慌ただしさの効果

誰かが亡くなったら、その親族はお通夜やらお葬式の準備でとても慌ただしくなります。役所とかにもいかないといけないですし。

そういうときに、「忙しい方がいい。動いていたら気持ちが沈み込むこともないから」みたいな話があります。

それはまあ確かにそうでしょう。慌ただしさは、悲しみを抑える効果があります。

しかし、これを拡張し、さらに逆から眺めれば、こんなことが言えるのではないでしょうか。

「一年中忙しすぎる人は、何かを悲しむような暇がない」

悲しみ、というのはどちらかと言えばマイナスの感情です。できれば避けたいと思うところ。比喩的表現として「心の痛み」なんて言われますが、おそらく脳細胞的にも痛みを発生させるのと同じ部分が活性化しているのかもしれません。そういうのは、やっぱりイヤなものです。

しかし、肉体的な「痛み」には機能があります。アラーム機能です。きっと、心の痛みにも似たような機能があるのでしょう。発生した悲しみから逃げ続けるのは、長期的に見て良いこととは限りません。

高度経済成長期を、ただひたすら前を見て、走り抜けてきた日本という国は、何かを悲しむ時間を持つことができていたのだろうか、なんてことを考えるお盆であります。

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Rashita
物書きをやっております。実用書から小説までなんでもござれのハイブリッド物書きです。 ライフハックや仕事術、知的生産などに興味があります。

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