0-知的生産の技術

ブレストの四原則、ロールを与える、コンテキストを変える

ブレインストーミングの4原則、というものがあります。

  1. 判断・結論を出さない(結論厳禁)
  2. 粗野な考えを歓迎する(自由奔放)
  3. 量を重視する(質より量)
  4. アイディアを結合し発展させる(結合改善)

これはアイデア出しの初期段階において、大いに活躍します。

しかし、「こういうのって自分の意見を言いたがる西洋人向けの原則だから、あんまりそういうことを前に出さない日本人には役に立たんぜよ」的な意見をたまに見かけます。

はたして、本当でしょうか。

もし日本人が自分の意見を言わない人たちなら、掲示板やブログやSNSは一体何なのでしょうか。まさか、中の人たちは日本人ではない……

という冗談はさておいて、ようするに会社組織というタテ社会の中では、下の人間が意見をいうことはあまり歓迎されない風土があった。そして、それが(ある程度は)今も続いている。ということではないでしょうか。

なんといっても、上意下達な組織では、下の人間はうんうん頷いて実行することがよしとされますからね。意見を言う必要はないばかりか、あまり前に出すぎるとマイナスの影響すらありそうです。雰囲気的に。

でも、その外に出れば、案外自分の意見は出てくるのだと思います(もちろん、出てこない人もいます)。

結局の所、それは「役割」の問題なのでしょう。意識される役割。

タテ社会が意識される会議でいくらブレストの四原則を振りかざしても、あまり効果はないかもしれません。でも、それは日本人がどうたら、ということではなく意識される「役割」がそういう行動を促している可能性があります。

だから、ゲーム的なものを用いて「あなたは、意見をバンバンいう人ですよ」というロールを与えると、スムーズにブレストは進むのではないでしょうか。

それって、つまりコンテキストを変えるってことなんだと思います。人というテキストと、状況というコンテキスト。コンテキストはテキストを既定してしまう。だから、それに揺さぶりをかけて、新しいアウトプットを引き出す。

このアウトプットを「行動」にまで拡げれば、人生のいろいろな場面で使える考え方かもしれません。

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