7-本の紹介

【書評】ブログ飯(染谷 昌利)

ブログでご飯を食べるつもりはまったくないので、正直に言って興味がない本でした。

ブログ飯 個性を収入に変える生き方
ブログ飯 個性を収入に変える生き方 染谷 昌利

インプレス 2013-06-21
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しかし、以下の書評記事を読んで、少し考えが変わりました。

「KDPではじめるセルフ・パブリッシング:倉下忠憲著」は電子書籍出版に興味がある人は勿論、何かしら文章を書いている人は読んでおくべき一冊

この本の言いたいことは、(最初に書きましたが)企画力、文章力、持続力、セールス力という基礎体力を鍛えましょうということじゃないかと僕自身は感じました。なので読み終わったときの直感的感情は、「どこのブ□グ飯だよ!」という印象でした。いや、出版飯ですか。

お読み頂いた方はご存じでしょうが『KDPではじめるセルフ・パブリッシング』は「一緒に一攫千金の夢を掴もうぜ!いぇい」という内容ではありません。引用部分にあるように、「基礎体力」のお話が延々と続きます。地道に続けないとダメだよね、やっぱり、というお話なのです。

で、どうやら「ブ□グ飯」という本もそういうことが書いてあるらしい。だったら、ちょっと読んでみたいな、と思った次第です。

概要

発売は2013年の6月。だいたい一年前の書籍です。副題は「個性を収入に変える生き方」で、表紙には「アフィリエイト&Google AdSense 収益化の大原則」とあります。

目次は以下の通り。

第一章 私が「ブログ飯」になるまで
第二章 ただのブログを「飯が食えるブログ」に変える
第三章 継続して成果を出すブログの違い
第四章 個人でお金を稼ぐということ
第五章 SNSことはじめ
第六章 突き抜ける技術

第一章は著者の「歴史」、第二章と第三章がブログについてのお話で、第四章がマネタイズ、第五章はSNSの利用法と続き、最後の第六章では「一発屋で終わらないブログの運営術」が解説されています。

第一印象として、全体的にまっとうな感じの本でした。ブログ術に限らず「生き方」に関するお話は、「おいおい、そんなこと他人に簡単に勧めて大丈夫かよ」と心配になる本が多いのですが、本書は「はじめに」の中で以下のようにちゃんとことわってあります。

私は、大手を振って、会社を辞めてフリーランスとして働くのは素晴らしい、と声高に主張する気はありません。どう働くかは、個人的な話であり、これがダメで、あれがイイというものではないと思っています。

これって本当に大切なことで、今の時代において「輝かしい誰かのロールモデル」にそっくりそのまま従うなんて、虚しいばかりか苦しさしか残りません。

「いろいろな生き方が選択できる時代」だからこそ、自分にフィットしたものを選択することが大切です。いちいち会社員をバカにしないと自分の主張をアピールできないのは、誠に残念と言わざるを得ません。その点、本書は「なるほど。そういう生き方もあるのだな」とフラットな感覚で受け取ることができました。

ブログについて

さて、肝心のブログに関してですが、これは冒頭の「本書を読む際の注意点」にある一文で言い尽くされているでしょう。

「たくさんのファンを、継続的に得ることができるブログ」

「飯が食えるブログ」に関しては、文章内の<たくさんの>を消すことはできません。一ヶ月3000円で生活できるなら話は別ですが、それはレアケースでしょう。ある程度の収入を得るためには、<たくさんの>ファンは必要です。でも、そうした制約を外してしまえば、

「ファンを継続的に得ることができるブログ」

という目標にシンプル化できます。

ここでの重要ポイントは、やはり「継続的に」というところ。小売業で言えば、リピーターです。

「もう一回来店したい」「もう一回見に行きたい」

そう思ってもらえる存在になれば、安定感が出てきます。Googleが検索アルゴリズムを変更しても、お気に入りやRSSリーダーに登録されていれば、問題ありません。外的要素に左右されにくくなるわけです。

というわかりやすいメリットの話だけではなく、ようするにその方がきっと面白いのです。ファンを継続的に得ることができるブログを更新しているということは、きっと「誰かの役に立つ」「誰かに面白がってもらえる」ブログを更新しているということでしょう。そういう「役に立っている感覚」は、人間が感じる充実感でも特に強いものと言えるでしょう。

ようするにブログを通じて、誰かにGIVEすることができていれば、利他共にGoodなものが増えていく、ということです。

さいごに

あいかわらず本書を読了しても、「よし、ブログで飯を食っていこう!AdSenseに力を入れよう!」とは思いませんでした。だいたいが天の邪鬼な性格のせいですが、自分の中でやりたいこととそうでないことの線引きが、ある程度できているせいもあるでしょう。

それでも、「自分のやっていることは、間違っていないんだな」と確認できた点はあります。AdSenseなどの間接的なマネタイズにはほとんど興味はありませんが、ブログの「価値」についてはさんざん考えてきました。いちおうお気楽な感じでやっていますが、決して適当ではないのです。

で、おそらく「ブログ飯」を目指す人も、それぞれがブログの「価値」について考え続けなければならないのでしょう。その考える部分と、自分の手を動かす部分をショートカットしようとすると、うまくいかなくなります。これはもう、動かしがたい事実です。

最後にハイライトした一文を。

アクセスカウンターで表示される1PVは、ただの数字ではありません。その数字の向こうには、この世界に存在する「人」がいるのです。

その「読者」のことをどれだけ考えられるか。やっぱり、それが大切なのでしょう。

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