3-叛逆の仕事術

虚構の中の時間

ロールプレイングゲーム、たとえばドラクエのようなゲームと、映画『マトリックス』。この共通点は何だろうか。

それは「時間の超越」である。

『マトリックス』はわかりやすい。ソフトをインストールすれば、一瞬でカンフーのマスターになれる。そこでは熟達のための時間が全て省略されている。

では、ドラクエはどうだろうか。「ドラクエはチミチミ時間をかけてレベルアップさせていかなきゃいけないじゃないですか」こんな意見もあろう。しかし、実際は違う。

勇者が母親に起こされ、王に謁見してから、どれだけ宿屋に泊まろうとも魔王軍が世界征服を完成させることはない。確かに、時間は存在する。朝があり、夜はある。でも、決して時は進んではない。結局の所、ある部分ではマトリックスと同じなのだ。

たとえレベルが90になろうとも、スライム一匹を倒せば、経験値が(雀の涙程度であろうとも)手に入る。

おそらく、それは現実世界でも同様なのだろう。何かをすれば、何かは手に入る。

でも、現実世界の時計は朝と昼を切り替えるだけでなく、時を前に進めるのだ。スライムばかり倒していたら、レベル99にたどり着く前にこの世が終わってしまう。仮にレベル99になれたとしても、もはや魔王を倒すほどの猶予は残っていないだろう。

この1時間、この30分、この5分に何をするか。

それは、たぶん、私たちが、考えているよりも、大きな、意味を、持っている。

大きな、意味を、持っているのだ。

きっと昨日と今日は、ほとんど変わらないように感じる。
今日と明日だって同じだ。

でも、そういう虚構が通用するのは、作られた世界の中だけである。

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