最近ちょこちょこ写真をアップしているFrontback。
Frontback (フロントバック)
カテゴリ: 写真/ビデオ
単に撮影するだけではなく、写真を並べてコンテキストを発生させられる、というのが面白みのひとつです。
このFrontbackでは上下に二枚の写真を並べるわけですが、その並べ方は、情報デザイン的に3つのパターンに分類できるでしょう。
- 対比
- 融合
- 無秩序
それぞれみていきます。
対比
一番多いパターンがこれでしょう。たとえば「撮影対象」と「撮影者」という、いかにもFrontback的な写真が「対比」です。他にも「食事前」「食事後」、「使用前」「使用後」、「前から」「横から」、「外から」「中から」、「遠くから」「近くから」とさまざまなバリエーションが考えられます。
以下の写真は、京都駅の大階段を「見上げたところ」と「見下ろしたところ」を並べました。
次の写真は、私のサイドデスクに積まれている本の山を「横から」と「上から」撮影したものです。
前者は風景に広がりが、後者は情報に立体感が生まれているかと思います。
「対比」では、二つのビューポイントを設定します。そのビューポイントのズレ具合によって、どのようなコンテキストを発生させるのか。それが対比型の面白さです。両方を同じ強度にしてもよいでしょうし、どちらかの写真を強調させるような対比の仕方もあるでしょう。
変わり種としては、こんな写真もあります。
スパロボ的なカットインをイメージしてみました。完全に「作り物」ですが、構図的な面白さはあります。
※この写真、海外の方からLikeを頂いたのですが、元ネタが理解されているのか興味あります。
融合
上下の写真で、一枚の構図を作るもの。たとえば、こんな感じ。
トリックとしては面白いですが、写真としてはイマイチです。
が、このトリックを使って「異なる物をつなげる」写真を作られている方もいます。
たとえば、tanakampさん。ずれたメガネが異世界をつなぐ門となっています。
※この他にも「〜〜man」という写真が一杯あります。
あるいはtamkaiさん。こちらはペンがゲートとなっています。
※イラスト描けるのって、いいですね。
私の写真のようにハートを使う方法もあるでしょうし、上の二つのように小物をつかって写真をつなぐ方法もあるでしょう。
単に二枚の写真をくっつけるだけなら、別にFrontbackじゃなくてもいいよね、という話になってくるので、融合は何かしらの工夫が必要かと思います。
無秩序
実例はありませんが、全然、何一つ、まったくもって関係ない写真を並べる、という方法。写真を見た人が、勝手にコンテキストを解釈するにまかせる、というタイプ。
さすがにお目にかかったことはありませんが、存在可能性としてはありえます。なかなか普通のマインドでは作れないかもしれませんが。
さいごに
と、分類してみましたが、別にこうやって並べなければならない、というものでもありません。情報デザイン的な観点から「二枚の写真を並べる」という行為を考察しただけです。Frontbackでは、むしろ「どうやって並べてやろうか」と考えることそのものが楽しいのだと思います。「こうすれば人気が出る」なんて手法が出てきたら、途端に同じような写真が並ぶことになるので、自由気ままに写真を並べましょう。
あ、アカウント名はrashitaでやっておりますので、よろしくお願いいたします。
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