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「発見」を文章として定着化させておく

Posted on 2013 年 6 月 25 日2019 年 6 月 23 日 by Rashita
Tag:
  • 情報摂取の作法

シゴタノ!に以下の記事を書きました。

「発見の手帳」としてのブログ(シゴタノ!)

「発見」を、短い単語やフレーズではなく、ちゃんとした文章で書く。

これは、読書メモについても同様のことが言えるでしょう。

たとえば、こんな風に。

実際例:『脳の中の天使』のメモ


以下は、『脳の中の天使』の欄外に書いたメモです。

脳のなかの天使
脳のなかの天使 V・S・ラマチャンドラン 山下 篤子

角川書店(角川グループパブリッシング) 2013-03-23
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20130625075224

「動物は(きっと)メタファーを使わない」

人間だけがメタファーを操る。それは、言葉とそれによって生じる概念が影響しているのだろう。ある意味では、メタファーの操作が、人間らしさの一つの特徴と言えるのかもしれない。それと共に、表現の中で、適切なメタファーが「突き刺さる」のも、このあたりに理由がありそうだ。

20130625075335

「脳のモジュールと人の生き方」

脳は「この部分は、この役割ね!」と決められた部分もあるが、そうでない部分もある。脳のある部分が損傷すれば、別の部分がその機能を担うこともある。脳の可塑性。たぶん、それはフラクタルな視点でみると、人の生き方にも同じようなことが言えるのかもしれない。ある程度役割めいたものはあるかもしれないが、他者との関係性の中で、変化し、決定されていくもの。生き方というのは、そういうものではないだろうか。

20130625075415

「色・人間の限界的な見方 波長 500億の宇宙人」

「色」というのは、要するに人間がそう見ている、というだけの現象である。世界に「色」が存在するわけではない。単に、ある種の光の波長を反射していて、それを人間の目が捉え、脳が解釈し、「世界の映像」を作り出しているだけだ。私たちが客観的に存在すると思っている世界には色が付いているが、それが真なる姿というわけではない。ただ、「世界」について会話のやりとりをするのが人間だけなので、あたかも「世界」がそのように成り立っているように勘違いしているだけにすぎない。

もし、この地球の周りに500億の宇宙人(知的生命体)がいて、その宇宙人が人間とは異なる解釈で光の波長を受け取っていたとしたら、「世界」の姿についての定義は簡単に塗り替えられてしまうだろう。人間が、モノクロでしかみれない動物を「足りない」かのように認定しているのと同じように。

20130625075423

「「イス」の位置と、それが「イス」であるという認知」

何かしらの物質がその場所にある(位置)ことと、そこに置いてあるのがイスであることは、脳の中で別系統に処理されているらしい。では、私たちがイスを見て、あるいはイス的なものを見て、「これはイスだ」と感じる要因は一体何なのだろうか。ある種の形の組み合わせにパターンを見ているのか、それとも「座るという動作が可能な物体」にイスを感じるのだろうか。

20130625075428

「麻雀の気づき」

本人は見えていないと言っているにもかかわらず、適当でもいいから場所を示してくださいというと、きちんとその場所を示す、という事例。目に入っていることと、「見えている」(という認識が発生する)は100%イコールではない。とすれば、麻雀をしているときに、ときどき感じる「これは危ない」という根拠無き予感は、何かしら「見えてないもの」を見ているのかもしれない。

20130625075440

「矛盾に出会ったときの対処法」

脳が矛盾的な状況を解消するために、現実を著しくねじ曲げた解釈を行う。それって、ようするに人がやっていることとまったく同じ。

20130625075519

「自我を殺して(マヒさせて)洗脳する」

幻肢とミラーニューロンについて。腕をマヒさせてから、他の誰かが腕を突かれている状況を見せる。すると、その人は自分の腕がそうされているかのように感じる。自分の腕からのフィードバックが欠如した状態で、ミラーニューロンだけが「腕が、突かれてる!腕が突かれているよ!」と叫んでいるのだろう。自分の腕からのフィードバックがないので「それは俺の腕じゃない」という信号が途絶えているのだ。結果的に、ミラーニューロンの叫び声だけが脳を支配する。

これは、ある意味で、偏った宗教が人を洗脳するメカニズムに通じるのではないだろうか。隔離することでその人の現実感覚を奪い、宗教が望む生活を送る人々の中に放り込む。その環境下では、そういう人たちと自分との境目が曖昧になってくる。アイデンティティが薄れ、他人の生活をそのまま受け入れることに対して抵抗感が薄れてくる。あとは、簡単なお仕事だろう。

20130625075507

「KJ方の有用性」

私たちの脳内で、概念操作のために進化した器官はきっと存在しない。しかしながら、空間理解については、狩りをしていた時代から存在していたし、それを頼りにしていた。古い時代の脳から存在していた。だから、私たちは情報を整理するときに、空間をメタファーに使うとやりやすい。慣れ親しんだ手法で、新しい対象を解決しようとしているのだ。

さいごに

いくつかは、単独でブログの一記事になりそうですね。また書いてみます。

普段の読書中は、こういうメモ書きをちょこちょこしています。もちろん、そういうメモ書きが一切発生しないような、残念な本もたくさんあるわけですが。

▼読書メモについては:

ソーシャル時代のハイブリッド読書術
ソーシャル時代のハイブリッド読書術 倉下 忠憲

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1 thought on “「発見」を文章として定着化させておく”

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