3-叛逆の仕事術 「タスク」の研究

新年と、その不確かな目標の傾向と対策

明けましておめでとうございます。

新年を迎えて、「新年の抱負」や「今年の目標」を決めようとしている方もいらっしゃるでしょう。

しかし、目標力(女子力のようなもの)が低ければ、目標をうまく立案&運用できないかもしれません。目標を扱うのも簡単ではないのです。

去年最後のエントリーでは、新しい目標を立てる前に、以前の目標を確認しましょう、とオススメしました。事前準備ですね。
ほぼ日手帳で今年の目標を振り返り、来年につなげる。

それが終わったら、いよいよ今年の目標設定。

いくつかのステップを踏んで進んでいきましょう。

「今年はどんな一年にしたいか?」

まずは、この質問に答えてみましょう。

「今年はどんな一年にしたいか?」

ここでは意思が問われています。別に未来予想する必要はありません。答えが曖昧であっても構いません。一年終わってみたら、全然そんな風になっていなくても問題ありません。

「大躍進の一年」でも、「守りの一年」でも、「いつも通りの一年」でも、なんでもOKです。

この質問に真剣に答えようとしたら、自分が置かれている状況や、周りの環境について考えざるを得ないでしょう。現実のしがらみが湧いてくることもありますし、自分自身の頼りなさに嫌気が差すこともあるかもしれません。

でも、どんな状況であっても、「こうしたい」と思うことだけは自由です。

多くの人が「目標を設定せよ」と説くのは、それがモチベーションの薪になるからです。薪をくべすぎると、火事になってしまう恐れがありますが、適度な量であれば暖をとれます。

とりあえず、「今年はどんな一年にしたいか?」を考えてみましょう。ポイントは、できるだけ外部情報を絶つことです。でないと、あなた以外のものが入り込んでくる恐れがあります。ビジネス雑誌の新年号を読んだ直後なんて、特に危険です。

「他の人がこう言っていたから」「他の人がこうしていたから」

というのとはまるっと距離を置いて、自分自身の意思について考えてみましょう。

目標ブレイク

「こんな一年にしたい」

ということが決まったら、次に「じゃあ、そのために何をしますか?」という問いに移行します。

この辺りの話は、さんざんビジネス書に出てくるので割愛しましょう。「大きな目標→中ぐらいの目標→小さい目標」というアレです。

私の場合は、「大テーマ」「中プロジェクト」「小タスク」という区分になっています。

ーーー脱線ーーー

「テーマ」→「プロジェクト」→「タスク」

よりも、

「大テーマ」→「中プロジェクト」→「小タスク」

の方が粒度感が出ていてイイカンジではないかと思う今日この頃ですが、いかがでしょうか。

ーー脱線終わりー

「執筆業で生きていく」という一年にしたいなら、「本を何冊か出す」という大テーマが必要ですし、となると複数の「本を執筆する」プロジェクトをこなしていく必要があります。当然その中には「章立てを完成させる」とか「第一章第一項を書く」という具体的な行動も必要になってきます。

ざっくりとした目標だけでは、実際に何をするのかが曖昧です。でもって、曖昧な行動は実行に移されません。

目標を立てたならば、それをかみ砕いて考えてみることも必要です。

どこに入れるか?

目標をブレイクすれば、それでおしまい。というわけにはいきません。

砕いたものを、どこかに設置しなければならないのです。いくつかのパターンに分けて考えてみましょう。

プロジェクトに設定する

目標が、何かしらの中プロジェクトにまでブレイクできたのなら、それをプロジェクト管理ツールに入れておきましょう。いわゆるタスク管理ツールです。

別に専門ツールでなくてもよいですし、手帳などでもOKです。ともかく、目標を立てた日以降の自分に、その目標が引き継がれれば何でも構いません。

カレンダーに入れる

目標が、特定の日に特定の行動を必要とする場合は、早速カレンダーに記入しておきましょう。

夫婦生活円満のために、結婚記念日にプレゼントを送る、と決めたら、記念日の一週間前に「プレゼントを買う」というスケジュールを入力するのです。もちろん、手帳でもOK。自分が普段目にする日付管理ツールであれば機能します。

ルーチンに組み込む

目標が、同じ行動を繰りかえし必要とする場合もあります。

たとえば「毎日15分読書する」というようなもの。こういうのはプロジェクトとして少々扱いにくいので、ルーチンワークに設定してしまうのが手っ取り早いです。

朝起きてご飯を食べる前に、本を読む。というように、日常のどこかにその行動の居場所を定めてしまうわけです。

残念ながら、日常のルーチンを管理していない人はこの手法が使えません。あと、毎日全然違う生活を送っている人も無理でしょう。そういう時は、カレンダーにその行動を繰り返し登録することで対応できます。

ちなみに、ルーチンを管理していると、「無理なものは無理」がはっきり見えるメリットがあります。ルーチンとして組み込もうとしても、どこにも空き時間がないことがわかるのです。そういう時は、やはり何かを止めるしかありません。そういうことが実感としてわかると取り組みやすいものです。

リマインダーに指定する

具体的な行動を定めにくい目標もあります。

「健全な市民として行動する」というのは理念としては立派ですが、ブレイクダウンは難しいですね。ギリギリ「人に親切にする」というぐらいでしょうか。あるいは下世話なことを書かない、とかかもしれません。こういうのは行動というよりも、行動指針、あるいは「心がけ」のようなものといえるでしょう。

これらは、折に触れて目に入るようにしておくのがコツです。手帳に書き込んでおく、ノートに付箋で貼っておく。定期的にメールに飛んでくるようにする。Evernoteのリマインダーに設定しておく。

方法はいろいろあります。

さいごに

これらの方法を使えば、目標を運用していけると思います。

あとは二つのポイント押さえるだけです。

  1. 記録に残す
  2. 目標の振り返りを設定する

「記録に残す」ことの重要性は、以前のエントリーで書きました。デジタルでもアナログでも良いので、何かしらに記録しておきましょう。

あと目標を設定したら、その振り返りの時期も設定することです。1月1日に目標設定したら、カレンダーの4月1日にでも「今年の目標の中間報告」と書き込んでおきましょう。

たぶんそのころには、状況もいろいろ変わってきて、目標についても変更が出てくるでしょう。人間は未来を完璧に予想もできませんし、自分の能力認識にもバイアスがかかっているので、それは当然のことです。それはそれで、修正して、また対応していけば問題ありません。

ちなみに、私の毎年の目標の一つが「一年間、生き延びる」です。これだけの目標でも、結構大変で、さまざまな修正を迫られたりもします。でも、生きるというのは本質的にそういうことなんだなと思います。

では、今年もよろしくお願いいたします。

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