「出先での出費記録を簡単に残したいな〜」と常々考えておりました。
普段の「お小遣い帳」は、レシートを参照してほぼ日手帳に記録しています。もちろん手書きです。
一見めんどくさそうに思えますが、実際めんどくさいです。でも、レシートを頼りにしながら、どこで・何を買い物したのかを振り返り、日常の記録を残す作業はなかなか悪くありません。そういう「お小遣い帳」(※家計簿とは別の存在)を、数年単位で続けています。立派なライフログですね。
しかし、問題がまったくないわけではありません。
それはレシートが発生しない出費の扱いです。
たとえば、電車の切符代。たとえば、バスの運賃。たとえば、ゲーセンに消えゆく硬貨。たとえば、募金箱に沈むお金。
こうした出費については、自然にはレシートが発生しないので、手帳への記録から漏れることがあります。別に家計簿ではなくて、あくまでライフログの一環なので、漏れたところで家計財務省や税務署から文句が出ることはありません。しかし、「できるだけ残しておきたい」と思うのは、別に私だけの意固地なこだわりではないでしょう。
試行錯誤の行方
これまでいろいろ試してきました。外出中に絶対に持ち歩くツールを使うのがベストであることは自明です。私の場合は、メモ帳(+5×3の情報カード)かiPhoneになります。
メモ帳はアイデアノート代わりなので、電車賃だけを記すには違和感があります。ということは、iPhoneです。
一時期は「マネー手帳」というアプリを使っていました。低価格ながら、なかなか高機能なアプリです。しかし、私は別にそのアプリで家計簿管理したかったわけではありません。外出中の出費の記録を残したかっただけです。その点で、やや大げさすぎるような印象を受けていました。つまり、あまり使わなくなったということです。
マネー手帳 2.2(¥250)
カテゴリ: ファイナンス
販売元: Aesthology Inc. – Aesthology Inc.(サイズ: 8.7 MB)
全てのバージョンの評価: (1,823件の評価)
結局は、Evernoteにテキストメモを即座に送信できるアプリを使うことになりました(FastEver EverGear)。送信先がEvernoteのinboxなら私が見逃すことはありません。一応、求める機能はそれで十分にこなしています。
が、違和感は残ります。
それは、その出費メモをどう扱うか、です。「京都駅570円」とだけ書かれたノート。それを見て、ほぼ日手帳に記録を付ける。その段階で、そのノートの役割はおしまいです。しかし、そうやって入ってきたノートを積極的には消したくないという気持ちが出てきます。「これも記録なんだから」とライフログノートブックに置いておきたい気持ちがあるのです。
しかし、別段見た目が綺麗なノートなわけでもありませんし、情報が詰まっているわけでもありません。残しておくノートとしては若干「弱い」のです。
そんな私に差し伸べられた手が、「Funds」です。
Funds 1.0.2(¥170)
カテゴリ: ファイナンス, 仕事効率化
販売元: Nextwave Digital – NEXTWAVE SOFTWARE SOLUTIONS SRL(サイズ: 3.7 MB)
全てのバージョンの評価: 無し(0件の評価)
概要
すさまじく長い前振りでしたが、アプリについては以下の記事をご参照ください。Evernoteにマネーログを自動で記録!操作性抜群な家計簿アプリ「Funds」(Punksteady)
このアプリは三つポイントがあります
- 高機能でない点
- 即座に入力できるUI
- Evernoteとのシンク
高度な家計簿アプリは、使い始める前にいろいろ設定する必要がありますが、このアプリはそもそも高機能ではないので、すぐさま使い始められます。私は高機能なものを求めていなかったので、敷居の低さは非常にありがたいものでした。
また入力が非常に簡単です。
- アプリを立ち上げる
- 画面を下にスワイプ
- 金額を入力
- カテゴリをセレクト
- 一言メモを入力
- 画面を下にスワイプして保存
これだけです。いや、こう書くと何か面倒な気がするかもしれません。是非とも動画で確認してください。ホームに降りるエスカレーターで入力を即座に終えられるぐらい簡単です。
Funds App in a nutshell (Youtube)
最後の一つが、予想外にインパクトが大きかったです。
Evernoteとの連携を承認すれば、「FundsApp」というノートブックが作成されます。そこに月ごとのノートが追加されていく形です。今なら「7月 2013」ノートが出来るわけですね。
で、アプリで出金(や入金)を追加すれば、そのノートに内容が追記されます。その同期に関して、私が何か操作する必要はありません。シンクボタンを押したり、Evernoteに送信ボタンを押す必要がないということです。最初の認証さえ済ませておけば、アプリへの入力がEvernoteへの入力とイコールになります。
これが非常に便利です。いや、そうではなく、不便を感じさせない、と言った方が適切でしょう。自然に使えるのです。
また、一つの出金について1ノートを作成しないのも魅力的です。どう考えてもノート数の上限的に厳しいことになるのは見えていますからね。個人的には月ごとではなく、日ごとがいいかなと思いましたが、その辺はまあいいでしょう。
カテゴリーの紹介
さきほども紹介しましたが、入力画面への移動はスワイプで行えます。短めのスワイプで出金登録画面へ、長めのスワイプで入金登録画面に移動します。だいたいの人は、出金回数>入金回数の生活を送っているでしょうから、この「差別」は合理的ですね。概念的に等価でも、UIで等価にする必要はありません。
出金で表示されるカテゴリーは次のようなものです。
※重複がありますが、私の撮影ミスですので気になさらずに。
ちなみに入金はこんな感じ。
今のところ、カテゴリー名の変更は不可能です。日本語にもなりません。この辺が不便と言えば不便です。あと、円表記でも小数点が表示されるのが微妙にウザイです。日本の日常生活で「銭」の単位がやりとりされることはありませんからね。
今後は、この辺のアップデートに期待といったところでしょうか。個人的には入力のやりやすさとEvernoteとの自然なシンクで期待をもって眺めています。
さいごに
というわけで、レシートの補佐として使い始めた「Funds」ですが、入力が簡単なのでレシートがある出金についても記録を残しています。現段階ではほぼ日手帳と、このFundsの記録がダブっているわけですが、もしかしたらこちらの方がメインになっていく、かもしれません。少なくとも「一日ノート」が作成できるならば、可能性はゼロではないでしょう。
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