iOS 7用のEvernote公式アプリには「ポスト・イット」用のカメラ機能が付いてます。
このフレームに、ポストイットを収めてシャッターボタンを押すと、綺麗に補正してノートに貼り付けてくれます。以下の記事でも紹介されていました。
Evernote がポスト・イット® ノートをデジタル化(Evernote 日本語ブログ)
ちなみに、「専用」のポストイットは11月から発売開始になるようです。
ポスト・イット® 強粘着ノート Evernote Edition の発売日が決定(Evernote 日本語ブログ)
とりあえず、まあ、一度使ってみましょう。
Let’ try
「付箋をセンターに入れて、シャッターオン」
※スクリーンショットを撮影したとき手がぶれただけで、ポストイットが高速移動しているわけではありません。
すると、以下のようなノートが作成されます。
きちんと正方形に整形され、余計な部分は削除されています。さらに注意深く見てみると、画像の縁に薄いドロップシャドウがかかっていますね。芸が細かいです。
一枚のノートに4つの付箋を入れられるので、これらを撮影すると、
こういう画像が入った1枚のノートが出来上がります。
で、アプリ側で設定しておけば、
「黄色の付箋は、[タスク]ノートブックに入れて、リマインダーに設定する」なんていうことも可能。覚え書き的には非常に便利な機能です。
覚え書き的には。
実際、こうしてぱしゃぱしゃ撮影してEvernoteに取り込んでみても、発想法的にはすごくイマイチです。
たとえば、アイデア出しを行った付箋を、
Evernoteに取り込んでみても、
ここからどこにも進めません。配置換えすることも、重ねることもできないのですから。
Evernote単体では。
付箋を付箋のように扱う
以前の記事で、Evernoteと連携するMural.lyというサービスを紹介しました。Evernoteのノートをまるで付箋のように貼り付けられるサービスです。ん?付箋のように?
じゃあ、付箋のノートだったらどうなるのか。
やってみました。
先ほど取り込んだノートをMural.lyで呼び出し、ボード上に貼り付けていきます。
それらの付箋を配置替えし、情報にまとまりを持たせた上で、さらに「見出し」も付け加えます。
これぞまさに付箋を使った発想法です。
ポイントは付箋以外のEvernoteも持ってこれること。さらにテキストなどMural.ly独自の要素を付け加えられるのも紙の付箋との違いです。
が、正直なところ、すでに紙の付箋に一度書き出しているなら、紙の付箋を机の上に並べて同じ作業をやったほうが遙かに手軽です。えぇ、もう、すごい手軽です。だって、それが付箋の魅力ですから。
さいごに
じゃあ、まるっきり意味がないのかというと、必ずしもそうは言えないでしょう。瞬間的な一人ブレストを行うときは、確かに付箋だけで完結した方が早いです。ただ、時間をかけて蓄積していったものをまとめる場合は、付箋だけだと情報の保存に関して不安が残るのも確か。何かの拍子にぺろっと剥がれてどこにいってしまう可能性もゼロではありません。
たとえば、付箋でブレストを行い、それをEvernoteにも保存しておくことで、数年間分のブレストの「アイデア」を総覧できるような環境を作れるかもしれません。もちろん、それらを用いて新たなブレストを行うことも可能です。
そういう意味で蓄積型の発想法について言えば、なかなか役に立つ__可能性もありそうです。
発想法以外では、やはりリマインダーへの直送りを活用した覚え書きに使うのが、今のところ良さそうです。
▼こんな一冊も:
EVERNOTE「超」知的生産術 |
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倉下忠憲
シーアンドアール研究所 2011-02-26 by G-Tools |
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