成19年度財務省予算原案で、児童生徒への緊急面接やスクールカウンセラーの増員を図る対策が盛り込まれた。いじめを未然に防ぎ、早期発見するための研究事業も新たに始める。
 いじめ対策は19年度に62億円、本年度の補正予算で31億円を計上。補正予算では、小学5年~中学2年の児童生徒全員に1人約20分の面接を実施し、いじめの把握と心のケアも行うためのスクールカウンセラーの緊急配備に23億円をあてた。
 面接の時期は来年2月から3月に集中的に行い、学校の事情で面接対象を柔軟に変更できるようにした。


いじめ対策として62億円という金額が大きいのかどうか判断が難しいところである。もちろん、それで全面的に問題が解決するならばコストとしては安いほうだろう。しかし、現実的な効果というのがどれほどものかは不明である。

スクールカウンセラーというのが心のケアには役に立つかもしれないが、いじめを解決する手助けにはならないだろう。

いじめ、そしてそれに関係する自殺の問題のための解決手段としては、
1いじめが起きないようにする
2いじめが起きてもすぐ解決できるようにする
3いじめられても自殺しないよう子どもを育てる
4こどもが自殺したくなっても抑止できるようにする
と、様々なタームでいろいろな手段があると思う。
中には現実的に実行が不可能というのもあるだろう。理想的なのは1と3のような環境を作ることだが、今の状況から考えて即効的でも無いし、またそれに至る道がほとんど見えてこないというのも問題である。
ということは、2、4の環境を整えていくしかないというのが今のところベストであろう。

2に関してはかなり教師の力による部分が大きい。まず第一に教室の内情をきちんと把握する必要がある。また、問題が起きたときにきちんと解決する力も必要だ。そこには経験による裏づけというのも必要になってくるだろう。
教師が子どもたちからなめられている状態では、おそらく問題に手を出すことすらかなわないだろう。
とういことは、現場の教師の権限をもっと強くする必要があるということだ。特に現代では教師がかなり貶められている感じもあるので、その辺はかなり意識してやる必要があるだろう。そしてそれを保証するために一定の教師の質の基準というのを設けていく必要もあるだろう。権限を強化するかわりに、だめな人間には教師は辞めてもらう、そういった改革を進めていく必要があるのではないか。

4については大変難しい。ただ自殺するなと呼びかけるだけではほとんど意味は無い。
おそらくスクールカウンセラーの役割というのはこの辺の一点だけだろうと思う。
本当に追い詰められている子(あるいはそう感じている子)は両親にすら自分の状況を打ち明けることが出来ない(その状況に根本的な問題があるともいえるが)。その中で、両親とも教師とも違う第三者的立場の人間がいることで、子どもたちが自分の状況を少しでも客観的に見ることができるかもしれない。
言い方は少し悪いかもしれないが、自殺しようと思っている子どもは大抵視野がかなり狭くなっている。もちろんそれはそうならざる得ない状況のためでもあるのだが、もう少し冷静に考えれば、あるいは時間を置いて考えれば違う答えが出せるかもしれないという状況は多いのではないだろうか。
そういう意味で、スクールカウンセラーは学校から一歩引いた形で存在しておいてほしいものである。すくなくともいじめの解決には役立たないだろうし、そうしようと思えば、一歩学校側に近づかざる得なくなってくる。そうなるとおそらく本来的な役割というのは失われてしまうのではないだろうか。

ともかく、おそらくこれは教育再生というような大きなことだけではなく、日常の本当に身近な問題の一つでもある、ということはいろいろな方にわかっていただきたい問題である。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です