断片からの創造

アイディアの傾向から見えるもの

アイデアには傾向があります。

個人的傾向、と言った方がいいかもしれません。

これについて考えてみると、なかなか面白いものがみえてきます。

私の傾向

たとえば、私が何か思いつく場合、その属性は「物語」であったり、「ビジネスモデル」であったり、「本の企画」であったりすることが大半です。

その反面、「物作り」であるとか、「体の動かし方」であるとか、「選挙活動」といった属性については、ほとんど何も浮かんできません。

意識すれば、そういう方面のアイデアを出すことも可能ですが、自然に湧いて出てくるという感じにはなりません。でも、他の人と話していると、私が不足している属性のアイデアをバンバンだされる方もいます。

つまり、一般的にアイデアを出しやすい(あるいは出しにくい)属性があるのではなく、個人的な傾向があるということなのでしょう。

それは、そのとき、その人が向いている関心の方向にちょっぴり関係しているのだと思います。やはり、関心あるところにアイデアは集まるものです。

しかし、それだけではないでしょう。

アイデアの土壌となりうる「経験」の有無が、かなりの部分ものを言っているように思われます。

内と外にあるもの

よくある発想の一つが、

「ここで使われているのを、あの分野で応用してみたらどうだろうか」

という<既存の要素の組み替え>です。これによってこの世界に産み落とされたアイデアの数は、リストアップすることすら困難でしょう。

さて、上のような発想は、どのようなシチュエーションで発生するでしょうか。

「ここで使われている」

というのは、現場あるいはニュースや書籍などで「外部知」として獲得したものです。

対して、「あの分野」というのは、自分がすでに経験を獲得している分野になります。つまり「内部知」です。この二つに潜む要素が、何かしらの作用で組み替えられたとき、新しいアイデアが生まれ出てきます。

と、大げさに書きましたが、それほどたいした話ではありません。

たとえば、私が散歩していて、バナナのたたき売りを見かけたとき、「おっ、そうだ。これは、ブログの書き出しに使えるな」なんて思う。そういうのが<既存の要素の組み替え>の一例です。たぶん、私はプレゼントークについても何か思いつくでしょう。しかし、工場ラインの効率性向上や新しいボールペン製造の方法については、アイデアは出てきません。

元となる知見を持っていないからです。

それは、「この辺がネックになる」とか「このポイントを大切にすると効果があがる」とか「ここがいつも問題になっている」といったことを知らないということです。

さいごに

きっとこういうことが言えるのではないでしょうか。

・情報のインプットだけを増やしても、新しい発想が次々生まれる、ということはあまりない。
・むしろ、土台となる経験の数を増やしていく方が、しっかりしたアイデアを生み出しやすくなる。
・その土台に、多様なインプットが合わさったとき、アイデアのビッグバンが起きる。

経験だけでも、情報だけでも足りないのです。両方をうまく活かす__ハイブリッドスタイルが肝要かと思われます。

ちなみに、「本を読む」というのは、インプットにも経験にもなり得るものです。読み方次第、といったところでしょうか。

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