先日のこと。ブラウザで、次のニュース記事を読んでいました。
出版文化の東京一極集中に風穴を…関西全体で作家を育成するシステム「関西出版ルネサンス」発足へ(産経新聞)
出版活動の大半は東京に集中しているので、それをちょっとでも変えようじゃないか、という活動です。
私も、いち関西圏片田舎物書きとして興味がないわけではありません。記事には次のようにあります。
さらに、出版する側からの一方的な活動にならないよう、作家やライター、イラストレーターのほか、本を出版したいという学生や作家希望者ら書く側にも参加を呼びかけ、情報交換できる場を目指すという。
なるほど、なるほど。そう思いながら、いつものようにFirefoxの「Evernote Web Clipper」アドオンを使ってページを保存したところ、次のような表示が出てきました。
Evernoteが提案してくれる「関連するノート」です。
一番右に、『読者を「編集者」に――ネットの“発掘力”に期待する出版社』とタイトル付けされたノートが表示されています。
以下のニュース記事をクリップしたノートです。
現時点からみて、一年以上前にアップされた記事です。「関連するノート」として提示されて、内容を想起しましたが、その直前までは完全に忘却していました。
改めて、上の二つの記事を読んでみると、私の脳内で「つながる感覚」が生まれました。アイデアが生まれる瞬間の、あの感覚です。読書中、散歩中、会話中、いろいろな場面で登場するであろう、あの感覚です。
もちろん、上の二つの記事を読んでも、何もひらめかない人はいるでしょう。
それはそうです。
だって、このEvernoteは私のEvernoteなんですから。
蓄積してきた情報が、新しい情報と__私の脳内で__組み合わさることによって新しいアイデアの萌芽となる。発想の触媒。Evernoteが持つ、そしてノート数が少ないユーザーには見過ごされている価値の一つです。
気になった記事は、整理など気にせずどんどんクリップして放り込めばよいのです。
思いついたアイデアは、貴賤など気にせずどんどんメモして放り込めばよいのです。
価値は後から見えてきます。
その価値は、現時点で自分が想像する価値とは違った形をしているでしょう。思いもよらぬ、というのは、つまりそういうことです。
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