4-僕らの生存戦略 7-本の紹介

日の当たらない(ブログの)競争力の源泉

先日紹介した『ヤバい経営学』から面白い部分をピックアップしてみましょう。

ヤバい経営学: 世界のビジネスで行われている不都合な真実
ヤバい経営学: 世界のビジネスで行われている不都合な真実 フリーク ヴァーミューレン Freek Vermeulen

東洋経済新報社 2013-03-01
売り上げランキング : 4090

Amazonで詳しく見る by G-Tools

→書評はこちら

適当に拾い上げるのもよいのですが、今回はテーマを決めて連載でやってみます。

テーマ:ブログ

ではさっそく第一回目。

今回はブログの「独自性」や「競争力」にピントを合わせてみます。

探す場所はそこじゃない

人気ブログが格好いいデザインに変えていた。便利そうなプラグインを導入していた。新しい画像処理アプリを使っていた・・・。

なんだか真似したくなりますよね。それで人気ブログに近づけるじゃないだろうか。そんな希望にも似た思惑が胸の中を駆け巡ります。

でも、そんなことをしても人気ブログが作れるわけではありません。

問題の本当の原因は見つけ出すのが難しいところにあるのに、明るく見通せる場所でばかり、解決策を探しがちだということだ。

実際のところ、デフォルトのテーマを使っているアルファーブロガーさんすらいます。カスタマイズされたものでも、「いや、背景色緑はちょっと見にくいよね・・・」みたいなブログもあります。でも、それはそれとして読まれているわけです。

デザインは確かに重要な要素かもしれませんが、それ自身が決定的な要因を持っているわけではありません。あくまで重要な要素の「一部」です。しかし、そういう部分はよく目に付くので、ついつい気になってしまう傾向はあるでしょう。

明るいところにあるものを厳密に見たところで、問題を早く解決するための鍵を見つけることはできない。また、生産能力や社員数など、数字で捉えることのできる明確なものは、競争力の源泉にはあまりならない。

そりゃそうですよね。引用部分にある「数字」は、お金を出せば買うことができます。逆に言えば、競合相手もそれを簡単に入手できるということです。そんなものが競争力になるとは思えません。

著者のフリークは以下のように述べます。

逆にお金で買うことができず、生み出すために多くの時間と労力が必要となり、数字として見えづらいものが、他社との違いを生み出すことが多い。

ブログであれば、「細部へのこだわり」や「独特な文章運び」や「読者との信頼関係」であったりするのでしょう。残念ながら、(現状では)それを数値化して表現することができません。なので、誰と誰を比べる、ということもできません。というか、比較できてしまった時点で、それは確固たる競争力としては機能しなくなるのです。

多くの場合、見ることも測ることもできないものこそ、育て、管理していかなければならないのだ。

「見ることも測ることもできないもの」を、育てて管理していくことは、明らかに不安が伴います。毎月の模試で得点が徐々に上がっているのを見てモチベーションをアップする、なんてことはできないのです。

でも、当事者の心の内側で感じられる「何か」はきっとあるでしょう。それを大切にすること、あるいはし続けていくことが「競争しないための競争力」へと繋がっていくのだと思います。

さいごに

ちょっとイメージしてみればわかることですが、好きな作家と同じ万年筆を使い、家の棚に同じ本を並べたとしても、その作家と同じ文章が紡げるようにはなりません。

結局の所、脳内のニューロンが作り上げるネットワークこそが、その作家の競争力の源泉なわけです

つまり、「あるもの」が必要なわけですね。

それについては、次回。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です