3-叛逆の仕事術

ジャック・ドーシーのリスト、リストの効用、自分のリストづくり

朝、目が覚めると、自分が誰だかわからないときがあります。

意識はあるのです。でも、「私は私である」という固有の感覚がありません。

妙な態勢で寝てしまい、朝起きたら左腕の感覚がなくなっていた。みたいなことはないでしょうか。血が止まっちゃっているのです。あれのアイデンティティー版のような感触。もちろんすぐに復旧するので、実生活に支障はありません。

しなしながら、一秒にも満たないフラッシュのようなこの出来事によって、「自分」というのが感覚なのだ、ということを改めて確認してしまいます。私をかたちづくる何かと接続されているから、私という感覚が生まれてくるのでしょう。

それは結構、危うく儚いものです。

任意の方向に変えていくことも、できるのかもしれません。

ジャック’s リスト

以下の記事に、ジャック・ドーシーの「リスト」が紹介されています。Twitterの創業者であるジャックが、いかにリストの力を使ってきたのか。興味深い内容です。

「自分が見たいものを世の中に生み出せ」 Twitter創業者ジャック・ドーシーが初めて語った”成功のためのリスト” [スピーチ全訳] (ログミー)

ページ3のリンクをはりましたが、できれば1からお読みください。とても、大切なことが書かれています。

が、今回は彼が使っている「デイリー」というリストを取り上げてみましょう。

  • 必ずチェックするものの中に「デイリー」というメモをつくる
  • そこに「やることリスト」「やらないことリスト」を作る
  • 毎日、起きたらリストをチェックする
  • 日中にもチェックする
  • 寝る前にもチェックする

これだけです。しっつ、しんぷる。あーんど、べーしっく。

さぁ、さぁ、今日からさっそくはじめましょう。

どんな場面でもリストは使えます。仕事でも、個人でも、ブログでも、なんでもOKです。

やること、やらないことを決め、それを毎日チェックするのです。

リストの三効用

リストについての効用は、大きく3つに分けられます。

  • リストを作る
  • リストを持つ
  • リストを見る

それぞれみていきましょう。

リストを作る

「リストを作る」ということは、「線を引く」ということです。

結婚式なんかでもそうですよね。招待客のリストを作るということは、呼ぶ人と呼ばない人を線引きするということです。

「やることリスト」に何かを書く、「やらないことリスト」に何かを書く。

その行為を通すと、自分なりの価値観がはっきりしてきます。というか、はっきりさせないとリストは作れません。

曖昧なままで作成に着手してしまえば、おそろしく長大なリストができあがってしまうでしょう。それはむしろデータベースと呼ぶべきです。

使える「リスト」にするためには、必然的に厳選しなければいけません。その厳選が、自分の価値観との向き合いになります。

リストを持つ

案外軽視されているのが、この効能です。

なにか面白い本を読んだとしましょう。「よし、これを心がけたい」と思うものを発見するかもしれません。で、その後どうしましょうか。心がけたいと思うだけで、心がけられるようになるのなら人生に苦労はありません。

そんなとき、「リスト」があれば安心です。「よし、これを心がけたい」と思ったものをリストに書き込むのです。それがまさにリストの役割です。

整理の要点は「置き場所を決めること」ですが、情報についても同じことがいえます。

たいていの人は「心がけたい」と思うだけで通り過ぎてしまいますが、リストを持っている人はそれをきちんと保存することができます。リストのバージョンアップ、という形で心がけのバージョンアップも実現できるのです。

リストを見る

リストに記載されているのは、過去の自分が書いたことです。

それを読み返して得られるものは、一種の想起(recall)と言えるでしょう。それは、ある意味では「自分」を立ち上げているのです。

もし、朝起きて一番最初に自覚される「自分」をOSとするならば、その上に立ち上がるアプリケーション的な「自分」を、リストによって起動している、と表現すればいいでしょうか。

当然、それは内部的に存在していなければ意味がありません。想起(recall)しようにも、一度も思ったことがないことは想起しようもありません。

毎日手帳を見返してモチベーションをアップする、という手法に効果がある人とない人の違いもここにあるでしょう。そもそもの動機付けが低い人にとって、そういう手法はほとんど意味がありません。空っぽのテープを再生しても、何も映像は映らないのです。

リストに載せるのは、自分の内在的な何かと結びついているものにしておきましょう。リンクが切れたアイコンをクリックしても何も起動しないのですから。

さいごに

記事の中ではジャック・ドーシー本人のリストがいくつか公開されています。Twitter創業者のリストですから、それを真似したくなりますね。

でも、それはタブーです。

上で紹介した記事の1ページ目にアーティストのお話が出てきます。

「過去の偉人が何を成し遂げたか知ることはとても大切だ。どのように絵画を構成したか知ることもとても大切だ。しかし、彼らの成し遂げたやり方とは違う技法でやらなければならない。彼らのやり方は彼らにとって相応しかった。それは素晴らしいことだ。しかし、彼らは自身で彼らのやり方を見つけた。私達は自分だけのやり方を見つけなければならない。過去の偉人が私達を助けてくれる。彼らから学べ。」

リストづくりという手法は私たちを助けてくれるかもしれません。でも、そこに何を載せるかは自分自身で決めなければいけません。見つけなければいけません。

読み、書き、考え、体験し、見て、考え、選び、捨て、考え、磨き上げ、選び抜き、考える。

そうやって作られたリストは、きっと個性的なものになるでしょう。

Let’s Make a List!

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