※@goryugoさんが「おもしろそうな記事」を書いていたので乗っかります
現状で私のEvernoteには20以上のノートブックがあり、その中身や使い方も時間と共に変化しています。その可塑性こそがEvernoteの特徴であり、興味深い点なのですが、それについては改めましょう。
ともかく、「今のところこう使っているよ」というものを書き留めておくのは、時系列の断面図みたいなもので、きっと面白いはずです。
で、最初に取り上げるのは、やはりこのノートブックになるでしょう。
なにせ、使い始めから微動だにしていないノートブックですので。
はじめにinboxありき
Evernoteのノートブックは、そのうちの一つを「規定のノートブック」に指定できます。規定の、つまりデフォルトなノートブック。それはつまり「何も指定がなければ、とりあえずこのノートブックに入れときますよ」というノートブックを決めるということです。もちろん、一つしかノートブックがなければ、必然的にそれが「規定のノートブック」になります。
多くのEvernoteユーザーがこの「規定のノートブック」をinboxとして使っているでしょう。表現を変えれば、inboxのノートブックを「規定のノートブック」にしているはずです。その例に漏れず、私も「001[inbox]」が規定のノートブックになっています。
では、inboxとは何でしょうか。
簡単に言えば「一時保管の場所」であり「仕分け口」でもあります。
新規作成されたノートを、まずinboxノートブックに一元保管します。ノートのダムのようなイメージ。その後、適切なノートブックへと分配していく。ノートブックの仕分けをバッチ化している、という風に捉えてもよいでしょう。その視点に立てば、inboxを作るメリットは業務の効率化にあります。この手の作業は、細かくやるよりもまとめた方がいいことは経験的にも確かです。
ちなみに、一日に一度はこのinboxを処理して、中身を空っぽにしてしまう作法を「inbox zero」と呼んだりします。空っぽになったinboxはなかなか心地よいモノです。
もう一つ、このinboxにはメリットがあります。それは「必ず一度はノートを見返す効果」。最初から「適切」なノートブックに入れてしまった場合、もう二度とそのノートを目にすることはないかもしれません。しかし、inboxを経由させれば、一度は必ずそのノートを目にすることになります。これによって、埋もれるはずだったアイデアを発掘できる、という可能性はゼロではありません。
それに付随して、「明日以降の自分が目にしたい情報の置き場」としてinboxを活用することもできます。
inboxのよくある風景
と、inboxの効用について見てきたところで、私のinboxの「一般的な姿」をご紹介しましょう。これらのノートを、左サイドバーのノートブックにドラッグ&ドロップしていく、というのが私の「Evernoteの整理」の一部を為しています。単に移動するだけではなく、タグを付けたり、追記することもあります。ともあれ、軸となるのは「inbox→その他のノートブックへの移動」です。
種類別にみてみましょう。
アイデアメモ
思いついたアイデアをすぱっと記録。Macのクイックノート機能か、iPhoneのEverGearあたりが活躍します。これらのノートは「短期選抜」か「アイデアノート」に移動。
EverGear – Evernote投稿ツール – Lakesoft
iPhone写真
iPhoneで取り貯めた写真は、Pictshareというアプリを使ってEvernoteに送信。気になったもの、買いたい本、食べたもの、飲んだもの、面白い写真、Blogで使う写真。エトセトラです。
PictShare – multiple photos/movies uploader – itok
ツイエバ
「ツイエバ」という一日のツイートをまとめてノート化してくれるサービスから作成されたノート。ライフログのノートに移動されます。Webスクラップ
ブラウザのWebクリッパーでクリップしたもの。だいたいは「スクラップ」のノートブックに移動です。Blogアーカイブ&下書き
Blogtrottrから送られてくる自分のBlog記事。あとテキストエディタで書いたその原稿。両者はまったく同じようで微妙に違うので、両方とも「象の墓場」ノートブックに保存してあります。スクリーンキャプチャ
Macのスクリーンキャプチャは使わず、全てのキャプチャはEvernoteのショートカットコマンドで行っています。メディアマーカー
買った本をメディアマーカーに登録したら、Evernoteに作成されるノート。基本的には未読という意味合いで「次の行動」ノートブックに移動します。さいごに
基本的にはノートの移動ですが、たまに移動しないようなノートもあります。たとえば「〜〜さんに御礼のDMを送る)といったような、ミニタスクメモです。これはそれを即座に行動に移し、それが終わればノートを削除します。ある意味では、ゴミ箱への移動ですが、扱いはちょっと異なると言えるかもしれません。
こうした整理を一日一回行い、inboxを毎日からっぽにしております。
6 thoughts on “Evernoteの「001[inbox]」の使い方 -2013年版Evernoteの利用方法”