4-僕らの生存戦略

空っぽの本棚を前にして、待ち続ける

ウキウキと買って帰った本。

さて、本棚に差そうとすると……あれ、場所がない……、ともかくぎゅうぎゅうに押し込めて、なんとかやれやれ。そんなことを繰り返していると、しまいに書店で「この本、気になるな〜。でも置く場所がないし……」と頭をよぎる__ことは、あんまりないかもしれませんが、多少躊躇する気持ちが生まれてくることぐらいはありそうです。

そういうときに、一念発起して本棚を整理すると、

こういう感じになりますよね。この「至福感」はとてもよくわかります。

ここで極端な考え方をしてみましょう。

本を入れる空間が空いている→至福

であるなら、もっとスペースをあければ、もっと幸福になれるに違いない!そう思って、どこどこ本を捨てて、本棚を空っぽにしたとしましょう。新品の本棚と変わりないような空間が確保できました。

さらに、考えを推し進めます。

本を入れる空間が空いているのが至福であるならば、ここに本を入れなければ至福の状態が続くに違いない!そうだ、もう本を買わないでおこう!

さすがに極端な考え方です。妙なところに着地してしまいました。

上は本棚の話ですが、似たような構図はあちらこちらで見かけます。

きっと、物事を断片的に切り取ってしまうのが問題なのでしょう。そうすると見るべきものを見落としてしまいます。

空っぽの本棚を前にし、本を買うのを我慢して、至福の時を待つ。

あまりにバカバカしい状態ですが、私たちはきっとそれを笑えません。ほんとうに、よくあることなのです。

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