長くなる話なので、短く書きます。
2011年に『Facebook×Twitterで実践するセルフブランディング』という本を書きました。
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Facebook×Twitterで実践するセルフブランディング 倉下 忠憲 ソシム 2011-05-30 by G-Tools |
実はこれ、結構ブログの本なんです。
その本の中で「無名の有名人」とサードウェイという概念を提出しました。
※それほど掘り下げてはいません。
一般的に「有名人」というと、マスレベルの著名人を思い浮かべますね。テレビに登場したりする人。それとは違う、という意味で「無名の有名人」という言葉を作りました。名前が津々浦々に知れ渡っているわけではないけど、なぜだかそこそこのフォロアーがいる人。そんなイメージです。
ブログ10周年に関する記事で書いたのは、ブログで「有名人」になるのは難しくなってきた、という話です。でも、「無名の有名人」ならまだまだ道はあります。
サードウェイ
どちらが一つ目でもよいのですが、とりあえず仕事がファーストウェイで、プライベートがセカンドウェイとしておきましょう。その間に位置するのがサードウェイです。
完全にプライベートに閉じてしまうのではなく、かといってそれを「生業」にするわけでもない。
そういう__これまでの社会からすれば__曖昧な場所に自分の活動を置けるようになってきたのが、ここ最近のネットの変化だと思います。
脱主流ブログ
たぶん、アルファブロガーという言葉は死んでしまったのでしょう。もちろん、アルファブロガーそのものは健在ですし、その影響力に陰りが生まれたわけでも(たぶん)ありません。ただ、「アルファブロガーを目指そう」という気概、言い換えれば目標地点としてのアルファブロガーは死んでしまったかと思います。それはそれは険しい道なのです。
現状、さまざまなネーミングで提出されている新しいタイプのブログですが、それらは基本的に「アルファブロガーではないもの」を目指しているように感じます。
それがどのような形であれ、「主流」というメインストリームを目指すのではなく、「みんなまあ、好き勝手にやりましょう」という心地よい(あるいは収まりのよい)ポジショニングの模索というのが通奏低音な気がします。
さいごに
ドラッカーは、イノベーションを体系的に廃棄することを説いてくれました。脱皮できない蛇は死ぬのです。
「あなたは、誰に、何を、どのような形で伝えたいのですか?」
基点になるのはこの問いです。
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