Evernoteの使い方

「ある日からEvernoteが使えなくなることになったら?」

以下のコメントを頂きました。

二つの質問は、受け取り方に違いがありますので、分けて考えてみましょう。

まあ、どちらにせよ困ることには違いないのですが。

「ある日、Evernote が使えなくなったら?」

朝起きて、Twitterをチェックしたら「今日はEvernoteが使えないらしいよ」というつぶやきを発見する。

急いで確認してみると、たしかにクライアントは同期してくれないし、メモアプリからは送信エラーが。Webクリッパーもまったく動かない。

そういう状況になったとしたら、困ります。自分の「保存先」が一日使えなくなるわけですからね。

それでもEvernoteのMacクライアントが使えるのならば、大問題にはなりません。おそらくその日の仕事はごく平凡にこなせるでしょう。

しかし、EvernoteのMacクライアントさえ使えなくなってしまったら?

そりゃもう、大惨事ですよ。第三次大惨事ですよ。

「ある日からEvernoteが使えなくなることになったら?」

たとえば、「一ヶ月先の○月○日でサービスは終了します。それまでにデータバックアップしておいてくださいね」というような、某フィードリーダーみたいな状態になってしまったら。

カタストロフィーの到来です。情報生態系幼年期の終わりです。

もちろん、本当に全てが崩壊するわけではありません。言ってみれば、大きくなりすぎた企業が、独占禁止法を盾にされ分割を余儀なくされるのに似ています。

  • Webクリップは、はてブなどのソーシャルブックマークに保存するでしょう
  • 過去原稿はDropboxに保存し、spotlightから検索できるようにしたいところ
  • ライフログ系の写真は、iPhotoなどに保存するか、flickrを使うかもしれません
  • 記事のテンプレートは、メーラーアプリに保存しておく手がありそうです
  • 一番困るのはメモです

まさか一行だけのメモのために、テキストファイルを作成して保存などやってられません。iCloudのメモを使うか、Googleなんちゃらを使うのが賢明でしょうか。手書きノートに書いたメモやiPadで作成したメモも、まとめて保存できればベストです。

以上のように、「Evernoteで何を行っているのか」を把握できていれば、それぞれの要素を別のツールで代用することは不可能ではありません。しかし、まったくもってやりたくはありません。

保存する際に「えっと、これはどこに保存しておこうか」と考えたり、引き出す際に「えっと、これはどこに保存してあったかな」と考えたりするのは、時間だけではなく、認知資源の無駄遣いです。

さらにいえば、Evernoteは、本来散らばっているはずのこれらの情報を「関連するノート」として、繋げてくれる効果もあります。あるいはノートリンクを使って、自分で繋げることもできます。

全体は部分の総和ではないのです。

さいごに

というわけで、Evernoteがある日から使えなくなっても、他のサービスに用途分割することで、なんとかやっていくことはできるでしょう。しかし、その前後はまったく等価というわけではありません。

結局の所、

「ある日、Evernote が使えなくなったら?」や「ある日からEvernoteが使えなくなることになったら?」

に対する返答は、

「そんなことは考えたくもありません」

というのが率直な意見です。もちろん、何が起こるかはわからないわけですが。

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