このたび、「ライトなラノベコンテスト」の最優秀賞を受賞いたしました。
えっと、まだ4月1日じゃないですよね。うん、大丈夫だ。
受賞した作品は「アリスの物語」。
正直、「これって、ライトノベルと呼んでよいのだろうか?」と思いながら連載を書いていたので、驚き度3倍でした。
「ライトなラノベコンテンスト」(以下ララノコン)の第一次選考は、アクセス数の上位者が抜けられる形でしたので、当ブログ、あるいはTwitterやFacebook経由でお読みいただいた&ツイートやいいね!を押していただいた方のおかげでもあります。ありがとうございます。
私の未来予想図では、最終選考で落選→KDPによるセルフパブリッシング!の流れになっていましたが、良い意味でその予想が外れることになりました。いまだに若干「これって本当のことなんだろうか?」と思う部分もありますが、電子書籍化に向けてリライトを進めております。
ぜひ、ご期待ください。
以下は、雑文となりますので、適当に読み流していただければと存じます。
はじまりの、記事
当ブログを長くお読みの方はご存じでしょうが、「アリスの物語」には種がありました。以下の記事です。
こういうシステムがあったらいいだろうな〜というSF妄想を、ライトノベル風味に味付けして書いた創作文です。この記事は、一部の方から支持をいただけたようで、物書きとしては嬉しい限りです。
しかし、その後にもう一編だけ続きを書き、それから更新は途絶えていました。一つの物語を紡いでいくというのは、体力なり気力なりが必要なのです。心の中に、続きを書きたいというモヤモヤした思いはあったものの、実際には着手できていませんでした。
たまたまララノコンが開催されることを知り、その「締め切り効果」を使って、作品を書き上げようと思ったのが、参加したきっかけです。ララノコン参加時でも、投稿が途絶えかけたことがありましたが、読者さんからの「続きはまだですか?」というコメントに助けられて、なんとか書き上げることができました。
何気ないコメントであっても、物書きのMPには強い影響があるものです。良い意味でも、悪い意味でも。
きっと現代の物書きは、Webを介してつながれる「力」とどう付き合っていくのかを真剣に考える必要があるのでしょう。
一つ言えることがあるとすれば、私が「アリスの物語」を自分のエディタ内に閉じ込めていたら、この作品が完成することはなかっただろう、ということです。これは、私の中でかなり重い意味を持っています。
はじまりの記事の、はじまり
そもそもなぜ「スマートタスクリスト2.0 あるいはアリスの物語」を書いたのかというと、その前の月に『Gene Mapper』という作品を読んでいたからです。
仕込みのようなお話ですが、まったくそんなことはありません。本当に偶然です。
『Gene Mapper』の近未来的な「デスクトップ」と、Appleのsiriのイメージが融合し、私の中に一つのシーンが浮かび上がってきました。それが「スマートタスクリスト2.0」の冒頭です。
そうして描いた1シーンが、ブログで記事となり、ララノコンで作品となり、『Gene Mapper』の作者である藤井氏に監修をいただける。不思議な巡り合わせです。でも、そういうことが起こりうるのが人生なのかもしれません。人生の予想なんて、自分の思い込みの表現でしかありませんので。
さいごに
今、私に何かやるべきことがあるとすれば、それはもちろん「アリスの物語」の改稿を無事終えることなんですが、それも含めてララノコン自体を盛り上げ、第二回、第三回の開催につなげることでしょう。
基本的に運と縁だけで生きてきたようなものなので、他の人の縁をつなげる手助けができれば、もらったパスは誰かに返せるような気がしています。
もちろん、KDPを使えば自分で作品を出版することはできるわけですが、ルートは複数あった方がいいですし、そもそも「作品を完成させる」という動機づけを生むものもあった方がよいでしょう。
きっと、こういう試みから「場」的なものの方向付けも生まれてくるような気がします。
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個人出版者のための「場」があるといいな、と