7-本の紹介

【レビュー】図解 7日間で「すぐやる人」に突然変わる本

なんと!この一冊があれば、たった7日間で「すぐやる人」に生まれ変われます!

[図解]7日間で「すぐやる人」に突然変わる本
[図解]7日間で「すぐやる人」に突然変わる本 佐々木 正悟

PHP研究所 2013-05-19
売り上げランキング : 5567

Amazonで詳しく見る by G-Tools

と、深夜の通販番組のノリで始めましたが、「先送り」対策のノウハウが詰め込まれた本であることは間違いありません。

本当に7日間でどうにかなるかどうかはわかりませんが、「突然」というのはありえそうです。こういうのは、閾値を超えたら急激に変化します。自転車と一緒ですね。最初はフラフラと安定せず、コケ続けますが、ある瞬間からすっと前に進めるようになる。そういう瞬間があるものです。

「先送り」については、そういう瞬間を通過しても、パーフェクト・マンになれるわけではありません。なんでもかんでも「すぐやる人」に変身できるわけではないのです。

そうではなくて、どうすれば自分が「すぐやる」のか、あるいは何が「すぐやる」を阻害しているのか。そういう自分自身についての知見を得て、自分を方向付け__あるいはコントロール__できるようになること。それが一つの到達点です。

それができるようになると「エウレカ!」と大声で叫び出すことでしょう。たぶん。

本書は全4章で40のノウハウが紹介されています。今回は気になった3つを紹介してみましょう。

やる気がなくても動けるようにする

最初から、若干ネガティブな雰囲気が漂うノウハウですが、これはかなり重要です。

私が提唱したいのは調子が悪い日、またはせいぜい何とかなっている程度の日を基軸にして、それでも仕事がちゃんと回るようにするやり方をするということです。

人の調子は簡単に上下します。すごく調子の良い日もあれば、ありえないほど調子の悪い日もあるでしょう。雲一つない快晴の日と、大型台風直撃の日。生物である人間としては、ごくごく当たり前の調子の波です。

問題は、おうおうにして「すごく調子の良い日」に、モチベーションがバリバリ上がって、「こんなことをやろう!」と計画を立ててしまうことです。普通、ありえないほど調子の悪い日に、計画を立てたりはしません。前向きな気持ちが強いときに、計画というのは立てるものです。

もちろん、そのときは「やる気に満ちあふれている俺」基準で計画を立てます。もう、これができればスーパービジネスパーソン(あるいはハイパーノマド)になれるんじゃないか!と驚嘆するような計画が出来上がります。

でも、その調子の良さはだいたいにして続きません。恐ろしいほどの快晴の日は、連続しないのです。それは平均から乖離しているといってもよいでしょう。やがて、よくある一日に回帰していきます。そのとき、自分の目の前にある計画は明らかにオーバースペックです。

その計画を目の前にして、罪悪感や敗北感を感じてしまうかもしれません。あるいは「どうにでもなれ効果」が発動してしまうかもしれません。この状況を変えることです。

私もノッているときは、すごくシビアな原稿を一日6時間ぐらい書き続けることができます。でも、それは続きません。だから、毎日6時間原稿を書く、という計画を立てると、もうその時点で破綻することが決定してしまうのです。

継続できること。これが重要です。

すごく格好よい言い方をするとタスク実行の「持続可能性」(サステイナビリティ)を考慮することが大切です。

そのためには、作業記録を残しておいて、忌憚も先入観もバイアスもない「平均的な自分スペック」を理解しておく必要があります。

「やったこと」からチェックリストを作る

これ以上解説は必要ないかもしれませんが、一応。

チェックリストについての要点は、次の文章で十分語られていると言っても良いでしょう。

チェックリストを作ることで「悩む」人は、最初から完全なリストを作ろうと意気込みすぎています。チェックリストは後で修正すればいいのです。

むしろ、修正を経ていないチェックリストは使い物にならない、とすら言ってもいいかもしれません。

とりあえず「やったこと」を並べて、チェックリストの仮組を行い、それを徐々に修正していく。それで使い勝手の良い、あるいは機能するチェックリストが出来上がります。

「習慣=テクニック」を理解する

これは「習慣とは何か?」という深遠な問いに向き合う必要がありますが、軽めに回避しておきましょう。

「習慣」の実態が何であれ、以下の点は重要です。

貯金やダイエットがつい「明日から」となってしまうのは、やり方を知らないせいです。ですから、それらは技術だと思って、技術を習得するつもりで取り組むことです。

「ダイエットがうまくいかない」→「ダメな私」

という連想は、悲劇のヒロイン的な楽しみ方はあるのかもしれませんが、あまり実際的な考え方ではありません。むしろ、技術が足りない、と考えた方が健全ですし、前に進みやすくなるでしょう。

技術を少しずつ向上させていくと考えれば、「どうにでもなれ効果」も発揮されにくくなるのではないかと思います。

さいごに

私はメルマガで「ジブンのトリセツ」という連載を持っていたのですが、まさに「先送り対策」にはジブンのトリセツが必要です。それがないと、地図もなしに深い森の中に入り込んでしまいます。

で、ジブンのトリセツ作りには、やっぱり「記録」が役立つんです。ほんとに。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です