今回は、IFTTTのメインイベントでもある「トリガー」と「アクション」の紹介に入ってみましょう。
※前回まで
第一回:EvernoteとIFTTTのおさらい(1) 〜IFTTTとは何か〜
まずは、Evernoteのチャンネルが持つトリガーとアクションを取り上げます。
Evernoteトリガー
「もしAしたらBする」のAにあたるのがトリガーでしたね。
残念ながら、Evernoteが持つトリガーはたった一種類しかありません。
「New shared note link」(新しくノートリンクがシェアされたら)
Evernoteに「ノートリンク」という機能がありますが、それのことではありません。簡単に言えば、ノートがシェアされたときです。
上のボタンからSNSに投稿したり、ノートをメールでシェアしたりできますが、そういう場合に作成されるのがpublic note link。これが生まれたときに何かする、というのがEvernoteが唯一持つトリガーです。
つまり、
「もしAしたらBする」
のAに埋められるのが「ノートをシェア」だけなのです。
正直、あまり活用度は高くありません。そもそも、ノートのシェア自体、現時点ではあまり使われていないでしょう。
それでも何かしら用途はあるかもしれないので、一応頭の片隅に置いておいてください。
Evernoteアクション
「もしAしたらBする」のBにあたるのがアクションです。
IFTTTとEvernoteの連携を考える上で、メインとなるのはこちらでしょう。なぜかというと、何かの「アーカイブ」として機能するのがEvernoteです。他のサービスでの活動をEvernoteでログとして保存する。こういう使い方はごくナチュラルな運用になりそうです。
そのEvernoteが持つアクションは次の5つ。
「Create note」(ノートを新規作成する)
「Append to note」(ノートに追記する)
「Create a link note」(URLソースを含んだノートを新規作成する)
「Create image note from URL」(URLにある画像を含んだノートを新規作成する)
「Create an audio note from URL」(URLにある音声ファイルを含んだノートを新規作成する)
大きく分けて、二つのアクションがあることに気がつかれたでしょう。
一つが「ノートを新規作成する」。こちらは、URLや画像を含んだバリエーションがいくつかあります。
もう一つは「ノートに追記する」。こちらはバリエーションがありません。単にノートに追記するだけ。
とりあえずEvernoteアクションの全体像をつかんでください。「ノートを新規作成する」か「既存のノートに追記するか」。この二つです。どちらも大いに有効です。
たとえば、「自分がお気に入りを付けたツイートをEvernoteのノートに保存する」というレシピならば、前者が使えます。対して、「iOSのリマインダーで処理済みにしたものをEvernoteのノートで一覧できるようにする」というレシピなら後者です。
新しくノートを作るのか。既存のノートに追記していくのか。
それぞれの具体的な中身については次回に譲りますが、どういうレシピを作ればいいのかをイメージする際には、この二つの違いについて注意してください。
ちなみに、Twitterチャンネルでは?
比較として、Twitterチャンネルが持つトリガーとアクションも簡単に紹介しておきましょう。「New tweet by you」(あなたがツイートしたら)
「New tweet by you with hashtag」(あなたがハッシュタグツイートをしたら)
「New tweet by you in area」(あなたが位置情報付きツイートをしたら)
「New link by you」(あなたがリンク付きツイートをしたら)
「New favorite tweet by you」(あなたがツイートをお気に入りにしたら)
「Post a Tweet」(ツイートを投稿する)
「Post a Tweet with image」(画像付きツイートを投稿する)
「Add user to list」(リストにユーザーを加える)
「Update profile picture」(プロフィール画像を変更する)
「Update bio」(プロフィール情報を変更する)
これで、Evernoteと合わせて6のトリガーと10のアクションが揃いました。これだけでも、さまざまなレシピを作成することができます。
新しくノートリンクがシェアされたら→ツイートを投稿する
新しくノートリンクがシェアされたら→プロフィール情報を変更する
あなたがツイートしたら→ノートを新規作成する
・・・
・・
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さいごに
基本的にどのチャンネルでも同じ考え方でレシピを作れます。まずは各チャンネルがどのようなトリガーとアクションを持っているのかを確認してみてください。
次回は、アクションの具体的な中身について解説していきます。
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