物書き生活と道具箱

「プライムインデックスカード」を使ってみて、つらつら考えたこと

書店の文具コーナーをフラフラと散策していたら、珍しいものを発見しました。

「Index Card」__いわゆる情報カードですね。

文具店で見かけるのは定番の品揃えばかりなので、新しいアイテムは新鮮です。もちろん購入しました。

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「UNITED BEES」から発売されている「プライムインデックスカード」。Primeというネーミングから想像されるように、高級路線のインデックスカードです。

私が購入したL判横罫は25枚入りで168円(税込み)。少しお高いですね。

バリエーションは以下のサイトから確認できます。

プライムインデックスカード(UNITED BEES)

用紙は横罫、タテ型横罫、方眼の三種類で、それぞれ「コンパクトA5」「コンパクトA6」「L判」「名刺サイズ」のサイズがあります。A5サイズなんて、もはやカードとして扱うには戸惑いすら感じるサイズですが、京大式カードもB6なので問題ありません。ノートしてカードを使うには、ある程度のサイズ感が必要です。

私は珍しいL判をセレクトしました。コレクトではありません。セレクトです。5×3よりは少しだけ大きいですね(※)。
※[5×3]125×75㎜,[L判]127×89mm

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普段はこの手の商品は方眼を買うのですが、あらかじめ用途を決めていたので今回は横罫を購入。

ペンを走らせてみると、確かに納得感はあります。値段相当の書き心地は間違いなくあるでしょう。が、インデックスカードにそれが必要なのかはちょっとわかりません。そこは好みです。

インデックスカードの用途

別段、忙しくはないのですが、最近頭がうまく働いていないことがありました。

おそらく「自作の電子書籍」がプロジェクトに混入したからでしょう。企画会議というフィルターが存在しないので、手持ちのネタが即座に本になり得ます。あれも、これも実行可能なプロジェクトになるのです。こういう環境はいままでありませんでした。

状況が変われば、タスク管理の手法も変更を迫られます。しかし、それがうまく確立されていない状況だったのです。

そこで一度仕切り直すために、カードにプロジェクトを書き出してみようと思いました。私は、こういう場合アナログツールを使うのを好みます。リーガルパッドにつらつらと書き出したり、カードに書き連ねていったり。そうすることで、何かがわかるのです。別に天啓が降ってくるわけではなく、何かしらの実感が得られるということです。

「触れる」

という言葉があります。前触れ、さわり、感触だけだけ確かめる。これらの表現から窺えるのは、「タンジブルな感覚は、私たちの実感のフロントライン」ということです。

話が逸れました。

ともかく、頭の中にあるプロジェクトを1プロジェクト1カード方式で書き出していきました。ペンを動かすのは、面倒といえば面倒です。が、頭の中がもやもやしている状態が維持されているよりはマシでしょう。全部で24枚のカードに書き出してみると、ずいぶんスッキリした感覚が得られました。

カード式プロジェクト管理

カードに書き出しておくと、たとえば、作業を始める前にカードを取り出し、パソコンの横にでも置いておくことで、いつでも必要なタスクが確認できます。

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終了したタスクは赤ペンで消しておくか、チェックマークをつければよいでしょう。

全て終わればカードを処理することで、自分に対して「このプロジェクトが終わったこと」を明示できます。達成感と言い換えてもよいでしょう。あるいは物理的実体の操作を通した心象操作と言い換えることもできます。デジタルのタスク管理ツールも、そういうビジュアル上の表現をもう少し強化したらいいのに、と思わないではありません。制作者に真面目な人が多いのでしょうか。

ノートと違ってカードであれば、広げて全体像を確認することもできます。プロジェクトをくるようにレビューすることもできますし、順番の入れ換えも簡単です。

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が、問題がないわけではありません。

一番の問題は数が増えたときのことです。デジタルと違って検索がきかないので、目標とするプロジェクトを見つけるのにものすごい時間がかかります。ルーチンのような再利用もできませんし、またカードの保管場所という問題も持ち上がります。

私は、右端に「何もすることがない」を、左端に「寝る暇がない」を置くと、やや右側に位置する場所で仕事をしているので、カード方式でも問題なく対応できます。なにせ24枚のカードで納まったのですから。が、これが100を越えるようなビジーパーソンなら、さすがにカードは無理でしょう。そこには最適な別の何かがあるはずです。

制約と自由

カードには制約があります。そしてカードには制約がありません。

カードの制約は、そのサイズです。物理的なサイズが決まっているので書き込める量には上限があります。

逆に、「何をどう書くか」はまったく決まっていません。文字だけでなくイラストや図形を書き込むこともできます。横罫ですら、入力形式は書く人の裁量が多分に含まれています。

私が作成した1枚のカードをご覧ください。

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「21世紀の知的生産の技術」というプロジェクトの下に、二つのチェックボックスが書き込まれています。

一つは「骨子作り」。これはタスクです。もう一つは「→大学生向けの知的生産の技術」。これは何でしょうか。

私が→で表現したのは、「関連する」という関係性です。「大学生向けの知的生産の技術」は動詞が含まれていません。だからタスクではない。形式で言えば、これは別のプロジェクトになるでしょう。

つまり、

「21世紀の知的生産の技術」
「大学生向けの知的生産の技術」

という二種類のプロジェクトがあり、その下にそれぞれのタスクを設定する。というのが、タスク管理的なやり方です。

しかし。

私の頭の中はそうはなっていません。上記のインデックスカードのような状態が私の頭の中です。タスク管理的な表現を使えば、プロジェクトとサブプロジェクトとなるでしょうか。

もし、自分が使っているデジタルツールに「プロジェクト」と「サブプロジェクト」という概念が無ければ、私の頭の中はストレートには表現できないことになります。もちろん、別の機能を使って置き換えることはできるでしょう。が、そのためには私自身が、私の頭の中がどうなっているのかを一度確認する必要があります。

こうしてカードに書き出してみるまで、私はこの二つのプロジェクトの関係性を理解していませんでした。書いてみて、「あぁ、この二つはそういう関係にあるのか」と納得したのです。この理解の有無は、結構大きいのではないでしょうか。

一度、「頭の中の関係」と「ツール上の関係」を対応させてしまえば、次からはほぼストレートに表現できるようになるでしょう。新しい言語を手に入れたのと同じです。が、その前段階では、ツールの言語に縛られてしまう可能性があります。

さいごに

どれだけとりとめないことを書けるか選手権にチャレンジしているわけではありませんが、とりとめないエントリーになりました。

情報カードは、非常に扱いやすいのです。ただし限界もあります。

ようは、情報カードを使っているときに感じている「扱いやすさ」「心地よさ」を、いかにデジタルツールでのそれに置き換えられるか。そういうことを考え込んでしまったのです。

とにかく、「自分の考えていること」は、自分でもうまく把握できていないものです。それは、何かしらの表現を通して見いだされるものなのでしょう。

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