再びEvernoteのリマインダー機能について。
前回の記事では「ノートの位置を固定表示」に注目してみました。
今回は、指定した時間にアプリ内で通知する、いわゆる「リマインダー」の方に注目してみましょう。
標準的な使い方
Evernoteのノートが指定時間で通知される。この機能に一体どのような使い道があるでしょうか。Evernote リマインダー機能が Mac・iOS・Web 版に登場(Evernote日本語ブログ)
上の記事によると、
- 誕生日プレゼント
- プロジェクトの企画
- 荷物のパッキング
- お医者さんの診断内容
の4つの例が紹介されています。
※詳細は上記リンクからご確認ください。
ある程度はGoogleカレンダーなどで代用できそうですが、「荷物のパッキング」はEvernoteらしい使い方です。
ようは「チェックリスト」をリマインドさせるわけです。この組み合わせは強力ですね。
旅行に限らず、研修・会議・デート・面接などにおいて、忘れ物によるややこしい状況を回避することができます。また、持ち物のチェックリストだけではなく、心構えをリマインドさせるのもありですね。
記録の蓄積を、リマインドによって活用する。
実に機能的な使い方です。もちろん、最大の問題である「リマインドを設定する」ということそのものを覚えておく必要があるのは言うまでもありません。
また、リマインドが来ても、それを目にしなければ意味がありません。つまり端末の近くにいる、あるいはそれを携帯している必要があります。その意味で、こうした使い方は実際の所、iOS端末で活躍するでしょう。
アナザー
では、他の使い方はどうでしょうか。たとえば、学習においても使えそうです。
何かしらの知識をノートで整理する。それを一週間後に通知させておく。できれば、忙しくなさそうな時間帯がよいでしょう。通知されたノートを見返すことで、復習を促進させることができます。
それを応用すれば、読書においてもリマインドは活躍するでしょう。
『ハイブリッド読書術』で紹介した読書のハブノート。これを完成させたら、一週間後に通知しておく。上と同じような効果が期待できます。あるいは、本を購入したときに作成されるメディアマーカーのノートを一ヶ月後ぐらいに通知してもいいかもしれません。「あっ、そういえばあの本まだ読んでなかった」なんて想起を発生させることもできるでしょう。
あるいは、発想においてはどうでしょうか。
何かしらの着想をメモする。そして、それを一週間後にリマインドする。ノートを見返して、何かしら追記があれば、それをさらにリマインドする。そうやってアイデアを育てていくことができます。
あるいは、一人ブレストをスケジューリングしている時間に、企画アイデアを書き留めたノートをリマインドさせるのも面白そうです。たとえば、企画案Aを13:00に、企画案Bを13:10に、企画案Cを13:20に、といった感じで小刻みにリマインドさせます。これだとゲーム感覚でアイデア出しができるかもしれません。
ちなみに、この機能をもう一歩前に進めれば、「特定のノートブックに入っているノートを、定期的にランダムでリマインドする」なんて方向性があるかもしれません。アイデアの触媒ツールとしては、かなり強力です。が、それはまあ別の話なのであしからず。
さいごに
今回は、ノートの「リマインド」について考えてみました。他にもいろいろありそうな気がします。たとえば、Evernoteのノートで原稿を書いていて、「あ〜、ちょっと疲れたな。Twitterでもチェックするか」なんてときに、そのノートを30分後ぐらいにリマインドしておけば、激しく脱線してしまっても、30分後には「あぁ、そうだ原稿書いてたんだった・・・」なんて思い出すことができるでしょう。
この通知の機能も、いろいろ実験してみる余地がたくさんありそうです。
▼こんな一冊も:
ソーシャル時代のハイブリッド読書術 |
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倉下 忠憲
シーアンドアール研究所 2013-03-26 |
Evernoteとアナログノートによる ハイブリッド発想術 (デジタル仕事術) |
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倉下 忠憲
技術評論社 2012-06-30 |
EVERNOTE「超」知的生産術 |
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倉下忠憲
シーアンドアール研究所 2011-02-26 |
2 thoughts on “どんなEvernoteのノートを「リマインド」すると面白いか”