時事ニュース

深刻な教育の現状

教諭、同級生に「児童の困った点書いて」 奈良の小学校

奈良市の市立小学校で今年5月、50歳代の女性教諭が担任を務めるクラスの全児童に、1人の男児について「困っている点」を書くよう求め、その作文の写しを男児の母親に渡していたことがわかった。学校側は「不適切な指導だった」として男児らに謝罪した。

なんだこりゃ、という感じの記事である。

大体の雰囲気を想像するしかないが、クラスの中に一人手がつけられない児童がいて、しかもその児童の両親があまり協力的でなく・・・といったところだったのではないだろうか。
それにしても回りくどいやり方である。
教師が面と向かって子どもや両親にものが言えないという環境が見て取れる。
適切か不適切かというとやはり不適切なものだったといわざる得ない。
切羽詰っていたとしても、そのほうかに方法が思い浮かばないとすれば、教師としてのスキルが足りていない、といわざる得ないだろう。

教師悲鳴「つぶされる」 理不尽な保護者らのクレーム

モンスターにたとえられるほど理不尽な保護者らのクレーム。対応にあたる学校現場の悩みは深刻で、体調を崩す教員も出ているという。文部科学省が本格支援に乗り出す背景には、このままでは教員らが負担に押しつぶされてしまうという、深刻な実情があるようだ。

一歩引いて全体像を見てみても、理不尽な親、管理できない教師という構図は全国で広がっているようだ。そのどちらに問題があるのかということは断定できないだろう。
おそらく相互に補完しあいながら悪循環が広がっているのだろうと推測できる。

かつて学校の先生は、保護者を呼んでしかりつけることはあっても、保護者から怒鳴られることはなかった。文科省幹部は「学校の権威が薄れ、不満をぶつけやすい場所になっている。地域ぐるみの支援が必要だ」と求めている。

学校の権威といったものは特定の階層の学校にはほとんど存在しないだろう。
それは社会の変化に対応しきれない制度という問題がある。
学校にさえ行けば、という価値観が子どもたちの中にも存在せず、また保護者の中からも亡くなってしまったとき、学校の権威というものは失墜する。
しかし、権威の回復という方向性に向かっていくことは難しい。
かといって、サービス業的な方向性に向かっていってもおそらくさらにこういった保護者が助長するだけだろう。
社会の中での学校というものの適切な位置づけというのが大変難しくなりつつある。

そして、学校に対して理不尽な要求を出す人間というのはおそらく学校に対してだけではなく、社会においてもちょっと「困った人」であるのだろう。そういうちょっと困った人というのが社会において増えてきているという現状。そのちょっと困った人たちに育てられた子どもが・・・という問題もある。
地域の中で家族が分断され、家族の中で個人が分担されていくと、こういった人たちに外からアプローチをかけることがかなりやりにくくなってしまう。

「教育の原点は家庭」 文科省、週末は“ノー残業デー”

伊吹文明文部科学相は10日、閣議後の会見で「(文科官僚は)親子で触れ合う時間がない。『家庭が教育の原点』と言っている文科省がこんなことをしていたら仕方ない」と述べ、毎週金曜日は午後7時までに仕事を終えさせ、「ノー残業デー」とするとの考えを明らかにした。

もちろん文科省だけでなく、日本中の企業で残業というのは発生してる。労働者も雇用者もそれをほとんど当然と考えている。

教育の原点は家庭という考え方はもちろん正しい。しかし、ただ早く帰ったからといってじゃあそれで問題が解決するかというとそうではないだろう。

教師のスキル不足とともに、親になりきれない保護者というのがあちらこちらにいる。
極端な形では育児放棄だとか、駐車場の車の中に置き去りというような事件で現れるが、それ以外でもさまざまなレベルで親としてのスキル不足な保護者がいることも確かだろう。しかも学校と違いこちら側には行政などからはアプローチしにくい。肉親やご近所といったものがサポートしていかなければいけないのだが、徐々にそういった関係は希薄に成りつつある。
問題の底はおそらくこちらのほうが深い。そう認識していてもほとんど何も解決への手がかりが無いあたりが余計に絶望感をさそう。

DQN再生産などとネタにして笑っていられるうちはよいのだが、現実に深刻なところまできているのではないだろうか。教育というのは絶えまい繰り返しの蓄積であり、一度積み上げられてしまったものはなかなか消し去ることはできない。
もう、日本においては「余計なもの」「不必要なもの」「害のあるもの」が積み上げられているように見える。

さてさて、今この日本において「ちょっと困った人」「そうでない人」どちらのほうが割合が多いんでしょうか・・・。

2件のコメント

  1. 最後の質問の答え・・・まだ「そうでない人」のほうが多いと思います。いや、そう希望しています(苦笑

  2. >chibisaruさん
    私もそう希望しています。自分の近しい周りを見ると安心できるんですが、日々のニュースなどを見ると・・・って感じですね。

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