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【レビュー】日経ビジネスアソシエ 手帳大全2014

なんというか毎年買って、毎年紹介していますね。

去年あたりから、「そろそろ手帳術特集はいいかな〜」と思っていたんですが、やっぱり買ってしまいました。

日経ビジネス Associe (アソシエ) 2013年 11月号
日経ビジネス Associe (アソシエ) 2013年 11月号 日経ビジネスアソシエ

日経BP社 2013-10-10
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なんと今年で「手帳術10周年」。それを記念して、111ページというとんでもないボリュームの企画になっています。

この「手帳術10周年」については、また改めて考えてみたいと思います。単に長く続いている話題、という要素だけではない何かがそこには含まれている予感があります。

それはさておき、今年のアソシエさんんは

「1年後、成長を実感するための手帳大全 決定版2014」
「選び方&使い方、紙もデジタルも!」

という企画のタイトル。

手帳の使い方は、働き方・仕事の環境によって適切な答えが変わってくる。だから、さまざまな事例を覗いてみて、そこから自分の正解を探そう、というようなプロローグが付いています。確かにそうですね。個人的には、たんにさまざまな事例を紹介する以上の何かが必要な気がしますが、それはどちらかというとセミナー的なものであって、雑誌の役割ではありません。

もちろん、まったく自分の参考にならなくても、他の人の手帳の使い方というのは見ていて面白いものです。

ここで、構成をざっと紹介したいのですが、それすら面倒なぐらいハイボリュームな企画なので、表紙に記載されている「実例で学べる!」「選び方が分かる!」「もっと知りたい!」というざっくりとした分類だけ紹介しておきます。だいたい、内容の雰囲気は予想できるでしょう。

こういう付箋が欲しいのです

私が面白いなと思ったのが、三州製菓の社長である斉之平さんの手帳術です。

左脳手帳と右脳手帳という二冊の手帳(※)を使っておられるのですが、アイデアの膨らませ方がとても興味深い。
※それぞれ『「超」整理手帳』と『「超」整理手帳』のカバー。

一般的な使い方では、思いついたアイデアのメモは、手帳のノートスペースか、あるいは別冊のノートに記載します。あるいはロディアのようなちぎれるメモ帳を使う人もいるかもしれません。斉之平さんのメモ術は、どちらかといえばロディアタイプに近いものですが、単に書き留めておくだけではなく、それを後から活用しやすいように配慮されています。

アイデアメモを書き込むのが、「ラベルシール」なのです。記事では「マイタック ラベル リムカ」が紹介されています。やや細長のラベルシールで、よくクリアファイルやクリアケースのラベリングに使われるアレです。

それを左脳手帳である『「超」整理手帳』にあらかじめ仕込んでおき、何かを思いついたらすぐさまそこに書き付ける。このシールはさほど記入スペースがないので、書ききれないものは、これまたあらかじめ仕込んである大きめの付箋に書き、あとで短くまとめてシールに転記する。

こうしてシールにアイデアがどんどん溜まっていったら、もちろん飾ってニンマリするのではなく、それをA4の紙へと移動させます。だからラベルシールは「きれいにはがせるタイプ」を使わなければいけません。

A4の紙に移動させたシールは、グルーピングされて、情報の塊を生み出します。KJ法的手法ですね。そうして、移動が一段落したら、A4の紙をコピーし、その上に関係性を示す線を引く。これが綺麗に行えれば、アイデアはまとまったも同然です。コピーなので、もし関係性をうまくまとめられなくても、第二第三のコピーを作れば問題ありません。

こういうアイデアの「育て方」が、斉之平さんの手帳術です。

私は以前、「アイデア発想に適した付箋が今のところない」と書きました。そのとき、自分なりにイメージしてた付箋の一例が、まさにこのラベルシールのようなものです。

市販の付箋は、サイズ感的にも中途半端であり、しかも全粘着ではないので、微妙にピラピラして落ち着かないのです。付箋でもやってやれなくはないが、これは最適なツールではない、と常々感じておりました。ラベルシールは、一つの解となりそうです。

気になる新作手帳群

もう一つ、面白いなと持ったのが「新作手帳」。

合計65点もの、新作手帳が公開されています。

その中でも興味深いのが、「ツインダイアリー」。これは左右がまったく同じレイアウトになっている手帳です。この手帳を使えば、右ページでプライベート、左ページで仕事、という風に二つのスケジュールを分けて管理することが可能。

少しひねれば、左側が目標、右側が実績、なんて使い方もできそうです。

デジタルカレンダーは、表示のオンオフで、複数のカレンダーの表示を切り替えることができますが、この「ツインダイアリー」はアナログ的なアプローチで、複数カレンダーにアプローチしています。ダイゴーから発売されている「MILL A6 Management Dary Neon」も似たような感触の手帳です。こちらは日付一つに、4つの項目が付いており、それぞれで予定を分けて管理することができます。

あと「ガンチャートダイアリー」。これ、一体誰が考えたんでしょうね(※)。もう、仕事でさんざん見ているからガンチャートなんて見たくもない、という人もいるでしょうが、逆に使い慣れているからガンチャートで管理したい、という人もいるでしょう。感覚的にはyPadに似ています。
※アメリカの経営コンサルタントの方のようです。

あと、複数のビューを備えた手帳もあります。

「キャンパスダイアリー マンスリー&ウィークリー・セパレートタイプ」や「セパレートダイアリー」「A5ツイン手帳」などがそれです。上下のページが別々にめくれるようになっており、上で月間、下で週間の予定を管理することができます。一ヶ月の予定をビューしながら、一週間の予定も同時にビューできる。そういうツールです。確か無印良品からも似たような手帳が昔発売されていました(今はどうか知りません)。

これもデジタルカレンダーならボタン一つで切り替えられるんですが、アナログだと離れたページに存在しており、瞬間的なビューとしては捉えにくいものでした。そのアナログ的解決です。

ちなみに、これまで一つの手帳しか使ったことがない、という方は、一度こうした「違ったビュー」を持つ手帳を使ってみると新しい発見があるかと思います。ビュー、つまり「予定の見え方」ってかなり重要なのです。

あと、「アーカイブダイアリー 365DAYS」も気になりました。超軽量特殊紙を使用し、1日1ページ構成の手帳でも、12.3mmという薄さを実現した、とのこと。12.3mmって相当薄いですよね。私のほぼ日手帳のカバー含みの厚みが、おおよそ26mm。モレスキンラージ(ハードカバー)が15mm程度でした。明らかに薄いです。重さも268g。これで400ページならたいしたものです。ただし値段はちょっとお高めの3045円。ただ、ページ数を考えれば、本当の意味で「高い」というわけではなさそうです。

さいごに

どちらにせよ、ほぼ日手帳を使うことは決まっているわけですが、やはり新作手帳の情報には興味が向いてしまいます。

一人の手帳使いとしては、新しい手帳の登場を期待すると共に、一人のアイデアパーソンとしては、今後デジタルカレンダーがどんどん主流になっていく業界にあって、紙の手帳の存在感をいかに出すのか、という点が非常に気になります。

デジタルカレンダーの機能的な後追いをしても、まったく勝ち目はないわけですが、日本の企業だとデジタルツール(特にクラウドツール)が使えない、という環境はまだしばらく残るでしょうから、デジタルツールの便利さを再現した紙の手帳のニーズも結構あるのかもしれません。

もちろん、まったく逆方向に「デジタルツールにはないメリット」「紙ツールであるがゆえの特徴」をどんどん伸ばしていく方向も考えられるでしょう。どちらにせよ、簡単な道ではありませんが。

▼こんな一冊も:

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